サーチライト 遊星散歩のレビュー・感想・評価
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PG15?
DVDのパッケージで選んでいて、面白そうかなと借りてきました。山中崇さんしか知らないなとか、でも中井友望さんはどこかでと思ったら「サンカヨウ」に出てたと思い出して、期待して観ました。 若年層の絶望が描かれますが、まずイジメの要素が全くないのは大歓迎。刺す!とかもないし、あの程度で抜け出せて良かったと思います。作品も、まとまっていて良かったと思います。 お母さん、認知症の設定にしては演出おかしくないですかね。施設はどんなのに入ったんでしょうか。あと、補導(?)ってあんなに簡単に帰してくれるんでしょうか。 輝くんの俳優さん魅力ありです。演技も良かったです。 中井友望さん、16歳設定で24歳くらいで出演ですか。「ありがとう」のセリフが良かったです。16歳が話しているようでした。ライバルが多い年齢層だと思いますが(河合さんとか)、頑張って欲しいです。 女優さんが過去の年齢を演じることがよくありますが、よく考えたら経験した事があるんですよね。実年齢より上を演じることは難しいですか。 もし、あそこで山中崇さんが中井さんに乗っかってしまったら、PG15とかPG12になるんでしょうか。
浮遊感
貧困という重くなりがちなテーマながら、甘い語り口の中井友望と飄々とした山脇辰哉の主演二人の持ち味と、ソフトフォーカスを多用した映像によって独特の浮遊感で描かれている。 特に、山脇演じる上野が良い。恋愛ともいえない関係と想いを上手く表現している。 しかしそれだけに、謎のミュージシャン「4番さん」のシーンが意味不明だった。特に結末に関わってくると、唐突感が否めない…
サーチライト —遊星散歩— 神戸市の元町映画館にて鑑賞 2024年...
サーチライト —遊星散歩— 神戸市の元町映画館にて鑑賞 2024年1月25日(水) パンフレット入手 内田果歩(中井友望)16歳は若年性認知症を発症した母親内田貴子(安藤聖)の世話をしていた父親・内田博が他界(享年38歳)し、一人で母の世話をすることになった。想像もしていなかった絶望の日々となっていた。特段の収入もなく、スマートフォンは強制解約。まさに八方塞がりの生活。 ある日、学校のトイレットペーパーを大量に持ち帰ろうとしていたら、同級生の上野輝之(山脇辰也)に見つかってしまう。5人兄弟の大家族であり家計を支えるために新聞配達をしている。余裕のない生活を余儀なくされた輝之は、同じ境遇で苦しんでいる果歩が気になっていた。 だが、仲良くなろうとしても、心の余裕がない果歩からは鬱陶しいと受け止められていた。 一方、果歩は先輩が「JK散歩」をしていることで、生活費もなく母を守るために、禁断の扉を開けてしまうのだった。 果歩のアパートには洗濯機が置かれていて、縄で固定されている。 ------------------- 数週間後 果歩のアパートで 家具が運び出され、段ボール数個。 輝之「調理師免許って難しいのかな」 果歩「試験受けるには飲食店で働いた経験がないとダメなの。だから住込で働けたら、施設にいるも幾らか送れると思うし、すごくいいと思ったの」 --------------- 果歩の家の台所 果歩「何か作ろうか?」輝之は飛んでくる。「食べたい」「食べたい」 果歩「じゃあお豆腐とわかめのお味噌汁と・・・カレイの煮つけ」 果歩はまな板や包丁を段ボールから取り出し、「エア料理」を始める。 なるほど、といった顔で頷く輝之、味噌を溶かした鍋の上に顔を近づける「おお、いい匂いしてきた」果歩、得意げな顔で親指グッドを出す ---------------- 段ボールに並ぶお皿 向かい合って手をあわせる果歩と輝之「いただきます」本当にたべているようにご飯を頬張る。ふと、箸を止めた 果歩「お金がないから寂しいんだって思ってた。けど違った。自分を見失ってたから寂しかったんだと思う」 果歩「探してくれて、見つけてくれて、ありがとう」 輝之「おう!」 目頭を押さえ、笑顔で食べ始める果歩 輝之「あの・・・これはお別れですか?」 果歩「そんなわけないじゃん」「嘘でしょ!?」 輝之の顔をのぞき込んだりして、背中をさする果歩 急にシャキーンと背中を伸ばした輝之「あ・・・治った」 果歩「もお!」 ちょっとふざけたりして笑う輝之。果歩は今までにない最高の笑顔で輝之を見ている 舞台挨拶 平波亘監督
サーチライト点灯 ピコンピコン
五人兄弟の長男と母親が病気(父親は介護の末、先に…)の娘の貧困層同士の話無くはないだろうが、母親はなぜもっと早く病院を受診しないんだ?とか橋の下でギター🎸ひいている男との関係は?と違和感満載だが、自分の夢を持つことを考える時間もない二人をみると、親に感謝しないとと思うのは、僕だけかな?
最後には夢らしきものを見つけるのだが、学校は退学になったんだろ〰️な〰️是非とも二人とも幸せになって欲しい
行政がなんとかしてやれよ〰️
もっとシンプルな話でよかった。
いいストーリーですが、肝心なとこが曖昧になっているのでそこが残念。ヤングケアラーがテーマで高校1年生の果歩が介護が必要な母親を何故か軟禁状態にしているのも謎だし、更にこの母親の症状が分かりにくい。公式では若年性の認知症らしいけどそんな感じには見えなかった。 そして果歩が学校にも行政にも相談しない理由は何なのか、そもそも何故あんなに誰も信用していないのか。過去にそうなる何かがあったならそれを書いてほしかった。流石にあれでは近所の人に通報されるでしょう。 一方自分自身も苦しい生活の中で果歩に寄り添う同級生の上野君が実に好青年。果歩は素直になって彼に感謝しないとね。 星の映らない濁った夜空にサーチライトの光線。まるで道標のようなその光の出所とは。これはなかなかエッジが効いてます。
助詞の「は」を「わ」と表記するのやめて
主演女優に拍手を送るにヤブサカではないし言いたい事はわかるんだけど、まあ、寓話として観るべきなんだろうなぁ。 最終的に彼女たちは福祉制度に受け入れられるわけだが、そこに至るまでは個人レベルの助け合いを描きたい余り、学校や行政や警察のよそよそしさを強調し過ぎて、「だからこの国は駄目なんだ」とちょっとした政治的解釈の余地が出来てしまいそうで、妙にはらはらした。
観てるのが辛過ぎたけど、最後に少しだけ光が見えた感じの作品。 本年度ベスト。
こじんまりした感じだったけど中井友望さん目当てだったので全然問題無し。 彼女の可愛かったり悲しむ姿。 悩んだり怒った表情等、全てが良かった。 彼女が演じる果歩が終始観ていて辛い。 救われない感じがハンパ無い。 父が他界しアルツハイマーの母を高校生の果歩が1人で全てを抱えて生きている感じ。 携帯電話の料金やスーパーでの買い物のお金も払えず最悪な状況。 晩御飯のロールキャベツやお好み焼きが美味しそうなんだけど泣ける。 果歩と母親の親子愛が素晴らしかった。 ベッドで2人が見つめ合いながら語るシーンが素敵。 そんな中、果歩の母親が徘徊(実は理由はある)する度に果歩が走りながら母を探すシーンも辛い。 ある事情で新聞配達や飲食店で働く同級生の輝之。 彼が果歩を支えて行く感じの重要なキャラ。 冬の川原での花火のシーン。 果歩と輝之の笑顔が印象的。 5万円のシーンの輝之は熱過ぎた! 作品で流れるギターやピアノのBGM も美しくも悲壮感があり本作のストーリーにハマってた感じ。 ストリートミュージシャンの4番さんが歌う歌詞が心に響く。 でも4番さんの立ち位置が良く解らなかった(笑) 本作のタイトルの意味。 果歩が生きる場所を探してる。 って事だと自分的に解釈。 この作品が伝えたかった事は理解出来たと思います。 果歩が買い物中、念仏の様に食材の名前を呟くシーン。 「ま・ご・た・ち・は・や・さ・し・い」 は勉強になりました( ´∀`)
次の回なら舞台挨拶あったんかーい。
あとからわかった、勿体無いことしたなぁ。 話は心の病の母と暮らす貧困女子高生ヤングケアラーとJK散歩の闇という話。 中井が良かった。 山脇も良かったが、声デカいよ君。 実はお母さんの安藤も可愛いくてすき。 クライマックスのお母さん見つける所は、なんか上手くいってない感じがしたが、なかなかの佳作であった。 こういう貧困話は身近に本当転がってて正直観てて辛い。玄関洗濯機で閉じて学校いくJKってなんなのよ! こんなケースでも子供がちゃんと学校行って大丈夫なケアの仕組みとかできないものか? どう考えても国の仕事だと思うんだが、、、まるっと政権変わらないとこの状況変わらんのではないだろう、、、早いとこ選挙で白黒付けないと、誰かがブチ切れて本当に危険な事になりそうで怖い。 ポスターは英字よりカタカナのサーチライト、デカくした方が良かったと思う。
1度にそんなに沢山いらないでしょ
病気の母親と2人暮らしで経済的に追い詰められた16歳のJKと、彼に寄り添おうとする同じく貧しい同級生男子の話。 父親は既に他界している設定だけど、それが示されるのはだいぶ話しが進んでからだし、母親は認知症の様な感じにリードしているけれど、認知症じゃなくて精神疾患にしかみえない。診断は受けてないってことでOK? そして、それまでどのくらいの期間この暮らしをしていたのか、少ないけれど持っていた金の出どころはどこなのか、背景の描き方が足りな過ぎるし、なんでバイトしていないのかも不自然過ぎる。 先延ばしにしていたところからバイトを始めるに際しても、オプションのことは知らなかったとはいえ何でいきなりそこを選ぶ? そんな風に感じつつもやり切れなくてまあ良い話しだったのに、上野がチラシをくれた際の返しで台無し。 16歳ですよね? そしてなんで急にそこまで金に一直線になる? その後も成長する様子も無ければ努力する訳でも無し。 そして「正に」な茶番劇。 4番さんがそれ歌っても説得力無いしね。 言いたいことはわからなくはないけれど、これなら上野を主人公で描いた方が断然良かったんじゃないかな…勿体なさ過ぎた。
重いテーマに中井友望が新たな表情を魅せる1本
やってまいりましたムーラボ2023!私の1本目はかつて常連だった平波亘監督。少女を陰から引っ張り出すようなスリリングさと無骨さが凄く刺さる。 社会問題として取り上げられるようになってきた「ヤングケアラー問題」にJK散歩といった危険が孕んだ社会派作品。小さな世界に差し込む光が思いがけないモノばかり浮かんでいく。貧乏であることに対して轢かれたレールを踏んでいく痛みをヒリヒリと感じつつ、何も出来ないことへの無力感を覚える。ただそこに絶望を覚える訳では無いのも面白い所で、共感や蔑みで語らない部分が上手い。不思議な部分がそこを包みながら展開することで、ファンタジックな世界観も引き立っている。 主演は中井友望さん。前回のムーラボのイメージキャラクターを務めていた。また、『少女は卒業しない』でも根暗なキャラを演じるなど、壊れやすそうな印象を感じる。しかし、大胆なシーンも優しく入っているなど、今までとは違い、強さも兼ね備えた姿を纏う。いい意味で殻を破っており、今後も活躍が楽しみだ。 共演には山脇辰哉さん。「きれいのくに」から気になる俳優さんとして存在感を発揮しているが、今回は真っ直ぐな高校生を演じている。今まで個性派として受け取っていたので、少し意外であり新しさも感じる。他にも山中崇さんや『アルプススタンドのはしの方』の西本まりんさんといったキャストが脇を固める。インディーズで括るのは勿体ないほど豪華で見応えを感じる。 現代的な感覚で描かれた作風に幻想を一捻り。音楽も効いていて考えさせられる。その無骨さが魅力的な1本。
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