「ミンナのウタの勝ちかも」禁じられた遊び あぶらさんの映画レビュー(感想・評価)
ミンナのウタの勝ちかも
『中田秀夫の!ファーストサマーウイカの美雪を貞子・伽椰子に並ぶホラーキャラクターに!』計画映画、
禁じられた遊びを観た。
ほぼペット・セメタリーみたいな映画だったのだが、
第一線商業ホラーって
こんなに主演二人の演技の癖が気になっていいのだろうかってくらい
橋本環奈の面白い驚き顔とジャニーズウエスト重岡君の癖のある怪訝な顔が気になって仕方なかった。
下手っていうか、なんか笑っちゃう。
橋本環奈はコメディエンヌ向きだなあと思った。
ちょっとハスキーな声がよかった。
自分の家に帰ってくる一連の日常の演技が
なんかちょっと常にカメラを意識してるみたいに感じるのは美人だからなのだろうか。
そしてなんかある度に動揺している表現で目が泳ぐ。
出来事の度合いに対してなんかおんなじ感じで目が泳ぐ。
この目の泳ぎ方は美雪に乗っ取られた人間の眼球ぐるぐるの伏線なのかいやそんなことはない。
人によってはカラコンもドアップでぐるぐる回っていた。
とにかく橋本環奈の驚き顔が悪乗りして笑わせようとしてんのかな?ってくらいブス顔変顔決めてくる。
回想シーンで 七年前 とか凄いベタなの出る。
カラスのCGとか、低予算CGに見慣れていると実によく出来てて予算が桁違いなのだろうな〜とか思ったり。
とにかく全キャラクター誇張しすぎた中田秀夫ジャパホラ!みたいな感じで
それを中田秀夫自身がやっているという。
中盤
主人公に対抗する武器が無い状態での自室で追い詰められる場面の絶望感は凄かった。
そこで橋本環奈演じる主人公が、
怯えるだけではなく撮ってやる!
といった気概を出して記録することで対抗していくような雰囲気出してきたので
おお、撮影とネット投稿がなにか対抗手段になりうるのかな?
何も武器が無かった所からのマスコミ魂での巻き返しが?と思ったら
何にも繋がらないし途中からカメラで撮るという描写自体が無くなった。何もなかった事になった。
なんだったの!
そして肝心の美雪は、
白く光る裸のファーストサマーウイカの方が美しいし怖かった。
モンスター化するとお花の装飾なんか付けちゃって
なんか戦隊モノに出てくる悪の女幹部みたいな感じになってた。
なんだかな〜〜〜
って心の中で七回位思った。
ファーストサマーウイカの演技は流石だった。
モンスター化してからはなんか普通。