ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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これぞゴジラの原点
浜辺美波がゴジラなみに不死身すぎる! ゴジラ映画ってほかの巨大生物と戦うか、シン・ゴジラみたいに闊歩するだけだったのが、本作は人を襲う、町を壊す、船を投げ飛ばす、ひたすら悪いゴジラなのが最高です。地球防衛軍どころか自衛隊さえない状態でどうやってゴジラを倒すのか、なるほどあれなら行けそうと参考になります(なんの?)脱出装置のミスディレクション(実は赤いレバーだと思ったら違っててあのまま玉砕か)も良かったです。「パシフィック・リム」を見たとき日本の技術ではリアルな怪獣映画は無理だよなと思いましたが、いつもまにかここまでの水準になってたのが感激でした。山崎監督ありがとう!
子ども向けの怪獣映画ぢゃない。60代以上の方には絶対にモノクロ版を推奨!!
怪獣映画なのに観客にお子さんが一人もいませんでした。庵野作も同様でしたが、あれはお子さんでも観れるレベル。本作はちょっとキツイかも。お子さん連れでは楽しめないかな。私はオッサン一人がベストでした。東宝の考えるゴジラ像、かなり変わっちゃったのかな。本作は海外でも受けているとのことですが、ゴジラフリークのアダルト相手でしょ?ここは商売。マーケティングが成功したのか?失敗なのか?データですぐにわかるでしょう。
ところでオッサン一人の本作。昭和30年代生まれのジイは、モノクロ版を観ればよかったと後悔しています。戦後すぐのことはわかりませんが、小さい頃は戦争で障害を負った方(片輪と言われていました)が怖くて堪りませんでした。誰もが貧しく道は未舗装でダイハツミゼットが走っていたことを覚えています。空の大怪獣ラドンをモノクロ映写で観ました。恐怖で両手で目を覆っていました。お若い方はどのように解釈するかわかりませんが、往年を知る方にモノクロ版はノスタルジーを味わえると思います。
本作は怪獣映画ではなく戦争映画でもなくヒューマンドラマですよね?ストーリーは期待を裏切ることなく予定調和なので、NHK朝ドラを2時間枠にまとめたといったものですかね。神木さん、青木さん、安藤さん、浜辺さん、佐々木さん、吉岡さん、山田さん、一コマ登場の名優含めて演技達者です。幼児役の可愛いお嬢さんも親御さんが頑張ったことが目に浮かびます。ジイはホントに心を奪われました。映画興行は1日の上映回数を考えて(将来放送局にセールスすることも含めて)ナンボですから仕方ありませんが、ゴジラが主役じゃないなら、登場人物の人生劇場を描くことにもう少し時間を割けたらベターであったかなと感じています。
ゴジラは悪。しかも頭も悪い。人類の敵。そこはシン・ゴジラと同じ。昔のような可愛げはまったくない。銀座四丁目、数寄屋橋辺り(だけ?)をボコボコにします。戦禍を免れた名勝も一瞬で灰となり3万人も殺傷します。戦後の東京を攻撃する理由がさっぱりわからんけど悪の権化。造形はカッコイイ!欠点を上げると、まず島上陸時の登場シーンがマヌケ。ジュラシックパークみたい。次に、出現する予兆があまりにもチープ。苦笑するレベル。最後に、海中のラストカットは不快。要らない。
40年ほど前になりますが、山崎監督入社前の白組さんとお仕事をご一緒させていただきました。青山事務所時代から活き活きとした印象を持っていましたが、このような作品に係るとは思いませんでした。素晴らしいエフェクト、ありがとうございます!
生きる力を与える
世界的に有名になったゴジラ。
そのゴジラをどう扱うのか?そして第二次世界大戦後の日本を舞台に描くゴジラとは?ワクワク感を持って観に行った。
敗戦のどん底からもがき苦しみながら生きようとする人々と、戦争により心に深い傷をおった主人公。
そんな状況でも徐々に復行に向かう東京に上陸するゴジラ。その圧倒的な力により破壊される街並みを描き、それでも抗うことを諦めない人たちの想いが心に響く。
主人公たちの自己犠牲を厭わない姿とそれでも生きようとする人間の力も感じさせる。
そのドキドキ感と最後の切り返しは素晴らしかった。
この国の-1.0にむけて
1954年の驚動に戻るまで70年かかったということだろうか。
今回の作品は、つい先日まで放送されていたNHKの朝の連ドラのことを考えると、万太郎と寿恵子の物語のようにも思えてしまう。それはそれでいいと思う。確かに二人の情愛はあの作品とこの作品では異なっているのだから、あの作品を下地にこの作品を見るのも悪くはない。なにせ、あんなに万ちゃんに尽くした寿恵ちゃんの命が奪われてしまった・・・と思っていたら、最後に笑顔を見せてくれたのだから(しかし、これがこの作品では大切な鍵になるのだが)。また、あのドラマを観ていた者は、あき子になった園ちゃんを感じていたかもしれない。それはそれでいいだろう。
さて、この映画である。
前回の「エバ的駄作」とは決定的に違うものがある。それが何か2時間余りずっと考えていた。作りは至ってシンプルだ。ストーリーも単純。登場人物もあまりにもわかりやすい。
しかし、じつはそのわかりやすさにこそ、簡単には理解し得ないものが隠されているのだろう。
おそらく、おそらくなのだが、あのエヴァ・ゴジラと決定的に異なるのは、「ゴジラ」に存在する私たちの「負債」を物語に徹底的に織り込んだということではないのか。
前回の「ゴジラ」。自分は次のように書いていた。
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可能であれば、60年かかってもかの問題を超克できないでいるこの国に、あえてセンセーショナルなタブーをぶつけて欲しかった。希望なき身も蓋もない最後から、何が見えてくるのか問うて欲しかった。でなければ、エヴァファンが喜ぶだけの、薄い映画にしかならないだろう。
1954年のゴジラを、今ここで問う意味を、3.11とフクシマの後にきちんと問いただして欲しかったと思うのは自分だけなのだろうか。
*映画終了後、自分の目の前で「すっごーく面白かったねぇ〜〜」と躊躇いもなく彼氏に笑顔を振りまいていた女の子。この時点で、この映画は、失敗作だと確信した。これは人の心の悪と罪に、届いていないのだと。ゴジラは我々自身であることが描かれていないのだと。
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今回の結末は明るいようでいてじつは重たいものがある。いまだ不分明な将来に託すあり方が最後に待ち受けるのだが、実はそれが笑顔の中にしかない。その笑顔によって生きることを徹底して描き込み、それによってかえってその辛さを滲み出そうとしているかのように思える。
約束された生から一転、約束されてはいなかった死へと落ちる。一般にはこのように生と死を捉えたいと、人は願うだろう。しかし、この物語は、誰もが約束されてはいない生をいかにして生き抜くのか、むしろ約束されている死をどのように迎えようとしているのかに焦点を当てている。
典子の無事を人は安堵する。いささか予定調和的で、陳腐なまでの結末は、だが、このようなありきたりの流れにこそ、徹底して生き抜くことを主題化しようとした意図があったのではないのか。周りから嘲られ生と死のはざまに苦悶する霧島もそうだろう。その霧島に生きることへの光を見出させる橘もまたそうだろう。典子とて、自らの意思とは無関係に一人の生を引き受けなければならなかった。
だから、私たちは至るところで生を根扱ぎとするものに出会う。
それにどのように向かいあわなければならないのか。
その「根扱ぎ」がゴジラという表象を通して立ち現れてくる。
しかし、この国は、1954年以降、その表象を捨ててしまった。ゴジラを通して表象されていたものをも捨ててしまったのだ。だから、ここにも「負債」がある。1954年が始まりだとすれば、その後は絶えず負債を増やし続けたということか。
かつて『永遠のゼロ』という無意味な数字で生と死を美化する反吐が出るほどの小説・映画があった。それもまた負債の一つだろう。
(このバブル世代の監督は、この自らの負債を消しにかかったのだろうか?それとも、なおそれを自らの負債として返済することをあえて拒んだのだろうか?聞いてみたい[2024.5.14追記])
1954年のゴジラは、10年の戦後の復興と繁栄があまりにも表面的なものだということを思い知らせるものだった。そして、その時代は「核」から逃れることはできないということを私たちに突きつけた。私たちの成長は、死の延長線上にあるということがリアリティを持って物語の中で語られていたのだった。ゴジラはその表象であったのだ。
しかし、私たちは見事に忘れた。ゴジラを忘れ、私たちを忘れた。
私たちは、「東宝チャンピオンまつり」にうつつを抜かした。いまだに続いている「VSシリーズ」はそれに目を向けようともしなかった。私たちは、恣意的にゴジラを飼い慣らし「ゴジラの映画」にしたのだった。
今、70年を経て問わなければならないだろう。
「ゴジラ」とはそのような存在だったのだろうか。私たちは、ゴジラを了解可能なものとして手元におきたかったのだろうか。
違う。最初の作品のセンセーショナルな印象は、私たちの理解を超えた、いわば不条理な絶対的な存在でしかなかったはずだ。しかし、それでいながら絶対的に外在化できない存在でもあったはずだ。
1954年以降、私たちはゴジラを整理し了解可能なゴジラをひたすらに求めたのだった。あまりにも整理しすぎたその姿に初回の破壊力も衝撃も、もはや探すことはできない。それは現代的な技術で対峙するものを透明化しようとするテクニカルな姿でしかない。
あの駄作、「モダン」を追求した結果、安っぽい別作品のコピーになってしまった。それに対して、今回は極めて「クラシック」な問いの中で「ゴジラ」の意味内容を投げかけている。残念ながら前作は、エヴァ的な審級でしかそれを判断し得なかったところに最大の「不幸」があった。
負うたものはここで返済されるのか。
70年の負債は、70年前に立ち戻ることによって帳消しにはされない。
もしそうしなければ、負債をそのまま引き受け、「ゴジラの映画」ととして生き続けることを望むのだろうか。
ゴジラを外在化などできない。
ゴジラは私たちそのものである。
私たちの罪であり悪、
私たちの希望であり良心、
徹底して受容しつつ抗う存在、
私たちの生と死の表象そのものなのだ。
ゴジラを「ゴジラの」映画から解放する。
「ゴジラ-1.0」
この物語は1954年よりも以前のものではあった。
しかし、と同時に、この物語は1954年に立ち戻らせるものであった。
1954年のゴジラを再表象するということ、それがこの作品の使命ではなかったか。
「-1.0」という数字の意味は、この国の戦後の在り方を再考させるものでもある。
ポップコーン食べてる場合じゃない
知り合いから「ゴジマイこそ映画館で観るべき」「トラウマを抱えてる人に観てほしい(トラウマを乗り越える話だから)」と言われて、ゲ謎のあとに観てきました。
私の中でゴジラは「ゴジラvsモスラ」しかなかったので、ポップコーン片手に観てました。
しかし、ゴジラが出てきた瞬間にポップコーンを置いて真剣に観いっていました。
CGとわかりつつも圧倒的なゴジラの存在に、思わず絶望しました。
最終的には人間が勝つ、こういう展開になるとわかっているはずなのに、始終ハラハラして何度も泣いて帰りたいと思いました。
演出、演技、音楽、脚本、どれも申し分なかったです。
ラストがちょっと、うーん、でしたがそれ以外はすべてよかったです。
白黒もよさそうなので、観に行きたいです。
迫力満点の映像で、特攻精神や自己犠牲と断固として決別した様なストーリーも素晴らしい
山崎貴 脚本監督による2023年製作(125分/G)の日本映画
配給:東宝、劇場公開日:2023年11月3日
ゴジラが銀座の街を破壊する映像に少しつくりもの感はあったものの、全体的に物凄く迫力のあるゴジラで、これなら海外に出しても恥ずかしくない映像であり、とても嬉しかった。
ゴジラの背びれが光りながら一段と高くなり、エネルギーを充分に充満したその後に一気に強力な放射熱戦を吐くという新たなゴジラの造形に、リアリティと共にど迫力を感じ、拍手!地上を歩く際の重量感も良かったが、それ以上に高速で海を泳ぎ、巡洋艦を破壊しつくゴジラの海上での凶暴性表現も素晴らしいと思った。
庶民の命を粗末にし、重要な情報を隠微する日本政府的精神の糾弾しそれお民間の力で克服することを意図している様に思われる脚本も、とても良かった。特攻隊で逃げて生き延びた元飛行士の主人公神木隆之介が、他人の赤ちゃんを託されて育てている浜辺美波と戦争で破壊された故郷で出会い、家族を形成し愛を育んでいくという物語も、とても良く寝られた設定で、ひたすら感心。
ゴジラを前に何も出来ず仲間を死なせてしまった過去にずっと苦悩していた神木隆之介。そんな彼が、意を決して「震電」(B-29爆撃機を迎撃するための戦闘機で、時速740km目指して開発中であったらしいが実戦に間に合わず)に乗り込みゴジラに戦いを挑んでいく姿は、カッコ良く見惚れてしまった。いつも見るたびに感心させられる彼の演技だが、今回も新たな神木隆之介を見せつけてくれた。
ヒロイン浜辺美波の可憐さもまさに今旬であったし、ゴジラにより宙吊りにされる電車の中での彼女の絶体絶命的状況も、ゴジラ映画の王道らしくて、実にお似合いだった。ゴジラの熱線を浴び葬式まであげた彼女が、病院で何とか生きていたとの展開も、脚本の組み立てが上手いせいで意外感もあって恥ずかしながら感涙。ただ、彼女の首に出来ていた黒い痣は、ゴジラの細胞が巣食っている様にも思え、単なるハッピーエンドではなく、次回作?への布石なのだろうか。
そして、なんと言っても、ゴジラに特攻攻撃すると思わせておいて、直前にパラシュートで脱出するというのが、今だ邦画ひいては日本社会にはびこる特攻精神や自己犠牲の賛美との決別という意味で、清清しく感じた。山崎貴脚本、素晴らしい!
監督山崎貴、脚本山崎貴、製作市川南、エグゼクティブプロデューサー臼井央 、阿部秀司、
企画山田兼司 、岸田一晃、プロデュース山田兼司 、岸田一晃、プロデューサー阿部豪 、守屋圭一郎、協力プロデューサー上田太地 、山内章弘、チーフゴジラオフィサー大田圭二、
ラインプロデューサー櫻井紘史、撮影柴崎幸三、照明上田なりゆき、録音竹内久史、特機
奥田悟、美術上條安里、装飾龍田哲児、衣装水島愛子、ヘアメイク宮内三千代、音響効果
井上奈津子、VFX山崎貴、VFXディレクター渋谷紀世子、カラリスト石山将弘、編集宮島竜治
選曲藤村義孝、音楽佐藤直紀 、伊福部昭、助監督安達耕平、キャスティング杉野剛、スクリプター阿保知香子、制作担当横井義人、プロダクション統括會田望。
出演
神木隆之介敷島浩一、浜辺美波大石典子、山田裕貴水島四郎、青木崇高橘宗作、吉岡秀隆野田健治、安藤サクラ太田澄子、佐々木蔵之介秋津清治、田中美央堀田辰雄、遠藤雄弥齋藤忠征、飯田基祐板垣昭夫、永谷咲笑明子。
新たな切り口のゴジラ映画
終戦直後の混乱期に
ゴジラが東京に現れる話
シンゴジラは
もし現代(2016年)にゴジラが現れたら
ということで、政府の動きなど
「リアルを追求」していたと思う。
こちらも、
終戦前後を舞台にして
リアルを追求していたように思う。
自分が新しいと思ったのは
しっかりとした主人公がいる、
ということ。
今までの作品は
「対ゴジラ」で動く人々のお話で、
その中心にいる人が主人公
という立ち位置ではあるけど
その人の「ヒトトナリ」は
おまけでしかなかった。
でも今作は、
完全に主人公のお話。
そこにゴジラが絡んでくるという構図。
特攻兵として戦場に行ったにもかかわらず
生きて帰ってきてしまった青年。
苦悩の中で女性と出会い
復興していく東京。
そこに再び戦場に戻すゴジラの出現。
「自分の戦争は、まだ終わっていない」
そのためにゴジラに立ち向かう!
感情移入できる主人公がいるゴジラ映画
って新たな切り口な気がします。
言ってしまえば
彼の戦争を終わらせるためには
ゴジラじゃなくてもいい!
そういう作品です。
ぜひ、みんなに見てほしいです。
特に
「ゴジラ映画は見ない!」
という人にオススメしたいです。
非常に良くできたゴジラ映画。ただし水戸黄門的予定調和。
ゴジラ映画を見に行って、非常に丁寧に作られた良くできたゴジラ映画が出てきたので、全くもって不満はないです。
ないのですが、シンゴジラのような「予想を超える面白さ」を期待して見にいくと肩透かしを喰らいます。
例えば、「主人公は特攻隊。故障を理由に不時着するも故障なし」と言う開始5分の設定を聞いた時点で、「どうせズルして生き残ってしまった葛藤でグジグジして、最後はゴジラに特攻して命懸けでゴジラを倒して、死んだかと思ったけど間一髪で助かって大円団なんだろ?」と予想しました。
あるいは博士風の人が出てきたので、「どうせ珍妙な作戦を立てて、無茶して失敗しかけるけど、みんなの努力友情で辛くも成功するけど、やっぱりゴジラには勝てないんだろ?」と予想しました。
あるいはボロボロのヒロインが出てきて「どうせだんだん綺麗になって、いつのまにか主人公とくっつくんだろ?」とか、ゴジラにヒロインが消し飛ばされても「どうせ死体が見つかってないってことは生きてるんだろ?」とか想像してました。
まさか全部当たるとはw
他にも「お約束」のオンパレードで、「やったか!→やってない」と何度繰り返されたことか。
ただ、そのテンプレ展開を丁寧に積み上げていくので、予想はしててもキチンと感動できます。
正しくゴジラ70周年の集大成と言える映画になってますね。
ある意味、展開が分かっているので、安心して見ていられる水戸黄門のような映画です。
結末を知ってても面白いという意味では、何度見ても面白いと言えるかもしれません。
間違いなく最高の映画だった
ゴジラ映画についてはにわか程度の知識がなく、過去作もそれほど熱狂的に見ていた訳ではないですが、これは自身をもって他人に推せる映画です。
この映画の素晴らしい点は、何といってもゴジラの恐ろしさです。
人間からしたらゴジラは恐怖の対象となりますが、ゴジラからしてみれば、我々人間は小さいアリ同然なわけです。
この構図が素晴らしいほど分かりやすく描写されていて、映画館で見ていて本当に恐怖を感じることができました。
そういったゴジラに対抗する手段として旧日本軍の兵器が登場しますが、自分はあまり詳しくなかったので、事前に把握した上で鑑賞しました。
まず率直に言うと、すごいなと。
あの兵器たちを映画館で見れたことに感謝したいくらいです。
まとめると、本作の最大の長所は分かりやすい恐怖と、その中で必死にあがく人類(日本)という構図です。
くっそおもろかったです
考察の薄い方が多く感じられる。
考察の甘い貴兄が多いのではないのか?
海外の方の考察を一回視聴してはいかがか。海外の人方が真剣に考察レビューされている。私の親父が満州の戦争帰りで敷島と同じ様な体験をしている。この映画の敷島のシナリオが嘘ぽっく感じられる方がいますが私は逆にリアル感じた。親父は現地の人々に追われ多くの戦友を失い一人生き残り精神ズタズタにして帰って来て戦友の遺品を日本に散らばったご家族に届けるのに二年かかったそうだ。もし親父が生きていたならこの映画をまともに見れないかもしれなと想いをはせ鑑賞し涙しました。当時は敷島見たいな人が多くいて、のり子アキコ見たいな人が多くいた。戦後でも多くの人は国の事を憂いた。GHQがゴジラと戦わないのはゴジラの強さを知っていたソビエトな事柄は言い訳だったと考察する原爆ではシなない戦艦の通常攻撃でもシなない戦艦の攻撃せいでゴジラが日本に向かった。マッカーサーが日本の為に武器供与しないのはインドネシアみたいな独立戦争起こさせない為と考えられる。と、考察するとより良くマイゴジをたのしめる。この頃若い人は両極端なのかもしない想像力豊かな人と豊かではない人。よく考えないですぐにツイートするから問題が多く発生するのだろう。
史上最悪のゴジラvs日本!
終戦後に現れたゴジラがさらにマイナスへと追うかのようにどん底に突き落とします。
そんな中生き残った元・特攻隊員(神木隆之介)が終戦後に出会った女性が亡くなったことで復讐を誓います。そして生き残った元・隊員たちによる作戦で反撃を開始するが全く歯が立たず絶望になるかと思いますが、特攻隊員が乗り込んだ戦闘機に突っ込んだ結果ゴジラは海底に沈んでもう終わったと思いました。
しかし海底で沈む中また再生のシーンでこれが第1作(54年版)に繋がるんだと監督の発想が凄いなと思いました。
※山崎監督のゴジラはVFXシーンかつ史上最強で昭和よりさらに元祖ともいえる構想ですごいと感じました。海外での賞も受賞されてますがアカデミー賞でも受賞も期待しています!!!
追記:アカデミー賞の受賞でもう一度観ました!
VFX技術が凄すぎて違和感なしと映像で世界を魅了したと、本当に受賞おめでとうございます!
映画館で見るべきでは
「永遠の0」とのつながりを意識して映画を鑑賞しました。永遠の0と同様、作品中には、一貫して、特攻で死ぬことを美徳としてはいけないというような反戦に対する思いや必死に生きることの大切さを感じました。対照的であったのは、作品のラストです。永遠の0では、特攻兵として、最後相手の母艦に特攻し、命を落とす(と思われる)最後になっていますが、本作では、命を落とさずに生き延びることができた。その違いこそ、戦時中と戦後の価値観の違い(戦争で命を落とすことこそ素晴らしいとする価値観と命を落とさずに生き延びることこそ大切であるということ)を対比して描いていると思いました。そこに、山崎監督のメッセージがあるのではないかと考えました。
また、私は、この映画を1月に起きた震災と重ねて見てしまった。アメリカやゴジラによって焼野原となった町は、まるで震災後の町と重なってみえました。映画中の助け合い、力強く生きる登場人物たちのように、必死に生き、震災にあった町を復興してほしいと願いました。感想文になりましたが、ぜひ、多くの人に見てもらいたい映画だと思います。
ゴジラは迫力があるが、ストーリーが浅い
ゴジラが日本の街を破壊していく映像表現は迫力があって素晴らしかった。
ただストーリーが浅くて感情移入できなかった。
まず主人公敷島の、ゴジラと戦う動機付けが浅い。
敷島は、同棲していた典子が、ゴジラによって殺害(されたに思われた)のをきっかけに、ゴジラに対して復讐を決意する。しかしそれまでに2人の仲が深まった様子もあまり見られないので、復讐に燃える敷島に対して感情移入できない。
第二次世界大戦で敗戦した日本は連合国軍の占領下にあり軍事力の行使ができなかったため、政府主導ではなく民間主導でゴジラ対策を行うことになるが、ここの設定も納得がいかない。ゴジラのような前代未聞の怪物が日本に上陸しているのに、政府が動かずに民間任せになることがあるのか。
ゴジラとの戦いに、後から助力のため駆けつけてくる船が多数出てくるが、ここの演出も感動を狙い過ぎていて冷める。最初から参戦しろよ、と突っ込みたくなった。
シンゴジラより人間ドラマはあるが、作り込みは甘い
何やら米国で興行1位と聞き、さほどゴジラに思い入れは無いが、シンゴジラと比較検証してみようと思い観てみた。
結論としては、面白くない事は無かった。
ログラインとしては「終戦直後の日本に突如ゴジラが上陸。戦災孤児の女と暮らす元特攻飛行士の主人公は、元軍人の民間団体と力を合わせ旧軍兵器でゴジラを撃退。最後は少々のロマンスも有るよ!」って感じ。これならシンゴジラと違い、マニア以外も置いてけぼりを喰らわずゴジラアクションを満喫できる。
シンゴジラは、自他共に認める特撮大好きの庵野監督がゴジラを特別視する余り「ゴジラという災害に襲われた日本社会」にフォーカスすることで、一般人が感情移入できる普遍的な人間ドラマが皆無だった。そこを反面教師にした本作では、ゴジラとの闘い以外に、人間ドラマで一般視聴者の興味を持続させる事に成功していた。
ただ..皆さん書いてるように「?」と思うポイントも少々あった。ゴジラ=怪獣は非日常なので、何やっても良いんだが、役者の言動は視聴者と同じ視点・感性でないとノイズになる。
敷島が特攻で出撃後、大戸島に着陸するが、それが「死を恐れた敵前逃亡」だとハッキリわかる演出が無い。例えば学徒動員で愛する恋人と別れたとか、大学の研究を中止させられた怒りとか、そういう「生への執着」を見せないまま不時着した後、整備兵の会話で「逃げてきたらしい」の説明だけなので、敷島が「なぜそこまで生きたかったのか?」敷島を好きにも嫌いにも成れず劇が始まる。そこでまず感情移入がノッキングした。
あと終戦時の引き上げ船で、橘が敷島に同僚の写真を押し付けるのも不自然だった。せいぜい数時間しか共に過ごして無い兵の遺影に、敷島がトラウマを抱く威力はない。せめて「もともと敷島が所属し訓練してきた所が大戸島」で、そこで長く整備兵たちと生活してたなら写真の束を託された意味はありそうだし、クライマックスで敷島の「自分の戦争はまだ終わってない」へ綺麗に繋がるのになーと思った...。
あと、なぜ典子は敷島に押しかけ女房までして赤ん坊に執着するのか?また典子が敷島と出会った時の場面と、同居後で性格が全然別人なのも違和感あった。またそもそも、敷島・典子が互いを好きになる動機も不明。まあ若い2人が同居してればソウなるじゃん?とも思うが、映画としては説明が雑すぎ。むしろラストに繋がるキュン展開を入れれば良かったのに、制作陣のアイデア不足を感じた。あ、雑といえば明子が描いた家族の絵...もーちょっとさ~...デザイナー頑張れよと思ったw
あと隣人の澄子が、最初に敷島を侮辱する温度感と、その後急に宮崎アニメ的なお節介オバさん化して親身になるのも脈絡なさすぎ。もはや多重人格者かと思った。
というように、ゴジラマニアじゃない層に向けた人間ドラマの建付けに、いろいろと不備が多すぎて、通常のヒューマンドラマなら駄作の域ですが、まあゴジラが主役の映画なので「添え物」の人間シーンは、アレくらい薄味でも良かったのかもね...
あとは掃海艇のシーン随所が「ジョーズ」のオマージュだったり、わだつみ作戦中に沢山の漁船団が助けに来るシーンも「スターウォーズ9」でランド達が助けに来たシーンの規模縮小版wだったし、まあ映画ファンとして気持ちは解るけど、コレを米国映画人に見られたのは冷や汗モノじゃないのかな~w
ただ海上で暴れるゴジラと波しぶきの合成具合では、日本のCG技術も向上したなーって思った。でも冒頭の大戸島への飛行機着陸シーンや、震電の特攻などメカ系の合成がややチャチく感じた。各シーンの担当スタジオの力の差なのかな?
まあ「そもそも戦後日本を舞台にする意味ないんじゃ?」という意見が多く、更に「自虐史観の織り交ぜを狙ってた」という指摘もあるが、どうなんでしょうね...
自分は「シンゴジラとの差別化」と「監督がノスタルジック職人」なので、戦後日本にしてみたって位にしか感じなかったけどな~...
まあ、これからシリーズ化されそうなので、次回作で色々確認できるでしょう~
恐怖、絶望、救い。
まず感想としてゴジラが怖い。あんなのが目の前に現れたら恐怖でしかない。映像がものすごくリアルというか、臨場感があってとても怖かった…。
第二次大戦終戦後の焼け野原の東京がやっと復興してきた所にゴジラ襲来、何もかも破壊して奪っていくところが絶望でしかない。放射火炎、出力ヤバすぎないですか。ゴジラシリーズを重ねる毎に強化されていく…。絶望MAXです。キャストの面々を見て、朝ドラかな?いやるろ剣かな、なんて他の作品を思い出してる場合じゃないです。
あと、4DXでの鑑賞でしたが、今までで一部激しかったような…。水多めで顔がすごく潤いました。
タイトルからして全く救いがないのかと覚悟もしてたけど、最後に救いがあって本当に良かった。個人的には途中、澄子役の安藤サクラさんが「困った時はお互い様」というセリフが何とも日本的で救いがない状況の中で救われた感があってホッコリしました。
昔ながらのゴジラ
正直またゴジラ?ってと思いました。
海外ゴジラやシン・ゴジラ何回映画化するのだろうと疑問でした。
でもレビュー評価が高いので気になって観に行きました。
戦後が舞台で主人公は肝心なところで逃げてしまった過去を持ち、その背景がゴジラ退治とリンクするストーリーでした。
結果観て良かったです♪
怖くて圧倒的でなのにどこか儚げな...
昔懐かしいゴジラにまた出会えた感じです。
今度はメカゴジラ観たい。
山崎監督、ごめんなさい!
最初に監督名を見た時「うわー、絶対つまんなそう」って思ってしまいました。
、、、面白かったです!
フライング土下座で謝ります。
万人が観て万人が楽しめるVFXが凄い作品です。
▽良かった点
この映画のキモはVFX!
今回の船と水面のCGのクオリティが凄まじく、個人的にめちゃちゃ好き重巡洋艦高雄と海面の映像は、
これを主役にした作品が観たくなった!(ゴジラに秒殺されたのが勿体無い〜)
そして銀座の襲撃シーン、尻尾の旋回で倒壊するビルと瓦礫、光線発射による爆風とキノコ雲の映像表現は圧巻で、絶望感は半端でなかった!その後黒い雨が降るまでの流れは最高。
そしてサプライズで震電登場!
実物大の模型を作って撮影したという気合いの入りよう!全国の飛行機ファンは感涙している。
(まさか震電のプラモがAmazonのホビーランキングで上位独占する日が来ることになろうとは!)
今回の人間側の主役は浜辺美波さんか。
シン仮面ライダーで演技らしい演技をさせてもらえない様を観たからか、今回は普通の役?で普通に演技しをしているのを観て、いいねと思った。
▽惜しい点
極上のVFXと比べると、脚本とドラマパートをもう少し頑張って欲しかった。
序盤から気になったのが、帰還した浩一の町のセット感。ここはどこだ?
破壊された銀座の解像度と比べるといかにもセットで、実在の町として認識するのは辛いなと思った。
今作では、浩一と典子のドラマパートでメインの舞台になるので、もう少し拘ってよかったのでは。
アニメと実写を比べるのはナンセンスだと思いつつ、「この世界の片隅で」における執念のリサーチに基づく呉の町の景色を思い出すと、色々厳しいなと思ってしまった。(予算の問題なのか?)
終盤のオチが大体予想した通りだった。
コクピットからの脱出も典子の生存も。
いや、勿論生きてて良かったんだけどね。。
神木さん、イマイチだと思ったのは自分だけ?
頑張って死ねなかった帰還兵になろうとして、妙に挙動不審な奴になってしまった気がした。勿体無い。
浩一がワーって吠えて終わるカットが複数回あったのも食傷気味。
浩一だけでなく、皆台詞が過剰(客ってそんなに馬鹿かね?)。
シンゴジラは演技させなさ過ぎだけど、、演技の塩梅って難しい。
とりあえず、脚本は他の方に任せた方がいいよ。
▽まとめ
色々書いたけど、シンプルに観ていてめちゃくちゃ面白い映画。来週からのモノクロverも観たい!
ゴジラ映画で初めて泣いた
鑑賞する前に、時代設定が敗戦直後の日本という、何もない状態で、どうゴジラと戦うのか、凄く興味がありました。VFXも違和感無く、とにかくゴジラが怖い。登場人物に感情移入出来るし、ただの怪獣映画ではなかった。傑作だと思います。2回観に行きました。ゴジラ-ONE/C(マイナスワン マイナスカラー)も観に行きます!
邦画の底力を見せつけられた
パートナーの実家があるアリゾナ州のAMC Theaterへ観に行きました。
日本の映画館のような完全な静寂がないのでリラックスして観られる反面、上映中も無駄に明るい館内や、隣のシアターで上映されている音や振動が伝わってきて、相当うんざりさせられました。勿論この点は今回観た作品の評価に入りません。
1945年以降の第二次世界大戦後の日本が舞台で、終戦後の日本の復興の場面が随所に見られ、戦争が終わっても民の生活が元通りになるのは時間が掛かる事に気づかされます。
いつ襲ってくるかわからない巨大生物の影に怯える姿はリアルそのもので、つい先日能登半島を襲った大地震で被災した皆さんの気持ちがほんの少し共感できた気がします。
「生きて帰るな、武士道とは死ぬ事と見つけたり」という、いわゆる“日本の美徳”にノーを突きつけた【あの場面】は、日本人のみならず、世界中の人に観てもらいたいほど嬉しい瞬間でした。
街を破壊するゴジラの姿は勿論のこと、放射熱線の場面は今思い出しても鳥肌が立ちます。日本のVFX技術や、迫真迫る表現力の高さにただただ脱帽です。
携わった役者さん達の演技力も素晴らしく、中だるみしがちなストーリー部分も集中して観られました。
難を言うとすれば尺の長さと、いわゆる“ドラマチックな場面”がベタな点でしょうか。
もし機会があればまた映画館で観たいと思うほどの作品でした。邦画も捨てたものじゃありません。今後の邦画界の進展に期待しています!
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