ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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新たな切り口のゴジラ映画
終戦直後の混乱期に
ゴジラが東京に現れる話
シンゴジラは
もし現代(2016年)にゴジラが現れたら
ということで、政府の動きなど
「リアルを追求」していたと思う。
こちらも、
終戦前後を舞台にして
リアルを追求していたように思う。
自分が新しいと思ったのは
しっかりとした主人公がいる、
ということ。
今までの作品は
「対ゴジラ」で動く人々のお話で、
その中心にいる人が主人公
という立ち位置ではあるけど
その人の「ヒトトナリ」は
おまけでしかなかった。
でも今作は、
完全に主人公のお話。
そこにゴジラが絡んでくるという構図。
特攻兵として戦場に行ったにもかかわらず
生きて帰ってきてしまった青年。
苦悩の中で女性と出会い
復興していく東京。
そこに再び戦場に戻すゴジラの出現。
「自分の戦争は、まだ終わっていない」
そのためにゴジラに立ち向かう!
感情移入できる主人公がいるゴジラ映画
って新たな切り口な気がします。
言ってしまえば
彼の戦争を終わらせるためには
ゴジラじゃなくてもいい!
そういう作品です。
ぜひ、みんなに見てほしいです。
特に
「ゴジラ映画は見ない!」
という人にオススメしたいです。
非常に良くできたゴジラ映画。ただし水戸黄門的予定調和。
ゴジラ映画を見に行って、非常に丁寧に作られた良くできたゴジラ映画が出てきたので、全くもって不満はないです。
ないのですが、シンゴジラのような「予想を超える面白さ」を期待して見にいくと肩透かしを喰らいます。
例えば、「主人公は特攻隊。故障を理由に不時着するも故障なし」と言う開始5分の設定を聞いた時点で、「どうせズルして生き残ってしまった葛藤でグジグジして、最後はゴジラに特攻して命懸けでゴジラを倒して、死んだかと思ったけど間一髪で助かって大円団なんだろ?」と予想しました。
あるいは博士風の人が出てきたので、「どうせ珍妙な作戦を立てて、無茶して失敗しかけるけど、みんなの努力友情で辛くも成功するけど、やっぱりゴジラには勝てないんだろ?」と予想しました。
あるいはボロボロのヒロインが出てきて「どうせだんだん綺麗になって、いつのまにか主人公とくっつくんだろ?」とか、ゴジラにヒロインが消し飛ばされても「どうせ死体が見つかってないってことは生きてるんだろ?」とか想像してました。
まさか全部当たるとはw
他にも「お約束」のオンパレードで、「やったか!→やってない」と何度繰り返されたことか。
ただ、そのテンプレ展開を丁寧に積み上げていくので、予想はしててもキチンと感動できます。
正しくゴジラ70周年の集大成と言える映画になってますね。
ある意味、展開が分かっているので、安心して見ていられる水戸黄門のような映画です。
結末を知ってても面白いという意味では、何度見ても面白いと言えるかもしれません。
間違いなく最高の映画だった
ゴジラ映画についてはにわか程度の知識がなく、過去作もそれほど熱狂的に見ていた訳ではないですが、これは自身をもって他人に推せる映画です。
この映画の素晴らしい点は、何といってもゴジラの恐ろしさです。
人間からしたらゴジラは恐怖の対象となりますが、ゴジラからしてみれば、我々人間は小さいアリ同然なわけです。
この構図が素晴らしいほど分かりやすく描写されていて、映画館で見ていて本当に恐怖を感じることができました。
そういったゴジラに対抗する手段として旧日本軍の兵器が登場しますが、自分はあまり詳しくなかったので、事前に把握した上で鑑賞しました。
まず率直に言うと、すごいなと。
あの兵器たちを映画館で見れたことに感謝したいくらいです。
まとめると、本作の最大の長所は分かりやすい恐怖と、その中で必死にあがく人類(日本)という構図です。
くっそおもろかったです
考察の薄い方が多く感じられる。
考察の甘い貴兄が多いのではないのか?
海外の方の考察を一回視聴してはいかがか。海外の人方が真剣に考察レビューされている。私の親父が満州の戦争帰りで敷島と同じ様な体験をしている。この映画の敷島のシナリオが嘘ぽっく感じられる方がいますが私は逆にリアル感じた。親父は現地の人々に追われ多くの戦友を失い一人生き残り精神ズタズタにして帰って来て戦友の遺品を日本に散らばったご家族に届けるのに二年かかったそうだ。もし親父が生きていたならこの映画をまともに見れないかもしれなと想いをはせ鑑賞し涙しました。当時は敷島見たいな人が多くいて、のり子アキコ見たいな人が多くいた。戦後でも多くの人は国の事を憂いた。GHQがゴジラと戦わないのはゴジラの強さを知っていたソビエトな事柄は言い訳だったと考察する原爆ではシなない戦艦の通常攻撃でもシなない戦艦の攻撃せいでゴジラが日本に向かった。マッカーサーが日本の為に武器供与しないのはインドネシアみたいな独立戦争起こさせない為と考えられる。と、考察するとより良くマイゴジをたのしめる。この頃若い人は両極端なのかもしない想像力豊かな人と豊かではない人。よく考えないですぐにツイートするから問題が多く発生するのだろう。
史上最悪のゴジラvs日本!
終戦後に現れたゴジラがさらにマイナスへと追うかのようにどん底に突き落とします。
そんな中生き残った元・特攻隊員(神木隆之介)が終戦後に出会った女性が亡くなったことで復讐を誓います。そして生き残った元・隊員たちによる作戦で反撃を開始するが全く歯が立たず絶望になるかと思いますが、特攻隊員が乗り込んだ戦闘機に突っ込んだ結果ゴジラは海底に沈んでもう終わったと思いました。
しかし海底で沈む中また再生のシーンでこれが第1作(54年版)に繋がるんだと監督の発想が凄いなと思いました。
※山崎監督のゴジラはVFXシーンかつ史上最強で昭和よりさらに元祖ともいえる構想ですごいと感じました。海外での賞も受賞されてますがアカデミー賞でも受賞も期待しています!!!
追記:アカデミー賞の受賞でもう一度観ました!
VFX技術が凄すぎて違和感なしと映像で世界を魅了したと、本当に受賞おめでとうございます!
映画館で見るべきでは
「永遠の0」とのつながりを意識して映画を鑑賞しました。永遠の0と同様、作品中には、一貫して、特攻で死ぬことを美徳としてはいけないというような反戦に対する思いや必死に生きることの大切さを感じました。対照的であったのは、作品のラストです。永遠の0では、特攻兵として、最後相手の母艦に特攻し、命を落とす(と思われる)最後になっていますが、本作では、命を落とさずに生き延びることができた。その違いこそ、戦時中と戦後の価値観の違い(戦争で命を落とすことこそ素晴らしいとする価値観と命を落とさずに生き延びることこそ大切であるということ)を対比して描いていると思いました。そこに、山崎監督のメッセージがあるのではないかと考えました。
また、私は、この映画を1月に起きた震災と重ねて見てしまった。アメリカやゴジラによって焼野原となった町は、まるで震災後の町と重なってみえました。映画中の助け合い、力強く生きる登場人物たちのように、必死に生き、震災にあった町を復興してほしいと願いました。感想文になりましたが、ぜひ、多くの人に見てもらいたい映画だと思います。
ゴジラは迫力があるが、ストーリーが浅い
ゴジラが日本の街を破壊していく映像表現は迫力があって素晴らしかった。
ただストーリーが浅くて感情移入できなかった。
まず主人公敷島の、ゴジラと戦う動機付けが浅い。
敷島は、同棲していた典子が、ゴジラによって殺害(されたに思われた)のをきっかけに、ゴジラに対して復讐を決意する。しかしそれまでに2人の仲が深まった様子もあまり見られないので、復讐に燃える敷島に対して感情移入できない。
第二次世界大戦で敗戦した日本は連合国軍の占領下にあり軍事力の行使ができなかったため、政府主導ではなく民間主導でゴジラ対策を行うことになるが、ここの設定も納得がいかない。ゴジラのような前代未聞の怪物が日本に上陸しているのに、政府が動かずに民間任せになることがあるのか。
ゴジラとの戦いに、後から助力のため駆けつけてくる船が多数出てくるが、ここの演出も感動を狙い過ぎていて冷める。最初から参戦しろよ、と突っ込みたくなった。
シンゴジラより人間ドラマはあるが、作り込みは甘い
何やら米国で興行1位と聞き、さほどゴジラに思い入れは無いが、シンゴジラと比較検証してみようと思い観てみた。
結論としては、面白くない事は無かった。
ログラインとしては「終戦直後の日本に突如ゴジラが上陸。戦災孤児の女と暮らす元特攻飛行士の主人公は、元軍人の民間団体と力を合わせ旧軍兵器でゴジラを撃退。最後は少々のロマンスも有るよ!」って感じ。これならシンゴジラと違い、マニア以外も置いてけぼりを喰らわずゴジラアクションを満喫できる。
シンゴジラは、自他共に認める特撮大好きの庵野監督がゴジラを特別視する余り「ゴジラという災害に襲われた日本社会」にフォーカスすることで、一般人が感情移入できる普遍的な人間ドラマが皆無だった。そこを反面教師にした本作では、ゴジラとの闘い以外に、人間ドラマで一般視聴者の興味を持続させる事に成功していた。
ただ..皆さん書いてるように「?」と思うポイントも少々あった。ゴジラ=怪獣は非日常なので、何やっても良いんだが、役者の言動は視聴者と同じ視点・感性でないとノイズになる。
敷島が特攻で出撃後、大戸島に着陸するが、それが「死を恐れた敵前逃亡」だとハッキリわかる演出が無い。例えば学徒動員で愛する恋人と別れたとか、大学の研究を中止させられた怒りとか、そういう「生への執着」を見せないまま不時着した後、整備兵の会話で「逃げてきたらしい」の説明だけなので、敷島が「なぜそこまで生きたかったのか?」敷島を好きにも嫌いにも成れず劇が始まる。そこでまず感情移入がノッキングした。
あと終戦時の引き上げ船で、橘が敷島に同僚の写真を押し付けるのも不自然だった。せいぜい数時間しか共に過ごして無い兵の遺影に、敷島がトラウマを抱く威力はない。せめて「もともと敷島が所属し訓練してきた所が大戸島」で、そこで長く整備兵たちと生活してたなら写真の束を託された意味はありそうだし、クライマックスで敷島の「自分の戦争はまだ終わってない」へ綺麗に繋がるのになーと思った...。
あと、なぜ典子は敷島に押しかけ女房までして赤ん坊に執着するのか?また典子が敷島と出会った時の場面と、同居後で性格が全然別人なのも違和感あった。またそもそも、敷島・典子が互いを好きになる動機も不明。まあ若い2人が同居してればソウなるじゃん?とも思うが、映画としては説明が雑すぎ。むしろラストに繋がるキュン展開を入れれば良かったのに、制作陣のアイデア不足を感じた。あ、雑といえば明子が描いた家族の絵...もーちょっとさ~...デザイナー頑張れよと思ったw
あと隣人の澄子が、最初に敷島を侮辱する温度感と、その後急に宮崎アニメ的なお節介オバさん化して親身になるのも脈絡なさすぎ。もはや多重人格者かと思った。
というように、ゴジラマニアじゃない層に向けた人間ドラマの建付けに、いろいろと不備が多すぎて、通常のヒューマンドラマなら駄作の域ですが、まあゴジラが主役の映画なので「添え物」の人間シーンは、アレくらい薄味でも良かったのかもね...
あとは掃海艇のシーン随所が「ジョーズ」のオマージュだったり、わだつみ作戦中に沢山の漁船団が助けに来るシーンも「スターウォーズ9」でランド達が助けに来たシーンの規模縮小版wだったし、まあ映画ファンとして気持ちは解るけど、コレを米国映画人に見られたのは冷や汗モノじゃないのかな~w
ただ海上で暴れるゴジラと波しぶきの合成具合では、日本のCG技術も向上したなーって思った。でも冒頭の大戸島への飛行機着陸シーンや、震電の特攻などメカ系の合成がややチャチく感じた。各シーンの担当スタジオの力の差なのかな?
まあ「そもそも戦後日本を舞台にする意味ないんじゃ?」という意見が多く、更に「自虐史観の織り交ぜを狙ってた」という指摘もあるが、どうなんでしょうね...
自分は「シンゴジラとの差別化」と「監督がノスタルジック職人」なので、戦後日本にしてみたって位にしか感じなかったけどな~...
まあ、これからシリーズ化されそうなので、次回作で色々確認できるでしょう~
恐怖、絶望、救い。
まず感想としてゴジラが怖い。あんなのが目の前に現れたら恐怖でしかない。映像がものすごくリアルというか、臨場感があってとても怖かった…。
第二次大戦終戦後の焼け野原の東京がやっと復興してきた所にゴジラ襲来、何もかも破壊して奪っていくところが絶望でしかない。放射火炎、出力ヤバすぎないですか。ゴジラシリーズを重ねる毎に強化されていく…。絶望MAXです。キャストの面々を見て、朝ドラかな?いやるろ剣かな、なんて他の作品を思い出してる場合じゃないです。
あと、4DXでの鑑賞でしたが、今までで一部激しかったような…。水多めで顔がすごく潤いました。
タイトルからして全く救いがないのかと覚悟もしてたけど、最後に救いがあって本当に良かった。個人的には途中、澄子役の安藤サクラさんが「困った時はお互い様」というセリフが何とも日本的で救いがない状況の中で救われた感があってホッコリしました。
昔ながらのゴジラ
正直またゴジラ?ってと思いました。
海外ゴジラやシン・ゴジラ何回映画化するのだろうと疑問でした。
でもレビュー評価が高いので気になって観に行きました。
戦後が舞台で主人公は肝心なところで逃げてしまった過去を持ち、その背景がゴジラ退治とリンクするストーリーでした。
結果観て良かったです♪
怖くて圧倒的でなのにどこか儚げな...
昔懐かしいゴジラにまた出会えた感じです。
今度はメカゴジラ観たい。
山崎監督、ごめんなさい!
最初に監督名を見た時「うわー、絶対つまんなそう」って思ってしまいました。
、、、面白かったです!
フライング土下座で謝ります。
万人が観て万人が楽しめるVFXが凄い作品です。
▽良かった点
この映画のキモはVFX!
今回の船と水面のCGのクオリティが凄まじく、個人的にめちゃちゃ好き重巡洋艦高雄と海面の映像は、
これを主役にした作品が観たくなった!(ゴジラに秒殺されたのが勿体無い〜)
そして銀座の襲撃シーン、尻尾の旋回で倒壊するビルと瓦礫、光線発射による爆風とキノコ雲の映像表現は圧巻で、絶望感は半端でなかった!その後黒い雨が降るまでの流れは最高。
そしてサプライズで震電登場!
実物大の模型を作って撮影したという気合いの入りよう!全国の飛行機ファンは感涙している。
(まさか震電のプラモがAmazonのホビーランキングで上位独占する日が来ることになろうとは!)
今回の人間側の主役は浜辺美波さんか。
シン仮面ライダーで演技らしい演技をさせてもらえない様を観たからか、今回は普通の役?で普通に演技しをしているのを観て、いいねと思った。
▽惜しい点
極上のVFXと比べると、脚本とドラマパートをもう少し頑張って欲しかった。
序盤から気になったのが、帰還した浩一の町のセット感。ここはどこだ?
破壊された銀座の解像度と比べるといかにもセットで、実在の町として認識するのは辛いなと思った。
今作では、浩一と典子のドラマパートでメインの舞台になるので、もう少し拘ってよかったのでは。
アニメと実写を比べるのはナンセンスだと思いつつ、「この世界の片隅で」における執念のリサーチに基づく呉の町の景色を思い出すと、色々厳しいなと思ってしまった。(予算の問題なのか?)
終盤のオチが大体予想した通りだった。
コクピットからの脱出も典子の生存も。
いや、勿論生きてて良かったんだけどね。。
神木さん、イマイチだと思ったのは自分だけ?
頑張って死ねなかった帰還兵になろうとして、妙に挙動不審な奴になってしまった気がした。勿体無い。
浩一がワーって吠えて終わるカットが複数回あったのも食傷気味。
浩一だけでなく、皆台詞が過剰(客ってそんなに馬鹿かね?)。
シンゴジラは演技させなさ過ぎだけど、、演技の塩梅って難しい。
とりあえず、脚本は他の方に任せた方がいいよ。
▽まとめ
色々書いたけど、シンプルに観ていてめちゃくちゃ面白い映画。来週からのモノクロverも観たい!
ゴジラ映画で初めて泣いた
鑑賞する前に、時代設定が敗戦直後の日本という、何もない状態で、どうゴジラと戦うのか、凄く興味がありました。VFXも違和感無く、とにかくゴジラが怖い。登場人物に感情移入出来るし、ただの怪獣映画ではなかった。傑作だと思います。2回観に行きました。ゴジラ-ONE/C(マイナスワン マイナスカラー)も観に行きます!
邦画の底力を見せつけられた
パートナーの実家があるアリゾナ州のAMC Theaterへ観に行きました。
日本の映画館のような完全な静寂がないのでリラックスして観られる反面、上映中も無駄に明るい館内や、隣のシアターで上映されている音や振動が伝わってきて、相当うんざりさせられました。勿論この点は今回観た作品の評価に入りません。
1945年以降の第二次世界大戦後の日本が舞台で、終戦後の日本の復興の場面が随所に見られ、戦争が終わっても民の生活が元通りになるのは時間が掛かる事に気づかされます。
いつ襲ってくるかわからない巨大生物の影に怯える姿はリアルそのもので、つい先日能登半島を襲った大地震で被災した皆さんの気持ちがほんの少し共感できた気がします。
「生きて帰るな、武士道とは死ぬ事と見つけたり」という、いわゆる“日本の美徳”にノーを突きつけた【あの場面】は、日本人のみならず、世界中の人に観てもらいたいほど嬉しい瞬間でした。
街を破壊するゴジラの姿は勿論のこと、放射熱線の場面は今思い出しても鳥肌が立ちます。日本のVFX技術や、迫真迫る表現力の高さにただただ脱帽です。
携わった役者さん達の演技力も素晴らしく、中だるみしがちなストーリー部分も集中して観られました。
難を言うとすれば尺の長さと、いわゆる“ドラマチックな場面”がベタな点でしょうか。
もし機会があればまた映画館で観たいと思うほどの作品でした。邦画も捨てたものじゃありません。今後の邦画界の進展に期待しています!
戦争を伝えていかなければならない、と思った
ゴジラは何のために人間を襲うのか気になって、ゴジラが生まれた理由を調べた。徳島県立博物館によると、「ゴジラはもともと、深海で生き延びていた約1億4000万年前の恐竜・・・それが度重なる水爆実験によって眠りからさめ、水爆エネルギーを全身に充満させた巨大怪獣となって人類に襲いかかるのであった。 この怪獣は、最初に姿を現した大戸島の伝説によって「ゴジラ」と呼ばれた。」、とのこと。
ここから、ダイナマイトが工事のために開発されたのにも関わらず兵器のために使用されることに悩んだ発明者のノーベルの悲しみと、ゴジラの表情・声・動きから感じられる悲しみや怒りと重なった。「こんなことしたいわけじゃない、でも他にどうすれば」という声が聞こえてくるようだった。
初めの木の船に乗っているシーンで、佐々木蔵之介が日本政府の隠蔽について放った言葉が覚えてはいないのだが、その時の日本政府の酷さを感じられるものだった。
本日1/3。令和6年能登半島地震から数日しか経っていない中で街が崩れていく様子を観るのは考えさせられることが多かった。ゴジラでは政府が混乱の責任を取りたくないがために国民にゴジラに関する情報を流さなかった。それに対して先日の地震では各放送局が現状を伝え、Xでは被災者自身が声を上げて助けを求めていた。Xに関しては許せない使い方をするものも一部見受けられたが、伝えなければならない、伝えたい情報を伝えることができる素晴らしさを感じた。
また、戦争の悲惨さを後世に伝える必要性も感じた。同じ劇場で小学生くらいの子も見ていたようだが、彼らにとって戦争はどのように映っているのだろう。戦時中の食べ物も衣服もあんなに綺麗なものじゃないと思う。しかし「今回はそれに焦点を置いていないから考えないようにして....」と思えるのは、きっと戦争の悲惨さを祖父母から伝えてもらっているからだろう。私たちは戦争に生き残った人たちの子孫ばかりだ。祖父母からの話を、今度親戚の子供たちに会ったときに話そうと思った。
怪獣映画の楽しみ方ってこれか!と思った
登場人物に感情移入するまではいかなかったけれど、ゴジラのテーマソングが流れた時には、熱さが込み上げてくるなどで、とても良かったです!私は初代ゴジラを知りません。それでもテーマソングは聞きなれていて、きたぁ!と感じました。これは海外の方がノリノリで観るのが想像できました。ゴジラは怖いのに、味方をしてしまうくらいには安心して見れる状態で、ゴジラと人間との戦いを楽しんで、頼もしく感じながら観ることができました。
怪獣映画の楽しみ方とは、人間と怪獣、どちらも応援したくなってしまうものなのかと、新感覚の発見になりました。
敷島の「死なないために故障と嘘をついて逃げてきた」ところも、命を大切にしながらニュートラルに生きる現代の価値観に近く、綺麗事ではない強さが、最近の強い若者(20代の一部はとてもメンタル面がのびのびとしています)を見ているようで、とても良いなと感じます。
海外からは絶賛されている神木隆之介の演技は、ところどころ、その明るい本質によって、シリアスな場面もシリアスに見えない様があったかと個人的には思いましたが、それも神木隆之介だしというのと、怪獣映画なのでそのくらいが安心できる面もあり、結果ちょうどよかったと感じています。
観てよかったです。
出落ち映画
戦後日本にゴジラという面白そうな設定に惹かれ、海外でも高評価という宣伝文句に釣られて観てきました。面白いのは設定だけでした。
・良かった点
戦後日本にゴジラがでてくる!邦画とは思えないほどVFXが良い!ゴジラが凶暴な生物って感じが良い!大戦中の兵器が出てくる!
・悪かった点
戦後日本である必要があまりない。第二次世界大戦を扱うにはあまりにも考証が甘すぎる。わざわざ機雷掃海という良いテーマを扱うのに、何故ゴジラは登場人物が用意した機雷にしか掛からないのか。駆逐艦は動き回ってるのか。作中説明のあった感応機雷以外にも触発機雷なんかも無数にある。てつのくじら館を適当に流し見して印象に残った展示を話にだしたら戦後感でるやん!ってレベルだった。
各兵器は出てきた時が面白さのピーク。話がそこから面白くなることはない。
例えば、謎の民間委託の命懸けの時間稼ぎ(数分)から高雄がでてきたのは格好良かったですね、まぁやられるんだろうけどどれぐらい活躍するのかな〜と思っていると、すぐ殴れる近距離まで砲撃もせずのんびりやってきていたのが判明して、物理でボコされます。軍艦の主砲って数十キロの射程があってその距離で戦うための訓練を受けてる人が乗ってるんですよね。甲板であわわ〜ってやる為の人ではなく。
主人公らしきエキストラ男性みたいな人の演技が酷いです。顔芸しながら棒読みでなんかやってるか、突然発作を起こして叫び出すかしかないのでストレスたまるだけなので映さないでほしい。「そこで爆風で飛ばされちゃうとエキストラ男性が発作おこしちゃう!やめて!!」のところが作中一番ドキドキしました。ちゃんと発作おこしてました。そもそも画面の真ん中に写ってることが多かったから多分主人公だと思っていましたが、あまりにも感情移入できないのでもしかしたら普通にエキストラの人かもしれません。
上のエキストラ男性の発作を始めとして、脈絡なくそれっぽい展開をやり続けてて何も感情移入できません。以下のように。
・なんか住み着いた母子がいて、よくある話だと仲良くなるよな〜と思ったからかそのままなんか仲良くなります。何かイベントや話し合いがあったわけでもなく。
・戦争から無事帰ってきた人は家族を失った人から叩かれてるイメージあるよな〜と思ったからかなんか最初からフルスロットルで叩いてくるおばさんが出てきます。
・なんか感情的になって対立してる人って実は良い人ってパターン多いよな〜と思ったからかおばさんの感情の動きの説明もなく突然よくしてくれます。
・なんか酒飲んでる時って熱くなる展開あるから、突然ウザ絡みするやつとコンマ秒でブチギレるエキストラ男性。早すぎて見逃しちゃうね。
・なんか整備士って難しそうなことやってるな〜あ、こいつは名前出てきてたから後ですごい活躍するキャラにするぞ〜特に設定のないただの整備士を全国中探すぞ!喧嘩売って呼び出すテクをなんかの映画で見たからそれもいれとこ!
・シンゴジラは最終的に自衛隊じゃなく民間人が戦ってたから、大して日本軍は戦ってないし、占領軍も裏で死にまくってるだけだけど、-1.0も民間人で戦わせよ!志願してたくさん集まったけど、そういや集会に来たやつって文句言いがちなイメージだから命惜しませとくか…(?)シンゴジラではここでなんか科学的なこと言ってたし、何も調査研究してないけど、理系っぽい泡とか水圧作戦で高速再生する未確認生物は絶対倒せるし、また東京になんか観光に来るから倒すぜ!
といった何かでみた展開の趣旨を理解せず、上辺の部分だけ盛り込んだ展開が延々と続きます。
そういう意味ではパラシュートのとこはちゃんと伏線はれてて偉かったですね。シートを眺めるなんかすごい整備士…これはまさか…最後に、そう脱出装置だったんです!まさに伏線だ!!!
なんか棒立ちでビーム待ってる民衆…流石に待ちすぎだけどパニック映画ではよくあるやつ…衝撃波をかわすため抱えて自分も入れば良いのに押しのけて庇う女…これもよくあるけど2つ続くと笑いがくる…死んでる扱いだけど、死亡証明はない、その後被害人数まで高速で集計してる優秀な組織がいた気もするけど、死んでるかはわからない…最後に生きてたこれも伏線!この2つだけまるで伏線回収のようで良かったので、☆1で。
リアリティがあって良かった。
ほんの主観だが、役者さんも、(あまり他の出演作をみたことがあるわけではないが、)良かったと思う。
主演のかたは、長くその世界でされているかただと思うが、“踊らされていない”感じがして。
余談だが…
ゴジラの発する熱線が、某アニメ(私は大好きだが)の、荷電粒子砲みたいだった。
ゴジラと世界大戦
大戦の敗北からのゴジラ襲来と上手いこと繫げたなっていう感じです。
最後の「戦争は終わりましたか?」のセリフがこの映画の根幹をしめす素敵なシーンでした。
吉岡さん神木さん安藤さんのしっかりとした演技を観てるとドラマにして7回位に分けて放送してもしっかり伝わります。
※都心を破壊していくシーン等大画面で音響がしっかりしているシーンが家のTVでは出ないですけど
映画館で観るべき。ゴジラを恐ろしく感じる素晴らしい映像
神木隆之介さんの主人公は演技は悪くない。だが、そもそもストーリーが陳腐なのでそれほど魅力的にも映らなかった。可もなく不可もなく、といった所。
それに引きかえ、ゴジラは素晴らしかった。上陸したゴジラの暴れっぷりの恐ろしくも格好の良い事。まさに怪獣!と言った感じ。
ゴジラの倒し方も面白い。空想科学的でとても良いと思った。現実的に可能なのだろうか?
まぁ、ゴジラが存在している時点で現実的かどうかなどは些末な事か。
ゴジラが存在している空想世界で、細かい時代考証や設定などは気にしても仕方ないのだが、ひとつだけ、登場人物が全て健康的すぎるのが気になった。
敗戦すぐの貧しい状況で作中にも兵隊の死亡理由に餓死が多いとあるくらいなのに、汚れたメイクでそれっぽくしてあるが、みんな健康的に太っていてちょっとリアリティを感じなかった。
だが、ゴジラのリアリティは素晴らしい!
ジュラシック・パークの恐竜の様に、本当に存在している様に動く様はなかなかのものです。
どうやら続編があるような終わり方で楽しみです。ゴジラはどの様に復活するのか?最後にチラッと見えたヒロインの首のゴジラの肉片の様なものはどうなるのか?
まぁ、本作自体もあるかも知れない続編も、簡単に先が読めるありきたりな伏線とストーリーではあります。ですがゴジラ自体は本当に素晴らしい。
ストーリーだけの点数なら2.5点、ゴジラの映像は5点満点。おまけで総合評価4点。
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