ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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映画館で観て良かった
特撮モノは全く観ない派だけど、ストーリーも凄く良いと知人に勧められて鑑賞。知人の言う通りだった。途中で戦争と特攻隊を肯定する内容になるか不安になったが良い方に裏切られた。
そして特撮モノは観ない派の自分でも大迫力で時々美しいとさえ感じるゴジラに、これは映画館で観て大正解だったと思った。
人間ドラマが9割
2時間余りの長尺だが人間ドラマが9割、これも「ALWAYS 三丁目の夕日」や「永遠の0」などヒューマンドラマが得意な山崎貴監督らしさ全開、さしずめゴジラは厄介な悪役といった冷めた脇どころ、昔、鶴田浩二さんも揶揄されていましたが特攻の生き残りの同僚への罪の意識とかは「永遠の0」の流れでしょうかね。
初代ゴジラの芹沢博士のように最後はゴジラと心中でも成り立ちますが、山崎監督はどうしてもハッピーエンドにしたかったのでしょう、当時の戦闘機には緊急脱出装置はありませんでした、装置は大戦末期にドイツの「サラマンダー」機で初めて実用化、なんと映画の震電の座席にはドイツ語で「Druckluft-Schleudersitz」(圧縮空気式射出座席)と書かれたプレートが付いていました、敷島を助けるためにわざわざドイツ製の座席を付けることを結びつけた博識ぶりには脱帽です。
ソ連との開戦を避けるべく助けてくれない米国というのはどうなんでしょう、アメリカ映画なら3発目のオッペンハイマーの原子爆弾で撃退という描き方だったかもしれませんね。
最後は民間の漁船迄総動員というのはチャーチルのダンケルク撤退作戦をモジった海外受け狙いかも、今までより動物臭いゴジラの造形、足の爪の迫力、海中シーンなどアカデミー賞は納得ですが視覚効果賞にとどまったのはアメリカの出番が無かったからかも知れませんね。
これまでゴジラをほぼ見てこなかった者の感想です
シン・ゴジラも見てません。古い作品のTV放映くらいは見たことがあるかも。
感想としては、人間側のドラマに感動しました。涙も出ました。銀座の街が壊されるシーンもすごい技術だと思いました。
ですが、率直に怖くない。ゴジラに生物みを感じず、恐怖心が全く湧きませんでした。人が次々死ぬシーンを見ても、本当に死んでる感じがしない。理由はわかりません。
面白かったんだけど、おかしいな…と自分でも思いながら映画館を後にしました。
ゴジラ(1.0)
ゴジラ映画もこれまで結構な本数を見てきて、またぞろゴジラが街を破壊して群衆がわーっと逃げ惑うんだろうなと絵づらの予想がついて、食指が動かなかった(が、アカデミー賞の結果を聞いて少し興味が)。
怪獣映画は肝心かなめの怪獣登場シーンが見たいのに、それ以外の人間ドラマ部分がもどかしくて、イライラしてしまう。本作はゴジラの最初の登場こそ割と早くて良しとしたが、相変わらずドラマ展開は陳腐で退屈極まりない。同監督の「ALWAYS」と「永遠の0」を単に踏襲しているようにも思える。
ゴジラの出現シーンも水面に背びれが出て迫ってくる「ジョーズ」もどきの繰り返しで、工夫が足りない。造形と操演にもとりたてて新味は感じられなかった。戦闘機乗りの生き残りが怪獣に突っ込むくだりも、ウルトラQの「東京氷河期」と同じで既視感がある。
意思表示の乏しい主人公のキャラクターは共感しづらく、長いこと同居している女性と肉体関係がない設定も嘘くさい。「シン〜」もそうだったが、浜辺美波とか石原さとみとか、きれいだけど生活感のない女優を起用すると物語全体の中で浮いてしまう。
ラストで再生を暗示するカットがあるが、じゃあそれまでの2時間は何だったのかとなる。
貧乏くじのままで終わらせない!!!
夢に出てきそう、映画のゴジラを見てそう思いました。
初見のゴジラは荒々しく、誰も見たことないのに実際に存在するようなリアルさがありました。
て、そんな落ち着いて映画観ていられなかったですけどね!!
もう、うおおおおとかああああとか言葉にならない衝撃と興奮がありました。
ゴジラ見たことあるの!?て思うほど皮膚の表面までリアルで、ゴジラが本当に東京に来たらどうしようと不安になる程でした。
今までゴジラシリーズを観たことがなく、今回は何かの思いつきで映画館へ。
とてもよかった!!映画館で観られて私はラッキーでした!あの時思いついて本当に良かった!
小さいお子さんも割といらっしゃいましたが、怖くなかったのかな、、。
でもお子さんを連れてきた親御さん、めちゃくちゃいい!と思いました🥹
舞台は戦後の日本。
戦争で家族や同僚を亡くし、正直気持ちは0どころか既にマイナスな暗い雰囲気がありました。
そこから更にゴジラの存在が追い討ちをかけていく、、!!
ゴジラの作りも本当に素晴らしいのですが、圧巻なのは役者の方々の演技、、!
メイキングを見ると、ほぼグリーンバックの中撮影であったり実は船が動いていなかったり、もちろんいないゴジラに恐怖していたり、、!!
神木さんの役作りは、考え方が本当にすごい、、!!
安藤サクラさんの家族を亡くし敷島に詰め寄る最初の登場シーン、グッと悲しみが心にきて息を呑みました。
浜辺美波さんも本当に美しくて、神木さんとの相性最高でずっと見ていられました😌
新生丸のあのメンバーの選出は、意外な反面ぴったりすぎでした!!
ただ、戦後にしては画面が美しすぎるというのも分かります。しかしそれは、隠しきれない役者の方々の光と言ってしまえば私は納得してしまうかもです。。
ゴジラの伏線は分かりやすく、典子の写真のシーン、特攻で使われる飛行機に脱出装置がなかったと話すシーン、橘が飛び立つ前に機体の説明をしているシーン、これは後で何かあるんだろうな〜と予想は立てやすかったと思います。(個人的に、誰かが貧乏くじを引かなければならないというセリフは1回でよかったかな〜と感じました。)
でもゴジラには分かりにくさは必要ない!
音楽もとても素晴らしかったです、、!!
エンドロールで流れたのもとてもよかった!!
ゴジラのメイン曲が流れた時に、これかあああと興奮しました。
実際にゴジラが来たらどうしようと恐怖も感じましたが、興奮しながら映画を観ている自分に驚き。
本当にゴジラが来た時に、今回の作戦は有用なんでしょうかね、、?🤔
ゴジラ、これは続編ありますね!次はどんなタイトルになるのかな??
絶対観に行きます!!
YouTubeで公開のBehind the scenesもぜひ観てほしいです、、!!
大迫力のCG!だが脚本はこの上無くお粗末...
アカデミー賞受賞のゴジラ映画と聞けば映画館で見る他ないでしょう。予告映像もかなり良かったので勇んで映画館へ!
冒頭5分ぐらいのやり取りで早くも嫌な予感がしましたが、案の定(悪い意味で)予想的中^^;
確かにCGで作られたゴジラの襲撃シーンは、どれもクオリティが高く、恐怖心を覚える程大迫力の映像です!
けれども、この映画で評価できるのはこれだけ(笑)。細かいツッコミどころは無視しても(それも他の映画なら見過ごせない程度の粗があります)、全体的にお粗末な出来と言わざるを得ません。
映像のクオリティに反し悲しいことに、全編通して神木隆之介演じる主人公の元、ご都合主義溢れる安っぽい人間ドラマが展開されます。最後のヒロインもG細胞でバッドエンド〜だとか考察されてますが、感情移入出来ずに興味が湧かないです。
また戦中戦後という時代設定なんですが、軍関係者や民間人の言動も違和感しかありませんね。特に序盤の特攻から引き返した敷島に対する守備隊の反応とか、旧海軍人の作戦辞退者の反応とか...平成生まれの自分が言うのもなんですが、当時の人々がいざゴジラと向き合ったとしたら、本当にああいう反応をするんですかね?なんだか命懸けで戦った当時の人々に対する理解とリスペクトを欠いているようで、あまり良い気持ちはしませんでした。
あ、主演の神木隆之介くんら俳優陣は何も悪くありませんよ。おそらく脚本と監督の指示を忠実に守ったのでしょう...やたらと敬語で説明口調が多いのは最近の邦画でありがちですが、それなら映画じゃなくて小説で良い訳で。って言うか山﨑監督ってこの辺苦手なんでしょうね。良い役者揃えてるんだから、表現を台詞じゃなくて演技に任せれば良いのにな〜。そうすれば不自然な説明口調のドラマパートもかなりマシになったのに、そこが残念です。
震電や四式中戦車、高雄が出てくるのは良いんですが、やっぱりどれも取ってつけたような登場なんですよね。まあ彼らの勇姿が劇場で観れただけで良しとします。
総括としては、邦画のCG技術に対する希望を見せてくれた点は評価できるかと思いますが、映画として一番大切な脚本があまりにも稚拙で作品としてのクオリティを著しく下げています。今後、山﨑監督はVFXだけに集中して、脚本は誰かに丸投げするか、少なくとも添削はしてもらった方がいいんじゃ無いでしょうか?折角の技術が勿体なく感じました。
お金を払って劇場で観るべきか?と言うと微妙な所です...CGは凄いけど話がアレだし...かと言ってDVDだと迫力が無くなっちゃうし...う〜む、難しい(笑)
新しいゴジラ
まず思ったのが、このゴジラ-1.0公開当時期待してなくて見なかった。
でもアカデミーで賞を受賞して観てみたいって意欲が湧いてきて今回観た。
ごめんなさいバカにしてた自分を殴りたいくらいだ。
このゴジラ-1.0は最高で傑作のゴジラ映画だと思った、人を踏み潰すシーンもあるし、人間ドラマでもしっかり描かれていてあきのこないシーンも無いゴジラのシーンも迫力がありまさに過去1怖いゴジラでした。
神木君と浜辺美波さんの演技鳥肌でした!
又最後は続編を匂わせるシーン最高です!
後昔のゴジラの音楽を使うシーンは最高に最適で鳥肌でした。
最後浜辺美波さん亡くなってたと思ってたのに生きていたのはびっくりでした。
Blu-ray買います!
続編期待してます!
何回観ても面白い
公開初日に観たが、いろいろ見どころを見逃し、その後3回程鑑賞。
毎回色々発見があり飽きない。
一番興味深い点は敷島の変貌ぶり。目の表情がどんどん変わっていく所がが素晴らしい。
シンゴジラの方がゴジラに対する悲しみと哀れみを感じる場面が多かったのだが
マイゴジは最初から荒ぶって多くの人間に危害を加えるので対ゴジ共感度としては
こちらの方が低いかもしれない。
一番好きなのは海上でゴジラが大迫力で迫ってくる場面。音楽も含めて最高。
アカデミー賞獲ってIMAX上映復活してくれて良かった。
〈アカデミー賞受賞は少人数、低予算だからでは決してない理由〉やはり会いたかったのはこいつだ‼️ハリウッドゴジラが霞む国産ゴジラの圧倒的な存在感‼️
(※IMAXGT、MX4D、4DX、轟音上映、アトモス鑑賞等加筆)
まず第一の感想は
「観るゴジラから体感するゴジラ!日本人として生まれ、日本にゴジラがいる喜びをひしひしと感じる!」そんな作品だ。
なので、映画館で見てこそこの作品の良さを一番感じる事ができる。
と共に-1.0公開前『シン・ゴジラ」の庵秀明総監督が「ツッコミどころは満載だけど面白い。よくできていた。これでゴジラも続くから大丈夫」との意味深なコメントになるほど!と共感。
(ここからネタバレ)
本作公開前の山崎貴セレクションという歴代のG作品を劇場で観る機会があった。過去のゴジラをスクリーンで観ながら思っていた事は”ゴジラは戦後からの日本の歴史を常に背負ってきた事”だ。初代は戦後まだ10年も経たない中で先の大戦、そして原爆への痛烈な日本人の思いを代弁するかの様に国土を破壊しては倒され、人々は立ち直っていく。その後の昭和ゴジラは世の中の世相を現し子供達のヒーローへ、1984年復活した新ゴジラの時代はアフガニスタンにソ連が侵攻ロス五輪に東側がボイコットと東西冷戦が激化した中、1984の有楽町マリオン・新宿副都心から→1989大阪ビジネスパーク→1991東京都庁→1992横浜みなとみらい→1993幕張新都心→1994福岡タワー→1995(阪神淡路大震災・地下鉄サリンと激動の年)東京臨海副都心→1999東海村→2000お台場ゆりかもめ→2001横浜みなとみらい→2002八景島シーパラダイス→2003国会議事堂→2004→2016シン・ゴジラでは工業地帯から急激なタワマン建設発展を遂げた武蔵小杉と・・・時代を象徴するランドマークを次々破壊する破壊神となる、そして再生。それはまるで日本の進歩の歴史そのものを見る様だった。
そんなゴジラが今回破壊するのは銀座・有楽町界隈、初代ゴジラが和光ビルを破壊して長い間出禁になってた場所だけに”ゴジラ”にとって象徴的な場所だ。また、ゴジラ-1.0では”海”のシーンが多い、小舟を追うゴジラはまるでジョーズが襲って来るようで、この辺りは山崎監督の中にある若き頃のハリウッド特撮に影響を受けた事を物語っているだろうか。あの頃の黒船映画はエンタメの極みでまさに映像で表現されているのは夢の世界、圧倒的な映像技術に国産映画が全く太刀打ちできない時代だった。
しかし、この-1.0は凄い!VFXのクオリティもさることながら、近年の映像中心で中身が薄っぺらいハリウッド映画にクサビを打つような作品になっている。ハリウッドの予算の何十分の1ではあってもここまでのVFX国産映画ができるとは・・・と感慨深い。
と良いところを上げたが、シン・ゴジラの庵野監督曰く「ツッコミどころ・・・」もある。
多分多くの人が思ったであろう
・ゴジラの全身をもっと見せてくれ〜!主な上陸は銀座のシーンでほぼ終了、2回目の上陸後はあっさり海に誘導されて全身の姿をもっと観たい気持ちと海上シーンの圧倒的な迫力のジレンマ。海上で追っかけてくる映像とかそれはそれでめちゃめちゃ良いのだが、やはり本土上陸して大勢の人々に恐れられてこそのゴジラ(GMKでも海上でラストを迎えるが横浜ベイブリッジエリアなので本土からは近し)、海上に行ってしまったままでは民衆も何が起こってるのかわからないのでは?
・野田( 吉岡秀隆)がゴジラの進路を海図で予測する演技はちょっと雑、進行経路のライン引くのに定規がずれて真っ直ぐ引けてない。
・電球の色がやたらに白い。昭和感を出すにはあえて電球色を強調して欲しかった。
(震電の駐機整備工場は逆に白色系の作業灯で街の灯りと対照的になって良い)
・大石( 浜辺美波)の昭和の美人感がめちゃめちゃ良かったのだが、走るのあまり得意では無いのかな〜(笑)
他諸々あるが、きっとこれらの要望を満足させるとしたら125分の上映時間では足りないだろう(あと少なくとも30分は欲しい)
ただ、そんなこんなツッコミどころを差し引いてもゴジラの歴史に残る名作には違いない。
ゴジラは娯楽映画である。老若男女楽しめる映画としてどうしても2時間という枠にはまらざるを得ないのかもしれないが、決していなくなることの無い永遠の大スターなのだからこれでもかというくらい暴れ回って欲しい。
かつてハリウッド映画でも3時間を超える娯楽映画はNGだった、しかし「タイタニック」がそんなタブーを突破して歴史的な大ヒットになった、ゴジラ-1.0公式ページには『焦土と化した日本に、突如現れたゴジラ。残された名もなき人々に、生きて抗う術はあるのか。絶望の象徴が、いま令和に甦る』とある、今回令和の時代にゼロから-1.0として蘇ったゴジラには、今までの娯楽映画としてのゴジラから新たな歴史がここから始まる?そんな監督の思いも込められているのかもしれないしれない。
余談になるが今回は色々な上映形式があり、まさに観るゴジラから体感できるゴジラになってる。「MX4D 」「4DX 」「ドルビーシネマ」「IMAX」といったフォーマットに加え、3面マルチプロジェクション「Screen X」形式でも上映。 邦画では初。
初日はIMAXレーザー:噂の邦画額縁だったが12ch イマーシブ・サウンドは迫力があって良かった、充分通常スクリーンより醍醐味は増してるが確かにIMAXフルスペックじゃない時はその旨記載して客も納得の上で+¥αなら文句も出ないだろう。同日2回目19.8×8.3m TCX®に比べても満足度は高い。スクリーンXは海原や大空のシーンは没入感あり(以前トップガンマーヴェリックでは撮影機材もIMAXや270度を意識した作りで満喫)だったが室内シーンとかサイドのスクリーンは使われないので少し残念。IMAXと言えば以前新宿高島屋にあった高さ18m×幅25m3フロアぶち抜きの本物のIMAXを思い出しIMAXGTに行ってみた、入場時からド迫力のスクリーンサイズW25.8m×H18.9m、額縁は残念だがサウンドが凄いのでゴジラの足音、銀座の熱線放射などの迫力は半端無い、サウンドが内臓に直接響く。ついでに試してみたかった4DX SCREEN、ちょっとキワモノとなめていたが予想以上の激しさでまさに体感するゴジラ。プラス¥1,600を高いと思うかは人それぞれだが、充分楽しめた(熱風ありだったが熱風なくても充分楽しめる)。4DXとMX4Dはエフェクトが異なる個人的にはMX4Dの方が体感度合い大きかった。
そして、何と言っても轟音上映!正にゴジラ の為に作られたのでは無いかと思うほどゴジラの咆哮や足音を”体感”できる。通常上映と料金同じなのにはっきり言ってIMAXより満足感高い。轟音というのでうるさいのかと言えば決してうるさい訳ではなく音の振動を体感できるので不思議な感覚が体験できる(+¥200のアトモスより轟音!の方が絶対オススメ、もっと轟音シアター増やして欲しい)
(加筆:アカデミー賞視覚効果賞受賞は特撮ファンだけでなく多くの邦画ファンにとっても感動の一言だが、各メディアでの少人数・低予算だから受賞できたという報道に違和感を感じる。もちろんショートリストの「Bake Off(ベイクオフ)=プレゼン」で低予算・少人数をアピールするのはありだが、この作品の良さは少人数・低予算だからでは無い。アカデミー賞はそんなお涙頂戴で取れるほど甘く無い事は監督もよくわかっているだろう。
ゴジラ-1.0の制作費は1500万ドル(約21億6000万円)と発表されている、1980年東宝公開の超大作黒澤明監督「影武者」・深作欣二監督「復活の日」の製作費が14〜15億で2023年の消費者物価換算だとほぼ同程度、邦画としては超大作レベルの制作費!平成ゴジラの製作費も7〜8億で当時の邦画製作費平均3〜4億に比べてもゴジラは東宝正月映画の顔、製作費は頭一つ抜けている。
では何が良かったのか、
それはやはり〈〈”こんなゴジラが見たかった”〉〉という多くの観客の心を打ったからに他ならない。
「ゴジラが連れて言ってくれた」山崎監督もそう述べるようにまずはゴジラという大スターがあってこそ。ゴジラの歴史の中で幾度も終焉の危機はあったが、70年もの長きの間連綿と受け継がれてきたゴジラという稀代の大スターを受け継いでいこうというファンやスタッフの情熱、そして、新たに眼前に現れた着ぐるみ特撮の世界では表現しきれなかったゴジラが“センスオブワンダー〈未知との遭遇〉”な存在だったからだ。
そしてもう一点。ドラマとドラマに隠された数々の名作へのオマージュも大きい。
それらは、スターウォーズや未知との遭遇、初代ゴジラを製作してきた円谷英二やスピルバーグ達の「誰も観たことが無い映像を作りたい」という欲求から生まれた情熱や工夫そのもの、この作品にはそんな創作に対するレジェンド達へのリスペクトが詰まっていた。
本作公開時のインタビュー 記事で「マイナスな状態でなんとか工夫して成し遂げようとする時にドラマが生まれる」と監督が言っていたのがとても印象的だ。
アカデミー賞受賞後のインタビューで「ほかの作品が今までのVFXの延長上という中で、少人数、少ない予算の映画というところを面白がってもらえたんじゃないかと思います。」というコメントと共に「あとは今回の賞というのが、VFXが物語にいかに貢献したかというところを大事にしていたので、VFXで作り出されたゴジラの絶望感などの〈物語に貢献している〉映像が評価されたのかなと思います」・「あちらのスタッフも、CGが使えなかった時代には、いろいろ工夫をして、なんとか成立させようとした時代があったと言っていました。そういうところが皆さんの琴線に触れたのだと思いました」
「予算がある事に越したこたはないが、制約がクリエイティブを産む、制約はクリエイティブの父でそれも大事な事、そういうところからエネルギーが生まれる」
『VFXはもはや主役ではなく、映画を彩る豪華な額縁、脇役なのだとも気がついた。「VFXのもたらす魔法のような効果が大好きだし、僕の映画製作においては欠かせない存在。でも今はVFXがどんなに良くてもお客さんは映画館に来てくれない。』
これらのコメントには、VfXはあくまで一つの方法論であり、視覚効果というツールを介してもあくまで目指しているものは、作りたいと思う作品そのものがいかに作れるかという事。そんな、VFXにお金をかければかけるほどハリウッドが忘れてしまった、“工夫と情熱”そして、一番大切な「こんな映像を観客に見せたい!」という思いがこの作品にあったからに他ならない。)
劇場で三度鑑賞。映画館で見ないともったいない作品、ぜひ見られるうちに劇場へ。
1度目は公開されてすぐ、2回目は友人に見せたくて一緒に劇場へ。3度目は劇場で見られるうちに、と先日。ちなみに、同じ作品を何度も映画館で見るのは人生で初です。
人間ドラマをメインに描き、時代背景とゴジラを見事に合わせた素晴らしい作品となっています。テーマの「生きろ」というメッセージも強く視聴者に伝わってきて、ゴジラ映画ですが涙なしでは見られませんでした。VFXもまた、さすがアカデミー賞受賞するだけあって、見事です。初見は、え、これ日本で作ったんだよね?こんなすごいもの日本映画で作れるんだ!!というのが率直な感想です。個人的に、ゴジラのデザインも登場シーンもゴジラの動きもすべてドハマり。ゴジラ、怖い!強い!かっこいい!そして神々しい!
一番好きなゴジラは、中盤の海上シーン。振りかえって、海に潜るシーン。尻尾(すいません、こんな可愛い言い方で)が船にバーンと当たる、あのシーンです。ゴジラが、人間なんて戦うに値しない、と思っているような、そんな神々しい強さがうかがえました。
また、音楽もいいんです。ゴジラ登場シーンの、あの曲。まさに、きたーー!って感じです。
あのゴジラの大迫力、ぜひ映画館で見てもらいたいです。できれば席は後ろのほうではなく、中ほど、もしくはそれより前で。
一つ気になるところがあるとすれば、浜辺美波ちゃん、あの爆風で生きているなんて予測できませんし、傷もあの程度で済んでいるのがやや違和感でした(笑) まあ「生きる」のテーマで考えれば、あの終わり方になるんでしょう。
あの迫力を味わいに、また映画館行こうかな。
昭和らしさが出てて良かったと思います。
生まれて初めてゴジラを観ました。
今までただの1度もゴジラを見たことがなく、今回も見る予定はなかったのですが、自分の予定と時間の兼ね合いでゴジラを観ることになりました。
結論から言うと、まぁテレビでもよかったかなという感じでした。ゴジラファンから怒られそうですが、ゴジラも手作り感が感じられ、なんだか動きもゆっくりだし、迫力はありますが、もっとCGで何とかなったんじゃないかなぁという感じがしました。予告でゴジラ×コング観ちゃったからかなぁ。そちらの方が機敏な動きに感じちゃいました。
だがしかし、それはきっとゴジラファンには歴史あるゴジラの在り方でしょうからたまらないのでしょう。
それよりもストーリー的なものが良かったと思います。
神木隆之介くん扮するする敷島は特攻からも逃げて、そしてまたゴジラを撃つこともできず、そのせいで整備の人たちが死んでしまいずっとそれに悩まされる。が、他人に託された子供アキコを世話する典子に居着かれ、それでも追い出すこともせず、危険な仕事をしてまで2人を養う。そうするうちに、大切なものが出来て自分の戦争を終わらせるという目標ができた。
銀座を襲うゴジラから、典子を助けにきた敷島だったが、ゴジラの発する激砲で典子をなくしてしまう。
それでも自分の戦争を終わらせる為、敷島は驚きの行動にでる。
そしてとうとうゴジラを倒し、人々を守る事ができ、何よりも特攻で命を落とすかと思われた敷島が脱出出来て良かったです。
この辺りで典子は多分死んではいないと思ってましたが、最後やっぱり生きてましたね。でも首筋を這う黒いものは・・・放射能の影響か・・・
そしてまたゴジラが再生されて・・・ゴジラはまだまだこれからということですか。
アキコが可愛かったですね
なぜゴジラじゃないといけなかったのか
正直言って、ストーリーは予想通りというか、見てるうちにこうなるんだろうなとわかってしまう。最後主人公が特攻した時に脱出するのだって、シンデンに脱出装置がついているのを知っている人なら特に、知らない人でもなんとなく察してしまう。
だが、決して悪いストーリーではないと思う。シン・ゴジラとは違い、現代ではなく戦後すぐ、政府ではなく民間が立ち向かうというのは良かったと思う。この設定のおかげで、命がかかっているのになぜここまで行動ができるのかが納得しやすかった。ただただ愛国心があるからとかただの自己犠牲とかではなく、戦争を経験して、その時の国からの命令で動き命を軽く見られた。そういうことがあったから、自分の中の戦争はまだ続いているから危険な作戦に参加できるというロジックはとっても説得力がありとても良かった。あと政府万歳エンドにならなかったのは個人的にとても好印象()そして自分の中の戦争が続いているというテーマは、ベトナム戦争から帰ってきたアメリカ兵などのアメリカ映画でよく取り上げられる題材にも重なるところがある気がする。だから、アメリカでも高い評価がされてるんじゃないかなとも思ったり。
ゴジラ-1.0の「-1.0」の私なりの解釈は初代ゴジラの芹沢博士が死んだ分が無くなった、死者数が-1されたからだと思う。
最後にあと一言言いたい。作中東京を襲うものがなぜゴジラである必要があるのかあまり説明されないのだ。ゴジラといえば核に怒った大怪獣、核の具現化というイメージがあると思う。しかし今作では核の要素は非常に少なく(多分ゴジラが青い光を放つようになった理由は核)おまけ程度といった感じだ。せっかく「ゴジラ」というのを使うなら。。と思わざるを得ない。ゴジラのポジションがキングギドラでも、大災害に入れ替わっても成り立つ気がするな。
色々いったが全体としてはとても良くできていて面白い作品で私は好きだ。
背ビレが青く光って伸びるフィギュア
日曜日にイオンシネマで 先週はオッペンハイマーだった
これは当初ノーマーク作
この監督の作品は何となく避けていた
しかしアカデミー賞を獲ったというので観ておかねばと
モーニングショーの玉川も絶賛していたし
ゴジラはよかった オモチャみたいな背ビレのギミックを除けば
歴代ゴジラへのリスペクトも感じられた
ローランドエメリッヒの速いゴジラとか初期の威風堂々ゴジラ
あとオラが大好きなジュラシックパークのイメージもあったな
玉川が言っていた核爆発のオマージュもなるほどと
戦闘機が突っ込んで静寂の中でゴジラがカチッと止まったところはクール
ゴジラはビキニの核実験で生まれたのではなかったか
そうするとなんか順番が違うような気がした
永遠の0もこの監督だったか 観ていないが
得意な時代背景なのか 脚本も監督だったのか
ステレオタイプで古くさい 予定調和が過ぎる
なんでそうなるのかとあぁやっぱりそっちに行くかの連続
・銀座の戦車はどこから来た
・どうやって集めた元海軍兵
・作戦のプレゼン時の意味のない白衣
・秘密にする必要がない説明用の水槽をベールで覆う
・なぜか最新鋭の戦闘機が見つかる
・エイエイオー的な集団行動
・青木何で髭そった
・神木どこで調達したカッコいい皮ジャン
・置手紙して子ども置き去り
・幼な子がその手紙をちゃんとそれを隣のおばさんに届ける
・タイミングのよい電報
・銀座にいかにもな服で就職する浜辺美波
・大した意味なく踏み潰されたり摘まみ上げられて放り出される連中
一方で生き残る浜辺美波
・個室に小綺麗なたたずまいで入院している浜辺美波
安藤サクラとか佐々木蔵之介 吉岡秀隆のいかにもな演技
学芸会レベルのストーリーに上手い役者を付き合わせるのは気の毒
まぁゴジラを観る映画だからなぁ 難癖だな
粗を探す観方は健全でないな
ん この映画のターゲットは 子どもなのか
せいぜい中学生までとか
そうするとオラの不満も解消する
背ビレが青く光って伸びるフィギュアは売れる
当然あってしかるべきの二人の性愛を描いていないのも仕方がない
子ども向けならば120分は長いよなぁ
前作のシンゴジラを観たら大人向けだと思ってしまう
VFX部隊にはVFXに徹してもらって
脚本には人間の営みとか体温が描かれていて
俳優が自らの人生経験を投影しながら演じて
それらを総合的にまとめられる監督の力量が必要だ
先週観たオッペンハイマーはそんな作品だったように思う
オッペンハイマーの続編みたいなことを監督が言っていたという
現状ではレベルの差は歴然
まぁリストアップしていなかったのは正解だ
オラが観る映画ではなかった
日本アカデミー賞作品賞ノミネート作で
観ていなかったのはこの一作のみだった
そしたら受賞 なんと脚本賞も
大丈夫か 日本アカデミー賞
今日も終了後は駅前公園で缶ビール2本
昨日でなくて今日で正解 いい天気で暖かくて気持ちよい
帰りは通り沿いの桜でも見ながらふらふら帰ろ
匂わせないで欲しかった
戦争がえりのトラウマ持ちが見れる。
という情報だけ。
映画館で見てよかった。
ゴジラのテーマ?いいよね。
コジラの口に特攻する前に、飛行機直してくれた人が耳打ちしてて、それで脱出できるってバレバレで残念…。
もっと、死ぬのか!?
て気持ちでみたかった。
深海に沈めて、また浮上させて倒すという作戦はわかりやすかったし、グロとかもなくておもしろかった。
ラスト、のりこが生きてたのはドン引きした。きれいに終わらせたかったんだろうけど、あの爆風に巻き込まれて生きてなくない?
ゴジラが放射能で爆破起こすの迫力満点でよかった。しかし、ゴジラは何がしたいのかわからず。
目的なく破壊行為してるのかな?
普通に良い
星4に近い。
何の為に自己犠牲を払うのか。そこには理由があった。1番の理由は自分にとってやらないで終わることができないから。やらないで終わるどんな事が一番悔しいし、何にも残らない、どんな事にも共通している事だと思う。映像も良かったが、思っていたよりストーリー、メッセージがあって良かった。
イッセー尾形と橋爪功いたよね❗
泣いた。
オレの戦争もまだ終わってない。
これで視覚効果賞だけ❓
神木君と浜辺美波ちゃんが主役のゴジラ映画とのことで、おこちゃま劇を見せられてもねぇと思って、米国アカデミー賞受賞が決まってからも観なかったんだけど、友達が「落下の解剖学と哀れなるなるものを観たけど全然ダメだった。ゴジラ-1.0が一番面白かった。また見ようかな」って言うもので、オッペンハイマー観た次の日にお口直しになるかもと思って、公開から4ヶ月も経ってから観たら、不覚にも瞼を熱くしてしまった。監督のオリジナル脚本で個々のシーンは確かに子供っぽいんだけど、ラストにかけて収束してゆく全体の構成はとてもよい。
その理由をちょっと考えてみた。
ゴジラが海底で眠っていた古代の水棲恐竜がビキニ水爆実験の放射能によって特異体質に変化した怪獣であり、反戦、反核のテーマが根底にありながら、登場人物たちが戦後を逞しく生きようとする熱意に鼓舞される。しかも、佐々木蔵之介のいくつかのセリフにあるように、頼りにならない政府や駐留アメリカ軍に期待できない状況で民間人同士でバスターズを結成する。戦災孤児の子役や澄子(安藤さくら)たちとの疑似家族もそうだ。青木崇高と神木隆之介のバディ関係に加え、史実では試作段階で終戦を迎えた【震電】がVFXにより命を吹きこまれる昂揚感。破壊される銀座の町並みに敷島を庇って吹き飛ばされる典子の可憐で眩しい制服姿。機雷回収の木造船に乗り合わせるメンバーは空母いぶきの佐々木蔵之介の秋津。西島秀俊の役の名前だ。山田裕貴は水島。ビルマの竪琴じゃないか! 天国の寅さんも野田役の満男の堂々とした演技を褒めていると思う。すっかりムツゴロウ先生や東海林太郎みたいになっちゃったけど。現地調達の機雷作戦の失敗から発想の転換を計ったガスとバルーンによる潜函病作戦も面白い。
朝ドラのらんまんの2人のキャスティング決定はこちらの映画のほうが先だったようだ。
遠藤雄弥もイッセー尾形も小野田さんの映画ONODA 一万夜を越えてに出ていた。
はじめて浜辺美波をみたのは映画アルキメデスの大戦だった。これも山崎貴監督作品だったのかぁ~沖縄に向けて出撃する大和も特攻作戦だった。田中泯演じる造船中将が最後に菅田将暉に言った言葉にハッとした記憶が蘇った。
なんだか続編がありそうな感じの終わりかただった。
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