ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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戦後のどさくさ
今年ももう11月となり、私の劇場鑑賞作品も本作で101本目となりました。いろんなものが値上げする中、映画観賞券も一般は基本2,000円ですから、当然劇場で観る作品は自分なりの基準で選別します。元々、特撮、特に怪獣映画はあまり好んで観るジャンルではないのですが、今作は「ゴジラ×山崎貴」となるとこれはお手並み拝見です。
で、感想は「今年劇場鑑賞した中で一番つまらなかった」と言うのが正直な思いです。高い評価も多いようなので申し訳ありません。個人的感想なのでご容赦ください。
まず、山崎監督作品のウリであるVFXや美術についてケチをつけるつもりはありません。ゴジラそのものの見た目は好みじゃありませんが、それも評価としては度外視します。ただ、脚本はこの上なく酷いですね。
まず、設定が雑。本作の主役は敷島(神木隆之介)という(元)特攻兵。一方「ゴジラ」という存在についてはほぼ取り下げられません。プロローグでの登場後、序盤のダイジェスト的に進む時間経過に挟み込まれる「1946年のアメリカによる核実験」をきっかけに巨大化する様子は解りますが、それ以外は「敷島のいるところにゴジラが現れる」としか説明がつかないほど、なぜそこで暴れているのかは解りません。そして、とんでもない被害をもたらされているのにもかかわらず、アメリカはソ連との睨み合いを理由に干渉せず、ましてや日本政府もダンマリで、ゴジラ退治は帰還兵が中心とはいえ全て民間に委ねられます。対抗するための兵器などもあっさり払い下げられ、戦後のどさくさな状況を、映画の設定自体に「どさくさ紛れ」で利用していたりと、いろいろ説明がつかないことが多すぎます。
そしてまた、展開についても意外性はありません。敷島のドラマに時間を割くことで、ゴジラの動きは説明通り。全くピンとこない住まいと銀座の距離感や、いつ(2回目の)上陸があるか判らない中での「人探し」などはちゃんと間に合います。
そして、終盤に準備された2つのサプライズも仕掛けが在り来たりですぐに読めてしまいます。これって「画面から消えただけ」だなと思ってしまうし、違ったのは「そっちのレバー」だった事くらいだったり。
だったらせめて絶体絶命な状況からの大逆転的なカタルシスくらいあってもいいと思うのですが、ずさんな「作戦」にもかかわらず、ゴジラさんも想定通りに動いてくれます。一応、プランAがダメならプランB、Cみたいな設定がありますが、全くハラハラするシーンもなく盛り上がりません。
いつもならそれでも「役者の演技はよかった」とフォローを入れがちですが、山崎さん演出の悪い癖なのか、主要な登場人物は漫画っぽいキャラクターばかりで、際立って良かったと思う方もおりません。決して役者のせいだとは思わないだけに、ひとしおに残念です。
と言うことで、皆さんの評価の高さに意外性を感じつつ、まぁ映画は「好み」ですから、私には合わなかったのだと割り切って、私からはこれ以上の点をつけようがありません。悪しからず。
昭和から平成、そして令和へ
ゴジラが大好きなのでまずは4Dで観ました!
ゴジラの足音や水しぶきなどとても満足でした!
次はIMAXで観ます!
ハリウッドも良いですが日本盤の方がフォルムは安心します♪
神木隆之介さんの演技ほんと凄かったですし、浜辺美波さんが可愛いかった!
吉岡さんや佐々木蔵之介さん、山田さんが優しくて良い人なのでゴジラの無慈悲さと対比になって良かったです。
熱線の演出だけ少し慣れませんでした(笑)
今後もゴジラ映画は作り続けて欲しいです!!
素晴らしい映画でした!
小さい頃は見ていましたが、最近は「特撮だろ、ゴジラでしょ?」みたいな感じでどちらかというと避けてきましたが、監督が3丁目の夕日のあの人だ、ということで視聴。
あちこちにご都合主義的な部分はあります、そんな訳ないだろと。
最初の基地のシーン、目の前で零戦が完全に燃え尽きてるのにそんな近くで寝れるもんかと。
終戦は8月のはずなのに東京に帰ってきた時にはまだ燃え残りの瓦礫がいっぱい。
銀座と聞いて行ってみたらすぐ会える。
あの爆風でその怪我で済むもんか、とか。
でもいいんです、ゴジラなのでそういうとこを言い出したらキリないのです。
青木さんは相変わらずうまいよねとか、子役の中の演技は演技に見えんぞどうやったんだとか、蔵之介ははうるさいけど必要だよねとか山田裕貴も意外にうまいのねとか安藤サクラは流石だねとか、セリフなしのちょい役でこの人使うんだとか、ゴジラ以外の部分がめちゃ良かったです。
銀座の街をガシガシ壊すゴジラは圧巻でしたし違和感もない。
2時間が少し長く感じたのでもしかしたらテンポ感が少し悪かったのかも、とは思いますが、全体的には満足です。
ゴジラの音楽もゴジラ登場で流れるのではなく、こっちが攻める時に流れるのもうまいなーと思いました。
ご都合主義なところを少しだけ差し引いて4.5にしました。
見て損はない映画です!
評価5なのはVFX
自分はかつての名俳優ブルース・ウィリスが好きなのだが、脚本がアレなのか演技がわざとらしく感じて冷めてしまった。気持ちをセリフで語りすぎたから? アップになった際に主人公やヒロインの瞳に無言の叫びが伝わってこず白けてしまう。
何故に全てセリフで語らせるのか。今の時代分かりやすくしなければ難しいのかも知れないが、押し殺す声や姿に言葉にできなかった想いが伝わって来ない。
良い演技かも知れないが、正直に言うなら途中で何度も白けた。
戦闘VFXは邦画の中でシンゴジラと並び最高に良かった。戦闘シーンのカメラワークも申し分なし。曲も音楽演出もとても良い。
戦争時代を知らない若者のためには良い映画だし総合的には素晴らしい映画。
宮崎監督 風立ちぬの世界にゴジラが現れたら
庵野エヴァバージョンのゴジラとは違い
今の世界と繋げた監督の発想に先ずは心打たれる
庵野さんには風立ちぬのオマージュでいっぱい
泣かすゴジラ映画
ゴジラや特撮怪獣映画への思入れが強い方ではないのでゴジラそのものの造形や動きへの注文は特に思いつかずで、シンプルに戦後復興を邪魔する巨大生物を駆逐する事でそれぞれの戦争に決着をつけようとする人たちの未来に向かって生きようとする姿に感動させられた。
子供から大人まで楽しめる事が大前提でありサイズの規模感も含め日本に上陸し「都市」を破壊するシーンが当たり前だったゴジラ映画だが、当然個々にクローズアップして見れば踏み潰された者もいるし食べられた者もいる訳で、(他の映画の影響も多分にあるとは思うが)その辺りを目を逸らす事なくしっかりリアルに描いている点は良かったと思った。
主演の神木隆之介は世間では演技派と言うイメージの様だが本作の敷島役には合っていない様な気がした。
軽やかな演技ですごく達者なところを見せるが、今作のような技術よりも気持ちみたいなモノが大事な役どころだと何となく熱が伝わってこない様な気がしたからかもしれない。
日本が明るい未来のために前を向いて進んで行けるという状況作りと、ゴジラは決して人間程度に倒される事があってはならないという神話に上手く折り合いをつけた結末となったが、ゴジラに十二鬼月並の再生能力を持たすのは安易な様に思った。
次作で彼女は巫女役になりそうですね。
子供の母親ではないというのもそのためだったと考えると合点が行きますしね。
何でみんな高得点つけれるの?
舞台俳優のようなわざとらしい演技。感情とか全部セリフにしてて気持ち悪かった。出演俳優さんたちはもっと演技力があるはずなのに…つくづくこの監督の映画は好かない。
お涙頂戴の人間ドラマばかりでゴジラの必要性が全く感じられなかった。
ゴジラの恐怖感と迫力が凄い
個人的に今まで見た怪獣映画の中にダントツ一番!まだ見ていない人ぜひ見に行ってください。来月から全米1000+の映画館にて大規模上映するらしい。どんな国際反応があるか楽しみ!
荒ぶる神に慈悲なし
ハリウッドに貸し出していたゴジラがようやく日本に戻ってきた。無慈悲なまでの荒ぶる神として。
まずはVFX映像に驚いた。ハリウッド製VFX映像を見慣れている自分だが、遜色がない。木の葉のごとく飛んでくる駆逐艦に度肝を抜かれ、銀座を蹂躙し尽くした上に、火炎放射でトドメをさす時の圧巻の映像には息が止まる。
山崎監督は、映像だけじゃないんだよね。VFXで観客を驚かせながら、骨太の人間ドラマを同時に進行させる巧みの技。しかも丁寧に伏線を張っていて、わかっていても泣かずにはいられない。
命が粗末にされた先の大戦。未来のために命をかけてゴジラと戦う人々。この作品の最大のテーマを感じながら敬礼で終わりたい。
最高のエンタメ映画
4DXにて鑑賞。
ゴジラの咆哮や破壊されていく街など、とにかく迫力が凄かった!戦後直後の日本を襲うさらなる絶望が上手く表現されていたと思います。観てるこっちもゴジラが登場するたびにもうやめて!と言いたくなるくらい(笑)
そして何より、ヒューマンドラマとしても非常に面白かったです。それぞれのキャラクターにストーリーがあって、ちゃんと作品の中で完結されているのも良かったです。
こういう映画はあまり深読みしながら観るのは無粋かな?と思います。
エンターテイメントとして非常に素晴らしい映画でした!
ゴジラ造形は◎ が、ドラマパートが・・・。
まずゴジラの造形は、過去30作品でNo1かもしれないくらい完成度が高い。 は虫類過ぎず、作り物っぽくもなく、シンゴジラのように化け物っぽくもない。 目には鋭さがあり、動く玉を入れてる感もない♪
が、人間ドラマ編が人物描写にうるさい者から言わせると、大人の演出にはほど遠いお涙ちょうだい感が満載で、目が潤む前に興ざめ感や違和感が先行し素直に感情移入出来ない。
このドラマパートがよいと表してる方も多いが、批判あるいは低評価の方はほとんど私と同様に感じている様だ。
説明的台詞がうざいと表してる方も多い。 状況描写と少ない台詞で見る者に"悟らせる"という、名監督こそがなせる演出が見えない・・。
神木隆之介はCMを見ていて、「おっ、うまいな」と僅かな時間でも感じさせる事があるので、演技力は確かと考えるが、今作の様に命を賭して何かをし得るというシリアスな役には不向きに感じ、私的にはもっと実年齢よりさらに老けて見るぐらいの大人顔の役者を選ぶべきと思う。
機銃を撃てない・相手の言葉に逆上・机に頭を押しつけての言葉 等のシーンがいかにも過剰演出を感じる。 これは脚本どおり、または監督の指示通りにやっていると思うので神木君の影響ではないが、やはり違和感。
彼の他にも違和感シーンが多々あったが、もう細かい批判はしまい。
その分ゴジラは、最初の体がそれほど巨大にならないうちは、やや恐竜感はあったが、巨大化してからは特に、日中銀座を破壊するシーンはかなりリアルで目を見張る。
ハリウッド作ではCGシーンが背景画像をごまかせる為か、やたら暗いシーンが多いのだが、本作は明るいシーンで街の建造物もよく再現されている。
そして火炎放射シーンは、過去最大級の破壊力を見せつけて、原爆が落とされたのかとも思える演出まで・・。
さらに本作独自のギミックがあり、発射される前ふりから、「おお!」と声が出てしまった。
ゴジラ退治方法も、昭和版やシンゴジ同様、それなりの作戦が構築されていて、?は多々あるものの、怪獣 対 人間がどう攻めぎ合うかをそこそこオリジナリティーを加味して魅せている。
ゴジラが暴れるシーンは大金が掛かるので、いかにそのシーンを短縮し、ドラマパートで繋ぐかが、制作費がハリウッドの10分の1以下の日本映画の宿命なのだが、もう少し年配者でも唸るぐらいの脚本がほしかったというところか・・。
主演=岡田准一、船団長=役所広司 主役先輩=豊川悦司 ぐらいのキャスティングでならさらにワンランク上の作品になったかと・・。
まあ制作費はさらに要するだろうが、海外での興行収益を考えると、このぐらいの役者を使わないとドラマパートは評価されないと思う。
神木君は悪くないが海外では多分、20歳前後ぐらいにしか見られないのでは・。
どれだけ人気俳優を起用するかより、海外と同じくその役を演じきれるのは誰かを優先して吟味起用しないと、邦画のレベルはじり貧になると危惧してしまう・・。
私のオススメゴジラ映画
1 「ゴジラ」(1954年)
真の"反"怪獣映画は今作のみ。 (私レビューに記載)
2 「シン・ゴジラ」 究極のリアリズム (私レビューに記載)
3 「キングコング対ゴジラ」(1962年)
コング版権でライセンス契約までして作られた
本格対怪獣作品、ユーモアあるドラマパートも面白く、着ぐるみ格闘を馬鹿にせず楽しむ作品
4 「ゴジラ対ヘドラ」
昭和ゴジラでは異色作。今作でしかみれないあるゴジラの特技が♪
5 「ゴジラ」(1984年)
子供怪獣映画を脱却し、9年ぶりゴジラ30周年として制作され、ゴジラの身長をビル等と正確に比較して表現された本格作品。 評価はそれほど高くないが、当年の邦画収益2位。 今作がこけていたら、後のゴジラ映画はなかったかもしれない。
6 「三大怪獣 地球最大の決戦」(1964年)
キングギドラ初登場。 その完成された驚異の造形はハリウッド版でもゴジラ最大の強大に。 物語は陳腐だが、怪獣プロレス・怪獣会議を笑いながら昭和ノスタルジーを味わうべし。
7「ゴジラ対ビオランテ」
ゴジラ作品に科学的要素を大幅加味して制作された、マニアにも評価の高い作品。
Wikiで、「ゴジラ映画作品の一覧」で検索すれば、全てのゴジラ作品が年代順に並んで表示されるのでご参考に♪
映像は素晴らしい
映像・CGは素晴らしい。
だけど脚本・ストリーはどうかなぁ?
観ている途中であぁこの先こうなるんだろうなと分かってしまう展開だった(案の定、思った通りになった)
脚本が良くないんじゃないかな?
ゴジラVS日本、ではなくゴジラVS日本人
シンも良いけど、-1.0も負けてない。
シンゴジラの批判として、人間個人の描きが無い、ゴジラに対する畏敬の念が無い、というのが目立ったのですが、今回はそれをちゃんと描いています。かと言ってベタベタする感じは無く、シン以上に怖いゴジラになっている。
あと要所でかかる伊福部曲が、凄く揚がります。見る価値十分に有り。
IMAXの大画面・大音響で、ゴジラを浴びる!
『シン・ゴジラ』(16)以来7年ぶりの国内制作の実写版ゴジラが、シリーズ30作目、生誕70周年記念作品として11月3日“ゴジラの日”に公開。
その初日にIMAXにて鑑賞… いや、“浴びて”きました。
監督・脚本・VFXを手掛けるのは、三丁目の夕日シリーズの山崎貴。
期待を大きく上回る迫力に、圧倒されました。
思えば、シン・ゴジラを観たときの衝撃と、そして同時に生じたモヤモヤとした感覚… 映画としての完成度、満足度は間違いなく高いのに、“ゴジラってそうじゃない感”がどこか心の中に残るのです。
それを完全払拭し、もう一度原点に帰った真のゴジラを現代の最新技術で、戦後間もない日本の風景に蘇らせたのが、本作です。
戦争とは何か、戦後とは何か、生きるとはどういうことなのか… ゴジラの咆哮が、問いかけます。
主演は30歳にして芸歴28年の、神木隆之介。特攻隊の生き残りとしてのトラウマを抱えながら、ゴジラに抗う帰還兵を好演します。
ヒロインは浜辺美波。東宝シンデレラオーディション出身の彼女がゴジラに出会うのも必然か。車窓からゴジラを見つめる姿が、この上なく美しいのが印象的です。
この二人、NHKの朝ドラ『らんまん』以来の共演ですが、戦後の風景に良く似合います。
ツッコミどころはいくつかあるものの、実力派キャスト陣の人間ドラマパートも違和感なく、この映画が“単なる怪獣映画”ではない、出色の仕上がりとなっています。
こんなゴジラ映画を、待っていました♪
ぜひ大画面で『ゴジラ-1.0』
を体感ください。
未来を守る、未来を生きる。感動の人間ドラマ。
とにかく凄い!絶対に劇場まで見に行って欲し映画です。題名はゴジラだけど主役はゴジラじゃない。未来を守り、未来を生きるために戦った人たちみんなが主役です。壮大なスケールで描かれるみんなの戦いの記録です。今までのゴジラ映画の中で最高ランク。神木隆之介、浜辺美波またまたの共演は素晴らしいの一言。二人とも生きていてくれて本当に良かった。脇を固める俳優陣もお見事でした。最後は涙してしまいました。感動の人間ドラマ。本当に凄い映画を見ました。
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