ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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面白かったけど物足りない
小さい頃からゴジラ映画が好きで毎回欠かさず
映画館でみています。
私のゴジラ感は圧倒的な存在で恐怖心をあおり
町を破壊尽くす怪物です。
人間達は団結して近代兵器で立ち向かいますが
ゴジラには全く歯が立たず絶望感に陥ります。
そこで優秀で専門的な人間が集まり協議して
ゴジラ対策を作り上げ用意周到して圧倒的な怪物に立ち向かう そこにゴジラや自衛隊のテーマソングが流れて心震え感動を覚えます。
今回の作品は今までのゴジラ映画と違いを見せる為に昭和の戦後設定でしょうが自分の印象としてはゴジラの登場時間が少なく感じました。ゴジラ対策もあまりにもご都合主義で準備や時間推移が???で人間の思惑通りにゴジラが動いてくれた印象ですね。
でも映像の迫力は素晴らしかったと思います。
わかりやすくて面白かった
色々、観客の思惑通りじゃないあたりも良かった。
例のテーマソングもいい。ずっと変えないでほしい。
小学生くらいの子供も観ていたし、これくらいシンプルな感じがわかりやすく面白い気がする。
安藤サクラさんはそんな年じゃないのに、おばちゃんに見えた。脇役で演技が光ってた。
ベタなのがいい
先の展開が読めるのに、ウルっとさせられたりハラハラさせられちゃう
ゴジラの圧倒的なパワー感と俳優さんの演技力に尽きる映画でした
最後のあれは、ちょっと、?ですけど
ゴジラ細胞の恩恵なんだそうです
途中まではこんなに救われない主人公なのに、ちゃんとハッピーエンドになるのかい??って不安にさせられました
昭和ゴジラ第一作を斬新オマージュした令和ゴジラ映画の戦争と人間
日本の特撮映画の金字塔「ゴジラ」の生誕70周年を記念した、大作の謳い文句から予想した娯楽映画ではなかった。幼い頃に夢中になった初期の子供向け怪獣映画や、ハリウッド映画に何度もリメイクされた派手な特撮娯楽大作とは制作のコンセプトが違って、大人が観るべき内容に驚きつつも映画の出来としてはスッキリした印象を持った。それは太平洋戦争における日本軍の戦い方の反省と、敗戦後の国防の在り方、そして唯一の被爆国としての立場など、ゴジラ第一作のメッセージに呼応する脚本の地味で確信的で分かり易いまとめ方に、作者山崎貴の力量を見たからである。先ず評価すべきは、この敗戦直後の時代設定から導き出される、ゴジラに日本人がどう戦うのか、戦わざるを得ないのかを、生き残った元特攻隊員敷島浩一の苦悩を主体に描いた脚本の独創性であろう。
ただし終戦の1945年から47年を背景にする時代設定は、第五福竜丸がビキニ環礁の水爆実験で被爆した1954年に制作した第一作「ゴジラ」のテーマの一つである反核メッセージを考えると、矛盾している。しかし、既に広島と長崎に原爆を投下された日本人にとって、その恐怖は切実極まりないものであったはずである。また百田尚樹原作の「永遠の0」と三田紀房原作の「アルキメデスの大戦」を映画化した山崎貴監督の経歴の蓄積が、この映画に結実したと思える内容になっている。廃墟と化した国土、食糧難による飢餓との闘い、生きて行くだけで精一杯の貧しい生活から漸くひと息ついたかどうかの時に、怪獣ゴジラの未知の破壊力と対峙しなくてはいけない。連合軍の実質米国のGHQに統治支配下で軍事力を放棄させられた無防備な状態で、国の命令を受けた民間の組織が集結する。この敗残兵の有志の集まりが、日本人の底力を見せることになる。政府も役人も正式な軍隊も登場しないゴジラ映画の誕生だ。
ゴジラファンとして嬉しかったのは、決戦のクライマックスの映像の迫力だった。ゴジラの不気味な造形と存在感、動きの全て、それに戦艦のVFXの映像美と見応え充分で見事。更に伊福部昭の永遠の名曲を生かした演出も素晴らしい。ここぞという使い方に作者のゴジラ愛が溢れている。役者では主演を務めた神木隆之介が難役の熱演。特攻の生き残りに深い慙愧と仲間を死なせた罪に苦悶する人物像は、時に怒りを表に出し過ぎに見える。内面に隠した演技が理想だが、これは山崎監督の演出法もあるので役者だけの問題では無い。それでもいい演技を見せてくれた。意外と言っては失礼なのだが、この映画で一番のいい味を出していたのは、元技術士官野田健治役の吉岡秀隆だった。豊富な髪をなびかせ、淡々とした話し方と熟年から漂う落ち着きと飄々さ。決死の作戦でも一人一人の命が大切と語る野田の人間性が浮き上がる。欲を言えば、周りの戦後直後の男性の髪形にもっと拘りがあれば良かった。山田祐貴、青木崇高、佐々木蔵之介も其々に役割のキャラクター表現を全うしている。浜辺美波と安藤サクラの女優陣も安定した演技。どちらも日本女性の淑やかさがある。これら大作にしては有名俳優の少なさが顕著であるが、このキャスティングもこの映画の魅力になって、けして大味になっていない。
独創性のある脚本の面白さ、細かく観れば難点も無い訳ではないが、これが山崎監督のオリジナルということで高く評価したい。反核と反戦から、平和を守るために軍備をどう構築しなければならないかの、日本の課題にまで問題提起した真剣さが、怪獣映画ゴジラの恐怖を最大限にスペクタクル化した作品、観て損はない。
もう少しゴジラがみたい
評判が良かったので観に行ってみた。
ストーリーは戦後の日本に関東大震災でなく、ゴジラが来てしまったというものだ。
ゴジラのシーンは、ハリウッド版やシン・ゴジラより少なかったが、迫力はずば抜けていた。
小さい頃にビデオ屋さんで借りてみていたゴジラ映画は人間ドラマが9割ゴジラが1割で、ラストにゴジラが暴れまくって終わるものだった。
ハリウッド版がゴジラやモンスターのシーン多すぎるんだが、ハリウッド版を観てしまったあとに旧構成のゴジラを見ると何か物足りない。
人間ドラマ部分は、戦後を知らないが、キャラが漫画みたいでリアリティが欠けて魅力が足りなかった。
神木くんも随分情けない役だった。
バイクシーンはどうしてもトムクルーズと比べると、やりたいことは一緒のはずが全然違う。。。お子ちゃまに見えるw
ラストの展開も想定内で、ゴジラにもっと悪あがきして欲しかった。
全体的には悪くなかったが、
もう一捻り、もう少しゴジラをみたかった。
つまらない
ゴジラ+朝ドラ+三丁目の夕日を薄く繋ぎ合わせた内容。台詞で全て説明して行間を読ませることも無く、ストーリーもご都合主義の展開。ある意味で誰でも分かりやすく作ってるので理解はしやすいがわざわざ映画で見る必要無し。絶賛コメントはゴジラの思い出に浸ってるだけ。
ゴジラが主人公ではないゴジラ映画
年齢的にもマトモに見ているのは平成ゴジラ以降で昭和ゴジラはチラホラ見ている程度のファンです。
ムトーさんがでてくるハリウッドゴジラあたりからゴジラの新作映画は大体微妙で斜に構えて見るようになりましたし、監督が監督だったのにも関わらず、今作は高評価で対応に困りかねたので心を無にして見ました。
普通に面白かったです。
前半パートの人間ドラマの長さとクサさには辟易としましたが、通して見てみればあのくらい丁寧に長くやったからこそ、後半の主人公の覚悟に感情移入しやすくなったと思います。
というようにあくまでメインは人間たちであって、ゴジラを見たい方々には受け容れられない作品になったかなと思います。
全年齢故のグロなし死亡シーンや丁寧に説明しすぎる点、都合が良すぎるハッピーエンド等も気になりました。
そこそこオタク的には幸運艦が出てきて震電が出てきて背鰭展開式熱戦とかやられたら+10000点
現在にも警鐘を鳴らす日本の為の反戦映画
山崎貴監督作である「アルキメデスの大戦」での冒頭に描かれた、戦艦大和の戦闘場面、対空砲で米軍機を撃ち落とし喜ぶ若い日本兵が、その機体からパラシュートで脱出して、海に着水したパイロットを、直ぐに味方の飛行艇が着て救出していく様子を、啞然と見ているシーンが出てくる。
決して、本編とは関係のないシーンだが、この「ゴジラ−1.0」で回収される伏線だったのかもしれない。
ゴジラとの決戦を前に、兵士の生命を粗末に扱ってきた旧日本軍を否定し、生きるための戦いを宣言する吉岡秀隆。特攻から逃げた過去と愛する者を奪ったものへ、死を持って決着をつけようとする神木隆之介に、生きろと伝える青木崇高。
無能な国家指導者による、無謀な戦争ではなく、自分たちと自分の大切な人たちが生き抜く為に、目前の脅威に立ち向かおうとする姿には、感動させられた。
「シン・ゴジラ」が政治家をトップに官僚たちなど国家権力に携わる者が戦ったのに対し、今回は民間人たちでゴジラに戦いを挑む設定は、フランスからの撤退に多くの民間人が協力した、ダンケルクを彷彿とさせる。
そして、ラストの神木隆之介とゴジラの一騎打ちに、あの「アルキメデスの大戦」の冒頭シーンが回収される。
殊更、過去の対米戦争を正当化し、権力の側に媚びる昨今の風潮をも否定する、日本人による日本の為の反戦映画であり、やはりゴジラは、逆説的な反戦、反核兵器の絶対的なアイコンなのだと確信させられる作品だった。
それでいて、VFX技術の凄まじい進歩によって、最もリアルな生物としてのゴジラを見れる作品でもある。
呉爾羅!初めてしったゴジラの漢字!
タイミングが、日本語字幕付きだったのだが
この方が昔の言葉(言い方)などがわかりやすく
見やすかった!ゴジラの漢字も知れた(笑)
この映画は、映画館で観るべき作品。
音による迫力で、ゴジラの怖さが伝わった
ゴジラ退治もだが 戦後の苦しみも伝わる作品
細かいツッコミどころは 気にせず観るべし!(笑)
ネタバレしてますので読まないで鑑賞してください🤗。
本日TOHO新宿にて鑑賞しました。
ネタバレします。
最初から、ゴジラが、人間咥えて襲います。
私は、この手の描写苦手なんです。(*≧∀≦*)
手が小さいゴジラは、怖いです。
今回の設定は、戦後まもない日本が舞台です。
いや、この時代設定するのに、制作費は、現代設定より、2.3倍かかったと思いました。凄い熱意です。😅🥹🤗。
ミニチュアもかなり意識して取り入れていてこだわりが感じられました。
今回のゴジラは、最初の伏線が素晴らしいです。ゴジラは、顔など攻撃を受けると損傷します、でも再生します。
これが、最後の作戦に登場します。
今迄のゴジラは、無敵でしたが、今回は、ちゃんと破壊されて一様倒されます。
この視点は、私は気にいりました。
この時代設定にアメリカがもちろん語られますが、登場させず、警察予備隊も登場しません。
なので、民間の元海軍の設定で登場します。
この設定私は、好きでした。
そして今回は、人ではなく、ラスト戦闘です。
「震電」に乗り神木隆之介が、ゴジラに体当たりするシーンです。
伏線があり、脱出するかなあと思いましたが、目がしらが熱くなりました。
「インデペンデンス・デイ」を思わず
想起しました。
いや素晴らしい絵でした。
ナイス👍😊カットでした。🥹😁。
ツッコミは、ありますが、皆様鑑賞して
感じて欲しいかなぁー!!🤗。
次回作作って下さい。
この映画の関係者の皆様お疲れ様でした。
ありがとございます♪♪。
(((o(*゚▽゚*)o)))🥹😃🤗。
メイド・イン・ジャパンと胸張れます!
「シン・ゴジラ」がすごく面白かったので、今度はどんなもんだかなぁという気持ちで観に行きましたが、めちゃくちゃ面白かった上に物語としても感動しました。
映像がすごいだろうとドルビーで観ましたが、もうド迫力!ゴジラ登場シーンでは開いた口がふさがらず、あの恐怖感は初めて「ジュラシックパーク」を観た時のレベルでした。
音響と音楽もすごかったです。音楽は鐘の入ったドラマチックなオーケストラでもしかしたらと思ったとおり佐藤直紀さんで!盛り上がりの中にも悲壮感や哀愁が感じられて物語に重厚感をプラスしていました。ドルビーは音が最高です。
後から冷静に思い返すと「ん?」という場面もありましたが、観ている最中はそんな余裕もなく胸が熱くなり、ワァワァ盛り上がって登場人物たちを応援していました。
たくさん映画を観ていると、作品ひとつひとつの印象があまり残らなくなってきますが、今回は久々にしばらく余韻に浸れそうです。さすが本家本元のゴジラ映画です。やった!
技術はどれだけ進化しても、表現の手段にすぎません。その技術を使ってどんな物語を描くのかが問題なのであって、技術自体が目的になってはアカンのです!
目も耳も心も満足です。たくさんの人に楽しんで欲しい作品でした。
最高の映画
絶対に映画館で見た方がいい映画というのはなかなかないものですが、これは絶対に映画館で見た方がいい。家族で見ても、デートで見ても、1人で見ても感動できる。数々の映画を見てきましたが、私にとっては人生で1番の映画でした。
何より良かったのは音です。邦画特有の大きい音がやたらに大きい設定が、艦隊や銃火器の爆裂的な音を際立たせ、映像と相まって目の前でゴジラと人間が戦いを繰り広げているかのような錯覚に陥ります。また無音になるシーンの使い分けが非常に良く、緊張感がより一層際立ちました。
喜び、怒り、悲しみ、楽しみが詰まった映画で、ゴジラとの戦いとクサイけど王道な人間ドラマがお互いを高め合い、感動させられました。
正直見る前は監督の悪い前評判ばかり見ていて、 ゴジラが出てくる邦画だし一応見ておくか、くらいの感覚で見に行ったのですが、完全に自分の前評価をひっくり返されました。山﨑監督に土下座してお詫びしたいくらいでした。本当に良かった。悪いところがない。明日への希望いっぱいに映画館を出られたのは初めてでした。
p.s. 現代に生きる私にとって佐々木蔵之介の演技は過剰に感じる部分もありましたが、改めて考えてみると戦争に行ってたくらいの世代の、江戸っ子の船乗りであれば納得のいく言葉遣いなのかなと思っています。
ゴジラの出るヒューマニズム映画
ヒューマニズム映画として見ると、心にぶっ刺さったので、★5をつけました。今の日常が戦争とか悲しいニュースにあふれているので、本作に見られる人間のもつ善性、情深さだったり、寂しくて暖かい優しさを祈りのように感じました。
ゴジラ映画としては、シン・ゴジラから見始めた新参者ですが、純粋にアドレナリンが出て面白かったです。ゴジラが暴れるところは絶望を感じるほどには怖かったです。
昭和の時代から長年観続けて来た「ゴジラ」、ここに一つの到達点を示したと実感させられた
映画の冒頭数分でもうすっかり“入って”しまいました。
(『次元大介』とかとは真逆の状態で)数分のうちに名作確信したという意味で。
この映画について語るのが困難です。
ただただ、「本当に凄いこと(仕事)をやってくれた....」との思いが自然にわきあがったに尽きます。
素晴らしかった俳優さん達のこととか、いっぱいあるのだけれど、精神的に「なにも言うことは無い」状態になりました。
元から、山崎監督ということで何の不安も無く、唯一無二的に期待値高めで臨みましたが、それでも全然余りある位だったという事です。
特に今回の作品は、日本人以外の海外の人々に是非観てもらいたい、終戦後の日本人の背負って来た負目や思いとその姿、メンタリティを少しでも感じて理解してもらえたらとも強く思いました。
あくまでも、個人的な見解、感想です。
「スター・ウォーズ」もまだ存在せず、「怪獣映画」のビデオ化など夢物語のように遠い時代、名画座での上映も殆どされなくなって、鑑賞可能だったのは“東宝”が価値の認識に乏しく保全に勤めて来たとは言い難いコンディションの、保存状態の劣悪なれど何とか上映可能なフィルムで新宿のビレッジや池袋文芸坐(の文芸地下)などで時々行われたオールナイト上映。
そうした時代背景から「ゴジラとか何とか怪獣映画って子供が観るものでしょう?」と揶揄され、好奇の白い目で見られながらもそうしたものに足を運んだ日々。
それでも、その時代から一切ブレる事なく50年以上の月日、昭和〜平成〜令和までシリーズを観続けてきて、これまで生きて来て良かったとさえ思えた。(既に鑑賞叶わぬ友人・知人たちも....)
そのように思う事が出来る、“ゴジラ”映画に於ける「一つの到達点」を達成してくれたのではないかと実感できたからです。
当時の“同好の士”たちは今どうしているのだろうか?
今回、池袋グランドサンシャインのIMAX レーザーの大型スクリーンでの鑑賞を望んでそれを果たすことが叶って、終映後に場内から出ると丁度夕刻の、ガラス張りの池袋の街を一望できる12階のガラス越しに、見事に夕陽に染まった池袋の街が眼前に広がっていました。
恐らくここから駅の右手方向までをも見渡すことが出来るその場所に、1997年には閉館した先述の上映館“文芸坐(と文芸地下)”があったのだと思うと、そうした感慨ひとしおに劇場を後にしました。
追加
ちょっと落ち着いたので、気付いた点を幾つか…..
今作の“ゴジラ”自身についてですが、これまでの「核の脅威の象徴」とか「破壊神」「自然の脅威」といったこれまでのとは違った切り口で、イメージとしては『ジョーズ』(第一作)と思いました。
特に、「トドメは口の中でドッカン」がマンマな気も(笑)?
限りなく「獰猛な生物」的イメージであり、ジャンル的にも「海洋モノ」部分が占める割合も多いなど。
要するに、スペクタクルな部分(後半の攻防戦)は『ジョーズ』(第一作)イメージということで。
勿論、原点である初代を踏襲した“核の化身”として、「帝都東京の潰滅」を外す事はありえない事です。
今回、登場時には『キングコング対ゴジラ』に登場するコングのごとく”魔神”として姿を現します。
冒頭から、ただの被爆の権化的怪獣としての登場ではではないのです。
「ゴジラ」=”地球そのものの化身(神)”として捉えられ、それを「愚かな人類」が被爆させてしまうという部分が物語の冒頭ではなく中盤前ほどに位置しており、はっきりとその過程を挟んで後半に繋がってい行くというのが、今作の重要な部分であると解釈しています。
これにより、「帝都東京の潰滅」もまた、間接的にアメリカによってもたらされたとも言えると。
音楽について、『ゴジラ』『モスゴジ』『キンゴジ』から引用されていましたが、第七艦隊とも闘ったシーンのある『モスゴジ(米版)』のでこれは分かるとして、『キンゴジ』は?
今回の“ゴジラ”は体型的にお顔小さめ体デカめ系なのが初代やモスゴジと違い、キンゴジの体型に近い印象ですね。
あと、キングコング(キンゴジの)の生物的イメージとも被る音楽表現で通じるのかも知れません。
主なキャストは、「朝の連続ドラマ」系で存在感を示した面々と、山崎作品の出演陣となっていて、自身としても馴染みのある、既に実績も確かな「俳優」の方々で何の違和感も覚えず最後まで楽しませて頂きました。
(逆に、通常は誰かしらには違和感覚えたり不満感じたりするという事が殆どなので....)
特に主演のお二人は、ついこの前までも毎朝「夫婦」としてお姿見ていた事もあり、違和感無さすぎというか、息もピッタリのコンビネーションに見えてしまう。
要するに、中途半端なタレントやアイドル紛いのを排してもらえた事で、「映画の格を貶める」ことに繋がるとかいうような懸念も無しという事で。
蛇足ながら、今回鑑賞しながらその先の展開についてが分かった部分は少なくなかったです。
これは、自慢とか、見え透いてるとかの意味などでは全く無いです。
ストーリーから受ける、主人公たちへの感情移入や共感を感じながら観ていて「こうだったら良いのに」や「こうなって欲しい」と思っていたら、そのような形に実現したという感じです。
それは、山崎監督が考えたり願ったストーリーは、鑑賞している多くの人の願いの延長上に一致するように描かれているんだろうと感じ、そのように創られた作品なのだろうと思わずにはいられませんでした。
追記
12月1日より、いよいよ全米公開が始まった。
全米における興行収入は現地で5日には1436万ドルを突破して34年間破られなかった記録を更新。
歴代実写邦画作品の中で、全米興収ランキング1位を樹立した。
因みに、それまでの歴代邦画作品は、北米では1989年に公開された畑正憲氏の『子猫物語』の約1329万ドルという興収記録が長期に渡り1位だったのを、今回ついに塗り替えた形となった。
アメリカの映画批評家たちは「山崎の低予算での印象的なビジュアル、感動的な人間ドラマ、そして社会的批評のための怪獣の比喩の使用のために、この映画を一斉に賞賛した。」
映画批評集積サイトのロッテン・トマトに於いても、94件のレビューがあるうち映画支持率は97%、平均点では8.2/10となっており、同サイトの総意は「魅力的な人間の物語がアクションを支えている『ゴジラ マイナスワン』は、大量破壊現場の合間にも真に説得力を失わない怪獣映画である」としている。
CinemaScoreが調査したアメリカの観客は本作にA+〜Fの評価のランクで、「A」の評価を与えた。PostTrakによるアメリカの観客の調査では、全体の92%が肯定的な評価であり、83%は間違いなくこの映画を勧めるとの解答を得ている。
やはり、“名作”たり得るものというのは、「国」や「人種」「性別」などの違いを凌駕した存在たり得、これらの評価の意味するところが何よりの証としての結果であると、今作についての自身の思いやその評価に間違いはなかったことを裏付けることが出来たかのような満足を今、得られた思いでいる。
所謂、”名作”=”大ヒット作”という図式は、必ずしも当てはまるようなことにはいかないこと、”名作”だからといって必ずしも多くの大衆の支持を得られるわけでは無いということは、これまでの数十年の映画鑑賞歴の中で嫌になるほど実感してきたことではあるけれども、今作のようにそのどちらもを両立させることに成功した作品というものは、ある意味”奇跡”であり、今後の映画史の中でもその輝きが失われるようなことは無い存在となろう。
そういう意味では、まさに「これから(このあと)が大変」ですね.....
追記2
こうなるとある作品について、結果や評価が”総意”に近い形の高さが示されている作品について真逆の『最低評価』を下しているレビューから見ていくのって寧ろ楽しいというか、とても面白いですね。
「そういう受け止め方する(方なん)んだ」とか「そんな考え方がある(方なん)んだ」とか「そんな解釈は考えてもみなかった」とか、今更のようにいろいろと勉強になります(笑)。
当然ですが、「”総意”的なことが全て正しい」わけでは無いですしね。
怖いゴジラの復活
子供の頃観たシリーズもののゴジラは、もはやヒーローと化していたが、後に観た原点となる第1作は、人智を超えた怖さを体現していた。
「シン・ゴジラ」では、謎の怪物として怖く描かれてはいたが、政治家の右往左往が諧謔的に取り上げられていたり、奇想天外な秘密兵器が登場したりで、笑えるシーンも多く、作品全体からは軽快な印象さえ受け、第1作とはまったく別の作品だった。
本作では、終戦直後という時代設定と、第1作そのままの伊福部昭BGMも相まって、畏怖を感じさせるゴジラが帰ってきたように感じた。
とはいえ、ストーリーは決して二番煎じではなく、豪華キャストの一人一人が癖のある人物を演じきっていたのも奏功して、古いようで中身は新しい素晴らしいエンタメとなった。
(オチも好みだった。)
シリーズ化は望まないが、こういうリメイクなら歓迎したい。
史上最高のゴジラ映画です。
いろいろ難癖つけるレビューもありますが、そもそも映画は楽しければいいんです。シン・ゴジラも大好きでしたが、私は超えたと思います。口の中が弱点の巨大生物と、船で数人で戦うなんて、まるでジョーズ。無謀な作戦も、ドキドキしながら応援。背中がボコッと盛り上がるたびに、恐怖が近づく。もういっぺん観たいと思える名作でした。
ゴジラに山崎貴監督テイストは絶妙なマリアージュ♪
話題の作品をやっと鑑賞しました。
で、感想はと言うと…凄い!凄い面白い!!
怖いし、ワクワクハラハラ出来るし、感動出来るし、泣けるしといろんなゴジラ映画を観ましたが、個人的にはこれが一番かと。
よく「シン・ゴジラ」と比較されますが、シン・ゴジラは災害をゴジラに置き換えて描かれた感が多分にありますが、今作は全うな怪獣映画。
それも怖い怖いゴジラを堪能出来る作品。
ゴジラが人類に対して脅威の存在として描かれている作品は結構ありますが、圧倒的な圧力と絶望的な存在感で描かれているのは意外と少ない(個人的には)。今作は初代ゴジラをオマージュとして、山崎貴監督のテイストがふんだんに詰め込まれている。
戦後と言う昭和テイストは山崎監督のオハコであり、随所随所に「ALWAYS 三丁目の夕日」や「永遠の0」と言った名作を彷彿とさせ、そこにゴジラテイストが盛り込まれている。
過去に「ALWAYS 三丁目の夕日」の続編でゴジラを登場させているし、よく考えれば昭和とゴジラは相性抜群。
また山崎監督は様々な特撮やVFXに対しての造形も深い。ベストタッグと言えばベストなコンビ。
戦後の敗戦の大打撃から、日本が復興しようする最中、ゴジラがやってくるなんてもう不幸どころの騒ぎではない。科学の粋を凝らした兵器でも太刀打ち出来ない(かもしれない)のに、何にも無くなった所にゴジラがやってくるなんて最大級の弱り目に祟り目。
そんな怖い怖いゴジラがすんごい脅威なんですよね。
個人的には底が見えないくらいの深い海は何がいるか分かんない感じが怖くて、3メートル以上の深い海や湖で泳ぐなんて絶対嫌w
すんごい深い海にゴジラが泳いで向かってくるなんて考えるだけでも恐ろしい…
また今回のゴジラは筋肉質でムキムキマッチョなゴジラなのがカッコいい♪
今までの邦画ゴジラは割りと撫で肩で上半身がスリムな感なんですが、今回はハリウッド・ゴジラの影響もあってか「仕上がってるよ!」「ナイスバルク!」「肩にちっちゃいジープ乗せてんのかい!!」と掛け声をかけたくなるくらいのゴールドジムで鍛えまくったようなゴツいゴジラになってますw
ゴジラの放射熱線を吐く際の背びれが青白く光り、トリガー的な役割なのも良いんですよね。
過去にそういった使い方があったかも知れませんが自分が知ってる限りでは今回が初のような…
こういったところにも随所にアイデアが凝らされている。
キャスト陣も豪華キャストで個人的には吉岡秀隆さんと佐々木蔵之介さん、安藤サクラさんが良い。
また、浜辺美波さん演じる典子が神木隆之介さん演じる敷島を庇ってビルの隙間に突き飛ばすシーンや敷島の震電での特攻シーン、ラストの敷島と典子の再会なんか涙腺崩壊。随所に山崎貴監督らしいテイストである意味ベタな演出がありますが、個人的にはそれで良いかと。
ゴジラと言う物凄くぶっ太い柱に人間ドラマはベタだからこそ、ゴジラの味も活きるってなもんです♪
また、人類の知恵でゴジラを撃退しても、ゴジラが完全に人類に屈せず、復活しようとする点はアリアリのアリ。
“キング・オブ・モンスター”“怪獣王”の異名を誇るゴジラが一時的に人類に敗退しても完全に屈する事は無いのは理に適っているし、たがらこそ典子の謎の復活の首筋の痣の伏線回収にもなってる。
初代ゴジラが芹沢博士が開発したオキシジェン・デストロイヤーで倒されたが、それをキエチーフ(静機)として考えての今回のラストはシン・ゴジラ寄りのテイストであってもその解釈は納得出来ます。
ただ、細かい部分でのツッコミが全く無い訳ではありませんがいろんな部分で“それでええんか?”と言う部分もあります。
例えば…
・敷島が機雷回収及び爆破の危険な仕事をして生活費を稼ぐ割には当時はとても高価なバイクを買ってるとか
・ゴジラ対策として気休め程度ではあるが機雷を船に積んでいたのはちょっと偶然が良すぎるし、機雷を積んでいたら逆に危ないやんとか
・ゴジラ撤収後の銀座は放射能汚染的になってるのにいつの間にか銀座の汚染封鎖はフェードアウトしているしとか
・大戸島で核汚染される前のゴジラはまだそんなに大きくないけど、人を咥えた際にも食べずに放り投げるだけと言うのを多分子供も観ることを想定された苦慮だと思うけど、肉食生物(多分)がエサ的な物を口にして食べないと言うのは生物的にどうなの?とか
まあ、言い出したらキリが無いんですが、それでもツッコミどころは個人的には少なめ。
あと、ゴジラが首都東京に上陸した際にビルの屋上から中継する様は初代ゴジラで有名なシーンでのオマージュですが、出来ればあの有名なセリフの「いよいよ最後、さようなら皆さんさようなら!」と言うのを入れて欲しかったかな。
あと、2019年に「熱海怪獣映画祭」で公開された「狭霧の國」と言う作品はゴジラからインスパイアされた作品ではありますが、今作は「狭霧の國」から多少感化されたようにも感じるんですよね。
ミニシアター系上映作品でありながら、割りと話題になった作品で2019年の初公開時には既に「ゴジラ-1.0」は撮影は始まっていたかと思いますが、全ての怪獣映画の元祖であるゴジラから様々な派生が産まれ、またその作品から本家のゴジラシリーズに何かしらの影響が成されていたら(想像ですが)面白い!
それこそがキング・オブ・モンスター=ゴジラのとしての本分であり魅力かと。
あと、今作の映倫区分はG(年齢を問わず、どなたでもご覧いただけます)ですが、なんか狙ったかのように「G」と言うのが良いよね♪
ゴジラ作品は製作委員会方式を極力取らずに東宝単独出資が多々あるが、今作も東宝単独出資作品。
東宝の宝であり大看板のゴジラに対して、社内に「ゴジラ戦略会議」が設立され、部署の代表はチーフ・ゴジラ・オフィサー(CGO)と言う役職があるけど、冒頭で人を咥えたゴジラが食べなかった理由はイメージやコンプライアンス的なのも踏まえてかと思いますが、この映倫区分をGにしたいが為なら面白い。
そんな遊び心を含んで映倫区分をGにしたなら素敵やんw
ゴジラ生誕70周年で実写化通算30作品目と言う記念的作品に近年の東宝の屋台骨を支える山崎貴監督がメガホンを取ったなら、面白くない訳がないかと。
ゴジラが好きで「ALWAYS 三丁目の夕日」や「永遠の0」が好きな人ならハマる作品ですが、万人に是非観て欲しい作品でもあります。絶対お勧め!
庵野監督の上から目線は納得です
ゴジラに関しては深い思い入れはなく、これまでハリウッド版とかシンゴジラを観た程度です。岡田斗司夫さんが激賞されていたので観てきました。
観ている間のテンションとしては、ほうほう、うん?、あー、うーん、うーーん、ちと眠い、あー、おっ、なるほどー、という感じでした。期待が高かったこともあって厳しいですが敢えて2つ星です。
人間ドラマと怪獣映画の両立が高評価の理由と聞いていたのですが、肝心の人間ドラマ部分がいつもの山崎監督っぽいというか、失礼な言い方をすると悪い意味で学芸会っぽく、正直こんなものかと感じてしまいました。
これは役者さんの問題ではなく、脚本や演出との食い合わせの問題なのかなと思います。山崎監督はVFXの仕事が素晴らしいのでそっちに専念し、監督脚本は他の方に任せた方がいい作品が作れるのではないでしょうか。
最後、実は橘さんがそう言ってくれていたところは唯一グッときましたが、エンタメ作品としてはシンゴジラのほうがまだ良かったかなと。別にシンゴジラがめっちゃ面白かったというわけでもないですが、庵野監督が上から目線なのは納得しました。
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