ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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全員いい人のザ·日本映画 家族で見れます。
見に行った人の評価を聞いて行きました。
嫌な人も最後に良い人になる、見たあとにぽかぽかするザ·日本映画。最後に全て回収されました。同日に見に行った「首」と真逆ですが両方見に行って良かった。
特撮すごいです。ゴジラの放射熱線が波動砲になってた。高雄の砲撃とか震電の空戦とかCGは見ごたえあります。CG以外は普通。DRコトーが出てきてDRコトーを演じたのも日本映画ですなあ。ストーリーは初代ゴジラを膨らませた感じで違和感はなく、深海で気球が膨らむのかは?ですがゴジラ映画らしいワクワク感は大人も子供も楽しめます。
某「鬼太郎」との表と裏
本音で言うと、この映画、レビューを書く気がなかったんですよ。
たいへん面白かったし、映画の教科書になるほどの、よく出来た、ちゃんとした映画だったんですよ。
でも、なにも残らなかったんですね。
感じた事はあります。特に、敗戦というものが日本人のアイデンティティに与えた影響とかね。
でも、私が特筆すべき内容は一切なかったように思っていたんですね。
ところが、たまたま同時期に上映された「鬼太郎」の映画を見て、ようやく筆をとる気になりました。
この二作、当然、連作でもなければ、関連性もない二作なのですが
モチーフとテーマが裏表なのですね。
先に述べましたが「敗戦」というものが、日本人に与えた大きな文化的、精神性の影響が大きくて
この屈辱とコンプレックスをどう飲み下し、納得し、反芻するか。それが各々の、この国の隠れたテーマだった訳なんですね。
昭和後期の高度経済成長もそうですし、それが行き過ぎたバブルが弾けたとて、
平成の30年は再び失いたくなかったほどに安定し、平和だったのです。失われた30年とはよく言ったもので、
失いたくなかった30年間だったのですよ。実はね。こんなに平和で良い時代はなかった。
飢える事もなく、弾圧されることもなかった。だから文句が自由に言えたのですよね。
そしてこれらの作品が、この令和の世の中に生まれたタイミングが重なったことは
不安定になり、時が動き始めた(失われた30年がようやく終わった)社会情勢を鑑みて、
未だ尾を引く(どころか、現代日本の根底にある)先の敗戦と、科学技術と社会の発展と
そしてそれが崩れ始めた現代令和の価値観に、訴えかけるには、丁度良いタイミングが重なったのだろうなあと
結果論的に思いを馳せる機会に恵まれ、たいへん感謝しております。良作とも、観られて良かった。
戦中派は、自分たちで勝つも負けるも、可能性があったのですね。
結果、国家という単位で負けてしまった結果は、ある種の自己責任として、抗い、結果、受け容れることができるのですね。
(この受け「容れ方」こそが今回の「ゴジラ」のテーマでもありますね)
ゴジラにおける敷島も、鬼太郎における水木も、この立ち位置ですよね。
ひどい時代だったし、ひどい体験も、己の意志でリベンジすることも、克服する機会もあったのですね。
ところが、戦後生まれ世代は(私も含め)全員が負け犬としてのレッテルが貼られたところからの人生スタートなのですね。
ここが大きな価値観の立脚点の違いを感じるところです。諸説異論ありますでしょうが、必ずここが現代史としてのターニングポイントです。
鬼太郎における沙代も含め、我々戦後生まれは「犠牲者」だという捉え方もあります。
その一方、ゲゲや敷島や秋津のいう「貧乏くじ」は、自分で選択できる価値観なのですね。
おそらく、今現在もウクライナや中東で行われている戦争(生きるか(=殺すか)死ぬかの極限状態)で失われることは、
社会性、道徳性、人間性であると同時に
人間としての誇り、尊厳。それはおそらく、「自らの意思決定の権利」という事なのですよね。おそらく。
どちらの作品も、そこを取り扱っています。
それが選択できないという事はないのだけれども、根底に、選択できないという戦後派の下敷きがあるのですね。
そしてまた同時に、その根底にある「日本人ならではの国民性」として、「社会やコミュニティへの自己犠牲が美化されて描かれる」という事は
我々が逃れられない種族としての価値観を、描かざるを得ないのではないかと思われます。
「ゴジラ」はそこからの脱却を描いていますし、「鬼太郎」もそこを踏まえた上での戦後や悲惨な状況を描いています。
ゲゲがその選択を自らの意思で選び、そして水木(ああ、左耳の欠損こそは、水木先生(左腕ですよね)そのものですね)が墓場から鬼太郎を取り上げた
鬼太郎こそが、その可能性、未来そのものと描いています。
エンドロールの止め絵アニメーションは素晴らしかったですね。
ちなみに、そのあたりの整合性のとれない謎(私はアニメ第三世代ですので、鬼太郎の母は雪女との認識もありましてw)も含め、
どちらの作品も、ああ、敗戦と科学という、光と闇を描いた作品として、(個々の作品レビューとして、ルール違反であありますが)
非常に高く、評価させていただきたいと思います。
面白いのが「戦後の銀座」というワードが、どちらの作品にも登場しまして、その光と闇の対比が、とても良いですよね。
最後に各作品の美点を述べますが
特筆すべきは「鬼太郎」の仕事の良さで、前半は凡庸な作画と謎脚本と演出に辟易するものの
アクションシーンからの、メリハリのある作画と演出に、現場の負担を減らしつつ、作品のクオリティは落とさないという
非常に職人芸的な、カロリーの配分にとても特化した采配には、脱帽致しました。
デフォルメという江戸時代の浮世絵にもある現代絵巻であるアニメーションの特性を良く活かした演出だと感じました。
一方「ゴジラ」の、監督の得意技だけを練り上げたような、いわゆる商業的には成功が約束された
このような職人技のようなゴジラが描かれたのは、とても良かったと感じました。個人的には、機雷戦と、伊福部昭の使いどころが、とても良かったですね。
(おかしなところも沢山ある映画でしたが。監督が了承済みならば、観客も了承するのがマナーでしょうね)
最後になりますが、両作品とも、必見の映画です。そこに浮かびあがる、令和現代における「日本」そして「科学」というものの両面性、
ゴジラも妖怪も、しょせん、人間が生み出した価値観であり、概念です。
そして結局は、「人間(が生み出したもの)こそがいちばん恐ろしいのだ」というのは、
すべてのホラー、ドキュメント、サスペンス、ミステリー、SFなどに共通した真理ですね。
それをどう描き、どう捉えるのか。そこに映し出されるものは、常に「人間」(日本人)そのものなのですね。
過去を踏まえ、どう未来を築いてゆけるのか。その人間の可能性を見出したいと思います。
昭和は生きるのにも苦しく、生き抜いてゆくには意地悪になるしかなかった時代だったと思います。
令和は優しい時代になれますでしょうか。なりますよね。なりつつありますよね。
私はこれらの作品を通じ、未来を信じたいと思います。
意外と良かった。
VFXに関しては最後のゴジラに対する敷島の戦闘機シーン以外は良く出来ていました。
作品自体は全体的に山崎貴ワールドといった印象でしたね。あと皆が典子が生きていた事に突っ込んでるけど意味深な描写で首の痣写した事気付かない馬鹿が多すぎ。銀座のシーンでラジオニュースで放射能を帯びたおびただしい数のゴジラの細胞が散乱してると言ってたんだからG細胞で復活したと考えるのが妥当。これが次作への伏線となってる事必至。恐らく橋爪功さんのカメオ出演もこれに繋がるんじゃないかと推察してます。
ご都合主義なところが残念
舞台を戦後に設定したところや特攻として生き残った主人公の葛藤など、特撮だけでないドラマも描かれていたのはこれまでゴジラと違って面白く見ました。
ただ、脚本が軽い。台詞が浅い。佐々木蔵之介の台詞は歯が浮くよう。安藤サクラの割烹着が洗濯したてのよう。浜辺美波演じる典子が不死身すぎるところも残念。あの高さの電車から海?川に落ちたにも関わらず、平然と銀座の街を歩いていた時点で、えーと違和感。あの群衆の中で敷島と会えたのも?さらに、ゴジラの爆風に飛ばされたのに生きていたラストシーンに至っては、あまりにも夢物語で、しらけてしまった。
ゴジラシリーズの最高傑作
ゴジラシリーズ最高の出来栄えでした。優れた脚本でした。人間もゴジラも共に「生きる」こと「生きてゆく」ことが底流にあります。地べたの演出(人間の物語部分)がこれほど練られたのは、ゴジラ史上初めてだと思います。ゴジラは私と同じ1954年生まれ。1962年の「キングコング対ゴジラ」以後はすべて劇場で見てきました。母性を持って登場したモスラの神秘、子供映画からの脱皮に喝采を送った大森一樹演出、監督に「怪獣愛」を感じた金子修介演出・・・その時々でいろんな感じ方が出来ました。しかし、庵野・樋口コンビの平成「シンゴジラ」は台詞運びが好きになれず。年も取ったのでゴジラはこれで終わりにしようと思ったのですが、山崎貴の令和の今作品で、人間味ある登場人物たちの物語に目を見開くことができ、ジジイの心に再び灯がともりました。故・伊福部昭先生のあの曲の入れ方がうますぎてしびれます!佐々木蔵之介の過剰な演技はガマン、ガマン。
途中まで本当に面白かったです
本当に面白い戦争怪獣映画でした。
序盤以降しばらくゴジラが登場しないシーンが続きますが、戦後復興の話としてもドラマがあって、登場人物全員に感情移入できました。戦後の焼け野はらから徐々に復興して、人々に笑顔が戻ったところで、ゴジラが満を持して登場したときの絶望は忘れられません。どうやってここから勝つのだろうとずっとハラハラしていました。
本当に手に汗握る展開続きの映画で、皆様の演技も上手く、映画を見ながら現実に戻ることもありませんでした。途中までは。
ここからは個人的に残念だったポイントです。最後の最後、本当にずっこけました。
一つは、どうして典子を生かしてしまったのか。彼女の死があったから、明子の生きる未来のために生きて戻る覚悟が出来たのに、全てが真っ白になってしまったように思いました。せめて彼女の顔面が焼けただれて判別不明だけど身体の一部で本人と分かる、というならまだ分かりますが綺麗すぎました。ここまで現実路線だったのに、どうして急にご都合主義のユアストーリーをはさんでしまったのか残念でなりません。若しくは、ラストで重体だった女性が目を覚ますところで終わった方がまだ分かります。
もう一つは最終決戦の無音シーンですが、敷島さんのまさかの特攻を全員で見上げるシーンだと思いきや、打つ手がなくなり死を覚悟するシーンでした。個人的に最初そうは見えなかったので、その後に敷島さんの飛行機がUターンするシーンがあり「え!?」となってしまいました。
ただ、色々と不満をつぶやいていますが、見て良かった映画だと思います。度々ある「やったか!?」→やってないのお約束も楽しく見られましたし、特攻機に脱出装置がつく展開は読めていても泣きそうになりました。銀座がゴジラの上陸地になるのも初代を思い出して良かったです。「さようなら~」をアナウンサーの方に言ってほしかったなと少し思います。笑
見終わったあとの感想会も盛り上がる楽しい映画でした。
ゴジラと人間のつきあいは「これから」。
ゴジラの「恐ろしさ」と、人々の「優しさ」の対比が印象的だ。このゴジラは正に史上最強の破壊者だ。これほどリアルに姿と動きを再現した山崎監督のVFX技術には脱帽する。ゴジラの恐ろしさは、その強さと比例して、何を考えているのか分からない不気味さにあるように思う。人間が何か危害を加えたわけでもないのに、真っすぐ東京へ上陸して破壊する事だけが楽しいかのように暴れまくる。俺たちに何の恨みがあるんだと思わず文句を言いたくなる。その姿は、戦争などを起こす人類の欲を体現した「悪の象徴」のようにも見えてくる。
人間ドラマの方は、戦争による心の傷や、家族を亡くした者たちの結びつきなど、ありがちではあるがとてもていねいに描いているところが好感持てる。敷島も典子も相手を思いやる気持ちが素晴らしい。幸せになってほしいと思わず願ってしまう。敷島の仲間たちも、それぞれの言うに言えぬ思いを抱いて支えあっているのがよく伝わる。人間には誰しも良い面と悪い面がある。ゴジラが人間の悪の象徴なら、このドラマの人たちは人間の良い面の象徴として描かれているように感じた。
永遠に滅びないゴジラと人間の長い闘いはここから続く。
ゴジラも神木君も最高!
世界と競える日本産ゴジラ。日本映画のレベルを塗り替えた作品。
私はドルビーシネマで観ましたが、怒り狂うゴジラの迫力、カメラの迫り方、世界に没入させる音響・音楽に映画館を出ても興奮が醒めませんでした!
今後、日本の映画を語る際に本作は一つの基準になってくるかと思います。
日本映画はアクションが苦手、VFX(視覚効果)技術が遅れているという印象を持つ人は少なくないと思いますが、本作はハリウッドと比べても遜色ないレベルでした。12月から北米での公開が始まりますので、その点もすぐに結果が出るでしょう
また怪獣映画でありがちなドラマに振ると怪獣パートが物足りず、怪獣にフューチャーするとドラマが適当になるというパターンですが、本作では太平洋戦争で心の傷を負った主人公(と日本)の回復と、その前に立ちはだかるゴジラの対立を丁寧に描いています。この二つは単にバランスがいいだけでなく、それぞれが互いのシーンを尖らせる相乗効果を生む奇跡のレベルだと思います。
加えて、この主人公とゴジラの対立軸は今回のゴジラを特徴づける「怖さ」にも繋がっています。ゴジラが人間を直接敵視して狙ってくる、という展開は意外と多くありません。ゴジラにとって人間は矮小すぎるからです。しかし今回のゴジラは人間を本気で襲ってきます。エイリアンやターミネーターに追われるようにゴジラに狙われるのはかなり怖いものがあります。
個人的には太平洋戦争で活躍した兵器がたくさん出てくる点も好きでした。インタビュー記事でも本作の時代設定は高雄(重巡洋艦、大和のような戦艦よりも一回り小さいが、強力な主砲を持ちつつ戦隊を率いて戦った海戦の主力の一つ)を登場させるためだったと山崎貴監督が語っていますが、そういった劇中の人・モノそれぞれに見せ場が用意されている所も熱い気持ちにさせてもらいました。
素晴らしい外交
ゴジラ映画最高傑作
また観てもいい
邦画の現最高到達点。
初めて映画館でしっかりとゴジラをみました。
今までの歴史、キングコングとの関係性やガメラやキングギドラなどを知らなくてもとっつき易い内容でとても面白かったです。
グロいようでグロくない。そのようなところも家族連れなどが楽しめるちょうど良いが素晴らしすぎるリアリティを求めていて、もう言葉が出ません。
ぜひ見に行くべきです!!
VFXは迫力あります
ゴジラ登場シーンはさすがに迫力があり、怖いと感じました。
しかしドラマ部分が…。全体的にセリフが説明的でクサイしつまらない。
いい役者さんが揃っているのにもったいない。
ゴジラのシーンはもう一度みたいと思いますがドラマ部分をまた見るのは辛いので2回目はないかな。
最後にヒロインが生きていたのも展開が読めていたし、ヒロイン強すぎます。普通の人間なら生きていないし。
「Always三丁目の夕日」とか「STAND BY ME ドラえもん」にハマらなかった人は今作もハマらないと思います。
終戦直後の昭和感に感動しました
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