「Is your war finally over?...」ゴジラ-1.0 ゆ~きちさんの映画レビュー(感想・評価)
Is your war finally over?...
タイトルは最後の浜辺美波演じる典子のセリフです。
カナダでも大評判の作品、私は昔の子供向け特撮映画をイメージしていて、なんで海外でもヒットしてるんだろ?と思ってました。すみません…🙇
カナダ人の友人が観たがっていて、私もどう受け止められるか興味深かったので、一緒に観に行きましたが、2人して号泣…、そして彼もいたく感動していました。
いくらフィクションとはいえ、やはり日本人なら誰もが苦い痛みを感じる第二次大戦の敗戦、特攻隊の家族への手紙に対して、連綿と続く日本の平和教育による、誰もが深い同情を禁じ得ない、いかんともしがたい感情を昇華するような展開の一つひとつに涙が出ました。
やっぱりあの戦争は続けるべきじゃなかったのに、生きて帰れた兵士達は「恥ずかしながら帰」らなきゃいけなかったし、お国のために死ぬことは尊いと思わなきゃいけなかった当時、兵隊さんの母達はどんな思いで我が子を送り出したんだろう。
カナダには11月にリメンバランスデーという祝日があり、戦争で犠牲になった人達を忘れないで、という行事がカナダのあちこちで行われます。バグパイプの演奏を聴いたり、近所に食事を振る舞ったり、私もボランティアで何度か参加しました。終戦記念日に1分黙祷する以上に大掛かりなイベントです。
国を守ることは確かに家族を守ることにつながるけど、やっぱりお国のために命をかけろという思想はおかしかったのだと、この作品を通じて世界に伝えられたことも、大きな意義があったと感じました。
生きて帰ることは誰しもの願いのはずなのに、それが責められなくてはならないことで、だから自分の戦争を終わらせることができなかった敷島。特攻隊の説明シーンで出てきたsuicide attack(自爆攻撃)という字幕に、カナダ人の友人も引き込まれていました。
…カナダならではのエピソードを書きたいところですが、特に変わったことは思い当たらず…。もちろん、英語、スペイン語、フランス語…色んな言葉で絶賛レビューが書かれています。アメリカでの興行記録もかなり更新したそうで、「君たちはどう生きるか」に続き、今年のアカデミー賞がとても楽しみです。
件の友人はゴジラの描写以外でも、日本的な団結シーンやら、どの役者も素晴らしかったこと、もちろん色んなものが破壊されるCGシーンなどにいたく感激していましたが、一番驚いていたのは、昔ホストファミリーとして受け入れていた日本人留学生の名前がノリコとアキコw…、そんなことある?
それにしても神木隆之介と浜辺美波なんて、絵が爽やかにも程がありますね。少女漫画並みにキラキラしてました。神木隆之介にしろ、浜辺美波にしろ、吉岡秀隆にしろ、子供の頃から役者をやっていて、もちろん脇のベテラン俳優たちの芸歴も申し分ないのに、それぞれの演技を殺し合わないというか、いて当然の存在だったのが素晴らしかったなあ。
それぞれの役者さんにもそれぞれ名シーンがあって、どのキャラクターがいなくてもここまでの感動作に仕上がらない化学反応ごと、素晴らしかったです。
ちなみに山田裕貴が「小僧!」と呼ばれてたときはKid! という英訳でガキ扱いな愛されキャラ、海外でもウケてました。www
いやー、ゴジラ、めっちゃ怖かったなぁ。最近、色々心配事が多い日本ではありますが、心から日本人の精神性の高さと特撮技術の力を、心から誇らしく思えた作品でした。敬礼🫡!
すかちんさん、こちらこそコメントありがとうございました。
あんまり外国人にゴジラをいじってほしくないですよね。日本人の遺伝子に刷り込まれて、代々受け継がれてきた怖さがうまく伝わりません。怪獣プロレスが観たいわけじゃないんでwww
ゆ〜きちさん、こちらこそ、共感やコメントをありがとうございました!
海外の評判や、カナダの方の感想等興味深く拝見させて頂きました✨✨
本当に映画館で観るべき作品でしたね。映画館に間に合って良かった…(T_T)
もりのいぶきさん、わざわざお立ち寄りくださりありがとうございました。
そうなんです、人の命を軽んじた結果の無駄な死に対して、やはり声を上げてくれたことに胸がスーッとしました。
今晩は。
カナダでも報道されていると思いますが、現在日本は能登半島の地震で大変なことになっています。
私の会社は本日が稼働初日ですが、3日から本日の稼働判断をどうするかで(仕入れ先の会社が富山を中心に多数あるんです。)、正月休みが吹っ飛びました。(とはいえ、チャッカリ映画は見ている。)
それにしても、連日大変な状況を目にする中、私も義援金を送りながら、共感疲労になっています・・。(東北大震災以来・・。)
天は正月早々、酷い仕打ちをするモノだと思います・・。では。
ゆ~きちさん、おじゃまします。
海外でのゴジラ評価が分かる貴重なレビューを有り難うござ
います。カナダのご友人も感動されていたとの事、良かった
です。なんか嬉しくなります。・_・♪
" この国は人の命を粗末にし過ぎてきました ”
劇中のこのセリフが、もっと沢山の心に届けばいいなと
思います。
※もう一度観に行きたくなってきました。
marimariパパさん、
私は基本的に戦争映画が苦手で、オスカー取ったり、評価の高い作品ですら、人と人が殺し合うという発想がどうしてもダメで…
日本人が一番溜飲が下がる敗戦昇華作品だと感じました。
ゆ〜きちさん
コメントいただきありがとうございます。年末年始太平洋戦争時代を題材とした作品がいくつかありましたが今こそじっくり観て考えないといけないとしみじみ思いました。
素敵な作品に素敵なレビュー、楽しみにしています🫠
琥珀糖さん、いつもありがとうございます!
お国のためにっていう発想、なかなか英訳は難しかったと思います。
to protect our country …的な英訳がちょいちょい出てきましたから、そこはアメイジング!だそうですwww
ゆーきちさん
カナダの方も泣いて下さったんですか!
もう感動です。
敗戦の悲しみを、敷島が生きて帰って悔恨を抱えてる事・・・
海外の方にも伝わったんですね。
現地からのレビュー、生の声、
ゆーきちさん、本当にありがとうございます。
美紅さんも、いつもいつもありがとうございます。
お国のためにっていう発想、海外で受け入れられるのかなぁと思っていましたが、めっちゃ感動してましたね。ただ、日本人の方が泣けると思いました!