「海外評価が異常に高いのですが」ゴジラ-1.0 茶筒さんの映画レビュー(感想・評価)
海外評価が異常に高いのですが
海外評価が異常に高いのですが、ここにきて東宝と山崎監督の戦略が決まった結果なのだろうと感じました。
というのは、最初に私がこの映画に対して感情移入しきれなかった最大要因として、登場人物に状況説明や現在の心境を演劇の様に語らせた脚本の存在があります。
しかし、作品のリアリティラインを意図的に下げてまで説明的な台詞を語らせた点に戦略的な意図があったとしたらどうでしょうか。
おそらく現時点で、米国で公開されたマイナスワンは全てが字幕版であろうと予想します。
ちゃんと確認していませんが、仮に全てが字幕版だとします。すると、どうなるでしょうか。
日本語として冗長な台詞は字幕になった時点でかなりコンパクトに意訳されているはずです。
その際、登場人物本人が今の状況を台詞として語り、だからどう感じているのだと解説してくれてちるのですから、担当した翻訳家は、結果的に登場人物の心境に沿った翻訳をかなり正確に行っているはずです。
とすれば、マイナスワンの演出過剰と思われた幾つかの場面は、海外の人達には字幕というフィルターによって最適化され、より感情移入しやすくなっている可能性があります。
本当のところ、実際どうなのかは私には分かりません。
多分、上に書いた事は私の妄想なのでしょう。
しかし、私にとっては非常に心地良い妄想です。
ゴジラはシン・ゴジラによって、日本の怪獣王としての権威を私達に示してくれました。
マイナスワンは、世界の怪獣王としての権威を示してくれるような気がします。
私の評価は、当初4でした。その理由は、先に書いた台詞があまりに説明的で臭すぎると感じたからです。
しかし、結果的にそれが理由で海外で大成功するのであれば、私は評価を5にします。
そんな次第で、私は将来、マイナスワンの英語吹き替え版を日本語字幕で見てみたいものです。
はじめまして
みかずきです
全米でのヒットは、字幕版でコンパクとな意訳にあるとの推論、
説得力がありますね。
日本人として、邦画が海外でヒットするのは嬉しいです。
ー以上ー