劇場公開日 2023年11月3日

「本当の主役は「震電」。」ゴジラ-1.0 mark108helloさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0本当の主役は「震電」。

2023年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

幸せ

今日、やっとゴジラー1.0を見た。後半まで見て監督の描きたいものが見えて来た。ゴジラは主役でなく狂言回しで火の鳥的存在。・・の割にはビジュアル的に神性が低い。その点矢張り庵野は凄い。特に今回のゴジラはフルCGだと思うがあれだけの巨大生物を計算上の縮図で画面上配置すると、カットによっては同じものに見えなくて、凄く違和感があった。

デフォルメが視覚的角度によって導入されてないと数値計算だけで配列された物体は、思った視覚的効果をもたらさない事が多い。その点ミケランジェロのダビデも、奈良の大仏も良く計算されている(数値計算としてのそれではなく視覚的錯覚上の計算と言う意味で)。

今回のゴジラで一番感情移入できたのは「震電」の方だ。「震電」には山崎監督もそうとうの思い入れがあるのがよく分かる。伝わってくる。今回の主人公は実はゴジラではなく震電ではないか?

mark108hello