「吉岡秀隆が倍賞千恵子に見えてしまった映画」ゴジラ-1.0 snake666さんの映画レビュー(感想・評価)
吉岡秀隆が倍賞千恵子に見えてしまった映画
洋画ファンの自分としては期待値ゼロで鑑賞に臨んだのだが思いのほか悪くはなく、それなりに楽しむ事ができた。自分が思い描くゴジラ映画は「シンゴジラ」よりもこっちだよなと思えるほどすんなり素直に楽しめた。
ただ確実にCGのクオリティに関しては邦画ならではの低いレベルを想定しておかないとなと覚悟していたのだが、意外にも違和感のないレベルに達しており、ビジュアル面ではなかなかいいものを観たなぁという印象。
複数の怪獣を出さずにゴジラ1匹のみで存在感を出したのもよかったが、口からのビーム発射までの背びれの変形ぶりはカッコいいし、ビームのとてつもない破壊力にも圧倒され、銀座の街並みを容赦なくぶっ壊していく様もいいパフォーマンスだなぁとゴジラの暴れっぷりには満足できるものがあった。それに加え絶妙なタイミングでお馴染みのテーマ曲が流れるあたりも盛り上げ方もうまいなぁと思った。
ドラマシーンに関してはこちらもほぼ期待していなかったが、もろもろ予想できてしまった展開はあったものの思ってたよりも退屈はしなかった。
主要キャラが誰1人として死ななかった部分に関しては若干のモヤモヤはあるものの、気になったのはラストの浜辺美波の首筋の模様は何を意味していたのか、続編への布石か、いろいろ想像させるのもいい感じだった。
全体としては久しく観ていなかった邦画がこれだけレベルアップしていたのは以外だなと思った。
これなら正々堂々とハリウッド版と肩を並べられると思うし、これはある種ハリウッド版に対してのアンサー作品というか本場の日本製ならこうやるぜ!というのを個人的にはとても感じた作品だった。
続編を作られるのかは不明だが、この感じで作ってくれるならまた劇場に観に行こうかなと思う気になった。
snake666さん、典子の首に蠢く奇妙なアザはたぶんゴジラ本体から付いた再生力抜群のG細胞だと思います。乗ってた電車が真っ二つになった時に付着若しくは感染、だから数十m以上の高さから落ちたのに全くの無傷、あの破壊光線の強烈すぎる核の爆風受けても小怪我で回復(普通5体がバラバラですね)。
という事で次回作への伏線だろうと想像してます。なのでもし次回作が出来て典子がビオランテ化したり、バイオハザードみたいに典子から感染爆発したら、せっかくのヒューマンドラマからこれかい!って凄くイヤだなぁとも思ってます。苦笑