「過大評価☆(マイナス)-1.0」ゴジラ-1.0 ステンレスブルクさんの映画レビュー(感想・評価)
過大評価☆(マイナス)-1.0
レジスタンスの諸君ごきげんよう、youtubeや映画コムで絶賛されたので映画館で見た一般人だ。期待してみてきたがガッカリだったのでダメな点を紹介しよう。
①最後。鋼鉄の女と金儲けのゴジラ
中盤に典子が衝撃破で死亡した…となった時は賞賛した。主人公が後悔の念で戦うのではなく、愛する女性を無くした怒りで立ち上がるのは十分共感できたからだ。なのに…
な ん で 生 き て ん だ よ !
一気にチープさ増したわ!ふざけんなよ!爆心地にいたわけではないんだから探せよ!
ゴジラも次回作作りたいからってメキメキ復活するなよ!金儲けより作品の完成度をあげろよ!
②まったく進歩してないCG
ここ7年CGの質がアップしてない。震電の離陸シーンは顕著だがゲームのワンシーンかと思ったぞ。予算的に手抜きされているのかよくわかる。ハリウッドは七年あったら次世代に更新してる。自衛隊の撮影ができないのが致命的。
③総括して見るとストーリーは焼きまわし
ゴジラ東京で暴れる→作戦で退治される。
これ、初代ゴジラやシン・ゴジラでやってしまった。もう怪獣プロレスは嫌だけど、このストーリーももう飽きたよ。
④最後の作戦が地味すぎる
なんか空は曇ってるし、ゴジラの放射熱線以外にろくに光らないし、とにかく地味。軍隊を出せばまだもっと盛り上がったのに。あとなんでゴジラは中盤までアグレッシブに動いてるのに、作戦が始まると空気読んで動かないんですかね?
④架空戦記なのに足りない設定。監督の思想と東宝の横やり。
(※ここは個人的な好みなので飛ばしても大丈夫です)まず東京の中心にはGHQの本部があり、皇居があり、中央官庁もあり、経済の中心です。ここが放射線まみれにされたら、普通はアメリカも日本も怒らないわけない。アメリカがソ連を刺激したくないと言いますが、キノコ雲を出すゴジラは交渉ができないだけにソ連と同程度に脅威ですし、GHQの本部が被害うけたら北朝鮮が好機とみて韓国に攻めてきますよ。数年早く朝鮮戦争勃発です。なので、アメリカは逆に潜水艦が被害が出た段階で全力で攻撃して東京を守りますよ。ではなぜ、軍隊は出ないか?それはゴジラという障害を「監督と東宝」が日本人の手だけで解決するストーリーに拘ったからです。また、ゴジラが放射熱線が出さないならまだバランスが取れるが、放射熱線を出す事に固執したからパワーバランスが崩壊してしまっている。さらに超回復…もう民間人がどころか、極東アメリカ軍の全力を持っても勝てるかどうか…。
なぜか完成して配備されている「四式戦車」、接収されてないはずがない謎の高性能機「震電」…ここまで架空戦記なら北海道もソ連に占領されているんですかね?それぐらいの架空戦記設定を出せないと。
⑤総括
エンターテインメント、テンポの良さは評価できる。特に尺稼ぎの主人公の生活パートは、主人公の掘り下げとしてよい時間稼ぎをしていてよかった。ただ、予算と設定とストーリーがイマイチでB級に成り下がってしまった惜しい作品という感想だった。
本当は☆3でも良いのだが、絶賛さて過ぎて過大評価されているので☆0.5だ。
あとな、ホッカ〇ロレン…これがシンゴジラより良いって、それはないぞ。