「マイナスの意味 (ネタバレ注意)」ゴジラ-1.0 アヲゾラさんの映画レビュー(感想・評価)
マイナスの意味 (ネタバレ注意)
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戦争から立ち直ろうとする日本人の再生をかつてない迫力のゴジラに絡めて描く人間ドラマが秀逸な本作ですが•••
終戦時のゴジラは大戸島近辺の伝承に残る土着の怪物として存在する。全長で15m前後か?
その一年後ビキニ環礁の核実験で被曝、全高50mサイズに変異巨大化します。
今回のゴジラもしっかりと核の被害者ですね。
銀座襲撃時に放射線を含む「体表皮を撒き散らす」との報道シーンが有りました。
熱線放出の凄まじい爆風で大量の瓦礫と共に吹き飛ばされる大石典子(浜辺美波)
とても五体満足では助からないと思える状況でしたが、ラストでの不思議な生還劇。
病院からの電報を受け取り、敷島に伝える際の隣人•太田澄子(安藤サクラ)の『不穏な』表情。
病床で「貴方の戦争は終わりましたか?」と
微笑む典子を『無言』で抱きしめる敷島。
そして典子の首筋に残る不気味な黒色の痣。
放射線被曝+αの恐怖を感じさせます。
ゴジラ対策に関わった人々のみならず、
銀座被災から生き残った人々の未来にも暗く重い暗雲がのしかかる『マイナス』状況なその後の日本が暗示されている映画•••
決して安直なハッピーエンドではないと感じました。
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