「問答無用に面白かったです」ゴジラ-1.0 ぎちょーさんの映画レビュー(感想・評価)
問答無用に面白かったです
クリックして本文を読む
戦後の日本を描きつつ、人間ドラマを前半部分は織り込んでいるため、退屈に感じる人もいると思いますが、全体を通じて、人間ドラマを含めて、よく作り込まれているという印象を受けました。
主人公が腕は良いのに一度も前線に出ない中、特攻を命じられ、その特攻から逃げるため、機体が壊れたとして立ち寄った島で、ゴジラに遭遇。ゴジラを倒すため戦闘機の機関銃を撃ってくれと、工場長に言われ、戦闘機に乗るも恐怖で撃つことが出来ず、その結果、整備兵がゴジラに殺されるという悲劇に遭遇。それがトラウマとなり、彼の戦争を終わらせることが出来ない。
最後に、ゴジラに特攻する際の戦闘機が「震電」。震電もまた、テスト飛行直後に終戦を迎えたため、一度も実戦を経験していない。
主人公と「震電」がある意味、共通していて、最後、特攻しゴジラを倒すことで、主人公の中での終戦を演出している、そんな印象を受けました。
VFXの技術も素晴らしく、ゴジラが熱線を吐いた後、ゴジラ自身も損傷しており、それを再生修復するシーンはリアルでした。
それ以外の映像も凄かったですし、ストーリー自体も、ものすごくひねた感じは無く分かりやすくドラマ部分も含めて全体的に面白い作品でした。
これぞ、令和版ゴジラという印象です。
コメントする