「1番前の席だったので5回ぐらい死んだ(踏まれて)。熱線吐く前の場面にワクワク、ドキドキした。【再鑑賞11/9(木)】IMAX 【アカデミー賞取った⭐記念に鑑賞】」ゴジラ-1.0 マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
1番前の席だったので5回ぐらい死んだ(踏まれて)。熱線吐く前の場面にワクワク、ドキドキした。【再鑑賞11/9(木)】IMAX 【アカデミー賞取った⭐記念に鑑賞】
今回のゴジラで1番気に入ったのは、熱線吐く前に尻尾から背中の方へ青白く光りながらヒレが隆起してくところ。上の方へ1つづつ隆起してくから、だんだんと何かヤベーことが起こんぞって感じでドキドキした。で実際ヤベー熱線吐いてくるんだけどね。
2度目からは、このあと何が起っか分かってるからワクワクした。
この頃のゴジラは1度吐くとしばらく吐けないらしい。最近は連続してやたらと吐きまくるから進化したようだ。背中からも何かレーザー光線みたいのを出しちゃって始末に負えない。まあ、とにかく手が付けられないのは昔も今も一緒。
機関銃も、ミサイルも歯が立たない巨大生物が何の前触れもなく突然現れて、熱線吐きながらノッシノッシと歩き回って破壊しまくる。その上放射能まで振り撒いて、ほんとゴジラって迷惑。
敷島(神木隆之介さん)と典子(浜辺美波さん)が生きていて良かった。敷島がパラシュートで脱出したと知ったときはホントに嬉しかった。もし敷島がゴジラへの特攻で死んだらガッカリしたと思う。助かって良かった。誰かの犠牲で他の人が助かる話のほうがドラマチックで心に響くけど、気分はすこぶるよろしくない。
きっと監督の特攻に対するアンチテーゼってやつだと思う。
典子が、理由もなく、有り得んほどピンピンしてるのも万々歳で、こちらの結末もすこぶる気分がいい。
最後に病院で敷島と典子が再会する場面で、敷島の顔を驚いたようにマジマジと見つめる明子ちゃんの表情に笑ってしまった。僕にはこの時の明子ちゃんの表情が、神木の演技に驚いちゃって「えっ、神木のお兄ちゃん突然どうしちゃったの?」って顔に見えたからだ。
神木 : 「明子ちゃん、映画のお芝居だからね」
子役 : 「そんなのわかってるわよ、コドモじゃないだから。あと、わたしもホントはアキコじゃないからね」 by 明子を演じたベテラン(?)子役。
ゴジラやられちゃったけど 「どうせまたスグ再生するんでしょ」とか、「結局ほかのゴジラが現れるんでしょ」とか、なんだかんだ言ってゴジラが復活するって皆んな思ってる。そのとーり。
案の定、最後に海中の場面になって、焼きいもみたいな形のもんがブクブク言い出した。ヤッパシネと思ったていたら、エンドロールの最後にゴジラの足音が鳴り響く。ドス~ン。ドス~ン。ドス~ン。ドス~ン。「アギャア~~~」ゴジラの雄叫びとともにゴジラ完全復活ゥ。「ヨッシャー」と思った。
ゴジラを見るときは小学生と同じ感じで見てる。怪獣が暴れてオモシレーだ。だから、ゴジラがシェーのポーズしようが、シッポかかえて後ろ向きで飛ぼうが気にならないし、ビオランテが名作とか言われてもピント来ない。ゴジラファンによってはシェーとか許せないらしい。
大人になってから制作者の原爆に対するアンチテーゼの強いメッセージが込められてると知ったが、僕は小学生目線だからゴジラの出現理由もゴジラ映画のメタファーとかも全然考えない。大人びた小学生はメタファー意識して見るのか?
ゴジラはトラウマで、2、3年にいっぺん追いかけられる夢を見て怖い思いをする。1キロぐらい離れたゴジラが真っ直ぐこちらへ向かって来るから90度直角方向へ逃げるとゴジラは逃げた方へ向きを変えて僕をにらみつけてくる。今回、直角方向へ逃げても距離が近いと尻尾でビルごとなぎ倒されて押し潰れることが判明。夢に出てこないことを祈る。
【追記】11/9(木)・IMAXで再鑑賞
今回のゴジラは今まで見てきたゴジラよりも凶暴なイメージがある。人をなぎ倒す場面が生々しくて迫力があるからだと思う。
迫力があると感じる理由を考えてみて1つ思い当たった。ゴジラとの距離が近いからだ。
ゴジラは人が走って逃げるより速いから追い付かれて踏み潰される。追い付かれなくても振り回した尻尾に殺られるか、尻尾に破壊されたビルにの下敷きになる。尻尾に殺られない距離にいてもゴジラが蹴散らした車や電車が飛んでくる。
熱線はもちろんヤバいが、その爆風も凄まじい破壊力だ。典子が吹き飛ばされた熱線の爆風の凄まじい描写に圧倒された。
つまりゴジラが遠くで暴れてるのではなく、殺られてしまいそうな近さにいる描写だから迫力があるのだと思った。特に僕は前回は最前列、今回は前から5番目の席だったから余計に殺られそうな迫力を感じた。後ろの席に行くほど殺られてしまいそう感は薄れる。実際、最前列で見た前回の方が迫力があった。「シンゴジラ」のときも最前列と最後列で見たが印象が全然違った。
ゴジラが去った後の瓦礫の山は、空襲とミサイルで破壊つくされた町そのもので呆然としてしまう。
今回も海上で木造船を追いかけてくるゴジラの顔の度アップが怖かった。
背ビレが光りながら隆起していく描写は素晴らしく、今回もワクワクした。
典子が助かったのが信じられないが、僕は映画にリアリティを求めない派なので浜辺美波が生きてて嬉しかった。だけど、銀座で浜辺美波が地面に座り込んでしまった時は、「ゴジラ、早く浜辺美波を踏み潰すんだ」と心の中で叫んだ。
明子ちゃん(永谷咲笑)が可愛すぎる。
【追記】
◆特撮でアカデミー取ったので、まだ上映が続いてる。
2024年 96回アカデミー賞 視覚効果賞
◆そういうワケで記念に鑑賞。
2024(令6)4/17(水) イオンシネマ日の出
◆今度、キングコングと再共演するらしい。