「主人公をどんどん嫌いになっていく」レッドシューズ ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公をどんどん嫌いになっていく
2023年劇場鑑賞46本目。
ボクシング映画にはずれなしと思っていたのですがこれはさすがに無理だ。
シングルマザーボクサー(紹介される時必ず名前の前につけられる。失礼じゃない?)が主人公。まぁこの主人公、とにかく周りの人の忠告を聞きません。試合のセコンドや弁護士、医者。特に弁護士の制止はことごとく無視してどんどん自分で自分の首をしめていきます。そもそも亡くなった夫の母親と経済的不安を理由に親権を争っているのですが、同居すれば済む話なんですよ。それをしない理由は一切描かれません。
体つきや動きもなんかボクサーにしては華奢な感じがします。女性なのでそんなもんなのかな、というのは「ケイコ 目を澄ませて」を観る前なら誤魔化せたんでしょうけど・・・。ボクシング映画ってクリーンヒットすると観ているとこちらも「ウッ」となるのですが、この映画は一切感じませんでした。
一番気に入らなかったのは中盤就職する介護の仕事で、ある利用者とのトラブルが理由であることになってしまいます。福祉の現場で働いているものからして、明らかに相手に非があるのに、一方的に責任を取らされているのを見させられると非常に不快で、こんなのでこういうことになるならみんなこうなっちゃうよ、と思いました。
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