M3GAN ミーガンのレビュー・感想・評価
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ブルースかっこええ。
本当に近い将来、起きそうなお話で面白く鑑賞。
子供の頃のお気に入りのオモチャを取り上げられたりした感情を上手く表現していて、子供らしい独占欲も理解できる。お人形に依存したり没頭する様は、今やスマホ依存している老若男女に投影される。
ミーガンのオシャレで知的な可愛い見た目も手伝って、お人形との仲良しを深めていくことで、人間のエゴも感じてしまう。
ミーガンが爆発を後に颯爽と音楽に乗って歩いて行くところ、警報機が鳴り響いていたのが通り過ぎるとピタッと止まって思わず、カッコよ!!
クネクネダンス、見たかったけどこれだけなのね。短い。。。
髪の毛って大事ね。。。
仲間たちも生きてて良かった〜
後味がだいぶ違う。
余り怖くはなく、エンタメとして楽しめました。
【余談】ミーガンがピアノでデビー・ギブソンのトイ・ソルジャーを弾くシーン。余りに場面と合いすぎてて、納得の感心!
AIで曖昧になる、SFホラーと現実の境界線
人形系ホラーにSF要素を足したような作品なのだが、既存のものとは怖さの根源が少し違う。
「近い将来、本当にミーガンに近いものが実現するかも」というリアリティからくる怖さだ。この感覚は、AIの登場前にはなかったものかもしれない。
ミーガンは、呪いや秘術で動いているわけではないし、遠い未来の空想に近い技術の産物というわけでもない。AIの頭脳、chatGPTとスマートスピーカーの技術で何とかなりそうな(笑)会話能力、石黒浩教授のアンドロイドを思わせる表情の変化。テクノロジーの枝葉の部分は、既存の技術を連想させるものばかりだ。
そして、彼女に姪っ子の相手をさせて仕事に注力するジェマや、ミーガンに依存してゆくケイディの姿。これらは、スマホで子供にYouTubeを見せて大人しくさせる親の姿や(これは程度問題で一概によくないとは思わないが)、ネット依存になる子供たちに通じるものがあり、やはりリアリティを感じさせる。
グロいシーンはほぼなく、その手の映像が苦手でも見やすい作り。
(本作は撮影中にPG-13(アメリカでの区分)に変更されているのだが、もともとはR指定作品として製作されていた。アメリカではアンレイテッド版も配信・Blu-ray発売されており、ネットの情報だけでもある程度相違点を知ることができる。ミーガンが引っ張った男の子の耳が千切れる瞬間のアップがある、ミーガンに薬品をかけられた隣人のおばさんの頬が溶ける、エレベーターで襲われたファンキ社CEOに刀が貫通する、スタッフが喉をかき切られる、その時の出血量の多さなど)
ミーガンは不気味の谷感を醸し出しつつも絶妙にかわいくカッコよく、見ていて楽しい。それに加えて、中盤までは彼女がケイディを心身ともに守りつつ不愉快な登場人物ばかりをやっつけていくので、どこか頼もしくさえある。彼女の闘い方は容赦がない(ロボット工学三原則はガン無視)が、根底にはただ純粋な使命感があるだけなのだ。そして、彼女が使命に一途過ぎることこそが恐怖を生む。
急激に進化するテクノロジーと人間の関係性への警鐘を鳴らす物語は、健全な絆とは何か、という問いかけも同時に発している。
姪との向き合い方が分からなかったジェマは、自分は忙しいから、とか試験運用のため、といった理由でミーガンにお守りをさせ、ケイディはミーガンとの関係を何より大事にするようになる。
ただ、「ユーザーを悲しませるもの、傷つけるものはとにかく排除する」ミーガンと、ケイディの関係はいびつだ。対等な友情が築かれた人間同士のような信頼関係があれば、離れていても不安にならない。ところがミーガンを取り上げられたケイディは、ひどく不安定になって暴れた。ミーガンに対し、依存するだけの関係だったからだ。
ミーガンが暴力的に"進化"する中(一昔前なら非科学的ファンタジーとして捉えられただろうこの描写が、AIの学習によるものだと思えてしまうのも、時代だ)、ジェマはようやくケイディと向き合い、目を見て話をする。そこに信頼関係の芽生えがあったから、最後にケイディはジェマを助け、依存から抜け出すことができたのだろう。
期待していたよりミーガンが狂気に走る場面の尺が短かったのと、途中でファンキ社の同僚がミーガンのデータをこそこそコピーしていたのにそこからあまり話がハジケなかったのが肩透かしではあった(何かオチがついてたっけ?見逃した)が、ミーガンのビジュアルとキャラクターで十分楽しめた。
余談:
・ミーガンの映像は、パペット、アニマトロニクス、VFXなどの技術とエイミー・ドナルドの演技で作られている。予告映像でも出てくる、ミーガンが廊下で踊ってバク宙を決めるシーンは、エイミーが演じている。素のエイミーが同じダンスを踊る姿を、Rotten Movieのツイートで見ることができる。
・ロニー・チェン演じるファンキ社のCEOがコンブチャを持ってこい!と叫ぶシーンがあるが、海外のコンブチャは日本の昆布茶とは全く違う健康志向の発酵飲料、いわゆる紅茶キノコを炭酸で割ったものだ(有名なのかな?)。私はこのことを「ナイブズアウト:グラスオニオン」のコンブチャネタで知った。
・ジェマがカウンセラーの目を気にしてケイディに与えたコレクショントイの箱に「非凡遊び」と書いてあったのはちょっと笑った。
AI脅威論の中で生まれたホラー映画
人形が襲ってくる類のホラー映画は、昔ならチャッキーあたりが有名で、色々なものがあったわけだけど、今回はAI搭載の人形という点が現代的というか、今多くの人が実際に不安に感じているだろうことを映像化したという感じだ。
9歳の女の子が事故で両親を失い、叔母と2人暮らしに。研究職の叔母は子守りをする時間が惜しいので、試作段階のAI人形「ミーガン」を女の子にあてがってみる。すると、子どもと接することでAIがどんどん学習していき、成長していく。しかし、次第に女の子との時間を邪魔する連中はみな排除だみたいな方向に成長していき、殺人事件が起きてしまう。
AI人形の殺人事件は、法的には誰の容疑になるんだろうとか考えながら見ていた。自動運転で事故が起きたら原則は車の所有者の責任になるがハックされた場合などはその限りではない。この映画の場合、開発者と使用者が同じ屋根に暮らしているので、叔母さんに全責任がかかりそうだが。法的問題も含めて興味深い題材だったなと思う。
本筋には不要かもしれないがあのダンス最高。
ミーガンのキャラが定まったところでこの映画の勝ちでしょう。人間が自律型ロボットを作ってしまったからこうなるよなという定番の展開とはいえ、TicTokで大いにバズったというミーガンダンスや、森の中の四つん這いチェイスなど、本筋だけを考えたらそれ必要ですか?というほかないムーブがいちいちミーガンの個性になっていて、しかも無表情なわりに悪役として憎み切れない愛嬌も生まれている。またダンスチャンピオンの少女を「ミーガンの中の人」にして、可能な限り人力で撮影したこともキャラ形成に大いにプラスに働いた。
最後に無骨なロボット、ブルースが活躍するのも待ってました!だが、実は序盤の「爆丸」が動き出して戦ってくれるのでは?なんてことも思ってしまった。そういう無茶が成り立ちそうな気がするのも、この映画の懐の深さというか、可能性が開けていると思うので、今後の広がりを予感させるフリの数々を続編で拾いまくってくれることを期待しています!
AIと心理という題材を巧みに織り交ぜた怪作にして快作
人形ホラーという意味では『チャイルド・プレイ』や『アナベル』、はたまた人工知能の暴走という意味では『2001年宇宙の旅』や『ターミネーター』などを思い起こすが、そのいずれとも異なる鮮烈な印象を持った一作である。とりわけ両親を亡くした9歳の少女ケイディの悲しみと、彼女を慰めようと心の隙間に入り込んでいくミーガンの関係性は驚くほど真に迫っていて、描き方が緻密。その存在はある程度まで少女の救いとなり、ある一線を越えると依存性の高い危険領域へと突入していく。もともと「代用品」であったはずのAIロボットが、本来なら亡き父母の代わりとなるべき伯母であり開発者のジェマ以上に、信頼や寵愛を独占していくこの異常事態。暴走後はさすがにエンタメに振り切れるが、今のご時世、AIについて考える最適の教科書のように思えてしまう。と同時に、ジェマ宅の棚や作業場に溢れるロボット熱にちょっとワクワクしてしまう映画でもある。
笑いと恐怖を一手に引き受けるミーガンというキャラクター
『チャイルド・プレイ』のチャッキー、『アナベル』のアナベルに続く"ドール・ホラー"最新作は、AIを搭載した人形ロボットが人間の叡智を嘲笑うように暴走する。対話場面はアニマトロニクス、アクションシーンは人間によるスタンドインを使い、ヒロインのミーガンが縦横無尽に弾けまくる様子は痛快だし、何よりもミーガンの皮膚感がリアルなのには驚く。
シアトルにあるハイテク企業に勤めるロボット工学者のジェマ(アリソン・ウィリアムズ)が、交通事故で両親を亡くした8歳の姪、ケイディのために、友達兼親代わりに自ら開発したミーガンを当てがったのが悪夢の始まり。それ以降の展開は押して知るべし。
なのだが、監督のジェームズ・ワンと製作のジェイソン・ブラムがコメントしているように、本作の魅力はブラックコメディ要素が恐怖と危ういバランスを取っている点。その両方を引き受けるミーガンのキャラ設定が時々瞬発的な笑いを呼び起こす。それは、(以下2点は未見の方のために伏せます)ミーガンが人形であるが故のシステム的な辛さを告白するシーンだったり、殺戮に着手する時のアクションだったり。こうして、最新"ドール・ホラー"はしたたかにアップデートされている。
これはもうシリーズ化は必至。製作者はミーガンのビジュアルはオードリー・ヘプバーン、グレース・ケリー、キム・ノヴァクというハリウッド黄金期の俳優たちからインスパイアされた、とコメントしている。個人的な見解では、中谷美紀だと思った。皆さんのご意見は?
AI時代のチャイルドプレイ!
M3GAN/ミーガン
AIの利用価値
まず映画の様に"審判の日"だとかAIが人間を敵と見なす事はそうそうないだろうが、数年経てば自動車がだいぶ進化する様にAIも進化するに決まっている。今の仕事に更にロボットやAIが参入し、人間の出番が少なくなる時代に足を突っ込んでいるのが我々が生活する"現在"である。
そんな中封切られた本作は社会的なヒットとなった。テーマこそ王道なのだが、幼児教育におけるAIの参入という痛い所を突いてくる作品になっている。今回は幼児教育を1から10まで教えるというものではなく、心の傷を癒すためのパートナーとしてミーガンを開発するのであるが、
主人公のジェマは日本で言う"バリキャリ"。そんな中身寄りのなくなった姪っ子を預かるのだが、仕事で手一杯の彼女は余裕が無く、心も開いて貰えない。そんな中プロジェクトと連動させる事でビジネスも光が差し込み、ミーガンと姪っ子にも絆が生まれる瞬間を目撃するのだ。
やはりプログラムに怖いのは、感情を持たないという事。それらが戦争で使われたら本当に情け容赦ない戦闘マシンと化す。本作で言わんとしている事はそれらの"AIの脅威"である。エンターテインメントとして人を無残に殺すだとか、もちろんハリウッド映画風のお決まりの展開ではあるものの、身近な善意からくる脅威というものがより怖く、残忍に感じるのだ。
その身近であるという事が、現代の社会を映したようになっており、例えばゲーム機等を買い与えて育つ事による親と子の関係の希薄化であったり、対人でのコミュニケーション能力の低下などの問題をこのエンタメ満載のホラーで盛り込んでおり、親世代は心にピリつくものがあるのでは無いか。
こう書くとお硬い映画に思えるが、お笑い要素も十分にあるのと、先述ではあえて名前を出さなかった「ターミネーター」のパロディ要素と思われる部分もあり、色々な世代に刺さるホラーとなっている。また、リメイク版「チャイルド・プレイ」では印象薄だったキャラクター設定にもユーモアを感じ、ミーガンの可愛いのか怖いのか分からないAIが人間になりきれない、"不気味の谷"をこれでもかと描いてくれる、バランスの取れた良作ホラーだ。
いや~これは驚いた。めっちゃよく出来てる、この映画・・・・
全く前知識なく、見始めの段階ではオチャラケ人形のバケモノ騒動・・位の感覚で見始めたが、これがビックリ!!!ありとあらゆるセンスオブワンダ―がぶち込まれている。SF映画チックなロボット工学、AI技術の暴走と企画・開発・プロモーション。おもちゃとして開発されている点が味噌。さらにバケモノ化したミーガンの進化過程のリアリティ。そして何より暴走した自立型知性を兼ねた機械の恐怖。またそれの制圧に人的制御機械の登場。知性の進化と共に倫理観の崩壊。人類制圧にまで発展しかねない精密ロボットの恐怖・・・などなどこれほどのモチーフを惜しむ事無くぶち込まれた恐怖映画としてもサスペンスとしても一級品であった。超お勧め。
AIの可能性と恐怖を表現した作品
AIの恐怖といえばターミネーターだが、やはり無表情の殺戮者が淡々と襲ってくるのは怖いもの。
予告で見たシーンが印象的すぎて実際に見たら想像と違いすぎた。
序盤は状況が状況だけに余裕がないため仕方ないが、主人公と姪の2人があまりに自分勝手過ぎて展開に嫌になる。
中盤以降はAIの可能性の素晴らしさと恐怖を表現していき、終盤に向けてAIの人間性の無さを上手く表現をしていたと思えた。
アクション・ホラー共に中盤が見所でそこ以外は正直ヒューマンドラマとAIと人の違いが主軸だと思われるのでホラーやアクションを期待すると少し拍子抜けする。
ラストの対決も狭い部屋でわちゃわちゃしてるだけなので正直、微妙でした。
ただし、上記の中盤にあったシーンの勢いを最期まで維持できたらより素晴らしい作品と思える。
AIミーガンがひたすら怖い、ただそんなに単純なAIに対するスタンスで良いのか?とは思った
ジェラルド・ジョンストン監督による 2023年製作(102分/PG12)アメリカ映画
原題または英題:M3GAN、配給:東宝東和、劇場公開日:2023年6月9日。
可愛くて恐ろしいミーガンの造形及び見せ方は、特殊撮影や子役(エイミー・ドナルド)の演技も含めて、凄いと唸らされた。一方ストーリーは、アイデアは秀逸ながらAIの危険性を主張する、通り一遍のものに思えてしまった。主人公ジェマ(アリソン・ウィリアムズ)が最先端のAIを設計出来る超優秀なエンジニアには見えなかったことは、少々難点に感じた。
ただ、玩具であったはずのミーガンを手離せなくなる姪役のディバイオレット・マッグロウは、ごくごく普通の米国娘らしくて、とても良かった。ああいうオモチャが有れば、確かに女の子には面白いだろうなと思えた。
ミーガンの存在がエイリアン的で、一種のオカルト映画の様に恐怖を惹起してたのは、上手い演出と思えた。
監督ジェラルド・ジョンストン、製作ジェイソン・ブラム ジェームズ・ワン、製作総指揮
アリソン・ウィリアムズ 、マーク・デビッド・カッチャー、 ライアン・テュレック、 マイケル・クリアー 、ジャドソン・スコット、 アダム・ヘンドリクス、 グレッグ・ギルレス、
原案アケラ・クーパー ジェームズ・ワン、脚本アケラ・クーパー、撮影ピーター・マキャフリー、美術キム・シンクレア、衣装ダニエル・クルーデン、編集ジェフ・マケボイ、音楽アンソニー・ウィリス、音楽監修アンドレア・フォン・フォースター、視覚効果監修リス・ディッピー デイモン・ダンカン。
キャスティング
テリ・テイラー サラ・ドメイアー・リンド、ジェマアリソン・ウィリアムズ、ケイディバイオレット・マッグロウ、デヴィッドロニー・チェン、ブライアン・ジョーダン・アルバレス、ジェン・バン・エップスロリ・ダンジー、ステファヌ・ガルヌ=モンテン、M3GANエイミー・ドナルド、M3GAN(声)ジェナ・デイビス。
意外に面白かった
AIの怖さ
途中まではワクワクドキドキ
中盤までの攻撃性に関しては、ケイディを守るためというベクトルが明確だったが、ほぼ無関係な社長を問答無用で殺すあたりから急にサイコパスになり終盤は戦闘ロボまで出てくる始末で完全に置いてきぼりにされた感。
子供を守るAIロボが恐怖
先ずは犬に首噛まれたところから、壊れ始める。耳のシーンはグロいので、目を逸らしたい。犬走りや、ミーガンダンスはちょこっとだったけど、怖い。最後は、ケイディが壊して訣別するも…。恐らくホームAI を乗っ取り潜むミーガンプログラム。次回作も観てみよう。
ホラーだと思って観るとミスマッチしそう
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