ベイビーわるきゅーれ 2ベイビーのレビュー・感想・評価
全169件中、1~20件目を表示
二人の空気感を描く1作目から二人を取り巻く世界観を描く2作目へ。
◯作品全体
10代女子であり殺し屋である主役二人の空気感が強烈だった1作目。2作目となる本作も魅力的な二人の空気感はそのままに、二人の取り巻く世界を少しだけ広げるようなストーリーが面白かった。やろうと思えば「二人の過去」とか「二人の関係性の変化」とかできたのだろうけど、本作最大の魅力である「二人のゆるい空気感」を尊重し、ゆるめに世界観を掘り下げている感じが彼女たちらしくて楽しい。
個人的には1作目でも印象的だった殺し屋協会にスポットを当ててくれたのが凄く嬉しかった。殺し屋を生業にする職場でありながら裏稼業っぽさが皆無で不気味だったけれど、今回の田坂が銃撃されるエピソードで仕事人としての顔以外にも血の通ったアツい部分もあることが語られる。他愛のない会話をする姿も、ちさと達とは少し違った空気感ながらゆるい空気感が面白くて、魅力的な登場人物が更に増えた。
ちさと達を狙う闇殺し屋・神村兄弟が協会への加入を目的として狙う、という動機付けも殺し屋協会を語るうえで面白かったし、神村兄弟をちさと達のようなバディにしたのも面白いアイデアだと思った。
ちさと達のように生活のために人を殺す人物として描かれ、正規雇用を目標に働いている様子は普通の若者のよう。終盤での対峙もスポーツをやるかのような爽やかをにじませ、ちさと達と神村兄弟、それぞれが感じたように「もしもそれぞれが仲間だったら楽しかったんだろうな」と思わせてくれる。ちさと達にもしも同じような環境の友達ができたら…というような、二人の世界観を小さく広げてくれる役割を神村兄弟は担っていた。
昨日の敵は今日の友、というような雰囲気で物語が終わるかと思いきや、殺し屋としての職務をキッチリとまっとうする二人。エンドロール後の超絶ゆるい会話も含め、この「ゆるさとストイックさ」のシーソーゲームみたいな世界観が本作の最大の魅力なんだ、と再び感じさせてくれるラストも見事。
作品の持ち味の活かし方と世界観の広げ方が本当に見事で、文句なしの続編作だった。
〇カメラワークとか
・ちさと達の部屋。前作では手前にソファ、奥にキッチンで空間を分けるような演出があったけど、本作ではソファの後ろは本棚になっていた。必然的に二人が横並びでいる時間が多く、前作のような不安定な関係性は解消されているような印象になっていた。
〇その他
・神村兄弟の弟役の人はちょっと芝居を作りすぎててイマイチだったなあ。マンガチックなキャラクターだからってのもあるんだと思うけど。
・銀行強盗の倒すシーンは本作にしてはマイルドなアクションに見えた。不殺を意識してのアクションかと思ったら殺しちゃってたみたいだし、どうせ殺っちゃうならフラストレーションを吹き飛ばすような痛々しさでも良かったような。
・対銀行強盗のアクションで厚めの書類ファイルで戦うところは『ジョン・ウィック』シリーズにあったファイル越しに殴るアクションをやってた。どうせなら本で喉を潰すやつもやってほしかった。
・個人的に田坂の「一つ上の世代の、フランクだけどちょっとめんどくさい先輩」感がめちゃくちゃツボに刺さった。自分では周りに慕われていて仕事ができると思ってるけど若干嫌われてて仕事はそこそこみたいな先輩。でもいざというときにはなんだかんだ頼りになるところも含めて、造形が非常にしっかりしていて面白かった。
・監督がお手本にしたのは週刊少年漫画だとインタビューで語っているけれど、世界観の広げ方がそれのとおりだなと思った。今回でいえば「粛清さん」という殺し屋協会の中でも動いたらヤバい、というような存在をさらっと会話で出していた。自然に世界観を拡げていく感じとか、新しい謎の存在にわくわくする感じは完全に週刊少年漫画だ。
特にスケールアップしない続編の可能性。
一作目は日本だけの話ではなく女性主人公のアクション映画として画期的な作品だったと思うし、実際にヒットもしたし評価も得た。では次はなにをしてくれるのか、と膨れ上がる期待を、いい意味でするっと右から左に流してしまうような続編になっている。
というのも、予算や撮影日数は増えたと思うが、特にスケールアップさせるでもなく、なんなら敵キャラはスケールダウンというか弱くなっていて(むしろ主人公2人が倒すべきターゲットになっているのは最近の『ガルパン』にも似ている)、ガツガツと上を目指す感じではない。阪元監督自身も「連載漫画のような気持ちで」と発言されていて、確かに連載ものの新エピソードというくらいの軽さがある。
考えてみたら、同じスケール感が昨日を積み重ねるシリーズものは昔はたくさんあった。マーヴェルとかワイスピとかどんどんエスカレートしていくものに慣れてしまっている昨今では改めてこの力の抜けた感じが新鮮に映るし、シリーズものってこれくらいでもいいんだぞという宣言でもあるように思う。レギュラーメンバーも固まって安定感が出すぎている気もするが、この調子でいいので長く続いて欲しい。年イチくらいで。
ビジュ爆発
あほみたいな言葉だよね
でもクセになってくる笑
この作品、結構続編もできて気になってたので1見たかったけど1はアマプラにはない模様なので仕方なく2から見たけど、なにこれ面白いじゃん笑
ファブルに少し似てるね、同じ業界の話だし
ただ若干緩い感じが強いのが今作、主役2人の掛け合いがだらだらしてるが不思議とイラッとしない、2人とも華があるのよね、ただどうしたものか敵役の魅力が薄いのと、終盤あんなのに苦戦しちゃうのねって思ってしまった、最初は圧倒してたのにね
ただ、ラストちゃんとケリをつけるとこはしめるとこしめててよかった
そういう緩いだけの世界観だと、萎えちゃうからね
キャラの魅力がとてもよいので素材だけで面白い
今後別作品も見てみよう
3作目からの2作目
いわゆるギャップ萌え?
豆苗の収穫は3回が限界だ(実験済み)!
高校卒業して、いよいよ殺し屋稼業も本格化、アクションにも磨きがかかるのか?という期待を完全に外してきた。
いや、期待してた自分がバカだった。徹底的に外してくるのがこの作品の持ち味だった。のを忘れてた。
え、いつ仕事始まるのさ⁈って思わせ振りなシーンを挟みつつ最後の20分まで引っ張るなんてねえ。しかも相手が弱くなってるし、2人もちょっとお疲れ気味?
笑いは相変わらずシュール。色々トレンドネタをまぶしてくるのも相変わらずだけど、ちゃんと関係各所に許可を取っているのか心配。コンプラにうるさいので。
おや?商店街の福引きに地下アイドル登場?と思ったら「新しい学校のリーダーズ」出てきた!なるほど、ナイスなキャスティング。
ちさとが今回ちょっとイイ女系。将棋のシーンとか(オチは読めたけど)。「殺せども殺せども・・・」って石川啄木ですけど、結構知的ですな。
まひろさんの身体能力の高さには今回も拍手。集中力が凄いから疲れも凄いのよ。サプリ飲みなさい、サプリ。
この映画は、脱力して観るのが正しい鑑賞方法。
真面目に書くのは、なんか違う感じがするので、レビューも脱力系で。
終わり。
とにかくコント映画
続いて面白い
なにこれ!メッチャ楽しい!!
これまでずっと注目していたのに近隣の映画館では上映がなかった「ベイビーわるきゅーれ」シリーズ。最新作の「ナイスデイズ」もやはり上映がなくてがっかりしていたところ、隣の市で上映されているのを発見!というわけで遠征前に過去作を観ようと思ったのですが、アマプラでは1作目の配信がなく、不本意ながら本作がシリーズ初鑑賞となりました。
ストーリーは、殺し屋協会に所属する二人組の殺し屋・杉本ちさとと深川まひろが、規則違反から謹慎処分をくらって仕事の依頼を受けられず、バイトで食いつないでいたある日、同じく金銭的に行き詰まって殺し屋バイトから正規の殺し屋への昇格を狙う神村兄弟からの襲撃を受けるというもの。
ストーリーはいたってシンプルで、予備知識ゼロでも登場人物の会話から世界観は概ね理解できるので、展開についていけなくなることはありません。というより、中盤過ぎまで話は全く進みません。主に描かれるのは、ちさととまひろのたわいもないゆるゆるトーク。でも、それでいい!いや、それがいい!およそ殺し屋とは思えない二人が醸し出すまったりとした雰囲気がたまりません。もうずっと観ていられます。
そんな感じで、もはや神村兄弟の存在を忘れかけていた頃に、ようやく物語が動き出します。初手ではあっさりとねじ伏せられ、小物感の強い神村兄弟ですが、クライマックスではなかなかの盛り上がりを観せてくれます。4人の至近距離の撃ち合いでの体さばきもさることながら、まひろと神村兄とのタイマンガチンコバトルは本当に見応えがあります。特にまひろのキレキレのアクションは必見です。この緩急自在なダブルヒロインの魅力が、そのままシリーズ最大の魅力となっていると言えます。
他にも、銀行強盗を軽くあしらうアクション、自信満々で賭け将棋に挑んで負けるちさとの絶叫、着ぐるみでの本気バトルなど、随所に見せ場があり、全編通してとにかく楽しいです。強いて不満を挙げるとすれば、冒頭でヘッドショットを決めていた神村兄弟が田坂を仕留めなかったことと、ちさととまひろにスーツスタントダブルが起用されていたことぐらいでしょうか。とにかくこれで「ナイスデイズ」の鑑賞がますます楽しみになりました。
主演は高石あかりさんと伊澤彩織さんで、おちゃめなちさとと男前なまひろがドンピシャでハマってます。脇を固めるのは、丞威さん、濱田龍臣さん、水石亜飛夢さん、中井友望さん、飛永翼さん、渡辺哲さんら。
軽さがいいね。
TVでも、放送されていてりらね。
今回は、ライバル登場だね。
アクションシーンは、ダンスの様に軽やかに
高石あかりが、可愛らしいね。
伊澤沙織は、軽やかに!
3作目も上映してますね。
もっとアクションを楽しめたらいいよね。
やっぱ面白いけど、少しダレた…
スケールアップではないかな。
二人組のコンビネーションを楽しむ
神村ゆうり&神村まこと...プロの殺し屋の正規の枠を狙う。憎めない二人組。
杉本ちさと&深川まひろ...社会不適合者。めちゃんこ強い二人組。
銀行強盗...ちさと&まひろの謹慎処分の原因になった二人組。
田坂守&宮内茉奈...清掃スタッフ。なんか普通じゃなくて面白いコンビです。
向井さくら&その母...定食屋。残念ながら神村の一方的な片想いでした。
いろいろ二人組でした。
宮内茉奈(中井友望)が食べた時の「待って...」のエピソードが一番笑えました。
全169件中、1~20件目を表示