「不適な笑みが全てを語る。本当の恐怖はここから始まった・・・」マッチング ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
不適な笑みが全てを語る。本当の恐怖はここから始まった・・・
「マッチング」面白かった。楽しませてもらいました。
このての作品のレビューって難しいよね。みんなに話したいんだけど、核心に触れるからネタバレになっちゃう・・・まぁ、いいか。
この作品ってミステリーになるのかな?
真犯人は誰?何て考えながら見る人には、この作品、楽しめないと思う。ミステリーの定番通りの展開、思った通りに話が進んでいく。
自分も考えながら見るのが好きで、え~!そう来たか!って言うところに喜びを感じます。だから、この作品はダメだね。この人が怪しい。実はこういう真相だろう。ことごとく思った通りでした!ただね、最後の1分の衝撃。まさにその通りでした。結局、アンタかよ。
気が付いたら真犯人の事とかも書いちゃってました。ごめんなさい。
ここからは、確信に触れたいんで、これから見ようって人は読まない方が楽しめます。
登場人物が少ないからね。自ずと犯人は絞られてくる。
いかにも怪しそうな吐夢は、まず犯人じゃない。って考えたら、如何にも味方を強調して近づいてくるプログラマーが一番怪しいって思ってたらその通りだった。
父親が不倫をしていて、相手の女性がメチャクチャ変な人。その人が子連れなのを見てあーなるほどな。そんな彼女が子供ができたの、と言えばもしかしたら・・・
まさに想像通りの展開でした。
ところが、最後の最後で、告白。自分が殺したのはこの人たちだけ・・・じゃあ、残りの人たちは?そこで、不適な笑みのラストショット。
何より可愛そうなのが、輪花役の土屋太鳳さん。マッチングアプリでであった彼がストーカーの変人。信じていたオヤジは不倫経験者、それが元で母親もいなくなった?元カレが殺され、友達が殺され、秘かに想いを寄せかけていた人が実は犯人だった。まぁ~~、怒涛の不幸が押し寄せる。
そんな彼女だったけど、何度も命を助けてくれたストーカー男に惹かれていく・・・
何となく、ハッピーエンドにも思えるんだけど・・・おいおい、ちょっと待てよ、そいつはアンタの弟だろ。そして、嘘つきの殺人鬼だぞ。その真実に彼女が気付いたら・・・
いや~、心底、震えました。
劇場を出る時、前を歩いていたカップルの女の子が言ってました。
「結局、土屋太鳳(が演じた女性)に男運がなくて、見る目が無いって映画だね。」