「そこそこおもしろかったが、ラストは好みではない」マッチング おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
そこそこおもしろかったが、ラストは好みではない
観たい作品が同日にたくさん公開され、なかなか時間が取れず、1週間遅れで鑑賞してきました。初週の評判通りそこそこおもしろかったです。
ストーリーは、ウェディングプランナーとして働く輪花が、同僚の勧めでマッチングアプリに登録して、マッチした相手・吐夢と会ってみたものの、暗く怪しげな雰囲気とストーカーまがいにエスカレートした行動に恐怖を感じ、取引先でもあるマッチングアプリ運営会社の影山に相談する中、世間を騒がせる“アプリ婚連続殺人事件”との関連が疑われ、しだいにその渦に巻き込まれていくというもの。
全体的にテンポよく進み、内容もわかりやすく、すぐに作品世界に浸れるのは好印象です。はやりのアプリ婚を狙った連続殺人事件を中心に据え、凄惨でありながら明らかな意図を感じる殺人現場を描くことで、そこにどのような真相が隠されているのかという疑問もかきたてられます。
ただ、怪しさ満点の吐夢、輪花の父親の過去と母の失踪、胡散臭いマッチングアプリ運営会社とその社員など、序盤からちょっとピースが揃いすぎている感じはします。加えて、あからさまなミスリード、登場人物の少なさとキャスティングのおかげで、吐夢が輪花宅を訪れた時には全て察しがついてしまいました。そして、結局その通りに展開していくのはかなり残念でした。ここはもう一捻り欲しかった…なんて思っていたら、そこから母の存在が明らかになり、連続殺人事件のその後も(少しだけではありますが)描かれたのはよかったです。
とはいえ、やはりあの幕引きはいかがなものかと思います。結局、アプリ婚夫婦を執拗に狙った動機はよくわからないし、輪花を襲った犯人が写真一枚で彼女を特定できた理由も謎だし、あの人が長年にわたって母を拉致し続けた理由も共感できませんでした。輪花も、身近な人の死からの立ち直りが早すぎでしょ!ってツッコミたくなりました。あと、これをいうと身も蓋もないですが、そもそもマッチングアプリというギミックそのものが機能してないように感じてしまいました。なんだか観客を驚かすことを狙いすぎて、登場人物の行動心理が理解できないものになってしまったような気がして、もったいないなと感じます。
主演は土屋太鳳さんで、自分の気持ちを素直に口にする輪花を好演しています。脇を固めるのは、佐久間大介さん、金子ノブアキさん、真飛聖さん、杉本哲太さん、片岡礼子さん、斉藤由貴さんら。
面白い🤣作品でしたが 確かに動機不明 意味不明 でしたね。極めて共感です❗️おっしゃるとおりマッチングアプリは機能してませんでしたが 観客は皆さま その世代適齢期【職場で言うとセクハラ】女子だったので 広告塔としては機能してたようです。
まあ普通に機能すると恋愛❤️ドラマなので 限られた尺では映画の限界かと思いました😊失礼します🙇