劇場公開日 2023年5月26日

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クリード 過去の逆襲のレビュー・感想・評価

全142件中、121~140件目を表示

5.0こ、これは!

2023年5月27日
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ス〜ッと物事が流れていくってゆー。

いや〜、映画に駄作無し!

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たかはしすすむ

3.0IMAXで撮った映像は凄い! でも何となく後味の悪い新章3作目で残念

2023年5月27日
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Jett

3.5虚構と現実のバランス

2023年5月27日
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202305 354
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脚本は、内省的な葛藤をテーマにしており、ベタながら良く練られていて破綻なく、ロッキーシリーズの真髄をしっかり受け継いだ作品だと思った。主演ふたりの繊細な演技がそれをさらなる高みに昇華している。特にジョナサン・メジャースが良く、限られたシーンの中で、複雑な心情を強く感じさせられた。
スタイリッシュなクローズアップ演出や、アニメ的なシンメトリー構図の多用をどう評価すべきか。虚構的に見えてしまうリスクがあるのだと思うが、それが、ボクサーの泥臭さや、深い精神の葛藤を表現するには物足りないようにも思う。アニメ的演出を見慣れているはずの日本での評価が、世界に比べて低いことが興味深い。
クローズアップ多用は役者出身の監督がやりがちなのかな? ショットで物語を語る意識に不足を感じるが、クローズアップが効く試合中の迫力はすごい。現代でこそのIMAXカメラを用いた表現技法により、手に汗握るマッチになっていると思う。
総じて楽しめた。

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HAPICO

3.5ロッキー抜きは、やはり弱いか…

2023年5月27日
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snake666

4.0負け犬の…

2023年5月26日
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確かに面白いし、ボクシング・シーンもマイケル・B・ジョーダンが好きだという「はじめの一歩」的に良く出来てるんだけど、どうにも燃え切らない…
対決中に背景が無くなって…というのはアニメ・マンガ的には素晴らしい演出だけど実写ではどうなの?ということだけでなく。
それは多分劇中でアドニス自身が言うとおり、僕らはみんな「負け犬(アンダードッグ)」の物語が好きなせいじゃないかな。そもそも「ロッキー」は負け犬が逆転する物語だったからあんなに熱狂されたわけだし、ロッキーがチャンプとなったその後も、物語的にはいかにしていったん負け犬にしてから勝利するかに苦心していた訳で…
だから僕自身はまったく負け犬と思えなかった「クリード」には熱狂せず、負け犬であるドラゴ親子の物語として「クリード2」には涙した…
そういう意味でデイムの物語的な配置は良かったと思うけど、アドニスの「転落」としては不充分だったのかもしれない…
「アントマン3」ではピンとこなかったけど、この作品のジョナサン・メジャースはそういう「屈託」を上手く表現していた。やはり、むしろクリード側に「負け犬」の物語が足りなかったんじゃないかな…

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ぱんちょ

3.5ファンだから甘め3.5

2023年5月26日
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ファンじゃない人には勧めないかな 笑
ロッキーが出演しないのは理解出来る、クリードのストーリーだからね

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G列は貸し切り

5.0「試合風景が凄い」

2023年5月26日
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泣ける

興奮

今年71本目。

試合風景が全てだったような気がします。
「ロッキー」1作目でアポロとの対戦が本当に凄かったのを覚えていますが、今作の戦いはIMAXカメラで撮られたのでボクシング映画の中で一番の映像と迫力だったと思います。「ロッキー」以外にボクシング映画思い出せないですけど。
マイケル・B・ジョーダンは監督をやるのが怖かったと語っていますが監督に恋したとも。彼の監督で娘のアマーラの話しも見てみたい。公開日ちょっと嬉しい。

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ヨッシー

4.0ロッキー3+ロッキー4/炎の友情=クリード 過去の逆襲‼️

2023年5月26日
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悲しい

怖い

興奮

ロッキーシリーズのファンの方ならすぐにお分かりでしょう、この作品の物語構成はロッキー3とロッキー4のイイとこどりなのです‼️
◎ならず者クラバーラングがのし上がる→幼馴染でアドニスに恨みを持つデイムが台頭
◎ロッキーが愛するミッキーの死→アドニスにとって大切な人の死
◎ライバルのアポロがロッキーをコーチ→アドニスの過去の対戦相手のあのお方がスパーリングパートナー
◎ドラゴとの試合でアポロが死去→アドニスが育てたチャンプがデイムとの試合で重傷
◎ロッキーがモスクワでトレーニング→アドニスが行うトレーニングはロッキー4のアップグレード版
やはり征服者カーンよりもキルモンガーが強かった‼️この作品が初監督のマイケルBジョーダンはコンパクトな演出でうまくまとめていたと思います。ただやはりクライマックスの試合の盛り上げというか、カタルシスがイマイチ。次作に期待ですね。それと物語の展開的にスタローンのロッキーの不在はやはりおかしい。まったく劇中ロッキーが話題にならないのもおかしい。なんでスタローンは出なかったのか?いかにもスタローンが好むストーリー展開だと思うのですが・・・

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活動写真愛好家

3.5【”ホントに今作で終わりなのかい?”クリードが抱える暗い過去が明らかに。リングシーンは短いが、迫力あり。今作のMVPはクリードの友であり最強の敵になる男を演じたジョナサン・メジャースだと思います。】

2023年5月26日
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悲しい

興奮

幸せ

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NOBU

3.0「ロッキー」の泥臭さが懐かしい

2023年5月26日
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幼馴染みのデイムが18年間も刑務所に入ることになった事件を、小出しにしながら再現していく語り口にイライラさせられる。
いったいどんなに驚くべき真相が隠されているのかと期待していたら、さんざん勿体ぶったあげくに明らかにされた事実は、完全に想定の範囲内で肩透かしを食ってしまった。
アドニスが、刑務所に入ったデイムと連絡を取らなかった理由や、アドニスの母親が、デイムからの手紙を隠した理由も、よく分からない。刑務所の中でデイムと一緒に写真に写っていた人物が誰だったのかも、最後まで分からなかった。
デイムにしても、単にボクシングのチャンピオンになりたかったのか、それともアドニスに復讐したかったのかがよく分からない。敵であることは間違いないし、ジョナサン・メジャースも好演していると思うのだが、いい奴なのか、悪い奴なのかがはっきりしないため、同情することも、憎々しく思うこともできないのである。
ただ、チャンピオンになる際には、あれだけ汚い手を使っていたのに、アドニスとの試合ではクリーンに戦っていたところを見ると、単にアドニスと戦って、過去に決着を着けたかっただけなのかもしれない。試合後に両者が和解する姿を見ると、なおさらそう思えるのである。
いずれにしても、登場人物たちが何を考え、何をしようとしているのかが理解できないため、最後までモヤモヤとした気分が残ってしまう。
娘の暴力癖、母親の死去、妻の仕事での葛藤などのエピソードも、どれも中途半端で描き込みが浅く、詰め込み過ぎの感が否めない。
トレーニングやタイトル・マッチのシーンも、スタイリッシュな映像と音楽て格好いいのだが、その分あっさりと薄味で、どことなく物足りなさが残る。
シルベスター・スタローンが出演していないこともあって、「ロッキー」の泥臭さを懐かしく感じてしまった。

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tomato

3.0はたしてスライ不在のロッキー・サーガなど意味があるのだろうかと製作...

2023年5月26日
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はたしてスライ不在のロッキー・サーガなど意味があるのだろうかと製作中のニュースに触れるたびに疑問を抱いていたが、公開初日になったらいつのまにかIMAX上映の予約をして劇場に向かっていた。

過去のシリーズを清算して新たにスタートてこと何だろうけど、やっぱりベタでも闘志を失ったクリードに発破をかけるロッキーとか(劇中壁に飾られた写真とセリフの中で触れられるだけなので生死などは不明なのですが)せめてフィラデルフィアを再訪するとか、せっかく前作のライバル・ドラゴの息子が再登場してもホントに出てきただけとか、そうやっていても"Going The Distance"の旋律はちゃっかり使ってるとかなんか中途半端な感じですね。
逆に言えばロッキー・クリードシリーズ観てなくても今回の因縁は初出ですから話はわかりやすいてとこあるかも。過去のシリーズ観てない人が今作だけ観に行くかは知らんけど。

いろいろ不満はあるけどマイケル・B・ジョーダンも監督デビュー作ですし次もあったら観に行っちゃうんだろうな。

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teraox

4.0男臭さとボクシング映像力

2023年5月26日
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チャーリー

4.0日本アニメより高いロッキーとのシンクロ率

2023年5月26日
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単純

興奮

幸せ

端的な感想としては、『ロッキー』シリーズの流れを上手く踏襲したといったところ。
成功者となったアドニスの前に現れたデイムは、『ロッキー3』のクラバーと重なれば、引退して後継者を育てようとするアドニスの立場は『ロッキー5』で、ハングリー精神を持ち合わせたデイムにタイトル戦を与える(まぁこれには裏があったが)流れは、まんま『ロッキー』のアポロだ。そういえば過去のライバルがスパーリングパートナーを買って出るという流れも『3』にあった。前宣伝ではやたらと日本アニメとのシンクロ率の高さを謳っていたが、やっぱり本作は『ロッキー』とのシンクロが強く印象に残った。
前2作以上にスローモーションを多用したファイトシーンは迫力たっぷりだし、カメラワークも際立つ。正直決着の付け方はアッサリ目だったけど、シリーズ有終の美を飾れたのではないだろうか。
それにしてもデイム役のジョナサン・メジャースの存在感はインパクト絶大。不祥事で俳優生命が微妙な立場というのが惜しまれる。

ていうか、エンディング後のおまけアニメは誰得なの?

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regency

5.0王道だか面白い!

2023年5月26日
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泣ける

単純

興奮

ロッキー不在が残念。話しは先が読めるがそれでも面白かった!!そしてウルッときた。この3作目が1番好きかも。
エンドロール後にアニメがあり。

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ノブ様

4.5とても内面的で内省的な映画

2023年5月26日
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泣ける

知的

手に汗握り血湧き肉躍るシーンは沢山ある。でもこれほど静かな場面があって心静かに終わるボクシング映画はなかなかないのではと思った。

アドニスはもともと賢く頭がいいし、自分の感情を十分にコントロールできる人だ。でも忘れたことにしていた後ろめたさと悲しみと後悔と怒りに初めて向き合ったとき、パートナーのビアンカとの会話がくどくなくあっさりしているのに心が通じあっていて本当によかった(ロッキーとエイドリアンとの会話を思い出した)。これほど女性が意味を持つ映画がボクシングを軸に作られたことに感動した。一見、順風満帆なビアンカも、自身の苦しみと絶望に悩んだ時にアドニスの母(アポロの妻。アドニスの実母ではないがアドニスはアポロの実子)に救われていたことを話す。

母、妻、娘、ボクシングにおいてミット打ちを受けるのは女性トレーナー、アドニスが育てたチャンプのチャベスの側に居るのはチャベスの母親。女の子もボクシングに憧れる。男も涙を流す。今の映画だ、と思った。アドニスのサングラスにアポロの葬儀の時のロッキーを思い出した。スタローンが製作に入っていること、ロッキーとして登場しなかったことに尊敬を覚えた。

劇伴もビアンカの曲も、音楽全部良かった。映像では構図がとてもよく考えられていて示唆的で素晴らしかった。

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talisman

3.0過去の精算という感じかな

2023年5月26日
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鑑賞方法:映画館

単純

筋書きは読めてしまいますが迫力ある試合が展開されていました。もう少し捻りがあっても良かったかな。まぁ安心感はありますが。
全体としてクリードの気持ちだけがスッキリしたのかも知れません。第3章としては物足りない気がしました。

本編終了後のアニメの必要性はあまり感じませんでしたが?

59

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タイガー力石

2.5たまには駄作もある

2023年5月26日
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ロッキーがいないクリードの世界
いよいよ新世界の突入だと
胸を躍らせて鑑賞しました

マイケル•B•ジョーダンのやりたい事、表現したい世界は
とにかくセンスが良く、スタイリッシュ
家族の姿もカッコいいし
撮影セットもカッコいい
ボクシングの世界って泥臭いはずなのに
ジムも、練習風景もカッコいい

そのせいか、ストーリーに深みがなく
キャラに全く情が移らない
デイムをヴィランとして引き立たせるなら
もっと邪悪な部分を描くべきだし
親子の愛を際立たせたいなら
メアリーが注いだ愛をもっと詰め込むべきだった
ドラゴがスパーリングパートナーに付き合ってくれたなら、こんな胸熱シーンはないはずなのに
もっとパートを割くべきだったし
なんだかクリードがカッコいい事だけを描いた作品だった
ロッキーファンはもう不要とばかりの作り方に
色々と不満が残る

付け加えて
無観客の「夢想モード」の表現も
かなり「???」と思わせる演出でした

もう一回、クリード3を観る人なんているんだろうか?
っていうくらいの出来でした
スタローンだって、ロッキー5のような
結構な駄作を作ったこともあるので
次回作に期待したいと思います

ただし最後に見たアニメは何???
監督/指揮の立場なら
なにやっても良いのかな?
アマチュアだって、もう少し面白いストーリーを思いつく
意味不明な10分を返して欲しいくらいでした

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おっちょ

2.0平凡

2023年5月26日
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前作は良かったと思うのですが、本作は正直言ってストーリーや試合中の演出は平凡に感じました。
ボクシングが題材だと展開がある程限られてしまうのが厳しいですかね。
本編上映後のアニメも???という感じでした。

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canghuixing

5.0熱いファイトを大迫力で

2023年5月22日
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楽しい

興奮

幸せ

クリードの死守と打破の狭間で揺れ動く葛藤に固唾を呑んで。IMAXで浴びる激闘の臨場感、肉体美も凄まじく。そのフュージョンに神経の髄まで。垣間見える家族愛に心温まり。心震えるサウンドまで。とにかく最高でした!

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るいまーる

3.5痛いっ! 重量感みなぎるパンチ炸裂に、鍛え抜かれたカラダが軋む!!

2023年5月21日
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マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)への「参加」によって近年、世界的に知名度を上げてきた3人、、、マイケル・B・ジョーダン、ジョナサン・メジャース、テッサ・トンプソンが顔を揃えた本作。スポーツ映画史上初といわれるIMAXカメラで撮られた彼らの面構え、あるいはその肌理の美しさに、なによりまず惚れ惚れした。

そして最大の見どころは、言うまでもなく、二度三度と繰り返されるファイト・シーンだ。想像を超える凄まじいパンチの応酬が、画面いっぱいに“重量感”をみなぎらせる。と同時に、鍛え抜かれた肉体が震える一瞬を捉えた美しさもハンパなく、目が離せない。
ラストの頂上決戦で主人公クリードがボディブローを食らうシーンなど、脇腹から脊椎にかけて突き抜ける「痛み感」といったら! さながら『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』終盤におけるキャップVSアイアンマンのガチンコバトルみたいだ!!

そんな激しいシーンとは対照的に、映画前半で点描されるクリードのセレブな暮らしぶりは、もう一つの密かな見どころだ。長らく引きずってきた「辛い過去」だけでなく、現役引退をきっかけに元来の「闘争心」「本分」までも無意識に封印してしまった元チャンプの、声にならない「もがき」が滲み出ており、ナルホドと思った。自ずと守りに入った彼のスタンスが中盤以降、伏線としてじわじわ効いてくることになる。

もちろん、本作で監督デビューを飾ったマイケル・B・ジョーダンの演出にはまだまだと感じられた点も多い。たとえば、普段の会話シーンを切り返しショットによって過度に細かく刻んだり、クローズアップされた役者の顔に頼り過ぎていることなどが挙げられる。12ラウンドの試合時間経過を表すシーンでCG感が出過ぎているところもやや興ざめした。また、主人公を取り巻く人々の描き方も類型的だ。彼らは、ストーリーの展開上、“主人公の背中を押すひとこと”を発するためだけに存在するようにも見える。

それでも、この「監督デビュー戦」は、実に気合のこもった「肉体」とそれに見合う「見せ場」をがっつり用意してくれた。結果は判定勝ち。まずは手堅く1勝をあげ、将来へ向けて確実に期待を繋いだ。

※グランドシネマサンシャイン池袋でのIMAX試写会にて鑑賞。当日はマイケル・B・ジョーダンの舞台挨拶あり。ルックス&喋りの全てが、バチバチイケイケお兄ちゃん、だった! そこには紛れもなく生(ナマ)キルモンガーくんが居た!! ちなみに舞台袖で彼を見守っていた「お付きの人々」はストレイト・アウタ・コンプトンみたいだった。。。

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ドミトリー・グーロフ