銀平町シネマブルースのレビュー・感想・評価
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熱中はしなかった
なんだろう。。。シネマブルースと言う割に、私の考える映画とはストーリー展開も間も、そして画質も違う気がする。
ストーリーは、厳しく言うなら有り体です。ポジティブに言うなら、あるあるで安心して見られる。
出てくる人々の映画好き!って言う感じや熱がそこまで伝わってこなかった。
厳しすぎますかね?個人の感想です。
一番良いキャラは佐藤さんだけど、主役でもないのでそこまで掘り下げられることもなく。。。ラストの彼の家の中の映像だけが、唯一ぐっと来るポイントだった。
ホームレスを餌食にするNPO法人、という社会問題にも深く切り込まないし、映画館の支配人が弁護士だったりと、なんそれ?感は少しあります。
登場人物をもう少し減らして深く掘り下げて欲しかったかも。。。全ての人生が浅く描かれていて中途半端な気がする。
でも映画館で上映されるラインナップは面白かった。
劇中作のB級さ加減も、ツボだったかも。
なんだろう。。。映像がクリアすぎるんですかねぇ???スマホで撮ったみたいな感じに、没入できませんでした。
映画館で見たら違ったのかも。。。。
映画好きのホームレス
「キネマの神様(2021)」のロケ地でもある川越のスカラ座を舞台に訳アリの元ホラー映画監督でホームレスの近藤猛(小出恵介)を主人公に、映画好きの同じくホームレスのアル中親父、生活保護受給を餌にホームレスを食い物にする悪徳NPO、只管に潰れそうな映画館の存続を願う善良な館主、映画好きな数少ない常連さんなど絡めた群像劇。
昔はどこの町にも映画館があったものだし、そんな名画座を描いた映画も多いから今更感が強い、群像劇と言っても人生に挫折した人々ばかりで爽快感が湧かないし、社会派ドラマ風ではあるが中途半端、名画座や昔の映画へのノスタルジーで映画愛というか共感を得ようとする製作陣の安易な狙いも透けて見え、正直乗れませんでした。
ちょっとキレイ
な人々ばかりなのが違和感でしたが、劇中の2作品プラスアルファ、散骨など泣き笑い出来るシーンも多かった。全席自由のハコ見なくなりました、一からげにミニシアターは引っかかる、
「良いなぁ、お前良いよ」
あてがきのような配役に目が行きがちになってしまうのは、自分の心が汚れているせいであろう
役者としての再生、忽然と居なくなった魂、そういったものが生々しくクロスオーバーしているのに、しかしそれを優しく暖かく描いた内容である と同時に、最後は自分の足で突き進む力強さも兼ね備えた冷静さも窺えるラストでもある
ベテラン役者陣のプロ根性が、リアリティを追求している点で非常に敬服する 加齢による肌の衰え等、普通ならばメイクでどうにかなるものを敢えて剥き出しにして役に忠実である 上記に書いたあてがきという面の一つの証明である
告白の天丼シーンはリズミカルで充分愉しませくれた "ポストプロダクション"というお仕事映画としても勉強になる
勿論、脚本のご都合主義は否めないが、これも又"ファンタジー"と捉えると、リアリティさとのバランスを考慮したのかもしれない ストーリーはファンタジー、そして撮影はリアリティ、そんな総合芸術としての結晶が映画なのであろうと・・・
川越スカラ座は、評論家の町山さんが登壇した回の作品を鑑賞して、拙い質問をしたが、答えなど一切言ってくれなかった 面倒な相づちを一言言っただけでスルーされた 今にして思えば、映画というのは間口は広いが、究明なんてのは存在しない 批評するならば勉強しろってことだったんじゃないかなと赤面である 自分にとって鑑賞作品が合う合わないは、自分の心の内、もっと許されるならば家族や自分を知っている他人に吐露する位であろう
ちょっと期待しすぎたかも
映画館や映画好きなら、心に刺さるものがあるだろうと期待していったので、生活保護ゴロ等は不要だったかも。少年と映画監督を始めたばかりの女性のエピソードは良かったな。あの映画館は結局潰れるだろうなあ。
城定秀雄にゾンビものは撮らすな。
映画.comの、藤原さくらのプロフィール写真、古すぎひん?と言うか、これじゃ別人にしか見えへんw
JKモノじゃないspottedで城定秀雄監督です。キャストにはお馴染みの面子が揃ってます。脚本は、いまおかしんじさん。「つぶれかけの映画館」が舞台と言う、最近では二番煎じ感漂う設定です。人情噺の建て付けも丸出しでスタート。「映画館の再建」って言う陳腐なところに、主人公が立ち直る過程を混ぜ混ぜしながら、人情噺らしく地味に沁みるオチ。
単館作品の典型みたいな映画です。そこが良いです。なんと言っても、全キャストの「はまっる感」の半端ない事。全員、あてがきじゃないかて疑うくらいにドンピシャですもん。コレも城定作品らしいっちゃー、らしいけどw
満たされ過ぎない、ほんわか過ぎない、かと言ってビターでもない締め方が、いまおか流なんかね?
60周年イベントの日の、スカラ座のロビーの長回しとか最高に好きだし、微妙な三の線の中島歩も、ツンな日高七海も、最高でした。と。小出恵介さん、お帰りなさいw
良かった。
期待値通りで。
ハルちゃんは意外と悪女
『アルプススタンド〜』以降、名前だけで足を運ぶようになった城定監督。
潰れかけの映画館が舞台ということで、『浜の朝日の嘘つきどもと』を連想しつつ。
本作は館より人へのフォーカスが強いが、映画愛に溢れるところは同じ。
話としては地味だし、善人が多すぎるし、都合もよすぎる。
でも、そこが気になったり不快にはならない。
こんな作品をわざわざ観に行くような人は、絶対にそうはならない、確かな愛とユーモアがある。
撮る側、出る側、映す側、観る側など、様々な立ち位置の人々が一箇所に集まる。
言葉を交わさなくても、そこで通じる空気感がありました。
映写技師や映画好きの中学生など、もっと知りたい人物も多い。
小野莉奈主演のサイドストーリーも観たい。
みなさん書かれているように、終演後のゴミの量は気になりました。
人が死ぬ展開も必要かなぁ、とは思いつつ、それでもあの優しい空間が好きです。
RIP
新宿武蔵野館に「あつい胸さわぎ」を見に行ったら、舞台挨拶会に空きがあるとわかり鑑賞。城定秀夫監督、今年度は3本目かな。映画好きを題材にした群像劇、一歩間違うと見てられなくなる危ういところを職人の手腕で乗り切った印象。しかし今日日の名画座風の映画館で上映後に毎回あんなにゴミが落ちてるってことは無かろうに。映画館好きじゃないじゃろがー。
そしてエンドロールに「RIP渡辺裕之」のクレジット。当人ではなくても、自殺を扱った映画で渡辺裕之を見るのは正直辛かったす。
映画(館)って本当にいいですね
テーマ、ストーリー、キャスト等の情報が出て絶対に観たいと思っていた作品です
映画(館)好きにはたまりません
いいキャストが揃いました
ベテランが多い中2人の中学生役がいいアクセントになっています
主演小出恵介さんの抑えた演技がいい
以下、ネタバレ、誤字脱字、誤認、勘違い等ご容赦を
ナレーションがある訳ではないのですが、吹越満さん演じる銀平スカラ座館主梶原のナレーションでストーリーが進行しているような感覚です
この映画館主が実は弁護士資格を有することが小ネタながら当作品最大のネタバレかも
序盤宇野祥平さん演じる佐藤がカサブランカのポスターを見て「生涯ベストワン映画」というセリフで自分は〇〇だと思う方も多いかと
この「生涯ベストワン映画」数年前twitterのハッシュタグで流行ったと思います
60周年上映会の休憩中スカラ座のロビーでの印象的な長回しシーン、5組の告白がありますが成功したのは1組だけ(笑)
小出恵介さん演じる近藤監督が「撮れるかな?観終わった後に席を立てなくなるようなやばい映画」と言うのですが
私は一度ありました、いったい何を観せられたのかって感じで、しばらく動けなかったこと
その衝撃は今でも鮮明です
終盤の縦1列で8人で川の土手を歩く葬列シーンはトランペットとウクレレの違いはありますが、「川っぺりムコリッタ」を思い出しました
さとうほなみさん演じる一果の「わたしやっぱ許せない」、「愛なのに」でも同じセリフがありました(どうでもいいことですが)
渡辺裕之さんと言えば「ガメラ」って感じでしたがこれからは「銀平スカラ座」って感じになりそうです、渋くてカッコいいです
上映館が少ないのですが、是非映画館で観て欲しいと思います
この作品を気に入った方は仕上げとして、ロケ地「川越スカラ座」で鑑賞されることをお勧めします、4月に上映されます
宇野祥平さん視点の最前列か片岡礼子さん視点の最後列かはお好みで(笑)
なお、作中で小出恵介さんが掃除しているスカラ座のトイレは実在ですが、近藤猛のサインは
ありませんので念のため(撮影後消したとのこと、残念)
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