ブラインドマンのレビュー・感想・評価
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映写範囲が狭いドキュメンタリー風で前半退屈ながら、後半緊迫し、違和感あり
主人公が視覚障がい者で、本人の表情と動作と声、周囲の反応と音声だけで展開され、時々暗転し、よくわからない展開が、ごろつきに恐喝されたところから、やはり緊迫し、ドキュメンタリーだとしたら、撮影者が何もしないのが許せないくらいに違和感があった。視覚障がいだけでない多発性硬化症の多様な症状も垣間見れた。見張り役と心を通い合わせ、命を奪われることは免れ、会いたかった女性と会えて、相手の顔が鮮明に描かれたのが救いだった。
恋は盲目
皮肉屋で映画オタクのおじさんが、恋人を励ますため、車椅子でひとりで会いに行く話です。
ヤッコとシルパは一度も会ったことは無いけど、毎日電話するくらい仲良しです。
視力に不自由があるので、声だけでふたりが繋がっていたり、それ故のトラブルに遭うのですが、ヤッコのくそジジイぶりのおかげか、物語に嘘っぽさが無くて、とてもおもしろかったです。
ヤッコはジョンカーペンター監督のファンで、普通の会話の中にカルト映画の話を散りばめます。まるで自分を見ているようで恥ずかしくもありました…。
最後はとても素直に感動しました!
素敵な映画なので、たくさんの人に見てほしいです。
エンドロールの協賛に、OFF SCREEN というロゴが出てきます。
これはベルギーのカルト映画祭です。小さい映画祭ですが、映画への敬意と映画オタクの愛が詰まった、とても素敵な映画祭です。
off screen Brussels で検索したら、HPであたたかい雰囲気の映画祭の写真が見られます(^ ^)
OFF SCREENの名前がエンドロールに出てきたことが、すごく嬉しかったです!
全盲の疑似体験が実感できる画面になっています!
フィンランド映画祭の初日に観ました。
❶全盲で下半身不随の中年男性が、介助無しで出かけた先で物取りに襲われ、どこかわからない場所に拉致され、キャッシュカードを取られ、口座番号を言わされます。全盲では、暴漢の姿も連れてこられた場所の見当も全く判りません。
❷聴覚障害者を主役にした映画では「聞こえにくい状態を体験させる場面」は時々見ます。本作品は観客に「視覚障害の恐怖体験を実感させる」ために、主役の顔のアップ以外は画面全体がピンボケで、しかもそれが映画の最初から最後まで全編を占めていますです。
❸撮影場所の映像が全て不鮮明で、主人公以外の家族や友人、自宅に来るヘルパーなどは全員声だけの出演なので「極めて低予算で製作された作品だそうです。それでいて極めて見応えのある力作でした。
❹緑内障が進行中の私にとっては「失明してからのスマホの活用方法」は参考になりました。
❺タイトルは、「まだ眼が見えている時に買った映画『タイタニック』のDVDを実はまだ観ていないまま自分のDVDコレクションに残している男の話です」という意味です。
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