劇場公開日 2023年11月17日 PROMOTION

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OUT : 特集

2023年11月13日更新

「東京リベンジャーズ」「今日から俺は!!」の次はこれ
ケンカしたら即アウトの主人公、抗争に巻き込まれる
原作漫画は伝説の不良の青年時代を詰め込んだ実録物語
期待の次世代俳優たちが集結した、超おすすめの一作

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意外と良いどころじゃない、かなり良い映画を見つけた! 11月17日から公開される「OUT」を観たとき、最初に浮かんだ感想だ。

「東京リベンジャーズ」シリーズ、「今日から俺は!!」と、近年多かった“ヤンキーもの”であり、本作はこれらの作品が好きな人にはまずおすすめ! 期待せずに観たらハマった掘り出し物はたくさんあるが、「OUT」はそのレベルを軽々と超えていった。

一方で、尖った映画体験に目がない“映画好き”にも、激烈に推したい作品でもある。なぜならば、設定が面白い! 主人公は、少年院の出所直後で絶対にケンカできない不良。でもケンカに巻き込まれる。敵は半グレ集団。殴れば少年院、しかし逃げたら一生ナメられる……さあ、この難題をどう打開する!?

この記事では、本作のどこが面白いのかといった解説や、実際に鑑賞したレビューを掲載。“パンチ”の効いた良作を求めている人は、ぜひチェックしてみてほしい。


【予告編】ハミ出して、それでも生きる。

「東リベ」にハマったなら刺さる要素がてんこ盛り!
そそる設定、胸アツ物語…観なきゃOUTな5つの理由

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まずは、本作について知ってほしい5つの魅力を掘り下げていく。

[観なきゃOUT①]650万部超“最凶”の人気漫画を実写化 みんな好きな最強キャラも これぞヤンキー漫画の系譜!
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原作は、2012年に「ヤングチャンピオン」(秋田書店)で連載がスタートし、現在累計発行部数650万部を突破している人気ヤンキー漫画(原作:井口達也、漫画:みずたまこと)。本作のメガホンをとった品川ヒロシ監督が自身の青春時代を綴り、自らの手で実写映画化したベストセラー小説「ドロップ」の後日談で、品川監督の中学からの友人である井口達也の青年時代を詰め込んだ実録物語だ。

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キャラにおいては特に、達也が関わっていく暴走族「斬人(キリヒト)」の総長・丹沢敦司(演:醍醐虎汰朗)も魅力的。小柄でかわいらしい外見とは裏腹にカリスマ性と圧倒的な強さを持ち、原作でも人気が高い。最強の腕っぷしを持ちながらも飄々とした掴めない雰囲気で、仲間からは「あっちゃん」と呼ばれている(ギャップがいい!)。

この “金髪・小柄だけど最強”は、多くのヤンキー漫画に登場する人気の設定でもある(「東京リベンジャーズ」のマイキーもその一人)。本作ではどんな活躍を見せるのか、お楽しみに!

[観なきゃOUT②]ケンカしたら“一発アウト” 悪さをしたら少年院に逆戻り! でも半グレ集団が襲来…どうやって戦う、守る?
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もうひとつの見どころはユニークな設定! 主人公の達也は、少年院から出所したばかり。地元・狛江から離れ、叔父叔母が営む西千葉の焼肉店で働く新生活を始めるが、保護観察中の身であり、次にケンカをすれば“一発アウト”で少年院に戻ってしまう。ある日、「斬人」副総長の安倍要(演:水上恒司)らと出会った達也は、やがて「斬人」と半グレ集団「爆羅漢(バクラカン)」の抗争に巻き込まれていって……。

ケンカが好きなのにできない達也は、要と拳を交えない一風変わったケンカをしたり、なんとか堪えてケンカしないようにしたりと、更生の日々を送っていた。しかし、達也と絆を深めていた「斬人」のメンバーや、叔父叔母らが「爆羅漢」に狙われてしまう。大切な人たちを守るために、ケンカできない達也はどう立ち向かっていくのか……。ひねりの効いた設定でどんどん物語に引き込まれていく。

[観なきゃOUT③]友情×成長×青春=王道の安心感 ヤンキー漫画好きだけじゃなく、映画好きにたまらない要素がたっぷり
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さらなる見どころは、胸をアツくする王道の展開。少年院では看守の目前でケンカしてしまうほど気性の荒い達也。最初は自分のプライドを守るため周囲に攻撃しているように見えたが、優しく見守る叔父叔母、「斬人」のメンバーたち、さらに、ある理由からケンカを嫌うヒロイン・皆川千紘らとの出会いを通して、新たに“守りたいもの”ができていく。

ケンカをしないことで強くなる――達也が成長していく姿や仲間との友情、輝くほどの青春模様は、「東京リベンジャーズ」「今日から俺は!!」などのヤンキー漫画・映画好きだけじゃなく、全映画好きにも刺さる王道の要素のはず。不器用だけれど真っすぐな達也の生き方に胸がグッと熱くなる。

[観なきゃOUT④]アクションシーンも超一流 こだわり過ぎ&かっこよ過ぎで何度も観たくなる
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映画好きにどうしても伝えたいのが、アクションシーンの数々に何度も心を掴まれたということ。品川監督自身が柔術・格闘技経験者であり、過去にはあのRIZINに出場したことも。アクションシーンでは、そんな品川監督がそれぞれ戦い方や武器、技を変えながらキャラクターの個性を表現し、クライマックスには圧巻の壮絶なバトルが展開する。ここ、本当に痺れるほど超かっこいい!

観なきゃOUT③では「王道の要素がある作品」だと伝えていたが、アクション映画としては王道どころか一級品とも言えるレベル。俳優陣のキレキレな動きが際立つようなカメラワークとカット割り、さらにアクションが行われる場所にもこだわり、「今の動きもう1回観たい!」と興奮するような場面が何度も登場する。これは何度も大きなスクリーンで観たくなるやつ!

[観なきゃOUT⑤]次世代のカリスマキャストが躍動 興行収入20億円超「ドロップ」監督の演出にも注目
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ネクストブレイク俳優が結集しまくっているので、本作は数年後に「超豪華すぎる俳優陣」として話題になるかも……!?

達也役で主演を務めるのは、NHKの連続テレビ小説「おちょやん」、映画「夏、至るころ」などの倉悠貴。目力が半端なくて、常にフラストレーションを抱えた達也を熱演している。そのほか、醍醐虎汰朗、水上恒司、「JO1」の與那城奨、大平祥生、金城碧海、「乃木坂46」の与田祐希ら、今後さらなる活躍が期待される次世代スターたちが躍動し、いや~な役を巧みに演じた「シソンヌ」のじろうなど、演技力に定評のある芸人たちもいい味の存在感をみせている。

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彼らをまとめる品川監督は、長編デビュー作「ドロップ」で興行収入20億円を突破した実績の持ち主。お笑い芸人としてはスピード感のある漫才&話術で知られているが、劇中もテンポの良さが際立ち、映画監督として今回も見事な手腕を発揮している。


【レビュー】実際に観た→心に刺さる“ヤンキーの美学”
“意外と良い”どころじゃない 最高&最強に良い !

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お勧めのポイントを紹介してきたが、本当に心から楽しめるのか――? ここからは、本作を鑑賞した女性編集部員のレビューを記していく。ヤンキーを題材にした漫画・映画はこれまで刺さりきらなかった筆者が鑑賞したら、一体どうなった?

●予想以上に爽快! 最高&最強に良い作品、見つけました
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ヤンキーものって毎年数本公開されるな~。「OUT」の公開を知ったときに抱いた感想でした。簡単なストーリーしか知らないままとりあえず観てみたのですが、これが予想の何十倍もぐっときたんです。

爽快なラストシーンまで一気に鑑賞後、「これは観て良かった」という素直な思いとともに、「こんなに面白い映画を見つけたんだから、誰かに伝えなきゃ」という使命感が芽生えていました。

●胸アツってこういうこと やっと理解できたヤンキーの美学
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ここまで刺さった大きな理由の一つは、長年抱えていたヤンキー映画に対する謎が解決したからです。不良たちはなぜすぐにケンカをするのか、拳をぶつけ合うのか、話し合いで解決できないものなのか……。毎回そんなことを考えながら映画を観てしまい、いまいち感情移入できないでいました。

ところが、「OUT」ではそんな私の疑問に答えるかのように、達也がケンカする理由を明かすシーンがあります。

「ただ俺は、舐められたまま生きていくのは無理だから」

ぎろっと睨みつける冷たい目を見た瞬間、これまで他人を馬鹿にするような人に囲まれて育ってきた悔しさや、そんな環境をなんとかしたいと思っての行動がケンカしかなかったことなど、達也の歩んできた人生が浮かんできたのです。

ケンカは悪いことでもありますが、拳を交えないとわからないこと、拳でしか解決できないこともある。今は勝負をつける方法がケンカしかないけれど、これが今を全力で生きる彼らなりの美学でもあるんだと初めて納得がいき、そんな姿に「かっこいい」と胸が熱くなりました。

●拳の音もリアルで◎、漫画的演出も◎、エンドロールも◎! 映画好きにドンピシャの映画体験!
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熱いストーリー(主人公が敵対していた相手と友情を育む感じ、弱いんです)、悪役までも輝いているキャラクターたちと、映画好きにもどんぴしゃだった「OUT」の世界。

拳で戦うからこそ音も含めリアルなアクションシーンも良かったし、漫画のイラストを盛り込んだ映像もかっこいいし、エンドロールも語りどころがあって……というように、ハマったところを挙げればどんどん出てくるほど、鑑賞後にはお腹いっぱい。とても満たされた気持ちになってました。

11月17日公開です。皆さんも劇場へ足を運び、迫力と胸アツのひと時をご堪能ください。

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インタビュー

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