ー 最近、良くお叱りのコメントを頂く。
曰く、貴方のレビューは自身の昔の思い出を書いているだけでないですか・・。
だが、映画のレビューとは自身が生きて来た過程の糧があって書けるものであると私は思っている。
私が余り好きでないレビュー幾つか。
”その作品を全否定するのは分かるが、表現の仕方。”
”論理的にその映画の巧拙を謳っておらず、一言で否定するレビュー。” -
■だが、お叱りの言葉は重々承知しつつ、自らの高校時代に経験した事を併せて、今作のレビューとする。
・今作では、学園祭で『スター・ウォーズ』に感銘を受けた広志少年が、学園祭で自主製作映画を作ろうと、おずおずと提案するところから始まる。
ー 私は、今作の設定の十数年後に学園祭の際に、”映画を作ろうぜ!”と言ったモノである。
高校2年だったと思う。体育系の部に所属していたが今作でも描かれる”お化け屋敷”とか”喫茶店”とかは面白くないと思っていたので、自身が映画好きの父親の影響を受けていた事もあり、提案した。
事前に根回しをしていた事や、学校初の自主映画という事や、それに対し、学校側の理解もあり、序盤はスムーズに進んだ。映画のタイトルは分かりやすく「必殺仕事人」である。
私は当然の如く、監督権脚本を担当したのだが、最初の難関はキャスティングであった。多くの男子生徒は格好良い仕事人の役を求め、殺される役を志願する人は皆無であった。
更に、今作同様、女子生徒に如何に出演してもらうかにも苦労した。
我が家は広い屋敷であったので、舞台としては十分であったが、女生徒に着物を着て貰う際には大変に苦労した。
更に、説得して殺される役を引き受けてくれた友人達の殺され方の演出は更に大変だった。ワイヤーを使って二階に首を括って吊るされるシーンなどは、安全面も含めて数十回リハーサルを行ったモノである。
■で、ドキドキの学園祭初日。
一人もお客さんが来なかったらどうしようと思っていたら、同級生が嬉しそうに走って来て言った言葉。”満員だよ!!”
嬉しかったなあ。今でも覚えているよ。小さな教室であったが満員のお客さんが笑ってくれていたんだよね。
今作でも台詞で出てくるが、学園祭の映画程度でも、20日以上は映画を作っていたんだよね。
<私の映画レビューの得点が甘いというご意見は良く頂くが、プロの足元には及ばないとは重々承知の上で、映画製作の僅かなる経験があるモノだと、どうしても甘くなってしまうのですよ。
因みに大好評だったので、受験で忙しかったのであるが、高校三年の時もヴァージョンアップした映画を作ったのである。>