「タイトルはそそるがあれでいいのけ?」生きててごめんなさい 786さんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルはそそるがあれでいいのけ?
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なんというか、初っ端からコントみたいに面白いシーンがある作品は期待してしまう。
文学的な描写に気づけた自分がうれしかったり。
莉奈はなんであそこで立ち止まっていたのか不明だった長い階段は、のぼった先には素晴らしい景色があるんじゃないかと期待させる階段であった。でも実際に広がっていた素晴らしい景色は、のぼった階段の先ではなく、のぼってきた階段の下に広がっていた。それは過去を表していたんだろう。よく気づいた俺、むふふ。みたいな。
梨奈のポッケの穴(なんかな?)から落ちた部屋の合鍵を修一が黙って自分のポッケに入れるシーンも象徴的だった。
修一のこれからの恋を匂わすシーンのあと、成功した梨奈と再会し、お互いの恋愛事情を確かめ合うシーン。
梨奈は成功はしたが今でも思いは修一にあるのが明らかだ。
修一は莉奈とは別の新しい恋の入口にあったが、莉奈との未来も修一の行動次第で再び始まる展開に。
その象徴的なシーンが、修一が莉奈と一緒に踏切を渡るのか否かというシーン。
あれは渡ったね!だって既に莉奈とのコンプレックスは解消済みだし未練が微塵もなければここまでの展開になっていない。
だけどそれはそれで修一にアプローチかけてた彼女が気の毒だなあ。だからあれは修一の勘違いということにしとこう。
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