「良くも悪くも完璧なマリオ映画」ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー Equinoxさんの映画レビュー(感想・評価)
良くも悪くも完璧なマリオ映画
ファミコンの頃からずっとマリオシリーズは好きでした。
マリオの新作の為に任天堂の新ハードを買い続けてきた程度には好きです。
そんな私としては100点満点以外付けられないくらい完璧なマリオ映画だったと思います。
世界観やキャラクターイメージを損なわないストーリー、耳慣れた音楽、どれを取っても非の打ち所がないです。一部見覚えのあるステージというか風景もあったのでシリーズを通して遊んでる人はおお?っとなったのではないでしょうか。
映画でマリオといえばやはり一定世代より上の人はロッキー・モートンの実写マリオを思い出すわけですが、あの時やっぱりアメリカ人にはマリオの映画化は無理なのよと思ったものです。しかし、今回の映画は完璧です。認識を改めなければなりません。
それと恐らくですが、あれから約30年。マリオというIPがそれだけ強固なスタイルを確立して世界中に支持者、理解者を増やせたことも大きいのではないかと思います。エンドロールにも殆ど日本人の名前はありませんでした。もはやマリオは日本のコンテンツではなく世界共通言語に近いコンテンツだからこそ、言語や文化の壁を超えて完璧な映画化に至ったのではないでしょうか。
映画館から帰宅してニンテンドースイッチの電源を入れたのは言うまでもありません。
素晴らしいマリオ映画でした。
反面、単独の映画として見るとストーリーなんかは割と単純でどんでん返しがあるわけでもないです。ゲームのマリオもそんなもんなのでそういう意味でも完璧にマリオなんです。完璧にマリオなので、マリオを知らない人やマリオシリーズのノリとか世界観が合わない人には恐らく厳しいんじゃないかとも思いました。そんな人は観に行かないとは思いますけど…。
一点注意としては、マリオの映画なので当然といえば当然ですが客層は子供が多いです。普通に私語多いしなんなら映画が楽しめないんじゃないかってくらい小さい子供(ほぼ赤ちゃんみたいな子)もいて、当然飽きて泣き喚いたりします。静かに映画の世界に入り込みたいという方はレイトショーで観に行くことをおすすめします。