劇場公開日 2023年4月28日

「今週はほぼ条件でおすすめできる映画」ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0今週はほぼ条件でおすすめできる映画

2023年4月29日
PCから投稿

今年138本目(合計789本目/今月(2023年4月度)33本目)。

タイトル通り、元ネタ(有名なファミコンゲームから始まって、最新機種まで)のゲームが元ネタの作品です。

この手の映画は費用回収の観点から「なぜか」日本語吹き替え版をほぼ強制的に見せられる(字幕版が意図的に思えるほど変な時間帯にしかなかったりする)傾向がありますが、大阪市内ではほぼ7:3くらいで字幕版も見ようと思えば見られる程度です。

元ネタありということなので元ネタを知っていれば有利ですが、マリオブラザーズのいわゆる「マリオ」以外にもドンキーコングやマリオカートなどなど兄弟作品に関することの知識も出てくるので、正直全部おいかけてみるのはかなり難しいのでは…と思います。ただその分、丁寧な誘導はあるし、今週ではほぼ本命枠と思えるようにお子さん向けにもかなり誘導が丁寧なので、ストーリーがわからないという類型はちょっと考えにくいです(いわゆる巻き戻し処理などもない)。

字幕版で見ても英語の聞き取りはかなりやさしく(ほぼ英検2級あれば足りるレベル)、その意味でも本国でも子供向け作品として意図されているのでは…と思えます。その観点では趣旨違いではあるものの、英語学習中の方の聞き取りにもおすすめです(出る単語もかなり抑え目だし、聞き取りもかなりしやすいです)。

私もちょっと最近機種(スイッチなど)まではおいかけられてきていませんが、ファミコン版やスーパーファミコン版、およびその復刻版などの知識があるだけでも(特に、ほぼ集大成的に出てくる、スーパーファミコン版のマリオ3が重要?)かなり違います。

字幕版でみても子供向けという事情もあるのか日本語字幕の観点でもかなり配慮があり、せいぜいどうみても高校入試の国語レベルの言い回し(換言すれば、センター試験レベルの国語のレベルまでは問われない)しか出ませんので、そこも安心です。日本語吹き替え版にも魅力はあると思いますが、作品の趣旨的にも字幕版で見ても問題はないかなと思います。

特にネタバレというネタバレが発生するような映画ではない一方、ストーリーの筋が一本なので(ここもお子さんに配慮したといえる)、あれこれ書き始めると逆の意味でネタバレになりかねないので、ここはあまり触れないようにします。ただ、ファミコン版やその復刻版(スイッチにはあったと思う)まではともかく、何らしかマリオシリーズをプレーしていればかなり理解度はあがると思います(まぁ、「最近の」ゲームに比べると、どうしても初期のころは理不尽に難易度が高かったという事情もあり、ある意味初期版よりも最近のニンテンドースイッチ版などのほうが手に入りやすいのかもしれません)。

特に減点要素まで見出しにくいのでフルスコアにしています。
小さいころにファミコン版やスーパーファミコン版などでプレーされた大人の方には大人の方向けで懐かしいシーンなどもあるし、任天堂さんの配慮というかユーザを大切にしようという気持ちがあらわれて好印象です。

yukispica