「殆ど説明無しでここまでストーリーを伝えてきたのは、流石任天堂…!」ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー かずくんさんの映画レビュー(感想・評価)
殆ど説明無しでここまでストーリーを伝えてきたのは、流石任天堂…!
いやぁ…何この重厚感。
駄目な映画の典型例、「登場人物に全部語らせる」というものを9割省き、音楽によって「あの曲!」「このシーン!」と思わせてくれる展開。
マリオを知っている人たちでも、知らない人たちでも楽しめる工夫が随所にあって、配慮が素晴らしかった。
本作テーマも、マリオとルイージという一般的な青年が、「家族に認められたい」、「みんなから認められたい」という普通の心持ちでいながら、「お前らはだめだ」と言われ続けて悔しさを滲ませる。
「決してヒーローではない」という姿勢と、「みんな誰しも悩みを抱えている」という共感できる部分を混ぜながら、弟を助けに行く展開。
各名シーンが混ぜられている関係上、一貫性に欠け、ハイテンポによる置き去り感は如何しても仕方ない。
逆に足踏みするような展開が無い為、サクサク進むメリットを活かしていたと思う。
敢えて語らせず、背景描写だけで、ここまで「世界一の兄弟が信頼し合う訳」を伝えてきたのは度肝を抜かれた。
ゲームのマリオ達が殆ど喋らない(いただきストリートは除くとして)関係上、そこまで多くの言葉を語らせなかったのは流石…。
結構オデッセイがモチーフで多かったね。
市長とかアッチーニャとか、と結婚式なんて特に。
コメディを交えつつ、それがファンにぶっ刺さるものや、キャラにギャプを持たせてくれてありがとう。
良かったよクッパのピアノシーン(笑)
長年の「なんで初代からキノコ王国に居て、お姫様救うの?」という謎を解き明かしてくれたのは良かった(パンフ参照)。
エンドロール後のヨッシーとか続編の伏線かな?
頼む、次こそヨッシーの背中に乗ってくれ…!
★3D版の感想(4/30)☆
翌日に3D版観に行った人です()
小ネタ回収の予定がほぼ見つけられなかった…!
只ストーリーの説明不足な点は然程感じなかった。
マリオ->ルイージ->マリオの視点で交互に進む為、そういった意味での一貫性が無いのが目立った。
2回目でもバッチリ楽しめましたし、1回目で気付いていなかった描写にも気付けてよかった。
矢張り声が付いてクローブアップされたキャラクター達が、豊かに笑って怒っているのはいつ見ても最高…。
イルミネーションらしい展開に加え、ミニオンに代表されるようなカメラワークの使い方が良かった。
只3Dの相性そんなに良くなかったかなぁ…。
単に「飛び出して見える」シーンがあんまり無かったのがなぁ…。
相性は絶対いいんだけど、もっともっと他にも飛び出して下さいお願いします…!