ワイルド・ロードのレビュー・感想・評価
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低予算クライムドラマ
バスの中での会話がメインな映画でアクションはほぼ無し。キャストも少なく見るからに低予算。
『疎遠だったクソ親父が実はめっちゃ強かった!』みたいなケビン・ベーコンのクライムアクションを想像してたから超ガッカリ。
クソ親父めっちゃクズだし、クズのまま終わったし、良いところ一つもなくて逆に凄い。
また、同乗者達が事件に巻き込まれるわけでもないから全体的に主人公親子との絡みが薄いのが残念。特に妊婦は正直いてもいなくても問題なかったかな。別に妊婦である必要もなかった。
あと、主人公のイマジナリーフレンド?別人格?みたいな奴も何それ?って感じ。解説&時間稼ぎに無理矢理付け足した感じがして最後までしっくり来なかったな。
バスの中・・・でもう一工夫
組織の金を奪い長距離バスに逃げ込んだ主人公苦闘を描く物語。
B級サスペンスにカテゴライズされるシチュエーションスリラーですね。お金はかけられていませんが、それでも無理なく鑑賞出来る設定とストーリー展開は見事でした。
手負いで朦朧となる主人公。仲間の危機、迫る追っ手、父親との邂逅。そして、少女との触れ合い。長距離バス・・・という限られた空間の中ですが、それらが上手に散りばめられていて、飽きさせません。
粗はそれ程感じませんが、それでもバス内でのやり取りに、周囲が無関心過ぎるのは不自然に感じてしまいます。
また、ラスボスとの係りについては、もう少し早く明示しても良かったかもしれません。恐らく制作陣が敢えてぼかして描いていたのだと思いますが、後半の納得感よりは中盤迄の戸惑いの方が大きく感じたのも残念なところ。
私的評価は普通にしました。
こっちがホントのソーシャルワーカー!?
ある目的から組織の金を盗み追われる身となったフレディ。逃げる為に命からがら乗ったバス内にて巻き起こるいざこざを描いた作品。
全体を通し、瀕死のフレディが車内で色んな人に電話を掛け続けることで物語が展開していく、ほぼワンシチュエーションモノの作品。
ポスターや予告編からはアクション作品をイメージして観に行ったが、どちらかと言うと家族との過去に後悔をもつフレディが車内で出逢った人との交流を通じ変わっていく、ドラマ作品といった所か。
興奮するような大きな展開はないものの、乗り合わせた人物たちのサブストーリーもうまくフレディの話を彩っており良い感じ。ソーシャルワーカーの男や運転手さんもナイスキャラ。勿論クソオヤジも(笑)しかし、何か起こしそうで起こさなかった方々もチラホラ。もしかしてワタクシ、寝落ちしてたか(笑)
フレディを中心とした2つの親子関係の対比は印象的でしたね。裏の世界の住人でも、子どもを愛する者もいれば・・・。でも娘の為って言っても、その金ってヤバいよね。。後々危険な目にあう可能性とか考えんのかな。。
さておき、はからずも誰かの道を正し守ろうとする男の姿にはグッときましたね。
同じようなシーンの連続が少々気になるものの、ほぼバス内という狭い空間のみでもうまく絡み合うストーリーに見応えを感じた作品だった。
緊張感が途切れないタイトなバスムービー
ほぼ長距離バス内のワンシチュエーションで登場人物も少ないのに巧みなミスリードもあって、ストーリーに引き込まれる。
組織のコカインとお金を盗んで逃亡を図るフィレディは見た目も生き方もドチンピラで、コイツに感情移入なんかできない。普通に考えれば、組織を裏切ったチンピラの運命は決まりきっているのだが、バスに同乗した家出娘や、ケースワーカーとの絡みが物語の転機になっていく。
フィレディの父親も絵に描いたようなクズ父親で、ケビン・ベーコンにピッタリの役なんだよね。こんな父親にしか頼れないなんて最悪の状況。
ラストのまとめ方は、ちょっと無理な感じもするが、緊張感が途切れないタイトなバスムービーでございました。
1パイントならまだイケる
組織の金とお薬を持ち逃げし、腹を撃たれて出血しながら長距離バスに乗る男の話。
2人の仲間と共謀し、女ボスを裏切って追われる身となった男が、逃げ切る為にバスの中から協力者を探すべく電話しまくるストーリー。
捕まった仲間を人質にされ、日和るもう1人と合流すべく電話して、と思ったら人質じゃなかったの?
そして元嫁や不仲なクソ親爺を頼るべく、電話、電話、電話の会話劇ワンパターンになっていくのかと思ったら、バスに乗り合わせた大久保佳代子+ギャル曽根みたいな女の子となんだか良く絡むこと。
と、何の話しだよ!という感じだったけれど、ワンパターンだけではストーリーも退屈になるからかねぇ…とか考えていたら、ちゃんとその辺も使い捨てにしないのはおみごと。
長距離バス内で繰り広げられる予測不能サスペンス
犯罪組織から大金とコカインを盗んだ青年フレディが、逃れるために乗った長距離バスをメイン舞台としたサスペンスドラマ。腹部に銃弾を受け意識朦朧となりながら、2つの携帯を使って元恋人や仲間と連絡を取りつつ、他の乗客も絡んだのっぴきならない事情にも巻き込まれるという多重構成になっている。
何といってもフレディの疎遠になった父親役のケヴィン・ベーコンの、安定した曲者演技たるや。ハリウッドメジャーの超大作だろうと本作のような予算が限られたインディペンデント映画だろうと、確実にインパクトを残す俳優だ。
本作の脚本家ベン・コンウェイは、11月日本公開の『ナイトライド 時間は嗤う』も手がけており、実はこの2作はプロットがよく似ている。個人的には本作の方が好み。
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