SHE SAID シー・セッド その名を暴けのレビュー・感想・評価
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本より分かりやすかった。時間がすぐに過ぎるエンタメ性の高い作品
グウィニスの家で皆が集うエピソードは出てこなかった。でも彼女の家のシーンはあったので、
ストーリーの都合もあったのでしょうね。
ブラッドピットがプロデューサーで(プランB)参加しているのも興味深いですね。
映画業界以外でも大物の悪事に黙ってしまう組織の闇は世界に多く存在するのでしょうね・・・
【哀しき沈黙を、執念で抉じ開けた子を持つ2人の女性ジャーナリスト魂を描く。長きに亘り、唾棄すべき行為を繰り返して来た映画界の権力者の真の姿。今作が製作され、世界で公開された意義は非常に大きい。】
ー ご存じの通り、映画プロデューサーだった、ハーヴェイ・ワインスタインの性犯罪を告発した2017年のニューヨーク・タイムスのスクープは衝撃だった。
この唾棄すべき男の所業を、全世界に露わにした2人の子を持つ女性ジャーナリストの執念は、今作で描かれている通りである。-
◆感想
・冒頭、忌まわしきトランプのセクハラ疑惑が描かれているが、(あの電話の声はトランプに激似であった。)是非、ミーガン(今作では、キャリー・マリガン)とジョディ(今作では、ゾーイ・カザン)のお二人には、トランプの所業を露わにして頂きたいと思うとともに、巧い構成だと思った。
ー スクープの難しさを描いているからである。-
・ジョディは、ハーヴェイ・ワインスタインの毒牙に掛かった女優や、ミラマックスの関係者の証言を追い求め、西海岸まで車を飛ばし、イギリスに飛ぶ。正に”現地現物”である。
ー 今作の魅力は、ミーガンとジョディの執念で取材する姿である。ミーガンは産後鬱の中、ジョディは幼き娘を家に置いて飛び回る。それを支える夫の姿も良い。-
・ミーガンとジョディの上司である、ニューヨーク・タイムス編集長や、編集局次長のブレない姿勢と彼女達を支える姿も心強い。
ー ハーヴェイ・ワインスタインの脅しともとれる電話に毅然と対応する編集長の姿。部下を持つ者はかくありたいモノである。-
・ミーガンとジョディの執念により、最初は沈黙をしていたが、徐々に思い出したくない出来事を語るローズ・マッゴーワン、アシュレイ・ジャッド等の女優達や、且つてハーヴェイ・ワインスタインの下で働いている時に、被害に遭った女性達の哀しみと怒りが綯交ぜになった表情。
ー セクハラ、レイプという行為が、如何に長年被害を受けた女性の心や、働く環境を奪っていたのかが良く分かる数々の告白のシーンは、哀しい。-
・被害に遭いながらも、示談金を積まれ、更に機密保持契約で口封じをさせられていた女性達。それを組織ぐるみでしていたミラマックスの愚かしき真実が明らかになるシーンも、恐ろしい。
ー 劇中でも、数名の女性が口にしていたが、”負のサイクルを止める制度を作らないと駄目。”と言う言葉は、重い。-
<マスコミの過剰報道が問題になる事も多い、昨今であるが今作を観ると、矢張りジャーナリズムとは地道に取材を重ねる事で、真実に辿り着くのだな、という事を改めて感じた作品である。
今作の製作総指揮には映画製作会社”PLAN B"の名があり、エンドロールでもブラッド・ピットの名前がクレジットで流れる。この貴重だが、重い作品にキチンとハリウッドの大スターが関わっている事は、素直に嬉しかった。>
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