SHE SAID シー・セッド その名を暴けのレビュー・感想・評価
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ドキュメンタリーでやれれば・・・
この手の新聞記者の活躍を描いた作品って、近年目立ってきたが。
結局、新聞記者だけの目線で描かれてしまう為、一連の流れから記事として掲載された流れを辿るだけの内容。
最終的に、被害にあった女性達が、オフレコ→オンレコになった心境なんかも良く理解出来ない。
ここが肝心だと思えるんだよねぇ。
この作品鑑賞して思えたのが、「ドキュメンタリーでやれなかったのか?」って事。
当時の映像やら、当人のインタビュー映像なんかで上手く編集すれば、当時の時代背景だったり、説得力が増したようにも思えたんだが…
なんか残念な作品だった。
見るべき作品
パワーの違いを利用した強制に対し、声を上げることの重要さを感じる、
考えさせられる映画だ。
人それぞれに感じ方が違うのではなく、人としてやってはいけない事を、
あたかも正しいかのように言い繕う、
相手が間違っているかのように錯覚させる、
声を盗むような行為をしてはいけない。
上手にできてる!
この手の作品はあまり得てじゃなかったのだけど… 魅入りました
女性記者達が現実ではどれほど大変だったろう… 被害者の女性達にも家族がいて
娘さんがいて… ローラが手術の前にOK出したのはもう泣けた 娘がいるからこその決断だったのかと思うと泣けました。
レイプシーンが一切ないところにも
作品の信憑性が出たと思う
なんだか感動とか感銘とかじゃなく
スッキリしたでもなくて
よくできたこの長さで伝え方がうまい作品だと思いました
告発
性被害は女性のその後の人生に苦い影響を与える。
その事が一番傷ましい事でした。
欲望のままに権力者が弱い立場の女性を踏みにじり
一生消えない心の傷を残す。
映画界の仕事に憧れて夢を持って入った職場。
女優の卵が、良い役と引き換えに酷い辱めを受ける。
またはスタッフの若い新人がワインスタインの言いなりになり
一生後悔する。
彼から受けた屈辱を忘れていた女性は1人もいなかった。
2017年。
ニューヨーク・タイムズ紙の記者ミーガン・トゥーキー(キャリー・マリガン)と、
ジョディ・カンター(ゾーイ・カザン)は、ハリウッドに君臨する
映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの数十年に及ぶ性的暴行
について調査を開始する。
なんとハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ行為は
1990年代に遡るのだった。
映画プロダクション「ミラマックス」を1979年に設立。
プロデューサーとして驚くばかりの成功をする。
プロデュースした作品が有名な名作ばかりで驚くほどだ。
映画を深く愛したはずの大プロデューサーのした行為が、
映画に携わる女性たちを傷つけた事実。
ワインスタインを増長させて30年近く守ってきたのが、
ハリウッドの男社会のシステムの実態なのだ。
周囲が見逃して容認した事から性的虐待は30年近くに渡って
続けられたのだ。
彼一人の責任とは言えない。
ニューヨーク・タイムズ紙の告発により遂にワインスタインによる
悪質な事件の全容と真実が明らかになった。
これは実話である。
ハリウッドの女性の心や身体を蔑ろにする構造的体質の問題だと思う。
ワインスタインは現在、禁錮16年の刑を受けて矯正施設に収監されている。
映画「スキャンダル」2019年でもテレビ局でも同様の
セクシャル・ハラスメントの実態を暴いている。
セクハラを長期間続けたのはFOXニュースの創始者の元CEOだったが、
映画が公開されたときには故人だった。
映画・テレビ業界のセクハラと隠蔽体質は少しも変わったのか?
その後、世界に#meetoo運動は広がり、日本でも映画監督や俳優への
被害の告発が相次いだ。
しかしまだほんの出発点。
女性の人権を守る運動は根気良く永続的に続けて、根本から男社会の体質を
変えて行かなければならない。
男性にこそ見て欲しい。
プライベートを犠牲にして、声なき声をあげた女性を引っ張り上げた弱い二人の女性の物語。
恐怖と戦いながら、性的被害をなくすために戦っていた。
日本でも同じような被害が最近は取り上げられることも増えたけれど、嘘つきだとか自分から男の部屋に付いてったから分かっていたんだろう。とかの心無い言葉で傷付ける人達。
自分自身や大切な人が同じことをされたらって考えて欲しい。
世界から全ての性的被害がなくなることを祈って…。
大変
2023年劇場鑑賞81本目。
#Me too運動はなんとなく知っていたのですが、性的被害者がツイートしただけで簡単に闇が暴かれたわけでなく、裏で大変な記者たちの根気強い働きかけがあったことがよくわかった映画でした。
いや、そんなに金あって性的欲求満たしたいなら他にいくらでも手段あるだろ!と思ったのは自分だけでしょうか。
カッコイイお姉さん二人
AFIの2022ベスト10に入選したのでMeTooには殆ど興味なかったけど観ました。
とにかく良いです。
女性監督の視点が過剰ですが、主題が主題なのでOK。
久しぶりにカッコイイ女性を拝見して爽快。大統領の陰謀に匹敵します。
ドキュメンタリー風ですが、展開がスピーディーなので経緯に詳しい人も、結果しか知らない人も、メッセージ性はもちろんのこと、娯楽作としても十分です。
いきなりMe Tooに興味津々です。
大きな権力・圧力に戦う記者たちと上司。実話に基づく見るべき映画。
2017年、映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ・性的暴行事件の記事がニューヨーク・タイムズに掲載され、世界的な#MeToo運動へと発展した。その記事を書いた記者及びチームの物語である。
原作は、ピューリッツアー賞を受賞した「その名を暴け―#MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い―」ジョディ・カンター、ミーガン・トゥーイー/著とある。
この映画で感じたことは、大きな権力・圧力のものと、女性がいかにセクハラ行為を要求され泣き寝入りさされていたか。それに歯向かうことも多言することもできない。ましてや実名で語ることなどなんて。そこに粘り強く働きかけ、情報を収集し、切り込んでいく二人の女性記者。
そして上司もそれを支え圧力を跳ね返すチームワーク。ここのところが凄いと思わせる。このチームワークがなければこの記事はできなかったのである。
そして被害者たちの葛藤と秘密裏にしていた事実。しかし記者たちの説得に応じ、こんな思いを誰にでもさせてはいけないと実名報道を受け入れた女性たち。多くの人たちのひたむきさと力強さ、権力や圧力に屈せず、記事を出すことで多くの人たちを救っていく。
記者の女性二人は夫もおり、家に帰れば普通の家族。家の中でも仕事のことが一時も頭から離れられない日々。取材の様子、上司との協議などとても丁寧に描かれており、印象に残った。
友人のアメリカ人と見に行ったが、身近な職場でも同様なことがあったことや、キリスト教会での牧師と男の子のセクシュアル・ハラスメントの事実が明るみに出ていることなど、実は本当にこのような悲劇が繰り返されているのだと語ってくれた。
日頃の日常生活においても、いろんな理不尽なことやニュースに心痛めることも多い。見て見ぬふりをする多くの善良な市民がいる中で、何も言えずに一人悩んでいる人々。ハラスメントする側は力づくでそれを消し居座る。これに声を上げることがいかに危険で大変なことであるか。この映画はそのような普通の私たちにどうすべきか大きな力を与えてくれる。
暴力以外の何者でもない
①アカデミー賞作品賞にノミネートされてもおかしくない力作だと思うのだが、実際にあった事とそのノンフィクションとを忠実に映画にして脚色上や演出上に奇抜な或いは捻った工夫が無いからか、ある意味ハリウッドの恥部を描いているからか、残念ながらノミネートされませんでしたね。
②女性版『大統領の陰謀』みたいな感じかな。映画の作りも似ているし、どちらも新聞社が舞台だし、地味な取材の描写が中心というところも同じ。あちらはアカデミー賞作品賞にノミネートされたけどね。
③ここで描かれているのは「セクハラ」なんて言葉には納まらない暴力だ。「パワハラ」という言葉にも納まらない社会的強者が弱者に権力という暴力を使って泣き寝入りさせる社会的システムの陰・歪みだ。
③
真実の記事は被害者と書いた者を守り、そこから#MeToo運動へと広...
真実の記事は被害者と書いた者を守り、そこから#MeToo運動へと広がる
法律のシステムが加害者に働いていることにも切り込んでいること
名前を出すことにとても勇気がいることとそれまでの葛藤
被害者への配慮
キャリーマリガンのすべてを見透かした目線が凄かった
そういう状況に陥らない賢さと、NOという勇気と実行力を。
重い映画だった。
観ていて息苦しくなる。
だれが悪いと責めるつもりはない。
だが、無知で無自覚であることは罪深いと感じた。
私は、小学生高学年の頃、すでに身長160センチちかく、体重は50キロくらいあった。
だからか、痴漢や露出狂に結構会った。
40年前は、公園に子どもがわんさかいて常に集団で遊んでいたし、大人も井戸端会議などで通りにいた。
私は、イヤな目にあうと大声を出して全力で暴れる子だったので、すぐに誰かが助けに来てくれた。
そのたびに、いい大人が、子ども相手にこういう行為をするくらい、男って自分をコントロールできない生き物なのだと思った。
こんなことをするくらいなら、大人の女性と恋人になれるように勉強や仕事を頑張ればいいのに、愚かだなと断じた。
こんなふうに思うことができたのは、私が大人に怒鳴られたり、殴られたことがないからかもしれない。
女性は、そうなってもいいなと思う男性としか密室に入らない。
力では到底かなわないし、レイプや、最悪殺されることだってあり得る。
そう自覚して、上司でも同僚でも、クライアントでも幼馴染でも、応対した方がいい。
好きでもない人に身体を触られるって、ホントに気持ち悪い、吐きそうになる。
そして、男性も、肝に銘じるべき。
女性とそういうことがしたいなら、ちゃんと努力してステップを踏むこと。
どうしてもそれができないなら、風俗に行ってください。
少女漫画と少年漫画の内容の違いは、興味深い。
女の子が少年漫画を、男の子が少女漫画を読んだら、お互いが今より理解できるかもしれない。
海外で、日本人女性は抵抗しなくてチョロいと言われているのはホントに腹が立つ。
半面、この映画の中では、アメリカ女性もNOを言えない状況で立ちすくむ人がいるのだということを知った。
過去を悔やんで目をつむるのではなく、これからにどう活かしていくか考えることで、彼女たちが救済されたらいいなと思う。
サイテーヤローは、天罰を受ける、絶対!と信じましょう。
上映が1日1回だったのが残念でした。日本もこのぐらい硬派の映画を作...
上映が1日1回だったのが残念でした。日本もこのぐらい硬派の映画を作って欲しいし、こんな地味な映画にも人が入って欲しいです。ちなみに観客は私を入れて3人でした。
加害者を守るシステム
映画としても間然するところのない作品。
すでにたくさんの人が見ていますが、さらに多くの人に見てほしい。
法律が加害者を守るシステムとして機能してしまうこと、つまり社会の構造が加害者男性を甘やかし続ける形になっていること、ワインスタインは起訴されて有罪となったが、それ以外のケースはどうか。そこも考えなら見ました。
いま、仕事を頑張っている人に観て欲しい。
とにかく、勇気が腹の底から沸いてきた❗️
目の前に広がる、潜む、困難や罠に
負けないって、素晴らしいなぁと感服して、
最後は涙が静かに流れました。
新聞記者の友人に観に行きなよって
勧めていますが、忙しいみたいで観に行ってくれません。笑。
逆に現職の人は、こんなんじゃないよ、ほんとは、って苦笑なのかしら?
でも、実話の凄みは有ります、ほんとに。
BIGプロデューサーが有罪になったんだもんなぁ、、、
私は感動しました!
ローナン・ファローの『キャッチアンドキル』をU-NEXTで観ていた...
ローナン・ファローの『キャッチアンドキル』をU-NEXTで観ていたこともあり、同問題を扱う作品として気になっていた。あちらはドキュメンタリー作品で、被害者へのインタビューや、ワインスタインとその取り巻きのヤバさを描いており、ハラハラしなから観ていた。その分、こちらは大きな盛り上がりはなく、調査報道の地味さを実直に描いてる印象を受けた。
社会の暴力的な性差別の構造と、2人の記者もまたそんな社会で生きていることを実感するような描写、記者として真実を追う姿、家庭での育児との両立、産後鬱の姿。それがリアルで、他人事ではなくより身近なものとして観ることができた。
しかし気になったのは、ワインスタインの弁護士が、グロリア・オールレッドの娘のリサ・ブルームであったこと。ビル・コスビーの事件を間近で見ていたはずだけど…。
強い力にぐいぐい引っぱられた
2年前の「スキャンダル」系かなと思って見始めたのだが、、、
これは予期せぬ傑作だった。ジャーナリズムの尊厳、存在の意味を知らしめる傑作だった。
数十年にわたり性的暴行を続けた映画プロデューサー。金と権力が業界を歪めた。司法さえも歪めた。
彼を告発したニューヨーク・タイムズの 2人の女性記者。途方もない作業だった。
「スキャンダル」と異なり性的行為を一切描かず、被害者たちの証言を淡々と紡いでいくスタイル。
そう、地味な展開なのにグイグイ引っぱられた。
強い力を持つ作品だった。
お初だったけどマリア・シュラーダー監督、恐るべし。
「大統領の陰謀」ほどの衝撃はない。
文芸評論家の小谷家敦は、世の中には2種類の男性がいる。「モテる男」と「モテない男」だ。
ミック・ジャガーは1万人の女性とベッドを共にしたと噂されている。この映画の影の主人公はモテない男だ。しかし、彼には権力と財力があり力で持って女性をものにした。有名な映画プロデューサーだったので、ハリウッド女優が餌食となった。
私見だが、このような告発はいつかは起こる運動だったように思える。たまたま、有名な女優達が起こした告発だったので、全世界に広がった。日本も例外ではない。枕営業は無くならないと思うが、男もそのような誘惑に近寄らないように気をつけなければならない。
ホンダライフの広告にアシュレイ・ジャッドが出ていた。その頃から私は彼女が好きだった。年齢を重ね顔が膨れてしまっていて、ちょっと残念だった。
me to運動の始まりを知ることができる。
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