劇場公開日 2023年1月13日

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SHE SAID シー・セッド その名を暴けのレビュー・感想・評価

全169件中、121~140件目を表示

4.0こういう映画(強者の悪を弱者が暴く系)の中では 地味な方だと思う ...

2023年1月17日
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鑑賞方法:映画館

こういう映画(強者の悪を弱者が暴く系)の中では

地味な方だと思う

派手さはないけれど、

着々と一歩一歩進んでいく過程が緻密に描かれていて

とても好感が持てるし、その努力に敬意を表したくなる

お疲れ様でした

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jung

4.5声にならない声を伝えるのがジャーナリズムの役目。

2023年1月17日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

かつてハリウッドでその強大な権力を誇った大プロデューサーのハーベイ・ワインシュタイン、彼はその権力を利用し傍若無人に多くの女性に性的暴行を繰り返した。
「権力は腐敗する」をまさに絵に描いたような人物。その犯した罪が二人の女性記者によって白日のものとされる。

全編にわたって息苦しさを覚えるほどの緊張感が漂う作品。まるで被害を訴えることができずに苦しんできた被害者の気持ちが作品全体ににじみ出ているかのような。

主人公の記者たちが取材をしても被害者たちの口は重く、なかなか取材は進展しない。しかし、やがて彼女らの熱意が伝わり、実名での告白も得られるようになる。
遂には記事は公のものとなり、これを機にワインシュタインは告発され、またこの記事がきっかけとなりミートゥー運動が世界に波及することとなる。

二人の記者と勇気を振り絞り告発した被害者たちの開けた小さな穴からこぼれる水流がやがて巨大なうねりとなって世界を変えてゆく様を見て溜飲が下がるとともに、強い意志があれば未来を切り開くことができるのだと希望も与えてくれる。

ハーベイはこの世にいったい何人いるのかと劇中では語られる。このように腐敗した権力による被害は氷山の一角に過ぎない。
日本にも多くのハーベイが存在する。腐敗した権力が特に顕著なのは政治の世界だ。

昨年奇しくも一発の凶弾によって政界とカルト教団との癒着が白日のものとされた。本来それはジャーナリズムの仕事だったが、それがほとんど機能しないこの国ではかような悲劇でしか成し遂げられなかったのかと思うと残念でならない。
ジャーナリストが自分たちの役目を怠らなければあのような悲劇は避けられたのではないだろうか。
報道の自由度ランキングが世界で71位の日本。その順位の低さに驚かされるが、さらに深刻なのはその理由が報道人による自粛であるというのがなんとも嘆かわしい。ロシアや中国のように権力に抗う報道をしたからといって命の危険までは及ばないこの日本で。

ちなみに本作の記事で全世界にミートゥー運動が広がったが、日本で起きた女性ジャーナリストレイプ事件の犯人とされる人物はいまだ逮捕には至っていない。

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レント

4.0記事の掲載は、女性記者の家庭を守りながらのがんばりと被害女性の勇気があってからこそなんですね…

2023年1月17日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

「スキャンダル」は知らない話だったけど、この映画が描くのは、世界中に広がりを見せた運動の話だったので、ミーハー的興味があった。でも、こちらはもっと悪質で、醜い内容だった。彼のプロデュース作品には、私の好きな「イングリッシュ・ペイシェント」や「グッド・ウィル・ハンティング」などたくさんあり、本当に残念でならない。何よりも、金で沈黙させるというやり方が許せない。しかも、職も奪う。数も尋常ではない。そして、それに加担しているのが、男性だけでなく、女性もいることに驚く。被害女性たちの心と体の痛みを理解しようともせず、権力を傘に着て欲望の赴くままにその悪行を続けた。誰か、意見したり、止めようとすることはできなかったのだろうか。誰も暴走を止められなかったことは、とても情けない。現在は収監されているそうだが、これからミラマックスの作品を観る時、複雑な気持ちで観ることしかできないと思う。アシスタントや女優たちの苦しみの上で完成された作品なのだから…

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瑞

3.5Authority

2023年1月17日
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#Metooはなんとなく聞いたことはありましたが、その事柄や詳細までは知らなかったので、勉強がてらに鑑賞。

お話はシンプルで、女性記者たちが告発するまでの葛藤をひたすらに描く作品でした。平坦といえば平坦で、一歩間違えれば垂れてしまいそうな作品でしたが、ギリギリのラインで面白さを保っていたのが良かったです。ウインスタインの相当なクズっぷりが現実のものというのも中々に恐ろしいものです。

女性が強い立場になったと言われる事も多いですが、男性優位な社会はまだまだ強いと思いますし、平等っていうのはかなり難しいと思います。その平等にどれだけ近づいて互いを思いやれる世界になることを願っています。映画としての盛り上がりにはかけたのでこのくらいの評価で。

鑑賞日 1/15
鑑賞時間 13:15〜15:35
座席 B-5

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ブレミン

4.0終わらない戦い

2023年1月16日
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まだまだ、深掘りできてないのだと思う。ニュース以上の衝撃的な事実や解決はなく。想定内の内容でしたが、彼女たちの苦悩を想うと涙がこぼれていました。

これからも、戦い続けるしかなくて、この戦いは終わらないだろう。と、感じると本当に恐ろしい。

尊厳を奪われることは誰しもが恐怖なはずのに、なぜ奪うのか。

被害者が逃げ回らなくて済むような世界になってほしい。

映画としては評価しづらいです。ドキュメンタリー的なものとしてみることをお勧めします。

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大粒 まろん

5.0R・B・Gの言葉を思い出す。

2023年1月16日
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取材をする、
証言をする、
記事を書く、
という事は闘うという事。
戦うという事は、
傷つくし、
ダメージも大きい。

これは戦闘、戦争映画だ。
西部劇、戦争映画のような闘いの映画。

相違点は、
仮想敵ではなく、
現代でも現実でも、
世界中に実際に蔓延る敵。
そして、
(ママとママ、声高に母、女性という事も言わない)
2人のジャーナリストが最強タッグを組んだ。

R・B・ギンズバーグの言葉を
思い出す。

女性を優遇してくれとは言いません、
男性の皆さん、
私たちを踏みつけるその足をどけて。

SHESAIDというよりも、
THEYARESTILLFIGHTING。
語り口、戦うプロセスも、
慎重に全方位への目配りも忘れない。
スティルファイティングの証拠だ。

闘う魂に敬意しかない。

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蛇足軒瞬平太

4.0夫と子供

2023年1月16日
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社会派のセクハラ告発ものだけど、印象に残ったのが家族の描写。
メインの二人の記者がハードな仕事を続けながらも、一方で子育てや夫との関係が描かれる。夫がちょっとダサめなのがいい。

ポルノ的な意味での性と妻としての性。
どちらも大切で繊細なものだから大事に扱いたい。
男女が愛と性で結び付くって、とても重要なことだから。

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CR7

5.0実名映画

2023年1月16日
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悪名高きハーベイ・ワインスタインの性的暴行事件を暴く社会派映画

二人の女性記者が「大統領の陰謀」のように真相を探っていく

とにかく最初から最後まで緊張が続き、観終わると疲労感と共に充実感も

もし透明人間になれるならの問いに大抵の男の回答が「女風呂を覗く」のように、権力を持った男のすることはしょーもないの典型(自戒を込めて…)

キャリー・マリガンとゾーイ・カザンの熱演とアシュレイ・ジャドに拍手!

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うんこたれぞう

2.0面白いか?

2023年1月16日
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好き嫌いが分かれる作品だと思う

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chanta

4.5『トランプ』で失地し、『エイルズ』で巻き返し、『ワインスタイン』で花開く

2023年1月16日
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興奮

知的

難しい

〔スキャンダル (2019年)〕では
「FOXニュース」の経営トップ『ロジャー・エイルズ』によるセクハラが描かれ、
やはりこれも世界的な「#MeToo運動」の先駆けとなる。
この提訴が起こされたのは2016年のこと。

そして本作では「ミラマックス」で権勢を振るった
『ハーヴェイ・ワインスタイン』について語られる。

先の作品は、『エイルズ』が亡くなって間もなくの映画化に対し、
『ワインスタイン』は存命且つ七十歳の若さ。

アメリカの映画界が次第に先鋭化している証左とも取れ
また共に「アンナプルナ・ピクチャーズ」が制作に名を連ねているのは面白いし
今回は更に『ブラッド・ピット』が製作総指揮となっているのも興味深い。

こうした権力をかさに着た者の暗部を暴く作品は、
過去からも力作・名作が多いわけだが、
本編とて例外には非ず。

ただ、主に女性の手による調査報道の経緯なのは
珍しいかもしれぬ。

とは言え、登場人物も多く、
その独特の語り口もあり、
流れは理解しているから良いものの、
人物の相関がすっと頭に入って来ないのは何とも困りもの。

とりわけ冒頭のシークエンスは、
何の為の挿入か最初はさっぱり理解できずにおり。

しかし次第に、被害者の一人が
映画界と加害者に携わることとなった重要なパーツなのが判明するも、
切れ切れに提示されるピースを頭の中で上手く整理することが必要で、
西洋人の人相パターンが多くインプットされていない日本人には
名前の記憶も含めなかなかの苦行。

狂言廻しは二人の女性記者であり、
その家庭の様子も描写されるのは、
女性が社会で活躍することのハードルの高さを示すためとも理解。

が、本作でとりわけ時間が多く割かれるのは、
被害を受けた女性や、『ワインスタイン』の周囲の人々の
生活や感情に分け入ったエピソード。

前者であれば、自分が何故に被害をとの思いに加え、
示談に応じず、強く声を上げていれば、
それ以降の被害は食い止められたのではとの苦悩。

後者であれば、そうした行為の一端を知りながら
やはり止められず、実際の被害の多さを知らされての煩悶。

それらが、彼女達が声を上げることとなった背景を理解する一助にはなるものの、
都度都度の流れが堰き止められる一因ともなっており、
善し悪しの手法だな、と
思いはする。

とは言え、他社との競合を意識しつつ、
企業側からの恫喝を受けながらも
記事化に向け邁進する姿が胸に刺さる。

権力による不法行為の大きさも桁違いなら、
それを糾弾することで起こった世界的なムーブメントも
やはり発信地がアメリカならではのインパクト。

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ジュン一

2.5登場人物多すぎ

2023年1月15日
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映画自体はつまらなくはないのだが、登場している女性が沢山で名前が覚えきれない。
結局、数人の名前を憶えているだけで良いのかと思うことに、最後に気づく。
ワインハウスは良しとしても、ミラマックスの名前を出して良いのだろうか。

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hanataro2

4.0ドキュメンタリータッチ

2023年1月15日
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知的

回顧録を元にしているそうですが、現在進行していく感じを楽しめました。

映画業界のキラキラした描写はなく、新聞業界の地道な取材にフォーカスしているので、非常に真面目な印象です。

仕事熱心な女性はカッコ良いですね。そして、主人公二人それぞれのパートナーの理解とサポートが素晴らしいと思いました。

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Mikikar

3.5社会の闇は万国共通

2023年1月15日
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鑑賞方法:映画館

知的

ハラスメントは加害者は合意があったと都合の良い解釈をし、被害者は告発する勇気や機会が少ない。時には被害者面をして嵌める不届き者もいる。それでも、嫌だと思ったら記録=証拠を残し、立ち向かう準備が必要だ。

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印刷局員

2.5終始空気感が重い

2023年1月15日
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泣ける

予告が面白そうだったので鑑賞。個人的にはあまり満足できず真顔で劇場を出ました。
登場人物の名前と顔と関係性覚えるのが大変。流れは基本一緒で単調な感じ。最後に盛り上がるのかと思いきやエンドロール流れて、終わっちゃったって感じでした。

ノンフィクション映画でシリアスな内容なのは分かるけど、ドキュメンタリーでももう少しは盛り上がる所あると思う。

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moviefon

4.5野心に溢れた意欲作

2023年1月15日
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当時、映画産業で絶大な力を持っていたワインスタインのセクハラ問題を取り上げ、後に#metoo運動につながる記事を取り上げたニューヨークタイムズ紙の二人の女性記者の物語。
映画の最初の入りはお世辞にも良いとはいえないけど、誰も話をしたがらない中で徐々に確信に迫っていくシーンは緊張感がある。
こっちまでもらい泣きしちゃったり。
もっと多くの人に見てほしい作品。

途中でアベンジャーズを観ているであろうシーンが流れた時には(アベンジャーズのテーマが流れている)ニヤリとしてしまいましたが、冷静に考えるとワインスタインのセクハラに対して声をあげたグウィネス・パルトローに対するオマージュだったんですね。
(グウィネスの役だった「ポッツ君」と言うセリフも入っている)

グウィネスと交際していてワインスタインに詰め寄ったと言う話もあるブラピが製作総指揮に加わっているのも面白いですね。

キャリー・マリガンの演技も相変わらずうまいです。ホントにいい女優さんですね。
でも負けず劣らずゾーイ・カザンがいい。

ワインスタイン、いい映画作ってたんですけどねぇ…

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take

3.0展開が早く、シーンがパンパンと切り替わり、淡々と話が進んでいく。...

2023年1月15日
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展開が早く、シーンがパンパンと切り替わり、淡々と話が進んでいく。徹底した調査報道の裏側に迫った内容。産後鬱や乳癌になった女性など、いろんな立場の女性が出てくる。背景も特別詳細に出てくるわけではなく、サラリと描かれるのみ。あくまでも、調査報道がメイン。

被害の直接的再現はないが、具体的な証言や音声は結構出てくるので、フラッシュバックには注意。実際の被害者も本人役として出てきて驚いた。

劇中に出てきたニューヨーカー誌の取材が先行している話はウディアレンとミアファローの息子ローナン・ファロー氏によるスクープのことらしい。

「その名を暴け」のその名は別にワインスタインのことではない。散々言われ尽くしているとは思うが、完全なミスリードな気がする。悲しくも暴かれてしまうのは被害者女性たちの方。証言取られるのを拒むなど、暴くことの苦悩や葛藤が赤裸々に出てくる。

一回見ただけではスルーしてしまうようなことも、後から調べると、なるほどそうだったのか、と知れることも多いので、この映画きっかけに当時のことや実際のこと調べるというのがいい流れなのかもしれない。

しかし、本人がいない時に妻の過去の被害を夫に知らせるシーンは、は???とはなった。

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ゆき

2.0映画としては?

2023年1月15日
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映画の内容はただ取材して行くだけの何の変哲もない映画。
テーマや話題性だけで見せる企画ありきの映画。
なぜ取材したいのか?なぜMETooしなければいけなかったのかなど映画としてはそこを観たい、葛藤を知りたい。
なぜ話せなかったのか?なぜもみ消されたのか?そこを描いてこそ。

内容は昨年日本でも話題になり何人もの関係者が週刊誌に載った。あってはならない性搾取。

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るい

3.5挑戦する、向き合う勇気を

2023年1月15日
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被害者なら触れてほしくない過去。しかし、更なる被害者を知ると悲しくなる。勇気を出すことで何かが変わるかもしれない。しかし、メディアの効果は十分でもなく、権力者だから揉み消しされるかもしれない。その時また自分が被害にあうかもしれない。記者やニューヨークタイムズ社は本当に暴くべきなのかを悩み、被害者は真実を公開すべきなのかに悩んでいました120分でした。しかし、お互いが勇気を持って戦うことにより、世界が大きく変化しました。前例がないけど挑戦する勇気は社会のルールを変えるかもしれません。

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やんやん

4.5惜しい…。もう一つ、一歩の踏み込みがほしかった…。

2023年1月15日
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今年19本目(合計672本目/今月(2023年1月度)19本目)。

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 ・ いわゆる「フェミニスト思想」に関しては、一般的な理解を前提とするものとします。
 ・ ここは映画の評価をするサイトであり、「映画の趣旨上」個人の思想がどうしてもでますが、個人攻撃はやめましょう(単なる批判と個人攻撃は違います)
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 …と「バリア」をはったうえで。

 さて、こちらの映画です。すでに多くの方が書かれていますし、ストーリー自体は事実なので(ある程度は変えてあるとしても)きわめて淡々とストーリーが進みます。まぁ当時のアメリカのすごいこと…。
ただ、多くの方が声をあげたことでひとつ、男女同権思想が前を向いて歩いていけば、それはそれでよいことだろう、と考えています。

特に減点なし…にしようかなと思ったのですが、以下気になる点がありますので、紹介しつつ採点しましょう。

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 (減点0.3/いわゆる「マンスプレイニング」について触れていない)

 ・ マンスプレイニングとは、man(男性)とexplain(説明する)の造語で、「男性が女性に対し「「男女の性差や社会格差、あるいは、女性は●●を知らないだろう」ということを前提に」あれこれ説明をする行為」(性差を利用した自信過剰のあらわれ)をいいます。一種の(間接的)男女差別にあたります。

 ※ もちろん、男女は(生物学的には、ほぼ半々で)生まれてくることや、また、社会であれ学校生活であれ、男性が女性に、あるいは女性が男性に対して説明や手ほどきをすることは「普通に」ありますので、ここのポイントは、「どちらかに性差別がある現状で、その性差別があることを前提として」「自慢げに話す」という2つが成り立たないと成立はしません。

 映画の中でも、決して積極的悪害があるのではないと思うし、映画の趣旨として、男女同権思想に焦点を当てたかったのだろうと思いますが、映画をよくよく見ると、この「マンスプレイニング」を行っている人物は明確に数名います(すべて男性)。男女同権思想(フェミニズム思想)を語るにあたって必ず問題になるのがこの論点で、「女性は(歴史的、あるいは、経験的に)無知だから、(歴史的、あるいは経験的、または、自分がそうだから)男性である私が教えなきゃいけない」という考え方を持っている方がいて、その方が行うそうした女性への接し方は、ひどいものはいわゆるセクハラの類になりますが(これは状況いかんでは警察がきます)、軽いものだと「マンスプレイニングの扱い」で、さすがに警察は来てはくれません。ただ、問題であることは常に残ります。

 男性にも女性にも素晴らしい知識を持っている人もいるし、また、逆に、知識が足りない方、求めている方もいます。また、「知識の伝授」は、各個人が教養を高めることに役にたちますし、それがまた、表現の自由や言論の自由など、憲法が保障するこれらが発揮できるもとになります。

 しかしその方法が、もし、仮に「女性のほうが教養が低い」という何らかのデータがあると「しても」、だからといって、それをもとに「マンスプレイニング」がもとになった知識や技能などというのは、怖くて使えません。男性はよかれと思って行ったのでしょうが、そうでははないからです。

 このような行為は、「間接的に」男女それぞれの「思想良心の自由、表現の自由」を脅かす行為です。

 映画内でもこれを想定できるシーンがいくつかあり(なお、この当時には、「マンスプレイニング」という語はすでに辞書に載っているほど知られていた)、この点に対する配慮は欲しかったです。

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yukispica

3.0余韻を楽しめる映画

2023年1月15日
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難しい

どんよりとした曇り空や、話が進むと思いきや進まないさまをトンネルで表現するなど、展開が遅いのも演出しているので、観てるのも気疲れしてしまう。

自分は人の顔を覚えるのが苦手な為、登場人物が多く女性記者2人位しか分からずに、やや混乱しながら観てました。

BGMが良く、特にED曲は気に入りました。
最後のエンドロール時のもどんよりとした感じを最後まで感じさせて良かった。

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今年4本目は安城コロナで鑑賞

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黄金ぱっそ