SHE SAID シー・セッド その名を暴けのレビュー・感想・評価
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上映が1日1回だったのが残念でした。日本もこのぐらい硬派の映画を作...
上映が1日1回だったのが残念でした。日本もこのぐらい硬派の映画を作って欲しいし、こんな地味な映画にも人が入って欲しいです。ちなみに観客は私を入れて3人でした。
加害者を守るシステム
映画としても間然するところのない作品。 すでにたくさんの人が見ていますが、さらに多くの人に見てほしい。 法律が加害者を守るシステムとして機能してしまうこと、つまり社会の構造が加害者男性を甘やかし続ける形になっていること、ワインスタインは起訴されて有罪となったが、それ以外のケースはどうか。そこも考えなら見ました。
いま、仕事を頑張っている人に観て欲しい。
とにかく、勇気が腹の底から沸いてきた❗️ 目の前に広がる、潜む、困難や罠に 負けないって、素晴らしいなぁと感服して、 最後は涙が静かに流れました。 新聞記者の友人に観に行きなよって 勧めていますが、忙しいみたいで観に行ってくれません。笑。 逆に現職の人は、こんなんじゃないよ、ほんとは、って苦笑なのかしら? でも、実話の凄みは有ります、ほんとに。 BIGプロデューサーが有罪になったんだもんなぁ、、、 私は感動しました!
ローナン・ファローの『キャッチアンドキル』をU-NEXTで観ていた...
ローナン・ファローの『キャッチアンドキル』をU-NEXTで観ていたこともあり、同問題を扱う作品として気になっていた。あちらはドキュメンタリー作品で、被害者へのインタビューや、ワインスタインとその取り巻きのヤバさを描いており、ハラハラしなから観ていた。その分、こちらは大きな盛り上がりはなく、調査報道の地味さを実直に描いてる印象を受けた。 社会の暴力的な性差別の構造と、2人の記者もまたそんな社会で生きていることを実感するような描写、記者として真実を追う姿、家庭での育児との両立、産後鬱の姿。それがリアルで、他人事ではなくより身近なものとして観ることができた。 しかし気になったのは、ワインスタインの弁護士が、グロリア・オールレッドの娘のリサ・ブルームであったこと。ビル・コスビーの事件を間近で見ていたはずだけど…。
強い力にぐいぐい引っぱられた
2年前の「スキャンダル」系かなと思って見始めたのだが、、、 これは予期せぬ傑作だった。ジャーナリズムの尊厳、存在の意味を知らしめる傑作だった。 数十年にわたり性的暴行を続けた映画プロデューサー。金と権力が業界を歪めた。司法さえも歪めた。 彼を告発したニューヨーク・タイムズの 2人の女性記者。途方もない作業だった。 「スキャンダル」と異なり性的行為を一切描かず、被害者たちの証言を淡々と紡いでいくスタイル。 そう、地味な展開なのにグイグイ引っぱられた。 強い力を持つ作品だった。 お初だったけどマリア・シュラーダー監督、恐るべし。
「大統領の陰謀」ほどの衝撃はない。
文芸評論家の小谷家敦は、世の中には2種類の男性がいる。「モテる男」と「モテない男」だ。 ミック・ジャガーは1万人の女性とベッドを共にしたと噂されている。この映画の影の主人公はモテない男だ。しかし、彼には権力と財力があり力で持って女性をものにした。有名な映画プロデューサーだったので、ハリウッド女優が餌食となった。 私見だが、このような告発はいつかは起こる運動だったように思える。たまたま、有名な女優達が起こした告発だったので、全世界に広がった。日本も例外ではない。枕営業は無くならないと思うが、男もそのような誘惑に近寄らないように気をつけなければならない。 ホンダライフの広告にアシュレイ・ジャッドが出ていた。その頃から私は彼女が好きだった。年齢を重ね顔が膨れてしまっていて、ちょっと残念だった。 me to運動の始まりを知ることができる。
23-007
金と権力を併せ持つ悪党、厄介な存在。 有名無名に関わらずその力の前に 声を奪われる。 私に起こった事が当たり前と 3人の娘達に思ってほしくない。 母の言葉は重い。 そして この事件を記事にするために戦う2人も また母親である。 本質的には女性の方が強い存在であるが故に 男共は地位や金、暴力で女性を屈服させようとするのでしょうか❓ だとしたら情けない、許せない😡
誰かの犠牲の上に成り立つ娯楽
映画業界に限らず 古くからある組織や業界、権力図というものは 非常に厄介なものだなと感じた。 映画でいえば たとえば、何かしらの犯罪を犯した人の作った映画や、出演作を 犯罪と作品は切り離されて評価されるべき と言われることもあるが こと、権力を行使して従わせた挙句の犯罪行為において その権力者によって弱者をつかって創られた作品は 果たして、そのように切り離して考えることができるのか。 どうしても、 誰かが一生抱える傷を負い 人生を犠牲にしてまで 誰かのための娯楽作品を創る一端を担うのは あまりに不平等のように思う。 この映画に関しては、 受け取り方は人それぞれだと思うが 社会の問題にも触れつつ 当時の記者たちの直面したリアルも 描かれていて、わかりやすく良い作品だった。
決して他人事ではない。
まだ記憶に新しい超大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ事件を2人の女性記者目線で描いた作品。もっと面白おかしく描く方法もあったでしょうが、派手さは一切なくむしろ禁欲的。同じく新聞記者たちの奮闘を描いた「スポットライト 世紀のスクープ」を思い出しましたがドキュメンタリータッチとも言えるさらに抑制された演出によってとても誠実な映画になっています。 でも決して退屈ではなく、どんどんのめり込んで展開をじっと見つめていました。 口を閉ざす被害者たち。様々な障害。 地道な取材の積み重ねを映画の中でも丁寧に積み上げ、サスペンスと社会派ドラマの両面性の中でしっかり問題提示をしています。 加害者はもちろん許される存在ではないけれどそれを許容してきた社会にも大きな問題がある、と。 そしてアメリカだけの問題ではなく、日本でも現在進行形の問題なのだ、とあらためて気づかされました。
#MeTooは一人一人の戦い
#MeToo運動 という大きな動きのなかで新聞記者や被害者、一人一人に向き合うことはなかったけれど、この映画は違う。 事件を報じた新聞記者も、事件を語った被害者も、それぞれの生活のなかで様々なものと戦いながら、問題を先送りにしてはいけない。自分たちが変えなければ、と必死の思いで実現した動き。 選択をするにあたりどれだけの恐怖があったか。心に大きな傷を負い、大きく歪められた人生があることを、理解しなければいけない。
唾棄すべき、群れのヒエラルキー
お見事。事実も作品も実にお見事でした。変に偏らず、フラットな視点が感じられて「丁寧だなぁ…」なんて感動しちゃいました。主人公達も「強引だけれども丁寧」なんですよね。ああいうジャーナリストは大歓迎でしょう。上司とその上の役員も素晴らしい。この映画は、ジャーナリズムが虐げられた弱者に「手」を差し伸べた様な形になっているが、主人公達にもその「手」は差し伸べられていたし、全ての人物が背中をそっと押したり押されたりしてて、事件はアレなんだけれども、幸せな気持ちになれた。 ミラマックス好きだったんだよなぁ…。偏る特異点に呑み込まれる典型の様なケースだが、「彼もまた時代の被害者だ」なんて言うつもりはない。イジメ(ハラスメント)に言い訳も大小も無いのだから。
2人のワーキングママが抗えないシステムに立ち向かう
本作は#MeToo運動の火付け役になった2人のママさん記者たちの奮闘を描く。
火をつけるどころか火を起こすところから始まる本作のストーリーは報道記者の苦労をひしひしと感じる。また本作は傷つき、沈黙を余儀なくされた多数の被害者の存在がある。彼女らは公序良俗を無視した悪法たる契約の存在とそれを守る法の番人たちのせいで半ば生ける屍状態だ。
中でも印象深い台詞は物語導入でミーガンが語る 報道機関は法的支援はできない というもの。
しかし、観賞後そんなことはないと強く主張できると私は考えるにいたった。
報道とは報われる道と書く。
ひとつの記事を世に出すための労力たるは想像を絶する。
足を運び、関係者の心を解きほぐし、証拠や裏付けを得て、根回しもする。
他社とのスピード競争もあるだろう。
まさに究極の製造業といってもよい。
彼ら彼女らのとりわけ弱き者たちのための頑張りが報われ続けてほしいと願うばかりである。
権力におもねらないマスコミの健全性
Me too運動の切っ掛けとなったニューヨーク・タイムズの二人の記者の取材活動を実話に基づき描いた作品。冒頭、トランプ大統領からの抗議の電話音声が流れる。ニューヨーク・タイムズは権力や圧力に屈しない紙面づくりで有名だ。日本で言えば文春砲のようなものか?全国紙でニューヨーク・タイムズのような骨のある新聞社といえば、どこだろう?
マリガンが好き。事実の重み、女性たちのきつさがリアリティとして襲っ...
マリガンが好き。事実の重み、女性たちのきつさがリアリティとして襲ってくる。本当にgood jobだったことがわかる。
ひとことReview!
後の「#MeToo」ムーヴメントになった実話作品。濃厚な感じなんだけど、「ふーん...それだけ?」ってな感じ。偏差値50以上の大卒の意識高い系と、フェミニスト女子向け。
放題の副題がなければ…
日本の邦題はなぜこの副題をつけなければいけないのか?ちゃんと考えたんだろうか? 最高の映画とも言えるこの映画にこの副題は価値を下げるだけでなく、ラストシーンの意味すらズラしてしまってると思った。 とにかく実名や本人が出てこのクオリティで作品としてエンタメとしてできる凄さをもっと評価すべき。
事件を風化させないという執念と覚悟が伝わる一作。
2017年にニューヨーク・タイムズ紙が報じた、著名映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの性的暴行事件に関するノンフィクションを原作とした本作、取材の中核を担った二人の記者、ジョディ・カンター(ゾーイ・カザン)とミーガン・トゥーイー(キャリー・マリガン)はもちろんのこと、渦中のワインスタイン、さらには彼の被害に遭ったアシュレイ・ジャッドまでも実名で登場しています。ここに作り手の並々ならぬ覚悟と執念を感じることができます。 しかし本作は単にワインスタインの悪行を告発するメッセージの強さだけが特徴ではなく、映像の美しさ、そして心理描写の巧みさと言う点でも印象的です。例えば作中では、主人公達は度々逆光に浮かび上がるシルエットとして描かれ、これによって彼女らが取材の過程で時に強い孤独感を感じていたことを克明かつ美しく描いています。本作のもう一つ興味深い点としては、キャッチライトの使い方があります。「キャッチライト」とは眼球の黒目に入る光の点のことですが、カンター記者やトゥーイー記者ら疑惑を追及する側はこのキャッチライトが入っていて、その表情に強い生命力と意思を感じる一方で、ワインスタイン側のスタッフ、弁護士らの眼にはめったにキャッチライトが入っておらず、言わば「死んだ眼」になっています。もしかするとこれは単なる偶然なのかも知れませんが、あまりにも物語の内容と重なるので、興味深く感じました(ワインスタイン側の弁護士が思わず本音を漏らすときだけキャッチライトが入ったりとか)。 本作が第95回アカデミー賞において、全くノミネートされなかったことが話題になっていますが(ワインスタイン製作の作品は何度も受賞しているのに)、やっぱり未だワインスタインの影響があるのかと、ちょっと残念…。
華やかなことの裏側。
#metooは知っていたが、恥ずかしながら事の発端までは知らずこの作品を観ました。 記者2人の奮闘ぶりは見所あり。 映画界の裏側が垣間見れる怖い作品であり、こういうことはまだ氷山の一角なんだろうなと、考えさせられる。
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