劇場公開日 2023年1月13日

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「そういう状況に陥らない賢さと、NOという勇気と実行力を。」SHE SAID シー・セッド その名を暴け のりたまちびさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5そういう状況に陥らない賢さと、NOという勇気と実行力を。

2023年2月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

重い映画だった。
観ていて息苦しくなる。
だれが悪いと責めるつもりはない。
だが、無知で無自覚であることは罪深いと感じた。

私は、小学生高学年の頃、すでに身長160センチちかく、体重は50キロくらいあった。
だからか、痴漢や露出狂に結構会った。
40年前は、公園に子どもがわんさかいて常に集団で遊んでいたし、大人も井戸端会議などで通りにいた。
私は、イヤな目にあうと大声を出して全力で暴れる子だったので、すぐに誰かが助けに来てくれた。
そのたびに、いい大人が、子ども相手にこういう行為をするくらい、男って自分をコントロールできない生き物なのだと思った。
こんなことをするくらいなら、大人の女性と恋人になれるように勉強や仕事を頑張ればいいのに、愚かだなと断じた。
こんなふうに思うことができたのは、私が大人に怒鳴られたり、殴られたことがないからかもしれない。

女性は、そうなってもいいなと思う男性としか密室に入らない。
力では到底かなわないし、レイプや、最悪殺されることだってあり得る。
そう自覚して、上司でも同僚でも、クライアントでも幼馴染でも、応対した方がいい。
好きでもない人に身体を触られるって、ホントに気持ち悪い、吐きそうになる。

そして、男性も、肝に銘じるべき。
女性とそういうことがしたいなら、ちゃんと努力してステップを踏むこと。
どうしてもそれができないなら、風俗に行ってください。

少女漫画と少年漫画の内容の違いは、興味深い。
女の子が少年漫画を、男の子が少女漫画を読んだら、お互いが今より理解できるかもしれない。

海外で、日本人女性は抵抗しなくてチョロいと言われているのはホントに腹が立つ。
半面、この映画の中では、アメリカ女性もNOを言えない状況で立ちすくむ人がいるのだということを知った。
過去を悔やんで目をつむるのではなく、これからにどう活かしていくか考えることで、彼女たちが救済されたらいいなと思う。
サイテーヤローは、天罰を受ける、絶対!と信じましょう。

のりたまちび