春に散るのレビュー・感想・評価
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ボクシングが際立たせる生命の輝き
素晴らしい作品でした♪
還暦越えした自分にはじんわりと心と五臓六腑に染みました、まだ佳い余韻の中にいます
高校生の時、眠るのを忘れて読み耽った沢木耕太郎氏の「深夜特急」に若い自分は生きることの意味や勇気を考えさせられ、元東洋チャンプだったカシアス内藤を扱った傑作ノンフィクション「一瞬の夏」で人生の挫折との向き合い方を学んだ生意気な若造だったあの頃、自分の人生の区切りの付け方や終え方なんて想像だにしなかった
この映画はボクシングという生命を昇華させる至上の競技の魅力、芸術的な凄さと美しさ、そして残酷さを余すことなく映像化することに成功している
同時に人生の挫折を乗り越える勇気の振り絞り方と自分なりの区切りやケジメの付け方も照れや衒いなく真摯に描く
それを僕は難なく素直に受け止めることが出来たことをまず感謝したい
原作は沢木耕太郎氏の小説「春に散る」
瀬々監督は沢木耕太郎がフィクション、ノンフィクション作品で生涯をかけて表現することに挑んでいる世界観を自分の文法で映画化
役者たちは一人残らずリスペクトに値する抑制の効いた演技で応えた結果として自分のような天邪鬼で頑固ジジイの心をゆっくりとほどくように開いてくれた
佐藤浩一さんの演技は円熟の極み
もう一人の主役、横浜流星さんは肩の力の抜けた演技でおそらくは新境地へ到達
共演者たちへの賛辞も惜しみなく贈りたい
まだまだ言い足りないが、殺人的猛暑にめげず是非劇場へ足を運んでいただき、あなたにもこの優れた作品を心で受け止めてもらいたいと、このジジイは素直に思ったわけであります
この作品を世に送り出してくれた関係者に感謝いたします😇
生き切りたいと覚悟出来た幸せを感じた
大人のドラマだと思った
終わりをはっきり見せつけられた仁一、このまま受け入れて過ごすか でも 何か心にモヤモヤがある でも何なのかははっきりしない
翔吾と出会ったことで 仁一は嬉しく 楽しいと生きている実感を掴めた事が羨ましいと思った
横浜流星の本気を佐藤浩市が受け止める
翔吾と仁一のようだ リアルがドラマの二人の関係に確かな説得力をもたらした
ボクシングシーン 練習から試合まで 横浜流星 窪田正孝 坂東龍汰の本気を感じた
プロに失礼のないボクシングシーンにしたいという思いで凄く練習したらしく 迫力があって 翔吾 中西 大塚の思いにも確かな説得力があった
仁一の老いと終わりの受け止め方は 実感する世代になった今と 想像するしかない世代の時とで全然違っている これは面白い感情だと思えた
映画は心情や背景を詳しく語る事はないけれど 表情や言葉や話し方で想像することが出来る
受け止められる年代になって 受け止める事が出来る事が嬉しくもある
試合シーンは圧巻
クライマックスの試合は、ただただ圧巻。横浜くんも窪田くんもプロボクサーにしか見えなかった。実際ライセンスを取得してるのだからそうなんでしょうけど、臨場感が半端なかったです。血や汗の飛沫が、雄叫びが、観客の表情とともにひしひしと伝わってきてエネルギーの熱にあてられた。
佐藤浩市さんの哀愁ただよう雰囲気が好きです。環奈ちゃんもヒロイン枠よりこっちのような重厚な作品にもっとでてほしい。最初の疲れきった無の顔からどんどん明るい表情になっていくのが自然でよかった。あと坂井真紀さん、お母さん役だけど本当に多才な女優さんですね。あのガソリンスタンドの男のシーンは他人事ながら、ちょっといい気味と思ってしまったのは、主人公視点にどっぷり入っていたからでしょうね。ただ、試合最後のところでスローになるシーンがあるんですが、いかにも感動してください余韻に浸ってください感があって興が覚めてしまいました。それさえなければ。
最後のシーンが佐藤浩市さんのあの場面で終わらなくてよかった。横浜流星くんのあの丘の台詞がとても好きなので。
桜は人生に例えられることが多いですね。花びらさえも美しい。70代の母と観に行ったんですが、大満足だったそうで、私も観れて良かったです。
満開の桜の下で散った広岡
魅せ場はやはり黒木と中西の試合でしょう。(全部魅せ場だけど)本当の試合を観ているようだった。映画の結末を知らなかったし、レビュー等も読んでいなったので、どちらが勝つのかわからず、結末を予想しても、どちらが勝っても物語は成立しそう。そして何より、最近横浜流星の良さに気付き、若手の推しの1人に。でも窪田正孝も推しの1人。どちらにも勝ってほしい。と本当に試合観戦している気分で魅入ってしまった。どの程度がシナリオなのかは知らないけれど、2人ともボクシングやるし、本気が伝わる。
たとえ失明しても試合がしたい。本人からしたらそうだろう。ただ広岡や母親などからしたらボクシングが出来なくなってからの人生のが長いんだから目が見えなくなったら、と辞めさせたいのは当然だろう。広岡が自分の心臓の手術を拒むのとは違うよね。私はもう広岡の年齢の方に近いから、このまま死んでもやり遂げたい広岡の気持ちはよくわかる。黒木が勝って、桜の下で散ってしまったけれど、満足したんだろう。
ボクシング場面だけでなく、周りの人達の人間性もわかるように描かれていて、全体的にとてもいい映画でした🥊
題材は良い
特に実際にリングでの試合シーンを演じる横浜流星、窪田正孝、坂東龍汰の仕上がりぶりは本物のボクサーと言ってもいいレベルになっていたと思う。
窪田正孝は実際にプロライセンスも取ったみたいだし。
ただ、全体的な内容は何か薄いかな。
全ての描写があっさりし過ぎていているというか、唐突感のある場面も多過ぎて、観ている側としてはいま一つ感情移入していけなかった。
例えば、
・ ボクシング界と距離を置いていた広岡(佐藤浩一)が帰国早々、かつてのジム仲間の佐瀬(片岡鶴太郎)、藤原(哀川翔)と同居生活を考えたところ
・ 広岡が拒絶していた筈の黒木(横浜流星)の指導に乗り出すところ
・ 広岡の姪(橋本環奈)が黒木に思いを寄せていくところ
・ 黒木のボクシングスタイルを嫌い、入門を拒否した真拳ジム会長・真田(山口智子)がクライマックスでは黒木を応援しているところ
・ 真田会長がジムの功労者三人のうち藤原だけはいつの間にかトレーナーとして受け入れてるところ
などなど。
黒木と中西の試合シーンのロッキーシリーズを意識したような描写も軽さを助長していたかな。
辛辣な言い方だが、ボクサー役の演者たちの熱量を雑な脚本と演出が削いでしまっているような印象だったかな。
ただ、横浜流星はひたすら、カッコいい。
山口智子!
え、どこに山口智子が?もしかしてこの化粧の濃いオバさんが?出演しているって聞いた気がするするけど、気のせいだったか?と半信半疑で帰宅してホームページを見たら、やはりあのオバさんが山口智子だったらしい。チャーミングなスマイルの山口智子はどこに行ったのだ。坂井真紀はもはやおばあちゃんだし、実年齢より老けて撮るのが上手いなと思った。ボクシングのシーンはリアリティがあって良かったです。
原作:沢木耕太郎×監督:瀬々敬久
ユナイテッドシネマ浦和にて鑑賞🎥
「原作:沢木耕太郎×監督:瀬々敬久」というだけで観るしかない映画🙂
ボクシングドラマを軸に繰り広げられる人間ドラマが素晴らしく、スローモーションや無音の上手い使い方を観ると「映画ってイイな!」と思ってしまう感動作💕✨
40年ぶりに帰国した元ボクサーの広岡仁一(佐藤浩市)、偶然吞み屋で広岡を見かけた若手ボクサーの翔吾(横浜流星)は広岡に挑んであっさりとクロスカウンターくらって…😄笑
広岡はかつての仲間(片岡鶴太郎、哀川翔)や元の所属ジム会長(山口智子)などと再会。
そんな広岡に翔吾が「ボクシングを教えて欲しい」と頼みに来て、周囲の人々を巻き込みながら物語は進んでいく。
個人的に原作者の沢木耕太郎氏を好きなのは、新聞連載されていた「銀の森」(だったかな?)という「映画評」が本当に見事な筆致だったので「沢木さんの映画評を読んで映画に行ったこともあるし、観た映画の映画評を読んで感動再び…」ということが多々あったから。
その当時は自分もキネマ旬報「読者の映画評」に頻繁に投稿していて、「沢木耕太郎さんのような映画評を書きたい!」と思いながら文字数制限で削除を繰り返して映画評を書いては投稿していた。そんな自分の映画評が掲載されては喜んでいた時代もあった。(今は、映画評を書くのに手間暇かけるので投稿していない。)
話がそれたが、本作はさまざまな見どころあるが、詳細は映画をご覧ください……ということで記載しない。
ただ、久しぶりに橋本環奈を見たが、化粧っ気があまりないが、「やたら目が大きい!」ということに改めて(なんだか分からないが)すごさを感じた🤣笑
久しぶりに良い映画を観た……と思える瀬々監督の佳作であった🎥🌟🌟🌟
<映倫No.123790>
ボクシングには何の興味もないけれど 人間ドラマとして、良かった 別...
ボクシングには何の興味もないけれど
人間ドラマとして、良かった
別の作品の舞台挨拶で見かけてから、
片岡鶴太郎が気になって仕方がない
この作品でもいい仕事してました
僕の好みとはちょっと違いました
映像として全体的に暗い印象を受けました。
家を取り壊しているところをスマホで撮影したり、タイトル戦が決まった直後の暴行事件で謝罪に行ってSNSで騒ぎになるのが一番困ると言われていたり、東洋太平洋のタイトルを取った後世界王者がスマホをいじっていることに対して腹を立てたり、スマホ全盛の現代が舞台のはずですが、鮮やかな感じのないどことなく暗くてザラっとした映像は、昭和のテレビドラマのようだと感じました。
お話の内容も、序盤の方で青年がボクシングを教えて欲しいといってきたときに、判定で負けたとか、赤コーナーに強いチャンピオンがいたら判定では勝てないというようなことを言っていたのに、結局彼は判定で世界王者のタイトルを取ったでしょう?
目の障がいが見つかって試合を辞退するのか敢行するのか揉めたり、年寄りのシェアハウスにボクサーの青年や姪の人やらが住み着いたり、出て行ったり。
僕には難しくて理解できませんでした。
僕はもっと、主題のわかりやすい話が好きなので、これは好みではないです。
これからの人生への再々スタート
いきなりネタバレですが
ストーリーとすれば元ボクサーの初老の男が一旦挫折した負けん気だけは強い若いボクサーを世界チャンピオンに育てる、そして結果的に世界を勝ち取る。しかし・・・
ですが、その後のラストでは描かれてない主要人物のその後を予想させる終わり方でもあったと個人的に推測しました。あくまでストーリーの中で語られたことを根拠としていますが。
黒木翔五これはラストで触れられてるが、網膜剥離で世界チャンピオンは返上、ボクサーは引退、再々スタートで会社員。
その彼を支える恋人佳菜子(同上)、いずれ結婚?
大塚、彼は引退して実家の造り酒屋を継ぐことは述べられている。
翔吾の母、息子の勇気と決心に影響され女として男に頼ることなく一人で生きていく。
佐瀬健、ボクサーと言うより子供たちにボクシングを教えるトレーナー
藤原次郎、玲子のジムでトレーナーになってるかそこらの飲み屋で飲んだくれてるか
真田玲子、世界チャンピオンを育てるようにジムを続けるが広岡の言う言葉にも影響されて育成方針を若干変える。
中西利夫、ジム会長ら。再び世界タイトルに向けて再スタート。
映画の終わりではあるがみんなそれぞれ広岡・翔吾の生きざまを見てこれからの人生が変わった、と思わせるようなストーリー。決して広岡の死で終わりではなく、それから人生の再、再々、再再々のスタート、前を向いて行こう。と思わせるラストであったと思います。
翔吾のラストでの「再々スタート」と言う言葉がこの映画の言いたかったことの1つだったのかもしれないでしょう。
今を咲かす
ボクシング映画の設定はほとんど似たり寄ったりだ。
どん底、崖っぷち、何か暗い過去を背負った主人公。ライバルや導く者との出会い。再起のチャンス。成長とハングリー精神。苦境は一度のみならず。それらを経て、人生と運命を懸けた試合に立つ…。
作品によって新味やアレンジも効かされているが、ほぼほぼこの流れを汲む。
それでもボクシング映画にエキサイティングさせられ、外れがないのは、この設定が古今東西見る者の不屈の精神と闘志を燃やし続けるからだろう。
ふとしたきっかけで出会い、拳を交わした初老の男と若者。
男は、広岡仁一。元プロボクサー。
若者は、黒木翔吾。現プロボクサー。
仁一は40年前、不公平なジャッジで負け、日本を捨てアメリカへ。ある理由から日本に帰ってきたばかり。
翔吾は先の試合で、同じく不公平なジャッジで負け。以来燻っている。
お互いがボクサーである事は拳を交わした時に分かったのであろう。
やがて翔吾は仁一に教えを乞う。最初は断る仁一だったが…。
仁一が断る理由は帰国の理由にある。心臓に重い病を抱え、手術をしても助かる確率は半々…。
アメリカで実業家として成功したものの、ボクシングからはとっくに遠退き、人生のリングからも下りようとしている今…。
が、翔吾は真逆だ。燻ってはいるが、闘志の炎はまだ消えてはいない。いや寧ろ、教えを乞いたい人と出会い、闘志の炎が再燃したと言っていいだろう。
翔吾にとっては、今しかない今。
下火になっている“今”と今しかない“今”がぶつかった時、二人の男の新しい闘いと最後の闘いが始まった…。
センスはあるが、荒削り。仁一は一から徹底的に翔吾にボクシングを叩き込む。
仁一はかつての仲間に強力を乞う。同期の佐瀬と藤原。佐瀬は再びボクシング魂が沸くが、ムショ帰りの藤原は拒否。
かつて所属していたジム。今は恩師の会長の娘・令子が継いでいる。
このジムに所属する事になっていたが、期待のボクサー・大塚とスパークリング中トラブルを起こし、白紙に。佐瀬のツテでオンボロジムから再出発。
着実に実績もスキルも上げていく翔吾。
彼がボクシングを始めた理由。当初は否定したが、母を守る為。
気性が激しい時もあるが、本来は優しい性格。だがそれはボクシングでは弱点になる。それを仁一に咎められる。
家族と凝りあるのは仁一とて。自身に妻子はないが、ある日姪の佳菜子が訪ねてきた。佳菜子は父を長らく看病している。余命も僅か。会う事を拒み、程なくして兄は死去。これで良かったのか、最後に一度だけでも会っておけば良かったのか…。
ボクシングで判定負け。家族間に問題が。自身も何かを背負っている。
似た者同士の仁一と翔吾。二人が佳菜子が作った弁当を向かい合って食べるシーン。二人の心がここで一気に縮まったように感じた。
翔吾に大きなタイトル。
因縁ある大塚との試合。勝った方が現世界チャンピオン・中西への挑戦権を掴む…。
仁一は話を持ち掛けられた時、当初は断る。結局は現チャンプのお膳立てに過ぎず、翔吾を利用させられたくない…と言うが、それはただの老いた者の逃げに過ぎない。
翔吾にとってはまたとないチャンス。
俺はやる。闘う。勝ち進んで、世界を取る。
翔吾の熱意に負け、仁一は試合を許可する。
迎えた翔吾と大塚の試合。
接戦の末、翔吾が勝つ。中西への挑戦権を掴んだ。
そんな時、翔吾の目に違和感が。試合をすれば失明してしまうかもしれない。
試合を反対する仁一。試合がしたい翔吾。激しく対立する。
身体に不調が表れたのは翔吾だけじゃなかった。仁一も胸の苦しみがひどくなっていく。遂に倒れてしまう。
再出発し、順調に勝ち進んでいた時、突然各々を襲った病…。
このまま負けるのか…?
それとも…?
佐藤浩市と横浜流星のW主演。
老い、病、哀愁…。それらを滲ませ、苦みと再び燃やす闘志を、佐藤浩市が言うまでもない名演。ボクシング・トレーニングも受け、彼自身に試合シーンは無いが、特訓シーンでは見事な身体の動きを見せる。
試合を見せるは、横浜流星。とても演じているとは思えない、本当に闘っている試合シーンは圧巻。その腕前は実際にプロテストを受け、見事合格したほど。勿論若さ故の血気盛んさと脆さを兼ね備えた熱演は、昨年からの快進撃をさらに不動のものに。
実際にプロボクサーでもあった片岡鶴太郎の名トレーナーぶり、哀川翔も好助演。
話題の27年ぶりの映画出演の山口智子。
仁一、佐瀬、藤原、令子の古くからの付き合いの4人の姿が、演じた4人も古くから付き合いあるのだろうとそのまま自然に思わせるほどリンク。
若手も奮闘。橋本環奈は清涼剤でありつつ、時に仁一と翔吾、翔吾と彼の母親(やさぐれ坂井真紀)とのクッション役。
坂東龍汰は横浜流星と白熱の試合を展開。ここも非常に見応えあるが、通過点に過ぎない。
本作最大のライバル。チャンプとの闘い。窪田正孝が存在感放つ。
本作を見たかった理由の一つが、これ。横浜流星vs窪田正孝。若手実力派として活躍著しい二人のぶつかり合い。共に以前にもボクサー役経験あり。演技面でもボクシングでも。
人を挑発するような中西の言動は時折イラッとさせると共に窪田クンの巧さ光る。(翔吾vs大塚の試合を観戦中もスマホいじってばっかりで翔吾から激昂の言葉を投げつけられるが、これは翔吾が正論)
二人が繰り広げるクライマックスの試合。いや、死闘。もうフィクションを超えて、迫真さとリアルがほとばしる。
ボクシング映画の数々の名試合…。ここにまた一つ、名試合が刻まれた。
その姿を体感し、目に焼き付けよ!
邦ボクシング映画に、また新たな力作。
だが所々、腑に落ちない点もあり。
序盤、翔吾はどうやって仁一の家を突き止めた…?
アメリカに渡って40年の仁一。ボクシングから遠退いて別の仕事をしていたのに、全くセンスやスキルは失わないもの…?
突然佳菜子も同居。いつの間にやら翔吾の母親とも昵懇。
翔吾vs大塚。もっと盛り上がって始まるのかと思いきや、佳菜子の視点でいきなり試合が始まっている。
省略の美学なのかもしれないけど、ここら辺もうちょっと描写や理由付けがあったら…。
それから、ラストシーン。再々出発のハッピーエンドだが、タイトル通りあそこで終わっても良かったのでは…?
とは言え、瀬々敬久監督も好調な仕事ぶりが続く。
ボクシングの闘いは時に酷だ。
身体に深刻な障害をもたらす。失明や身体の故障だけじゃなく、死を招く事も…。
身内にとっては愛する者や大切な人が殴られるのを見なくてはならない。
闘う本人にとっても、不条理や理不尽にぶち当たる。
闘いの果て。栄光か、倒れるか。
それでも闘う。ボロボロに傷付いても。再起不能になっても。この身がどうなろうとも。
身体はとっくに限界は超えていても、立ち上がれ!立ち続けろ!
闘志が吠える。拳が叫ぶ。
全ての苦境に立ち向かえ。己の生きざまを見せつけろ。
俺たちは今、燃えている。燃える事は、生きている事だ。
それが、今だ。自分の人生と運命と命を懸けて、今を咲かす。
カラカラ、カラカラ……
空回り
そんな風に見えたのは私だけですかね
原作があるので、かなり端折られてると感じました
だから「なんで急にそんな展開に?」
と思う事が多かった。
演出も「?」と思うところが多々ありました。
季節が「夏」と出てるのに
思いっきり白い息が出てたり
時代設定も現代なはずだけど
なんかヤケに古臭かったり……
恐らく、“春に散る”シーンが
一番撮りたかったとこだろうなと言うのは伝わりましたけど……
うーん。
俳優陣は豪華で厚みがありました。
そんな中でも一番元気だったのは……片岡鶴太郎
こうなると、ボクシングより、ヨガってスゴいわってなる
心が震える映画。
なんといってもこの映画はボクシングのシーンの迫力が凄くて魅入ってしまいました。
そのボクシングの迫力と横浜流星の熱演により最後の試合では思わず泣いてしまいました。
そしてなんといっても終わった後の余韻がすごくて、終わった後も少し席に座り込んでしまうほどいい映画でした。。
違和感ばかり・・・
①橋本環奈の周辺のエピソードは、あれ必要なの?
②横浜流星は役作りがすごかったが、ボクシングを極めて成長していく過程や途中のトレーニング描写が足らず、結果全体的に薄っぺらいボクシングになっている。
③全体的に予算がないのか、試合の描写が陳腐になっていて残念
④世界タイトル戦も、どこかの体育館みたいなとこで撮影されており、本当にこれが世界戦?みたいにしか描かれてない。
⑤試合中、観客が静かで臨場感がほぼない!
⑥窪田正孝のチャンピオンに凄みが感じられず、変なヤンキーっぽい描写のみ
⑦タイトル戦の試合後半のスローモーション。あれ子供がよくやる拳を相手の頬にゆっくり当てて、相手はその動きに合わせて打たれたように顔を振る動きそのもの。
色んな意味で残念な映画だった。何故こんなに評価高いのかな?
超、胸熱なスポ魂ストーリー決定版!
まず、横浜流星が、超、カッコイイですね!
佐藤浩一は、円熟味を増した、渋くて素晴らしい演技をしてました。脇を固めた俳優陣も豪華でいい味が出てたと思います。翔吾と仁一の二人が命がけで世界チャンピオンを目指す所の過程が、凄く胸熱です。二人は血は繋がって無いが、本当の親子みたいな親子鷹の姿が描かれてていいですね。
最後は、チャンピオン決定戦で翔吾と中西が、手に汗握るハラハラドキドキのパンチの応酬が連続で見応えありました。その姿に翔吾と仁一の今まで歩んで来た人生がリンクし、考え深く感動しました。是非、この、超、胸熱なスポ魂ストーリー決定版!をみなさん観て下さいませ。
演出、絵作りが惜しい
鉄板の胸熱ボクシング映画、それも邦画受けする逆境貧乏はね返しサクセス系、かつ沢木耕太郎で本もいい、
そして役者もいいし演技もいい、、、
のになぜか全てが惜しい本作。
人情に振るならもう少しヒトの汚さや泥臭さを絵に出しても良かったし、映像に振るならせっかくの大分ロケからもう少しエモさを滲み出しても良かった気がする。
地元のお祭りのシーンなんて、実家の行く末や人物の心境との対比でめちゃくちゃ印象づけられる可能性あったのに、うーん、祭りやってんなーって感じ。
あと、最後のスローになる演出はいいシーンのはずなのに笑ってしまった。。。
なんか、全てのシーンが説明臭かったり取ってつけた感があったり…好みの問題でしょうか。
いろいろ言ってしまいましたが、やっぱり役者と演技がいいのでこの点数。
邦画には歴代の振り切ったボクシング物良作がゴロゴロしているので、それらと比べてしまうと、話の展開といい絵といい、少し小綺麗にまとめようとしすぎてしまった印象です。
春に散るを見て
「春に散る」いい作品でした。リアリティもあるしテンポも良かったです。横浜流星良かったですね。自信をもって推薦出来る作品です。多くの人に見てもらいたいですね!
最終ラウンドのガチンコ殴り合いに皆が熱狂しているシーンが印象に残っています。
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