ほの蒼き瞳のレビュー・感想・評価
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ダークで重厚な雰囲気とは裏腹に、捜査がサクサク進んでテンポよい
ダークで重厚な雰囲気とは裏腹に、捜査がサクサク進んでテンポよくて見やすかった。常に冷静なオーガスタスと変人なエドガーのコンビも微笑ましい。
儀式一家が出てきた辺りでオカルト色が強くなり混乱したけど、最後は良い意味で裏切ってくれた。
最後エドガーがオーガスタスの犯行を見破り、手紙を焼くシーンが優しくて好き。「娘と君が出会ってたら家族になってたかもしれない」エドガーに放ったオーガスタスの台詞が刺さる。出会う時期や場所が違っていたら...そう思うと切ない。もし出会ってたら2人で大好きな詩を楽しんだんだろうなぁ。
もう一つの結末
スコット・クーパー監督、久々の当たり作品。
実際のポーも酒とギャンブルが好きだったらしく、その片鱗を見せるシーンが良い。
最後のランドーとポーの会話で、違う未来があり得たと思うといたたまれない気持ちになる。
若き日のエドガーアランポー
警察士官学校で謎の事件が。そこに呼び出された元刑事が事件を解決するって話。
と思いきや、その推理を手伝うめっちゃ挙動が怪しい士官候補生。これがなんとエドガーアランポー!最初名前を聞きそびれて、絶対犯人!って思ってた🤣動き怪しすぎるやろー。それにこの俳優さん、ハリーポッターで、ポッターいじめてたダドリー!いやー、すごい演技派俳優に成長してるやんー。
終始暗いトーンの中で、死体に心臓が盗まれる怪事件を解き進める。いやぁ好みだわ👍
そして犯人は体の弱い士官学校の医者の娘と解決。
ポー、途中まではいい味出してたのに医者の娘に惚れてしまって全然活躍しーひんかったやん。と思いきや!
まさかの終わってから実は主人公の元刑事が殺人犯でしたってオチ。
全然わからんかったよー💦
また面白いサスペンスに出会ってしまった🤗
残り20分
時代的に仕方がないとは思うけど、全体的に暗くて寒々とした映像が続く。
そしてやれやれ終わったかと思いきや、ランドールを見送るヒッチコック大尉の気になる表情が全てを物語ってた。
まだだった(笑)
すっかり騙されました〜
や、あそこでおしまいだったら星1つ!って思ったからね。
それはそれは悲しい話だったのだ。
そりゃ父親だったら復讐する気持ちはよくわかる。
しかし、あの紙切れの筆跡に気づくとはさすが天才ポー。
いやいやらちょっとご都合主義ではない?
無理があるような。
もっと早く気づこうよ〜
最初ポーもちょっと怖かったけど、マークウィス家の人々(特に奥さん)とかも謎めいていた。
この頃まだ悪魔崇拝とか魔女も信じられていて、本に則って行われていたのかな。
オカルトコレクター垂涎の本とか。
なかなか興味深い作品だった。
ちょっと眠気にも誘われたけど…
クリスチャン・ベイルの含みのある演技が流石でした…
あらすじも見ずに観始めて…やっぱあらすじは見とくかって見て、謎解きとかで面白そうじゃんって思ったけど…最後は色々と悲しくて涙がでた……(泣)。
陸軍士官学校で起きた殺人事件を解決に導く為に雇われた元刑事のオーガスタス(クリスチャン・ベイル)が、士官学校の学生で 詩を書くのが好きな(エドガー・アラン・)ポー(ハリー・メリング)と手を組み、事件を解決に導くが……。
その伏線回収、どこでされるの?と思っていたら ポーの手により ラストで一気に回収され グっと来てしまった。
何よりポーの誠実さと、慈悲に満ちた瞳からこぼれ落ちる涙が 実に美しかった。
どちらの事件も 表向きは幕を引いた形だけれど、数々の殺人の濡れ衣を着せられたマークウィス家の三人…中でもリア(ルーシー・ボイントン)を愛していたポーの胸の内は苦しかっただろう。
オーガスタスも、やっと復讐を果たせたことに 心の安らぎを覚え 一人山小屋で暮らして行くのかな…。
作中出てくる エドガー・アラン・ポーをはじめ、ヒッチコックやバイロンの名前(←それしか判んなかった(笑))。これってリスペクトしてる人達なのかなぁ?
ハリー・メリング…ハリー・ポッターのあの嫌な子供だったんですね(笑)。大人になってからの作品しか知らなかったです。
クリスチャン・ベイルも凄く良かったですよ!
流石って感じでした!
脚本は難しいね
ムーディーな映像とワクワクする展開
若き日のポーを巧みに配して、演技も火花散らす競演に序盤からグイグイ引き込まれ魅せられた。中弛みすることなく突き進んでいくストーリー
しかし終盤の二段落ちで一気に醒めてしまった
そこまでの探偵役クリスチャン・ベールの積み上げた重みある世界観がこのオチで薄味、軽薄な絵空ごとに瞬時に失速して墜落して行ってしまったなぁ・・・
もしかするとスクリプトドクターの仕業かしら?
新味を追求するあまり脚本を終盤で安易に捻ったりオチを付ける作品が昨今、多くてかなり残念だと感じているワタシ
ショーン・コネリーの名演技が燦然と輝く「薔薇の名前」🌹を思い起こした
完璧な映画ではなかった記憶があるけど、中世の宗教界を描きながら現代社会への辛辣な風刺を込めた重厚な世界観を貫き通しながらも一級品のエンタメだった
世界観を貫き通してこそ役者は輝くものだ
捻った、凝りまくる脚本、要らない
堂々と勝負出来る力があると信じてる
だから観終えた時に
ポーの若い役者とクリスチャン・ベールがとても気の毒に思えた
陸軍士官学校の殺人
19世紀、冬のNY。ウェストポイント陸軍士官学校で、一人の士官候補生が惨殺体となって発見される。学校の幹部から調査を依頼された元刑事。彼に協力する一人の士官候補生。若き日のエドガー・アラン・ポーであった…。
フィクション? ノンフィクション?
エドガー・アラン・ポーが若い頃、士官学校に通っていたのは史実だが、話そのものはフィクション。
開幕の言葉で(ポー自身の言葉らしく)、生と死の曖昧を問うていたが、本作はあくまでフィクションとノンフィクションを絡ませたエンタメ。
後に作家となるポーが士官学校時代、こんな殺人事件に遭遇していたら…?
名作ミステリー小説の映画化だが、その発想が面白い。
ポーの小説は怪奇な雰囲気のゴシック小説で知られているが、本作もその雰囲気に満ちている。
ダークで重厚。寒々とした冬、人里離れた地がさらに雰囲気掻き立てる。
そこで起こった殺人事件。心臓を抉られ、首吊りという猟奇的なもの。
調査を進めると、悪魔崇拝の儀式が関与している事が…。
閉鎖的な学校幹部や口を閉ざす士官候補生たち。主人公も何か闇を抱え、風変わりな協力者…。
訳ありや怪しい登場人物たちに、王道ミステリー×オカルト。
好きな人には堪らないこの設定、世界観!
主演のクリスチャン・ベールと監督のスコット・クーパーは本作で3度目のタッグ。
タッグ作は秀でた大傑作とまではいかないものの、安定無難なクオリティー。本作も然り。
この二人の関係性もそんな感じなのだろう。キャリアベストと言うより、波長やウマが合うと言うか。
他キャストは地味ながらも印象的な実力派揃い、中でも特筆は、ポー役のハリー・メリング。どっかで見た事あるような顔…と思ったら、『ハリポタ』のダドちゃん! あの肥満っ子がスリムになって…! いじめっ子役で終わらず、クセある役を巧演するまでになって、まるで親目線(ダーズリー両親?)で安心。
さて、ネタバレチェックを付けるので、いきなり犯人を明らかにしてしまおう。
犯人は、ある名家の一族。
動機は、娘の病。医学では治せず、頼ったのは非科学。悪魔崇拝者を先祖に持つ。
娘が士官候補生を虜にし、凄惨な儀式を…。家族揃って協力、隠蔽。
全ては娘の為。
だが、やり口があまりにも異常で、同情の余地はナシ。哀れで愚か。
警察幹部から圧力を掛けられるも、地道に捜査し、事件を解決してみせた主人公。元刑事の手腕は衰えていなかった。
もっとポーも活躍し、タッグで推理を見せるのかと思いきや、渦中の娘に惹かれたり、さらには魔の手にさらされたりと、後の名作家の面目丸潰れ。
…ところが!
事件解決時点で、尺が残り30分。
急展開のクライマックス…!
殺された士官候補生は、二人。
凄惨なやり口は一見酷似しているが、同一犯ではない…?
そう、この二つの事件、連続猟奇殺人事件に思えて、犯人は別。主人公が解決したのは2件目の殺人事件に過ぎない。
では、最初の殺人事件の犯人は…?
ここで名推理を見せたのが、お待たせしました、ポー。
筆記体や話など、僅かな手掛かりから真犯人に辿り着く。
二段構成ミステリー。だから敢えて(2件目の真相は)ネタバレしたのだ。
2件目はオカルト絡みなら、1件目は復讐。
ある人物が、娘は駆け落ちしたと言っていたが、本当は違う。
娘はレイプされたのだ。そのショックから自殺。しかも、目の前で…。
仇を討つ。が、皮肉にも調査を依頼され…。
派手さは無く、終始暗いムード。展開も快テンポには欠けスロー。2時間強だが、ちと冗長を感じる。
が、怪奇さ漂うダーク・ミステリーとしてはじっくり堪能出来る醍醐味あり。これ系が好きなら見て損はしない。
【”断崖で見つめるのは、ほの蒼き君の瞳・・”S.S.Van Dineのような古典推理小説好きには堪らない、枯れた風合良くも哀しき作品。】
ー この作品は、クリスチャン・ベールが「ダーク・ナイト」シリーズで身に纏った哀しき風合を、彼が演じた元刑事のオーガスト・ランドーに被せた形で、枯れた演技で魅せる所が、一番の魅力であろう。-
◆感想
・1800年代のアメリカの士官学校の闇が背景にある作品である。
・リロイ・フライという士官学校生が、心臓を繰り抜かれた姿で見つかるオープニングから、推理は始まる。
雇われたのは、元刑事のオーガスト・ランドー。
そして、彼のアドバイザーになって行く、エドガー・アラン・ポーという名の士官候補生。
ー だが、この時点で、観る側は原作者の罠に嵌っている・・。-
<途中で気付いてしまったのであるが、今作は「そして、誰もいなくなった」の愛娘への行為への復習バージョンである。(えーっと、ネタバレ有にしなくっちゃ・・。)
されど、今作が魅力的なのは、圧倒的なクリスチャン・ベールの枯れた演技と、時代考証の素晴らしさに尽きると思った作品である。
面白かったなあ。>
ヴァン・ダインの20の法則の 4番目に大きく抵触している!
まさかと思うが、犯人は『○○ガー・○ラ○・○○?』
『○に対する○習』
ヴァン・ダインの20の法則の
4番目に抵触している!ヴァン・ダインが見たらなんて言うだろう。
逆だ!思っていた通り!
後、30分。
そう云う事だ。結末が分かった。当たり!
どんでん返しと思ってしまったが、うつらうつらしながら、3時間かけて、見終わったので、その割には犯人が途中で分かったので、そんなベタな犯人で良いのか!って言うのが、どんでん返しだった。
横溝正史から突然火○サスペン○劇場の告白大会。崖上ではないが、部屋の中。病気の人に対する差別が歴然とあるので、評価なんか出来ない。
エドガー・アラン・ポーや江戸川乱歩はこんな話は書かない。
殺人事件を娯楽作品にするのは最低限許せるが、殺人に哲学めいた物は必要ない。
悲しい真実…
まさかのラスト、殺しは復讐だったのか。見た目、ハリー・メリングがかなり怪しいが彼がエドガー・アラン・ポーである限り、犯人ではないことは分かっていたが。悪魔崇拝による犯罪劇だけでは終わらない、もう一展開あるところが良かった。
心臓抜き
「陸軍士官学校の死」の映画化だけど、原題はもともと映画の方のタイトルらしい。
原作は読んでいないが、映画自体は堅実で堂々たる手さばきだと思う。青みがかった暗い色調の画面で、鷹揚に物語を紡いでいく筆致は好感が持てる。
ただミステリーとして評価すると、個人的には黒魔術や狂信者が出てくるのは(何でもありになってしまうので)好きじゃないし、復讐が動機というのもこれまで嫌と言うほど見てきて、何だかなぁという感じ。物語としてはあり得ても、現実感がない。歴史上の著名人を登場させる手法もさすがに手垢がついた。
クリスチャン・ベイルの髭づらは相変わらず様になっている。
魔法円
陸軍士官学校で起きた事件を元刑事と士官候補生のE.A.ポーが捜査する話。
陸軍士官学校で首を吊った士官候補生の死体がみつかり、更にその死体から心臓が抜き取られるという事件が起こり、秘密裏に捜査するべく雇われた元刑事ランドーが、聞き込みをする中で出会ったポーに協力を求めて事件を追っていくストーリー。
ポンコツ医師の検死を超える観察眼で遺体を調べ、あっという間に儀式までは辿り着いたけれど…ランドーのプライベートなことやポーの恋愛のこと等、何だか非常に廻り道。
ポーの恋愛はまだ次に繋がる切っ掛けにはなっているけれど…。
暗い画面が多く、寄り道も多く、まった~り進むから集中してないと眠くなるw
そしてみつかったヒントもはっきりしないまま真相に!?
そしてそして…まあそれがなければムダとしか思えない取って付けた様なエピソードをみせてたしね。
ただ、これって何でそのことを犯人は言わなかったんでしょう?というかなりの都合の良さがないと成り立たない展開だし、ちょっと蛇足感があったかな。
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