マッドゴッドのレビュー・感想・評価
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前半はとても良かったが、中盤にガスマスクアサシン君が死んだ辺りで映...
前半はとても良かったが、中盤にガスマスクアサシン君が死んだ辺りで映画のテイスト変わった感じがした。
そっからテンション下がってしまったが、終盤少し持ち直した
後半にどことなく既視感があるのと、リアルナースなどの俳優さん達や、アルケミストが出てきてストップモーションが切れた?あたりで一気に冷めた
84分って短いと思うけど後半ちょっと怠さを感じてしまった
制作期間30年とあったが途中で中断してるから実質10年くらいなのかな?
テーマはなんだろう、戦争、時間、始まりと終わりのループとか?
混沌としていて無秩序、意味不明だらけだけど、良い意味で昨今の風潮みたいなものがなく、作りたい側のやりたいことを貫いてる作品だと思う
全くもって訳が分からへんのだけど、鳩時計w
逝かれてる。完全に逝ってる。と言うか、逝かれ方にも世代はあると思うんですけど。この逝かれ方は、世代が上過ぎるかも知れないw
繰り返される核爆発や戦争の描写。からのラストの鳩時計。あー、これはあのパターンだ。「核戦争で人類が滅亡するまで、あとxx年!」的なヤツ。鳩(じゃなかったけど)ぽーっぽポッポー!で、はい!その時がやってまいりました!と言う、我々への警告。
地下への降下カプセルを降ろそうとする何者かの姿が、更に続きます。「それでもなお、彼らは戒めを破り続ける」=「悔い改めようとはしないのであったよ」ってことですかねぇ。
旧約聖書レビ記は律法の細かい記述が大部分を占めます。第26章ってなんだったっけ?と調べてみたら「偶像崇拝の禁止」。ですが、内容のほとんどは、「神に逆らえば、こんな酷い目に合わせるぞ」と言う残忍な脅迫の文言です。怖いわ、これw
劇中のシーンは、このレビ記第26章の記述を想起させるものも多かった様に思いますが、意味的な再現性はゼロに近いとしか思えず。と言うか、訳分からなさ過ぎですってw
モノリスの登場と宇宙へぶっ飛ぶシーンとか、ただやりたかっただけでしょ?って言いたくなります。神の存在を肯定する象徴でもあるモノリスが大量生産されてて、迷路を構成しています。そもそも冒頭がバベルの塔。「神の力には近づきようがないし、けっして近づけない」ってこと?
一つの生命ですら宇宙の神秘である=貴重で尊いモノ、とでも言いたいのでしょうか。ゴーストが生物を押しつぶして作ったキラキラをばらまくと、唐突に宇宙に飛んでってモノリスも飛来すると言う。
いやー。やっぱり。ラリってるよw
ストップモーションと言うと、この前の「JUNK HEAD」が記憶に新しく。あれに比べれば、スケール感は大きく、シーン数も多く、模型の造り込みも撮影も、格段ではあるけれど。
私ら、正直言うと、こちら「MAD GOD」の暗喩や隠されたメッセージ性には、飽きてしまっててですね。そもそも、私らアタマ悪いんで、シンプルなバカ話の方が好きだったりするもんで。
もっと、チャンガラなバカ話の方が良かった。
ってのが正直なところです。
そもそも、律法集であるレビ記の引用が、あかへんのじゃない?
ようこそ邪パリパークへ! 地獄巡り90分コースに皆様をご招待しま〜す。
クリーチャーの跋扈する阿鼻叫喚の暗黒世界を、ストップモーション・アニメの手法で描き出したサイコ・ホラー。
2022年最後の劇場鑑賞はこの作品。
…うーん、年の瀬になんてものを観てしまったんだ😵💫
おかげでゲッソリした気持ちで年越しすることになってしまった…。
『スター・ウォーズ』シリーズや『ジュラシック・パーク』などを手がけた特殊効果界の神フィル・ティペットが30年という年月をかけて作り上げた狂気の坩堝。
クラウドファンディングや裕福な友人からの支援により資金を集め、それでも足りないところは私財を投げ打って製作費を捻出したという、まさに執念…というか怨念の一作である。…この人頭おかしい(褒め言葉)。
「オッス!ワイは神や!ワイに逆らう気ぃやったら、おんどれの敵でもドン引きするぐらいシバきまわしたるさかい、覚悟しとけやボケェ!!」
という高圧的な聖書の引用から映画はスタート。
そしてこの引用文に偽りのない、血みどろで残虐な地獄絵図が90分間にわたりスクリーンに映し出される。
台詞は一切ない。ただただ、地獄の底に蠢くクリーチャーたちの姿が描かれる。
世界観や登場人物の説明が不足、いやさ素より説明する気なんて更々無いといった作風の上、唐突に実写パートが挿入されたりするので、ストーリーを追いかけようとすると頭が混乱するのは必至。
斯様なアーティスティックな作風、かつ圧倒的な密度のストップモーション・アニメーションということで一見難解な作品だが、描かれていることは至ってシンプル。
それすなわち、弱肉強食という自然界の掟と、「破壊と創造」というヨハネの黙示録だったりヒンドゥー教の主神シヴァを想起させる真理。
フィル・ティペット本人がインタビューでたびたび「ストーリーは天から降ってきた」と語っており、ロジックにより創り上げられた物語というよりは、一種の預言のようなものだと理解した方が良いのだろう。
残酷さと可愛らしさの同居するそのルックは、ヒエロニムス・ボスの絵画をそのまま映像化したかのような趣き。
この画のインパクトは確かに強い。
確かに強いのだが、「こんな映像今まで観たことない!」というレベルでは無かったように思う。
というのも、特に日本の漫画やアニメにはこの手の血みどろ残酷地獄巡り的な作品が結構ある。
例えば宮崎駿の『風の谷のナウシカ』(原作)であったり、林田球の『ドロヘドロ』。
未見のため詳しくは知らないのだが、つくしあきひとの『メイドインアビス』や堀貴秀の『JUNK HEAD』にも似ている。
またこの難解な世界観は押井守の『天使のたまご』を髣髴とさせる。
事程左様に、日本の漫画/アニメにはこの手の世界観を持った作品が多く、それらを遥かに凌駕するほどのカルチャーショックは、この作品からは残念ながら感じ取れなかった。
凄いか凄くないかでいえば、間違いなく凄い!
半端ではない熱量を持った作品である。
しかし、面白いから面白くないかでいえば、正直全ッ然面白くない🌀
何度寝そうになったことか…💤
多分好きな人はとっても好きな映画なんだと思うのだが、特別ストップモーション・アニメに思い入れのない自分のような観客にとっては、なかなかにツラい鑑賞体験になってしまいました。。。
とはいえ、制作期間30年、一人の男の脳内世界をそのまま具象化。こんな狂気的なストップモーション・アニメは今後絶対に登場しないだろう。
間違いなく一見の価値はあると思います♪…グロ耐性は必要だけど😅
正しいディストピア
ストップモーションアニメーションの正史だろうということが断言できる作品
兎に角、"ゴア"がこれでもかと映像化され、尚且つ有名な映画作品のオマージュも散りばめられた今作の圧倒的迫力には唖然である この地球上でこの内容を映像化できる監督は他にいないのではないかと断言せざるを得ない 今作品にストーリーは意味を成さないしどうでも良い 唯、今作品を映像化して完成させた偉業を称えることのみである 貴重なものを堪能させて頂きました
ある目的をもって、荒廃した地下世界へと降り立った一人の男。 彼が目...
ある目的をもって、荒廃した地下世界へと降り立った一人の男。
彼が目にするのは、姿をした化け物たちの凄絶な生き死にの世界だった。
朽ち果てる地図を手にして進む男が最後に遭遇するのは・・・
といった物語で、この世のものとは思えない凄絶で凄惨な地獄絵図のオンパレードが果てしなく続きます。
その果てに訪れるのは、男のはらわたから取り出されたエイリアン的嬰児が、すさまじきものたちの手でインゴット(金の地金状。モノリスともいえる)となり、宇宙の誕生につながるというもの。
この最後の一節がなければ、到底見続けることが不可能なほどの地獄絵図です。
レイ・ハリーハウゼンの後継者的なフィル・ティペットにこのような凄惨なイメージが根付いていたことに驚かされますが、これがキリスト教的世界の根底なのかもしれません。
想起した先行作品は『JUNK HEAD』はもとより、もっとも近しいのは『神々のたそがれ』。
「神様はつらいよ」。
あれはバーバリアンな人間をみる神のつらさを描いたものでしたが、神というのは得てして、こういうものかもしれない、と感じました。
エンタテインメント性は皆無なので。多くの人にはお勧めしません。
好事家にも・・・お勧めしません。
製作者はきっと「ジャンクヘッド」に嫉妬しただろうなあ。
バベルの塔を建設する傲慢な人類に対して神の怒りが下り、世界は暗闇に包まれるという旧約聖書の創世記から始まる本作。
その後、世界はやはり傲慢な人類が引き起こした核戦争により旧約聖書のレビ記に記されたような地獄と化している。そこはもはや人類ではない魑魅魍魎が跳梁跋扈するような世界。
ただ一人の人類生き残りであるラストマンはこの悪夢のような世界を滅ぼすために工作員を送り込むのだが。
ラストは現代の世界が滅ぶところで終わってる。人類の愚行はたとえ輪廻転生しても繰り返されるということを言いたかったのかな。正直、睡眠不足での鑑賞でそれに加えて画面が暗く、終始睡魔との戦いだった。
「ジャンクヘッド」も同様に異世界となった地下世界を舞台にした内容だったけど、結構遊び心があって楽しめた。本作ももう少し笑えるところがあればよかったのに。終始ただただ陰鬱な印象しか受けなかった。
ストップモーションの神、ではあったが・・・
トークイベント付き試写会にて観賞。
トークゲストの一人も正直に「初見では30分で寝た」と。
チラシで散々煽る巨匠(スピルバーグ、デル・トロ、ヴァーホーベン)の言葉も、
F. ティペットご本人への称賛であり、この映画への称賛ではないことに注意。
ディストピアのビジュアルや、様々なストップモーションアニメ(の技法)ファンなら、
それをのみ観賞するために観るべきではあるのだが、広く一般向けではない。
最初こそ、そのビジュアル・イメージに圧倒されるが、ずっとその世界なので慣れる。
セリフがないのは良い試みではあるのだが、その為に難解になり集中力が途切れる。
「広く観てもらう映画」にする、という気概がそもそも感じられないので、既にマニア向け。
肝心なところで実写ショットになるのも、何か「完成させるため」の方便と感じてしまう。
全編、フルでストップモーションアニメであったなら、また少し感想が変わったかも。
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