劇場公開日 2022年12月2日

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「クリーチャー達への強い偏愛」マッドゴッド regencyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5クリーチャー達への強い偏愛

2022年10月21日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

難しい

寝られる

ストーリーはさっぱり分からなかった上にセリフが一切ない為、正直何度も睡魔に襲われた。鑑賞後に解説を読み、こういう内容だったのかと呑み込めたものの、何の情報も入れずに観ると本当に路頭に迷う恐れがあるので注意。
昔『わくわく動物ランド』、『野生の王国』といった世界の動物番組があったが、それらに引っかけた邦題に変えたら『わくわくクリーチャーランド』『クリーチャーの王国』とでも言おうか。とにかく監督フィル・ティペットのクリーチャーに対する愛が半端ない。「理解されなくてもいい。俺はこれをやりたいんだ!」という彼の思いがビンビンに伝わってきた。デヴィッド・リンチといいテリー・ギリアムといい、何かしらの偏愛度が高い監督は一様に曲者が多い。
グチャグチャでドロドロでグロ描写満載なのは、彼が関わった『スターシップ・トゥルーパーズ』を彷彿とさせるが、ラストは打って変わって荘厳な、まるで『2001年宇宙の旅』のような終わり方をするから侮れない。というか、「俺がキューブリックだったらこう撮りますよ」と言わんばかりに。
ティペットが『ジュラシック・パーク』のプロジェクトから外されたのがいかにショックだったかは、ドキュメンタリー『クリーチャー・デザイナーズ ハリウッド特殊効果の魔術師たち』で伺い知れる。本作を観る前にこちらを先に観ておいた方がベターかも。

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