「考察作品」ファイブ・デビルズ いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
考察作品
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感想の前に、今作品のいろいろあるティザー画像のミスリードっぷりが目に余るのは苦言を呈したい
そもそも作品自体のテーマ性やコンセプトに即してなく、なにか不気味なホラー映画っぽく印象づけている点に違和感を抱く 色々な予告的宣伝を観て映画鑑賞しようと思っている人に勘違いさせる広告は止めてもらいたいと願うばかりである
さて、今作の鑑賞後のクエスチョンマークの最大は、ラストの女の子である 唐突に現われる『誰何だお前は?』感 幾ら何でも映画会社24のようなイメージを醸していても、これはどうだろうと疑問を持たざるを得ない ここがはっきりと今作の好き嫌いを分けるポイントなのではないだろうか 自分的には"否"と言わざるを得ない テーマ的には現在の諸問題を上手く散りばめつつそれを効果的に結びつけている点が素晴らしかっただけに、せめて、父親と元恋人の過ちの上に産まれた女の子が・・・みたいな匂いをもっと分かり易くみせて欲しかったが、そもそもそうなのかどうかさえ分らない構成であり、監督も敢えて種明かししていないことで、観客の想像に委ねる構造なのである
ジェンダー、母娘、閉鎖的村社会、イジメ問題、SFとしてのタイムループ等々、綺麗に構成されているからこそ、変に終わらせずマスターピースを嵌め込んで欲しかったと言う思いは拭えない あれだけ苛めていた女の子が、主人公の娘に"一緒に遊ぼう"と心変わりした経緯も、その前に集団気絶した際に、それぞれの過去にタイムスリップしたかもしれないなんていうサブストーリー故の理由だなんて想像しただけで面白いのだが・・・
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