「旦那はよく怒らないでいられるね~よっぽど良くできた人なの?/新進気鋭の女性監督の映画って難しくてやんなっちゃう」ファイブ・デビルズ カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
旦那はよく怒らないでいられるね~よっぽど良くできた人なの?/新進気鋭の女性監督の映画って難しくてやんなっちゃう
火事の現場で泣きながら佇むレオタード姿の女子たち。フランスの田舎町(村)に引っ越してきた黒人の兄妹。ジョアンとジミー。ジョアンは女子体操の強化選手として高校に転校してきた。
地元の高校の体操部に所属するジョアンヌとその友人たち。ジョアンヌには母親はおらず、祖父と暮らしている。
ジョアンヌとジミーの夫婦にはヴッキーという8歳の娘がいて、鋭敏な嗅覚能力を持っており、混ざった臭いも正確にかぎ分ける。ジャムの瓶などにいろんなものを混ぜて、ラベリングして収集している。気持ち悪い。学校でも見事なアフロヘアーをトイレブラシと揶揄されていぢめられている。
そこへ刑期を終えてか、10年ぶりに町に帰って来て、家に居候するジョアン。ヴィッキーはジョアンを嫌っている。ジョアンヌもジョアンをあからさまに煙たがって、早く出て入って欲しいとジミーに言う。ある日、ヴィッキーは庭で大きな鍋にカラスの死骸などをを入れて炊き、瓶に煮汁を入れてジョアンのベッドの下におく。嫌がらせ?悪魔払いのおまじない?
ジョアンヌが勤めるスイミングスクールには顔から首にかけて右半分に醜いケロイドの残った元体操部の同級生と思われる女性が清掃係として勤めている。ジョアンヌの健康的なプロポーションはとても素敵。
ヴィッキーはジョアンと書かれた瓶を嗅ぐと昏倒し、10年前にタイムスリップする。10年前の女子高生3人とジミーは仲良く車で出かけたりしていたが、ヴィッキーの姿を見たジョアンはひどく怯えるのであった。そして、植え込みに隠れたヴィッキーを追い払おうとしてか、たいまつの火を放つと、飾りの旗のヒモに引火して、体育館が火事になる。まるでヒモが
導火線のように激しくよく燃えていた。一度は外に出てきたジョアンヌが体育館の中に戻っていくと、絶叫するジョアン。ヴィッキーはジョアンと会ってから、予知能力も得た様子。
町の名前は英語表記だとファイブデビルズ。
高校生のジョアンヌとジョアンは互いにひかれ合っていたが、祖父は帰ってきたジョアンをレスビアンの放火魔に近づくなとジョアンヌに警告する。
町のレストランバーで食事するジョアンとジミー夫婦とヴィッキーたち。酔ったジョアンヌとジョアンはカラオケで愛の陰り(ボニータイラー)をデュエットすると、周りの客は二人に対する嫌悪をあからさまにしてくる。その雰囲気は子供のヴィッキーにも伝わってしまったと、ジミーはジョアンヌを責める。
湖で入水自殺しようとしたジョアンを低体温だわと服を脱いで素肌で暖めて助けるジョアンヌ。駆けつけた救急隊員の旦那は一瞬躊躇ったあと、ジョアンヌを救急車に同乗させて、ヴィッキーを連れて家に戻る。そのあと、顔半分火傷のケロイド女子と激しくまぐわるジミーの行動の秘密がよくわからなかった。昔はジミーの恋人だったのかな?火傷を負った時に救命される場面ではハサミでレオタードをジョキジョキ切って、焼けただれた体が一瞬見えた。なんで仕事場(スイミングスクールのプール脇)に結婚式の写真や家族写真を飾り、火傷の彼女がそれを泣きながらぐちゃぐちゃにするのか?そこがポイントだね。ホント、女の監督って残酷だと思う。
ヴィッキーは悪魔の妖精なのでしょうか?5人の悪魔っていうことは大人4人も悪魔族?
新進気鋭の女性監督のLEGBT映画なんでしょうけど、その点ではもっと濃厚な白黒ショーが観たかったですw
正直言いますと、あらすじを読んでてもよくわからなかった反面、シーンの展開は結構じれったく、なんだかな~でした。そう言えば、パリ13区の時も、男は置いてきぼりなんていう、レビューを書いたような記憶が・・・・