西部戦線異状なしのレビュー・感想・評価
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戦地に行って死ぬのは今も昔も君たち若者だ
第一次世界大戦のドイツとフラン軍が塹壕を掘って一進一退の消耗戦を続け、両軍ともにただ負傷者と戦死者の山を築いただけの空しい戦いを描く。
映画の中の若者は血気盛んに戦場に飛び込むが、そこで目にするものはただ死者の姿だけだ。そして、自らも血を流して死んでゆくのだ。
老人は死をイメージしやすい。なぜなら、死はもう隣にあると認識しているから。若者は普段死を意識することはないだろう。戦場は死と隣り合わせ、恐怖におののきながら初めて生命の尊さを知ることになる。
100年前であろうと現在であろうと、戦争の現実は若者が死ぬことだ。近隣国との摩擦が高まれば、それに応じてナショナリズムも高まる。その中にあって、若者こそ冷静に対応するべきだろう。
旧作が偉大すぎる。
盗むべからず
映画ごときを見て反戦を気取る私の軟弱さ。
得る物なし
本能までも奪うのか戦争よ
主人公パウルは、ふたりの敵兵の死に遭遇する。
敵のフランス兵と味方の一番の仲良しのドイツ兵。
死を認めたくないがために死体を揺さぶり、彼らのポケットの中身を引っ張り出す。
家族の写真、身分証明書等々。
銃を持った兵士が、ひとりの人間として焙り出される。
戦争が終わったら故郷に帰って思う存分やりたいことがある。
そう言っていた人間が、一瞬の剣と弾で帰らぬ人となる。
パウロの悔し涙は、命のはかなさを深く刻む。
まばたきを1回したとたん、命が失われていく。
容赦ない冷徹な映像と無機質なロック。
パウルと友人がフランス人の農家に忍び込み鵞鳥を盗むシーン。
そのシーンには、底抜けの笑いと底抜けのペーソスが隣り合っている。
ただ飢えて、鵞鳥の肉を食べたかっただけなんだ。
パウルが最後まで肌身離さず持っていた女性のパンティ。
本能までも奪うのか戦争よ。
泥のなかを這いずり回る場面!!
むごすぎる
戦争に英雄なんていない
捨て駒
148分間の地獄
アカデミーノミネートはなぜ?
胸踊る新兵、塹壕戦など、何度も擦られた
第一次大戦のテッパンネタが満載。
今、リメイクするのはなぜなのかと、
ふと思う。
原作は1929年出版で本作公開(2022年)
から93年。
翌1930年映画公開から92年。
1979年のテレビ放映から43年。
今年は開戦から108年。
ちなみに終戦からは104年。
どれも中途半端。そんな中、
1つキリの良いヤツ見つけた。
「原作者のエーリヒは、生誕125年。」
はて?
ウクライナとロシアが背景にあった
としても、それでなぜに第一次世界大戦
なのか、イマイチ理解し難い。
ちなみに、1930年公開の前作は、
第3回アカデミー賞作品賞、監督賞受賞。
さて、第95回アカデミー賞国際長編映画賞
(ドイツ代表作)の行方は?
凄まじい作品
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