アイアム・ア・コメディアン

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アイアム・ア・コメディアン

解説

政治的な発言をきっかけにネットで炎上し、テレビから消えたお笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔の3年間を追ったドキュメンタリー。

ネットや演芸番組での政治的な発言などから「嫌われ芸人」「炎上芸人」などと揶揄され、テレビでその姿を見ることがなくなったウーマンラッシュアワーの村本大輔。テレビに自身の居場所を失った彼は、活動の中心を劇場やライブに移し、自身の求める笑いである「スタンダップコメディ」を追求する。日本全国をまわって年間約600ステージをこなし、スタンダップコメディの本場であるアメリカ・ニューヨークでの武者修行にも挑む村本。毎晩コメディクラブに立ってネタを磨く姿やさまざまな人との出会い、パンデミック禍の苦悩、家族との関係など、マスコミの最前線からは姿を消しながらも、人生を真摯にコメディに捧げ続ける芸人・村本大輔の3年間をカメラが追っていく。

監督は、日本で生きるクルド人の青年を取材した「東京クルド」で知られる日向史有。

2022年製作/108分/G/日本・韓国合作
配給:SPACE SHOWER FILMS
劇場公開日:2024年7月6日

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(C)2022 DOCUMENTARY JAPAN INC.

映画レビュー

1.5子供をたしなめる大人みたいな感情になってしまって、観るのが辛くなった

2025年1月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

毎年観ているM-1グランプリのTVドキュメンタリーとかだと、
共感しやすくて、素直に、ひたむきに頑張ってる芸人を応援できるのだが、

今回の村本ドキュメンタリー作品は、思想や言葉や感情が先行しすぎて、
行動や結果が伴ってないのが、どこかもどかしく、
子供をたしなめる大人みたいな感情になってしまって、観るのが辛くなった。

キングコング西野が言ってた、
「大人は、過程より結果」
「自分がやりたい事と、観客に求められる事は違う」

という、2つの言葉を、村本の行動は2つとも、真逆に行ってる感じがする。
弱者に寄り添おうとするハートは、好きだけども。

昨今、嫌われ者だった西野が、結果を出して、周囲を黙らせてきてるだけに、
村本は、結果をまだ出してない以上、
周囲を黙らせる段階ではなく、相手にされてない印象が強い。
だから、ひたむきに英語を習得しようとしてるシーンを見ても、

ほんとに習得しようとしてるんか?、
カメラ来てる時しか授業出てないんじゃね?、

と、懐疑的な視点になってしまう。真っすぐ過ぎる村本に、
こういう捻くれた視線を送るのは、恥ずかしくもあるのだが、
それが、
「子供をたしなめる大人みたいな感情になってしまって、観るのが辛くなった」
という、最初の感想に繋がる。

密着される前に、結果を出してくれ。

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ソビエト蓮舫

3.5純度100%

2024年12月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

人物に迫るとき、普通ならその周辺の人にもコメントを求める。そうする事で多面的な人物像が浮かび上がる。しかしこの映画では、相方や家族にインタビューを求めるような事はしない。ほぼ彼が何を考えてどう行動したのか、そして周りはどう反応したか、そこだけに焦点を当てている。普通な事をしないと言うことは、わざとそうしていると言う事だが、村本大輔の言う人間を伝えるには、そうすべきだと判断したのだろう。彼の主張と言うより、裸で飛び込んでいく彼の生き方には凄みを感じた。

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HAL-9000

5.0観ろ。

2024年9月28日
iPhoneアプリから投稿

数年前から村本のファンで、たびたびSNSで炎上したり
テレビに出ると批判が続出する中でなぜ自分は
村本に惹かれるのか、今回のこのドキュメントをみて改めて言語化してみることにする。

村本の放つ言葉にはテレビ業界や、テレビの向こうの観客への媚びがない。
だからこそ、他の芸人のようにその場で爆笑をさらって後には何も残らない笑いと違って
心の中に一片のモヤモヤを残す
そのモヤモヤを不快に感じて排除しようとする人は村本を嫌いになるのだろうが、そのモヤモヤに嫌でも向き合う人はそのモヤモヤを半笑いで投げかけてくる村本という人間を無視する事はできなくなるのだ。

稚拙な英語でスタンダップコメディに挑戦する姿も、中卒でありながら首相や政治家にNOを叩きつける姿も
笑い飛ばす人は多いのだろうがそんな事をできる人が他にいるかと聞かれたら思いつかない。

人は自分が幸せな時に悲しい話しを長く聞くのは苦痛である。
村本は悲劇の中の喜劇を拾いだし多くの人にその声を届ける。観客は笑って、泣く。

この映画では多くの問題を提唱しながらも『コメディアン』として生きる村本の背中を真っ直ぐに映し出す。
ナレーションも、撮影者とのやりとりもほとんどなく
静かにその姿を追う。

世間から嫌われ、疎まれる男の純粋で熱い熱量に
観客は虜になるに違いない。

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猫柴

5.0「貪欲に学ぶ」ってこういうことかと

2024年9月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

僕は何度も唸りながらこの映画を見ました。米国で挑戦することを決めた村本さんのもう本当に貪欲なその姿勢は心を打たれるというか、その感心自体が諸刃の剣というか、切っ先がキラリとこちらにも向かってくるような気がしました。俺は戦ってるぞ、お前はどうだ?みたいな。僕はこの映画、かなりシビれましたよ!

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Kaz