フェイブルマンズのレビュー・感想・評価
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ストーリーはこんなにも人を喜怒哀楽させるのかと感動
宗教、差別、スクールカーストといった、誰かが作り上げた空想の中でもがき、家族の中では、最も自分を精神的に支援してくれたお母さんの恋模様が、お父さんは資本主義に翻弄された猛烈サラリーマンで家族を翻弄する。これらの格差、差別、イデオロギー、経済システムは全てフィクションによって構築されたものだ(サピエンス全史的な世界観)。そのフィクションを映画という形でパッケージングしてるという構成が面白い。
子供の頃から映画に夢中になったサム少年は、レンズ越しにこれを捉える。ポールダノに「趣味だ」と揶揄されるが、それに怒りを覚える。卒業式で流した映像で、同級生が悲しみ•怒りを爆発させる。「こんなにも映像は人の喜怒哀楽を揺さぶるのか!」と思ったに違いない。サム少年は、その様子をどこかレンズから覗いているように客観的に見ているように感じた。
今はスマホで簡単に撮影してSNSでシェアされるが、当時は映像コンテンツなど少なかったに違いない。しかも、自分たちの仲間が写っているとなればみんな喜ぶだろう。承認欲求という点では今も昔も変わらないなと実感した。
「クラッシュ」で始まり終始「クラッシュ」が根底に流れて続けているような映画だった。だが、最後にくすぶっていた情熱がジョンフォード氏の言葉によって爆発したように見えた。映画界の巨匠同士が良い意味でクラッシュした瞬間を見たようだった
お父さんが偉大です!
ごく普通の家庭を描いているので、特に感動とかはありませんでした。常識人の父親と父親似の長女と破天荒な母親と母親似の長男。私は、やはり父親の目線で見てしまうので、芸術家ってわががまがで身勝手だと思ってしまいました。子供時代よりも、どうやって監督になったのかの方が興味があったので、少し期待はずれでした。あんなに家族を思って、尽くして頑張っている父親が可哀そうでした。それでも家族を愛していられるなんて、偉大な人だなと感心した。
ラストでジョン・フォード監督に扮した役者がとても気になりました。
アートの呪い
業が深く、呪いにも似た生き様の映画でした。
映画以外に生きる場所がない人間が、夢を追うことの孤独や葛藤、苦しみを延々と描いていました。
監督としてのいわゆるサクセスストーリーとは程遠く。
また、複数形が示すように、ばらばらにそれぞれの道を選んで歩いていく家族の姿でもあり。
そういう歩みが、スピルバーグを作ったという明示でもあり。
そして、その映画作りの撮影技術が見抜いてしまった、母の裏切り…
スピルバーグにとって、両親の離婚はショックだったんだなぁとか、子ども時代のユダヤ人差別は酷かったんだなとか、月並みな感想しか出てきませんでしたが……
まぁ、私はキリスト教ってやっぱカルトで、差別主義者の吹き溜まりだなって感想が一番強かったです。
スピルバーグの遺書じゃなかったのでよかった
私は小学校3年生時、スティーヴン・スピルバーグ監督作品「ジョーズ」のロードショーを見て、映画の面白さ、アメリカ映画のスケールデカさに驚き、映画ファンになりました。だからスティーヴン・スピルバーグは僕にとって映画の神様みたいな人で、その神様が自分の幼年期をモデルで映画を作ったので、「スティーヴン・スピルバーグからの遺言書」なんだろうと思い、実は結構構えて見にく事にしました。(近年には「ウエストサイト物語」のリメイクを作ったりしていたので)
しかし、見終って、そうでない事に気がつきホッとした状況です。
映画の内容の方は、スティーヴン・スピルバーグ監督の幼年期(大学生になる頃まで)のお話を題材にしたある意味青春映画、お話の前半は、意外に人間ドラマのような要素でしたが、後半になるほど青春映画の雰囲気になります。
もう少し、映画に対してコアな内容なのかなと思っていましたが、意外にそうではなく、人間ドラマと言うか家族ドラマの方に力が入っているかな・・・
しかし、本作品、本当のお話であるのなら、友達と映画を作る際の部分は羨ましいぐらい本格的に8mmで映画を作っていて、出来れば、そう言った作品が存在しているのなら、ソフト化する時に特典に付けて貰いたい思うような作品で見てみたいな・・・
映画全編のお話を通して言えば、特にメリハリのついたお話ではなく、あくまでも「遺書」ではなく、自分の体験をお話にしてみようと作った作品が本作品なんだろうと・・・・
76歳でしょ、あと20本は撮れると思うので、これからも楽しみにしている。
ゴールデングローブ賞の作品賞をとっただけはあります。凡人には、「凄く」いい作品なんだろうと理解は難しいね・・・・
ま、作品として楽しめます。
才能とはこういうことをいうのでしょう
そのことに寝食を忘れて没頭できる、苦労を厭わない(こういう人はそれを苦労と思わないでしょうが)。そういうことを才能というのだと思いました。私のような凡人はちょっとすると面倒に感じてしまう。
そこなんでしょうね
これがわたしの生きる道
スピルバーグ監督の自伝的作品ですが、全体の印象は家族の物語です。ユダヤ系の優秀な科学者である父親、ピアノの才能があり奔放な母親、映画に魅せられた長男と妹3人、それぞれが自分の生き方を模索する話です。
論理的で理性的な夫は感性のままに自由に生きる妻を愛するが、二人は歩み寄ることは出来ない。それを敏感に感じ取る母親似の息子、という所は吉田秋生さんの「カリフォルニア物語」(漫画)を思い出しました。
初めて映画を観て列車事故のシーンに衝撃を受けたサミーが、模型を使って再現し、異常なくらい何度も繰り返すシーンは、スピルバーグ監督なんだなあ、と感心します。
成長して自主映画を作る時の様々なアイディアが面白いですが、それだけでなく、カメラは対象をリアルに映し出すという特徴ゆえに、残酷でもあるし、作り手の意図で受け手の印象を変えることが出来るという両面を持っているというメッセージもありました。
ゲスト出演者に注目してください。
デヴィット・リンチ…だと…?
誰だっけ、この眼帯のおっさん。なんか見たことあるけど…と思っていたら、とんでもねえお人でしたね。
だが、この作品はスピルバーグ監督作。前作ウエストサイド某の悪夢(個人的に旧作が素晴らしすぎたことと、丁寧だけど説教くさい話の運びが気に入らなかったのですが、あくまでいち個人の意見ですと強調)のトラウマにより、今作はどうかとかなり構えて観に行きましたが。
いやあ、良かった。素晴らしかった。
一見していち映画マニアの話かと思いきや、ちょっと複雑な関係性にある家族の話だったり、芸は身を助く話だったり。
監督の自伝的な内容とのことで、どこまでが本当かはわかりません。ただ、どの世代にも満遍なく刺さる内容だと思いました。
個人的に(なるほどなあ)と思ってしまったのが、家族には理解されないけれど、趣味や熱中しているものが共通している他人ほど、自分のことを理解してくれるということ。
好きだから分かり合える。あるいは同じ血を引いているから分かり合える、ということではないんですよね。
そこを、ある程度の妥協点を見つけて歩み寄れるか。
歩み寄らずに己が道を行くか。
ラスト付近の父ちゃんの、とある決断。
家族だけど、自分とは考え方も生き方の選択も違う主人公に向けて、よくあの決断をされたなと少し感動してしまいました。
我が子だけど、自分とは違う一人の人間として尊重すること。
わりと多くの大人たちが出来ていないことだと思います。私もそうですが。
母ちゃんは…うん。
どこからどこまでが演技で、どこからどこまでが本音だったのか。
それはあのデカいイケメンにも言えますが。
やっぱり自分の得意なことを褒められるって、自分が認められたと思えるし、最強に嬉しいことだよなあと感じたお話でした。
監督。今作はとてつもなく良い話でした。はい。
スピルバーグ監督の原点を通して訴えるメッセージとは
スピルバーグ監督ができるまでの少年期から青年期にかけての物語。
衝撃的だった映画体験
初めてカメラを持った時
家族との時間
アリゾナ、フロリダへの引越し
ユダヤ人として生まれた彼の葛藤や差別
いじめ
恋や失恋などなど、
スピルバーグが大人になるまでの出来事が綴られているけど、彼にとって最も衝撃的だった出来事は、家族でのキャンプの時のフィルムに映っていた母親の女の顔、父の親友で慕っていたオジサンとの関係性を知ってしまったことじゃないだろうか。
カメラを回さなかったら、編集していなかったら真実は知らずにすんだのに…
そして皮肉なことに、彼は歴史に名を刻む映画界の巨匠となった。
とはいえ、結局数年後には両親は離婚し、母は父の親友のペニーと一緒になったのだけど。
そんな母から得たことは
“心のままに生きること”
彼も大学を中退し、心のままに愛する映画の道へ進んだ。
そして本作は、映画と芸術へのオマージュでもある。
配信によって映画館や映画が転換期を迎えている今、『モリコーネ』や『バビロン』そして本作などが映画の尊さを訴えているようにも思える。
画もピアノの音楽も美しかった。
「地平線は下でも上でも美しい」
「真ん中に描いたらダメだ」
監督の最後の言葉、印象的だったな。
私もスピルバーグの母から学んだことがある。
我が家も食卓はテーブルクロスと紙皿にしよう!!面倒な後片付けの手間が省ける(笑)。
フェイブルマン一家(家族)の話
スピルバーグの自伝的な話というのだけど頭に入れて観に行った。だからなんとなく、男の子が主人公かと思ったけど、実際は母親の方がメインだったようだ。これも、監督の主観なのだろう。
欲を言えば、映画作りの方の話をもっと見たかったけど、それなりに面白かったと思う。
それはそうと、PROレビュアーの方が、フェイブルマンズというタイトルを意味不明と書いてあるけど、複数にする事で、家族という意味になることも知らんのかな。恥ずかしい。
へーそうなんだー
スピルバーグが幼い頃映画に出会い魅せられて、映画界で踏み出すまでの話。
ファンキーなピアニストのママと集積回路のエンジニアのパパと姉妹に囲まれたサミー君が、8ミリで映像を撮りまくり、卒業し、そして再びという物語で、スピルバーグの自伝的作品ということでなるほどね、とはなるけれど、これといって見どころらしい見どころはなし。
強いて言えばジョン・フォードぐらい?
その割にみていられたけれど。
何ともつかみどころがない感じの作品だった。
ビターミルクチョコレートのような映画だった
自分の気持ちを信じて家族から出ていく母親と、映画に向かっていく自分を重ねたような映画でした。
苦くて甘い、はずなんだけど、
物凄く甘々に見えた。
子供の話だから仕方ないのかな。
ただ、主人公がカメラに狂っていく様は
ほんと狂気的でしたな。。
何観ててもカメラ回したくなっちゃうっていう
あの目。
スピルバーグ、人好きじゃ無いでしょ?
本当に映画狂いでしょ??と思った。
あの痺れるラストシーン。
あんなサプライズは嬉し過ぎるし、
ラスト主人公が飛び跳ねて、
カメラも一瞬手ブレしてたのが良かった!!
(スピルバーグ自身も跳ねてたのよね)
私的な話だが、
スピルバーグは母親に観せられる映画を
作れてる分まだいいじゃん、とか思っちゃったよ
思ってたのと違ったけど良い映画
最も大好きな映画監督の一人、スピルバーグの自伝的作品とのことだったので、てっきり映画監督として成功するまでのサクセスストーリーだと思ってたら、少年時代の物語でした。
ユダヤ教であったことや家庭環境など、たくさん悩みや苦労があったなかでも、彼が作る映画はどれも煌めいて、ファミリーでのキャンプや高校の遠足が、素敵な一つのストーリーになっているのが天才過ぎてさすがです。
サムの映画作りに夢中になっていく表情がとても良くて、目をキラキラさせて撮影したり編集したりしているのを見るとこちらまでワクワクしてきます。クラスメイトや妹たちと映画撮影して、みんなが楽しんでくれるのを見て嬉しそうなところ、良かったな〜。
サムの成長と共に描かれる家族の物語は、優しくて天才科学者のパパと破天荒で芸術家のママという正反対の両親が中心でしたが、後半はママの行動にサムと同じくモヤモヤしてしまった…。
でも最後のパパとサムのやり取りはグッと来ましたし、未来へ向かって歩くサムの背中は希望に満ちてキラキラしていて、ここからあの名作映画が生まれていくんだなぁと胸が熱くなります。
スピルバーグ作品のオマージュもたくさんで、少年期の経験が彼の映画に繋がっていることが感じられたのも面白かったです。
心が温かくなる良い映画でした。
家族の物語
The Fablemans、つまり「フェイブルマン一家」ということで、家族のストーリーでした。
スピルバーグを忘れてしまうほど、家族の物語に没頭し、そういえば、bergとかcamp とかで終わる姓はユダヤ系だったな、と途中で思い出しました。
Fable=寓話から、話をつむぐ監督に繋がっていく話かと思いましたが、違いました。
超大作!とか感動作!より、こういう話のほうが好きです。
観客の心を惹きつけまくります
アカデミー賞で作品、監督、脚本、主演女優(ミシェル・ウィリアムズ)、助演男優(ジャド・ハーシュ)ほか計7部門にノミネートされています。
さすがスピルバーグ監督です。
観客の心を惹きつけまくります。
スピルバーグの自伝的物語ですが
スピルバーグが映画と出会った出来事や
両親とりわけ母親の愛情にまつわるストーリーが秀逸です。
映画の力、映画の功罪、映画の夢を物語で教えてくれました。
母親役のミシェル・ウィリアムズが素晴らしい演技でした。
また最後に出会った人物が最高に素晴らしかった。
巨匠による美化された自伝映画なのか。
巨匠の作品、それも巨匠の自伝的作品にこの評価をつけるのはなかなか勇気がいることでございます。しかし、このサイトは単なる映画好きの人間が自分の無知を棚上げして好き勝手述べるサイト。所詮はど素人なので自分が感じたことを自由に述べればいいのだと自分を納得させる。
いくら巨匠の作品でも凡人の自分が楽しめなかったことを素直に書くことがこちらのサイトの存在意義なので遠慮なく書かせてもらおう。
さて、本作は幼い息子を初めて映画に連れてゆく場面から始まる。映画を怖がる息子に大人でも理解しづらい説明をする父親。幼い頃ヘタレだったスピルバーグらしいエピソード、でもなんか不自然。この始まりから感じた違和感は鑑賞中結局消えなかった。
その後、映画が始まってからいつまでたっても面白くならない。私の長年の映画鑑賞経験から開始十分前後で駄作か否かが大抵わかる。これは朝から体調が悪いせいかなとも思ったが、どうやらそうではないようだ。
まさかスピルバーグ作品で時計を気にするとは思いもしなかった。
ストーリーは前半は母の浮気、後半はいじめと両親の離婚と、そもそも本作の主役が若き日のスピルバーグでなければならない必要性があるのだろうか。
勿論、幼い頃から映画作りに没頭してきた、しかし大抵の映画監督はみなそうであろう。本作の主役がスピルバーグでなければ成立しえない作品とは到底思えない。
彼だけの物語、それはやはり幼き頃の学習障害であった点ではないだろうか。
彼がそう診断されたのはごく最近のこと。つまり当時は精神医療が進んでおらず障害であることさえ認識されてなかった。彼が人並みに勉強できなかったことが障害によるものだと理解されてないだけに彼や家族の当時の苦しみはひとしおだったはず。そのせいで酷いいじめにもあった。
しかし、そんなつらい時期を家族や周りの支え、そして映画への愛が支えとなり今のスピルバーグがいる。
本作は素直にそれを映画として描けばよかったのではないだろうか。そうすれば家族の絆、そして障害があっても支えがあれば克服できるというメッセージ性ある作品になりえたのではないか。
本作では学習障害の点はまったく描かれなかった。スピルバーグ自身がすでに公表している事実にもかかわらずである。この点の意図はわからない。
しかしたとえ障害があっても偉大な映画監督になれるんだという一番描いてほしかったテーマが描かれなかったのは非常に残念。
過保護すぎる幼年期から少年期のサムを見ていてまったく感情移入出来なかった。というか登場人物の誰に対しても。
実話ベースだから無理にドラマチックにできないとしても、もう少し見せ方を工夫できなかったものか。
たとえば前半の一番の見せ場、母の浮気をサムがフイルム編集中に知ってしまうくだり。ここはサムの表情だけを見せて観客には何が映っていたかは見せずに、母に見せるところで観客にも見せるようにすれば事実が発覚するまで観客は小さなサスペンスを楽しめたはず。実際スピルバーグはいままでこの様に観客を楽しませてきたのでは。
また、スピルバーグといえばユダヤ人差別。流石にこれはスルー出来ず、一応描かれていたがそれもとってつけたような感じであまり深刻には描かれない。そして卒業制作の映画で誰もが予想したいじめっ子との和解がそのまま描かれる。
ここでいじめっ子の葛藤だけは本作で唯一共感できたところではあった。映画と現実は違うという彼の言葉。彼が思う理想の自分と実際の自分との乖離に悩んでいるところが描かれていて本作で唯一感情移入出来た場面だった。
スピルバーグの自伝的作品でなければそもそも企画さえ通らなかったのではないかと思える凡庸な作品だった。
ローガンの涙
彼はなぜ泣いたのだろうか、
いわゆるスクールカースト上位で筋肉モリモリ、女には困らない男。
サムをぶん殴ったり、チャドと人種差別を騒ぎ立てる。
彼はプロムでの映像でイメージと違った自分を見る。
映画が切り取る事実は、当事者からすると真実ではないらしい。
ローガンも本当の自分、周りからのイメージの自分との間で何か不安を抱えていたのかもしれない、葛藤があったのかもしれない、
そのピークがチャドをぶん殴ることにつながったんだと思った。
この展開がとてもいい。これぞ青春映画。
複雑な悩みを抱えて廊下でうずくまるサムに一番共感できた。
心のままならなさ
心のままならなさを描いた映画と感じた。
主人公サミーは映画に、母親は恋に、父親は仕事に、どうしようもなく惹かれている。
そのままならなさは母親のエピソードがわかりやすいと感じる。
母親は、惹かれすぎて家庭が壊れそうになり、一悶着後、壊れないように努力した結果、逆に自分の心が壊れそうになり、結局、家庭を壊す決断をする。
主人公サミーは映画に惹かれ、映画の魅力と同時に怖さを経験しながら、映画の道を進んでゆく。
本作は、サミーが社会人として映画業界に足を踏み入れたところで終了するが、彼がスピルバーグの代替である以上、その後も映画に携わり、今も携わり続けているとわかる。
彼がその後、具体的にどういうままならなさを経験したかは映画からは不明だが、今も魅了されているのだろう。
本作はそういう話を物語に落とし込み、そういう話に興味がない者も退屈させないように、最後には明るく前向きな気持ちになれるように、観る者に多大な配慮をして作られているように感じた。
多大な配慮がされているのはどの映画もそうだろうが、本作は、興味深く、最後には心に晴れ間を作ってくれるような映画と感じた。
温かなトーンの上に積み重なるドラマ
芸術に携わる人は、抉られるような気持ちになるのではないでしょうか。
心に刺さるシーン、セリフ、感情が山ほど詰まっていて、胸が苦しくレビューが書けません…。
『心を満たして生きていないと、嫌な女になってしまう』
母親が終始素敵な女性であったことに救いを感じました。
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