劇場公開日 2023年3月3日

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フェイブルマンズのレビュー・感想・評価

全387件中、161~180件目を表示

4.0「映画うま男」を創り出したもの

2023年3月6日
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鑑賞方法:映画館
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マスゾー

4.0巨匠監督誕生までの前日譚!!  スピルバーグ監督の少年期の葛藤と,モラリストたろうとした両親の苦悩をフィルムが淡々と捉えた青春愛憎映画

2023年3月6日
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鑑賞方法:試写会

 巨匠スティーヴン・スピルバーグが映画監督として頭角を現す前の、少年期における人間形成の過程を描くドラマ映画であり、少年期の彼の投影であるサミー・フェイブルマンの成長が主軸ではあるのですが、主演はミシェル・ウィリアムズ演じるサミーの母リアであり、彼女が夫とともに"良き親・良き配偶者"であろうと努めつつもままならない現実に傷付き悩む等身大の大人たちの物語でもあります。
 また、幼年の折に映画の魅力に取りつかれてのめり込む豊かな好奇心の発露と成功体験、両親との相克や同年代の少年からの被差別によるコンプレックスと衝突、そして淡い恋…等々、実に瑞々しいジュブナイル的青春映画としても胸を打つ一本でした。
 ホームドラマとして、そして青春映画として非常に楽しめたのですが、スピルバーグ監督は大衆を楽しませるエンターテイナーとしての側面がかなり強いということが本作であらためてよく解りました。
 つまりは、己の存在理由を掛けて、世の中への挑戦状のように自身の内奥のマグマを叩き付けるような内省的な作家とは対極に位置するであろう、ということです。
 職業選択に際しても、母の後押しで父からも映画業界に進むことを全面的に支持されており、その点、両親や周囲の反対を押し切って己の信じる道に飛び込む類の人生形成を経た人のギラつきのようなものは感じられません。
 もちろんそれが悪いということではなく、それがゆえに広範な人々が享受出来る娯楽のチャンネルを掴みえたということでしょうが、そうした創作活動の源泉を垣間見られたという意味でも意義深い作品でした。

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O次郎(平日はサラリーマン、休日はアマチュア劇団員)

4.0イジメ迫害が!

2023年3月6日
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スピルバーグの少年期から青年期の色々な葛藤が事実に沿ってよく描かれて居る。
芸術家の母と技術家の父とのすれ違い。
価値観の違う夫婦はどこでも有る対立。
宗教差別による葛藤も人種差別も、色々な対立が存在する人間社会。
この様な家族・社会の対立が、スピルバーグの作品の原点が有るのかと思うと映画作品にこの様な表現が少ないのは納得される。
人間の存在の矛盾をつくづく感じる。

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kentenpura

4.0ズルい

2023年3月6日
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鑑賞方法:映画館

涙あり笑いありの感動作であり、スピルバーグの自伝的作品とのこと。
ハリウッド的に家族の危機やらいじめの克服やら盛り上がりはあるものの、映画への情熱と才能が環境にバックアップされた人なんだなとは思う。
今年は「エンドロールのつづき」という、愛悪の環境を異常なまでの映画愛で乗り越えた作品があるので、ちょっと旗色悪いかも…
しかも最後にあの人が全部持ってくからな〜…
ズルい。

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ぱんちょ

4.0スピルバーグのファンなら120%楽しめる

2023年3月6日
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 幼い頃の映画との出会い、夢中で撮った8ミリ映画、両親との関係、学園生活や初恋、映画人との出会いなどが、150分という時間の中にみっちりと詰め込まれており大変見応えのある作品になっている。一人の少年の夢への希望、葛藤と成長を過不足なく描き切った手腕は見事で、改めてスピルバーグの無駄のない語り口には脱帽してしまう。唯一、母親が別居を切り出すシーンに編集の唐突さを覚えたが、そこ以外は自然に観ることが出来た。

 また、あれだけの巨匠であるのだから、やろうと思えばいくらでもマニアックに自分語りができるはずであるが、そうしなかった所にスピルバーグの冷静さを感じる。確かに彼の”私的ドラマ”であることは間違いないのだが、同時に夢を追い求める若者についてのドラマとして誰が観ても楽しめる普遍的な作品になっている。

 ファンの中にはハリウッドで成功を収めていく過程をもっと見てみたかったという人がいるかもしれない。そのあたりは資料を探ればいくらでも見つかるので別書を参照ということになろう。とりあえず本作ではスピルバーグの人格形成や家庭環境、映画界に入るきっかけといった草創期に焦点を置いた作りになっている。

 とはいうものの、自分もスピルバーグの映画をリアルタイムで追ってきたファンの一人である。やはり幼少時代の映画との出会いや、仲間と一緒に8ミリカメラを回して自主製作映画に没頭するクダリなどは、特に興味深く観れた。後の「激突!」や「未知との遭遇」、「プライベート・ライアン」等の原点を見れたのが興味深い。
 また、両親の不仲や暗い学園生活、ユダヤ人であることのコンプレックス等、プライベートな内容にかなり深く突っ込んで描いており、スピルバーグの人となりが良く理解できるという意味でもかなり楽しめた。

 そしてもう一つ、ただの映画賛歌だけで終わっていない所にも好感を持った。
 映画は人々に夢と希望を与える娯楽であるが、時として大衆を先導するプロパガンダにもなるし、心に深い傷を植え付けるトラウマにもなるということをスピルバーグは正直に語っている。

 例えば、サミーは8ミリカメラで家族のプライベートフィルムを撮影するのだが、そこには映ってはいけないものまで映ってしまい、結果的にこれが平和な家庭生活に亀裂を入れてしまう。映画に限らず映像メディアが如何に罪作りな側面を持っているか、ということを如実に表したエピソードのように思う。
 あるいは、彼は高校時代の思い出にクラスメイトが集うイベントを撮影して、それを卒業のプロム会場で上映する。ところが、これが周囲に思わぬ物議を呼んでしまう。これも映画は編集次第で誰かを傷つける”凶器”になり得る…ということをよく表していると思った。

 デビュー時こそエンタメ路線で次々とヒット作を飛ばしたスピルバーグであるが、ある頃から彼は社会派的なテーマを扱うようになった。世間ではオスカー狙いだのなんだのと言われていたが、決してそれだけではなかったように思う。彼は映画が人々に与える影響力の大きさということを信じて疑わなかったのだろう。
 観終わってすぐに内容を忘れてしまう映画もあるが、良くも悪くもいつまでも心に残っている映画もある。そんな映画が持つ功罪を、スピルバーグはこの青春時代に身をもって知ったのではないだろうか。彼の作家性の基盤はすでにこの頃から培われていたのだと思うと、本作は更に興味深く観れる作品である。

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ありの

4.0映画って本当に良いもんですよね~

2023年3月6日
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鑑賞方法:映画館

スピルバーグの自伝的作品ということでしたが、めちゃくちゃ面白かったです。
デビュー作の激突が好きでもう何度も観かえしていますが、こういう原体験があったんですね。
それにしてもママの役の俳優さんは自分は認知していなかったのですが、演技が素晴らしいですね。過去作いろいろ観てみたいと思いました。
いずれにしても映画って本当に素晴らしいですね。観て良かったです。

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Hideking

4.0最大のサプライズはラストシーン。意外な配役による“あの人”のまさかの登場にびっくりしました。

2023年3月6日
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 スティーブン・スピルバーグ監督が少年時代の記憶を基に撮り上げた自伝的作品です。 映画に魅せられ、監督を志すサミー・フェイブルマンの物語。無類の映画少年だったスティーブン・スピルバーグ監督にとって、2時間31分に及ぶ映画は、キャリアの集大成と言っていいのでしょう。
 パニック、SF、アクション、コメディー、ファンタジーと娯楽映画のジャンルを網羅。映画ファンの夢を自らの手で映像にしてきたのがスピルバーグだ。デビューからほぼ半世紀を経て、行き着いた先が原体験だったのは当然です。

 一方、「シンドラーのリスト」(1993年)の頃から、近現代史への関心があからさまにな理鱒。「ミュンヘン」「リンガーン」「ブリッジ・オブ・スパイ」「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」…。その究極のテーマが自分史だったのかもしれません。

 1952年、 ユダヤ系一家に生まれた幼いサミー・フェイブルマンは、両親に連れられ、映画館で初めて映画を見ます。「地上最大のショウ」の列車の衝突場面に驚き、実際に玩具の汽車を使って8ミリカメラで撮影を試みるのでした。その後サミーは自主映画作りに熱中しますが、芸術家肌の母(ミシェル・ウィリアムズ)とは違い、科学者の父(ポール・ダノ)は彼の夢を理解してくれなかったのでした。

 少年時代のサミーが製作する映像の数々は、否が応でもスピルバーグ作品との関連を思わずにいられません。激突場面でいえば、テレビ映画「激突!」(71年)だけではありません。「ジョーズ」(75年)でもサメが船に激突しました。あの映画のあの場面もと思い浮かべると楽しいものですね。
 そして、成長したサミー(ガブリエル・ラペル)が、仲間と西部劇や戦争映画を撮り始めるのは、「インディ・ジョーンズ」シリーズや「プライペート・ライアン」の原点といえるでしょうか。無邪気にジョン・フォードの映画の影響を明かしているようで、やはり、楽しかったです。

 ところが、祖母を亡くした一家が、慰安のためキャンプに出かけるあたりから、映画は転調します。両親が不仲になり、サミーは学校で友人からひどい仕打ちを受けるのです。サミーを打ちのめす出来事は、もちろん、スピルバーグ自身の経験に基づいています。

 不完全な家族とユダヤ系の一家であること。過去作でもしばしば指摘されてきた二つのモチーフが、本作では自身の重大なテーマとして浮上します。映画少年の夢物語が、葛藤する人間のドラマに変貌するほどに。

 驚くべきは、それらが映画を撮る行為、映画を見る行為を通して描かれていることです。印象深いのは、キャンプの風景を撮った家族の秘密が刻まれたホームムービーのエピソード。それを撮ってしまい、見てしまったショックを受ける少年の悲しみはいかほどだったものでしょうか。それは同時に残酷な真実をも映し出す映像の力を物語るのです。

 そして最大のサプライズはラストシーン。意外な配役による“あの人”のまさかの登場にびっくりしました。ヒントは演じる配役の人も、演じた人も俳優ではなく、映画関係の超有名人です。

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流山の小地蔵

4.0オカーン

2023年3月5日
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アザラシ3

4.0スピルバーグのground Zero さあこれから

2023年3月5日
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フェイブルマンズ

スピルバーグ
父と母と妹達、祖母
そして取り巻く人達
その内面が現れて
主人公サミーがスピルバーグになるべくしてなる。
フィルム🎞で映したものは真実か、自分の心を映したものか、編集するサミーの手の中にある。

竜巻のエピソード、ミシェル・ウィリアムズの母が良い。
親の影響は逃れられない
好きなことは絶対に諦めない

スピルバーグ作品
こどもの時に金曜ロードショーで観た「激突」がインパクト、怖かった。
ETが好き
その流れの制作総指揮
バックトゥザフューチャー
グーニーズが好きな作品

その根源が分かる
フェイブルマンズ

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gomako1933

4.0スティーブン・スピルバーグを育んだ家族の物語

2023年3月5日
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観終わった後、じっくり余韻に浸った。
ミシェル・ウィリアムズの迫力の演技で、途中、まるで母親が主役のような作品だなと感じた。それほどの存在感だった。ピアニストで明るく自由奔放な芸術家の母と、天才エンジニアの父という両親のもとで二人の妹と共に自由で幸せな暮らしをしていたサミー。そんな恵まれた環境と母から受け継いだ豊かな感性、父から受け継いだエンジニアの血が見事に融合し、あのような素晴らしい作品の数々を創り上げる、名監督が生まれたんだなあと。
多感な高校生時代に環境が大きく変わる出来事が起きるが、それ以外は幸せな一家族の物語という感じ。ユダヤ系で苦労する時期もありますが。
でもそれも含めて、スピルバーグは映画にして伝えたかったんだろうなと。本人が描くからこそ、映画好き少年の幸せな家族の物語になってる。よく本人が亡くなってから作られる伝記モノは作り手の想い次第で、何か特別なメッセージが強く出ることもありますが、スピルバーグは、そうされたくなく、自分で正しく伝えたかったんだろうなと思いました。本とかでは無く、映画監督らしく、映画で残したということだと思います。また、これからの映画界の発展も願い、スティーブンスピルバーグがどのように生まれたのかを、将来、映画づくりをしていくかもしれない子供たちの親や家族へ知ってほしかったのかも。
だから家族の物語なんですね。スピルバーグの家族への感謝の気持ちと愛情がとても伝わってきました。タイトルが「フェイブルマンズ」なのも観終わって納得。
個人的には、最後のシーン以降がとても気になって仕方ないですが…

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TOMO

4.0地平線はどこにある…⁈

2023年3月5日
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昨日の『エブエブ』に続き、アカデミー賞・ノミネート作品の鑑賞。映画ファンならずとも、世界中が誰もが知る、数多くの名作映画を生み出してきた、映画監督・スティーブン・スピルバーグの幼少期からハリウッドへの第一歩を踏み出すまでの生い立ちを描いた自伝的作品。

スピルバーグが、この世に残してきた業績は、計り知れないものがある。『ジョーズ』や『ジュラシック・パーク』では、ハラハラ感や恐怖を、『E.T』や『未知との遭遇』では、宇宙との親睦的なコンテクトを、また『シンドラーのリスト』や『プライベート・ライアン』では、人類の黒歴史としての戦争の悲惨さを、他にも『インディ・ジョーンズ』『レディ・プレイヤー1』、最近では、『ウエスト・サイド・ストーリー』もリメイクしたし、挙げればきりがない。そして、「彼が作った映画はぜひ観たい」と思わせるだけの期待を抱かせ、多く人を映画館に足を運ばせてきた。勿論、自分も初めて『激突』を劇場で観て以来、殆どの作品を鑑賞し、自分の人生の様々な場面に、彼の作品はリンクしてくる。

本作では、そんなスピルバーグ監督の誕生秘話を、初めて両親に連れられて観にいった映画に魅了されるシーンから始まる。そして、母親の買ってもらった8mmカメラで、自分なりに作品を撮り始め、それを観る人が笑顔になることで、益々映画作りの魅力の虜となっていく、少年の姿が描かれていく。

しかし、彼の映画作りには、ユダヤ人差別による苛め、父親が映画作りへの無理解、母親の浮気からの両親の離婚、若気の至れの失恋、等、様々な試練が立ち塞がっていく。その中で、やはり家族愛と言うものを、彼自身がずっと欲していたのだ、と感じとれた。彼の作品を今一度思い返してみると、その作品の根底に流れているのは、やはり彼が求め続けてきた信頼や家族愛が流れている、と感じた。

また、本作の中で、友人と連れ立って自転車で走り抜けるシーンや、冒頭の列車が脱線衝突するシーンは、それぞれ『E.T.』や『スーパーエイト』にもあったと思う。彼の幼少期から刻まれた様々な記憶の断片が、各作品の印象的なシーンの原点となって描かれているのかもしれない。

彼自身、何度かアカデミー賞には輝いているが、その偉大な監督・スピルバーグが、ハリウッドに辿り着くまでの若かりし頃の紆余曲折を、ヒューマンタッチに描いている。映画界に多大な業績を残してきた彼だからこそ、再度、オスカーを手にするに相応しい作品でもあると感じた。

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bunmei21

4.0色んな体験

2023年3月5日
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彼にとっては、初めて映画を観た時からの色んな体験が、映画監督への道に繋がっていったのですね。親子、兄弟、友達、彼女、全てにおいて映像が結び付きを作ってくれましたからね。

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ごっとん

4.0映像とは?

2023年3月5日
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地味目な作品ですが、これがスピルバーグが育った環境なのかと思えば、2時間半もそれほど長くは感じません。
お話とは別のところでスピルバーグにありがちな場面転換前に顔がアップになっていくカットの起源や青年団との自転車、そしてクローゼットの中など後に作る映画のシーンを想起させてかなり興味深く進んでいきます。
ストーリー自体はユダヤ人のスピルバーグ家の話。
そして
「映像を編集することの重要性」
がテーマの1つだと思うのですが、
それによって知ってしまった知りたくない事実、
ペンな剣よりも強し、じゃないけど映像と編集と観客が相まった時、いわゆる映画は人を変えてしまう可能性がえるという怖さ。スピルバーグの体験を通していろんなことを教えてくれます。
なんといっても大ラス、大物監督の発言「!!!!」
あれだけでもこの映画を見る価値はあります。

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masako_tsuchiya

4.0ストーリーはこんなにも人を喜怒哀楽させるのかと感動

2023年3月5日
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// frec //

4.0アートの呪い

2023年3月5日
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業が深く、呪いにも似た生き様の映画でした。
映画以外に生きる場所がない人間が、夢を追うことの孤独や葛藤、苦しみを延々と描いていました。

監督としてのいわゆるサクセスストーリーとは程遠く。
また、複数形が示すように、ばらばらにそれぞれの道を選んで歩いていく家族の姿でもあり。
そういう歩みが、スピルバーグを作ったという明示でもあり。

そして、その映画作りの撮影技術が見抜いてしまった、母の裏切り…
スピルバーグにとって、両親の離婚はショックだったんだなぁとか、子ども時代のユダヤ人差別は酷かったんだなとか、月並みな感想しか出てきませんでしたが……

まぁ、私はキリスト教ってやっぱカルトで、差別主義者の吹き溜まりだなって感想が一番強かったです。

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コージィ日本犬

4.0これがわたしの生きる道

2023年3月5日
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スピルバーグ監督の自伝的作品ですが、全体の印象は家族の物語です。ユダヤ系の優秀な科学者である父親、ピアノの才能があり奔放な母親、映画に魅せられた長男と妹3人、それぞれが自分の生き方を模索する話です。
論理的で理性的な夫は感性のままに自由に生きる妻を愛するが、二人は歩み寄ることは出来ない。それを敏感に感じ取る母親似の息子、という所は吉田秋生さんの「カリフォルニア物語」(漫画)を思い出しました。

初めて映画を観て列車事故のシーンに衝撃を受けたサミーが、模型を使って再現し、異常なくらい何度も繰り返すシーンは、スピルバーグ監督なんだなあ、と感心します。
成長して自主映画を作る時の様々なアイディアが面白いですが、それだけでなく、カメラは対象をリアルに映し出すという特徴ゆえに、残酷でもあるし、作り手の意図で受け手の印象を変えることが出来るという両面を持っているというメッセージもありました。
ゲスト出演者に注目してください。

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ゆり。

4.0フェイブルマン一家(家族)の話

2023年3月4日
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スピルバーグの自伝的な話というのだけど頭に入れて観に行った。だからなんとなく、男の子が主人公かと思ったけど、実際は母親の方がメインだったようだ。これも、監督の主観なのだろう。
欲を言えば、映画作りの方の話をもっと見たかったけど、それなりに面白かったと思う。

それはそうと、PROレビュアーの方が、フェイブルマンズというタイトルを意味不明と書いてあるけど、複数にする事で、家族という意味になることも知らんのかな。恥ずかしい。

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Route193

4.0心のままならなさ

2023年3月4日
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心のままならなさを描いた映画と感じた。

主人公サミーは映画に、母親は恋に、父親は仕事に、どうしようもなく惹かれている。
そのままならなさは母親のエピソードがわかりやすいと感じる。
母親は、惹かれすぎて家庭が壊れそうになり、一悶着後、壊れないように努力した結果、逆に自分の心が壊れそうになり、結局、家庭を壊す決断をする。

主人公サミーは映画に惹かれ、映画の魅力と同時に怖さを経験しながら、映画の道を進んでゆく。
本作は、サミーが社会人として映画業界に足を踏み入れたところで終了するが、彼がスピルバーグの代替である以上、その後も映画に携わり、今も携わり続けているとわかる。
彼がその後、具体的にどういうままならなさを経験したかは映画からは不明だが、今も魅了されているのだろう。

本作はそういう話を物語に落とし込み、そういう話に興味がない者も退屈させないように、最後には明るく前向きな気持ちになれるように、観る者に多大な配慮をして作られているように感じた。
多大な配慮がされているのはどの映画もそうだろうが、本作は、興味深く、最後には心に晴れ間を作ってくれるような映画と感じた。

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みや

4.0【映画ジャンキー誕生の軌跡】

2023年3月4日
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興奮

幸せ

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Chang Koh

4.0スピルバーグができるまで

2023年3月4日
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今作は映画に魅入られた少年が青年になるまでのエピソード。
あの作品が出来上がる過程が…とかは無く、映画愛に溢れた作品ってよりかはいかにしてスピルバーグが出来上がったかに主眼が置かれている。だからちょっと退屈だなぁと思った。
ただ、所々ユーモアがあって最後なんかは好き。
家族との関係であったり、学友との恋と衝突であったり、なかなか辛いことが多めではあったが、それらが名作を生み出した背景にもあるのかぁと関心。
スピルバーグがシンドラーのリストを作った理由も伝わってきた。
それぞれの形で子供への愛情を表現する母父のミシェルウィリアムズとポールダノの好演が良い。

それと子供の時観た映画で気持ちがいっぱいになって、ずっとシーンを反芻する…自分だとハリーポッターがそんな作品だったなぁ。普通はそこで止まるけど、そこからシーンを再現して映画を撮り始める。やっぱりその原動力って大切だよなぁと思った。

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いたかわ