ルパン三世VSキャッツ・アイのレビュー・感想・評価
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大泥棒と怪盗猫は燃えているか
ルパン、コナン、シティーハンター、キャッツ・アイ…。
何かのユニバースかってくらい、共演やゲスト出演続く。
でも何だかんだ、夢のコラボやお祭りモードでワクワク。
“vs”は大泥棒vs名探偵以来。
今回はどちらも盗みのプロ。大泥棒vs怪盗!
狙ったお宝は必ず手に入れる。神出鬼没の大泥棒。言わずと知れたルパン三世とその一味。
都会の闇夜に紛れ、ある美術品を狙う。謎の怪盗集団の正体は、セクシーな牝猫たち。キャッツ・アイこと来生三姉妹。
ハードボイルドと美が、己のプライドと目的を懸け繰り広げる、大盗戦!
キャッツ・アイが狙うは、父ハインツが遺した三連作の絵。
その絵を何故かルパンも狙う。
狙っていたのは両者だけではなかった。
“ファーデン”。表向きは美術商社だが、本当は武器商組織。
絵に隠された秘密とは…
“フォルトゥナの石”。
3つあり、絵にそれぞれ隠されている。
3つ集めれば所有者に栄光をもたらすとされている。また、滅びる時は惨めな最期も…。
時の独裁者や支配者も所有してきた。
その正統な所有者として、執拗に狙うファーデン。
キャッツ・アイはただただ父の遺した絵を手に入れる為に。
そしてルパンは…。
ハインツの旧友で今回キャッツ・アイに依頼してきた美術商人ベルガーは、ハインツの失踪にルパンの裏切りがあったという。
絵と石を巡り、三者三様の思惑と争奪戦が…。
“vs”なので、期待は大泥棒と怪盗のお宝争奪戦。
勿論最初は敵対。キャッツ・アイが手に入れた絵の一枚を、ルパンが頂戴。しかも、美人に弱いルパンが彼女たちに銃を向けるという非情な面を…!
キャッツ・アイからすれば父を裏切った奴なので敵対感情は充分。
しかしここに、第三者の巨悪組織が割り込んできた事により…。
敵対しながらも、図らずも共闘。
もっと大泥棒と怪盗の本格対決が見たかったという意見もあるだろうが、そういう流れになるのはお約束。対決も共闘も夢のコラボの醍醐味。『ルパンvsコナン』や『ゴジラ×コング』みたいにね。
ルパンとハインツにはある秘密が…。
かつて旧知の仲だったという二人。(勿論本作オリジナルの設定)
まだルパンが駆け出しだった頃、負傷した時にハインツに助けられた。
ハインツはナチスドイツに従事させられていた時、ルパンに助けを求めた。
そんな縁で、石を託し、託され…。
それを嗅ぎ付けたファーデン。ハインツに接近し、利用し…。
ハインツを裏切ったのはルパンではなく、ファーデンだった。
傭兵デニスが執拗に追うが、彼に指示を出す黒幕。ま、すぐ察しは付くが…。
では何故、ルパンは石を狙う…?
絵(石)を持っていればファーデンに狙われる。彼女たちを命の危険から回避する為。ハインツとの約束。
ちとやり方は強引だが、多くを語らず果たそうとするのが、ハードボイルドな漢の不器用さとカッコ良さ。
やはりルパンたちの方が一枚上手の感。
が、キャッツ・アイも要所要所で活躍。
いつもの3人と三姉妹でそれぞれ活躍しつつ、途中からファーデンの襲撃で別行動になる。次元&五ェ門と泪&瞳と、ルパンと愛。
特にルパンと愛はドラマの主軸と言えよう。
ファーデンの襲撃で負傷したルパンを愛が助け、ルパンも愛を守ろうとする。
共に行動する中で、愛はルパンから泥棒としての心得や秘められた真意を知る。
父を知らぬ愛。父と親交あったルパン。
何だか擬似親子な関係にすら見えてきた。
開幕の隅田川アクション。
世界を股に駆け、列車アクションやクライマックスのファーデン本部地下の継承聖堂での攻防。
ルパンの知力、次元の銃、五ェ門の斬鉄剣、キャッツ・アイの華麗な身のこなしとキャッツカード。
それぞれの武器や能力を駆使し、共闘しながら、いつものトリオでも。
いつになく激闘でボロボロになったルパンたち。
「俺たちはこっからが強ェんだぜ」の台詞がカッコいい。
いつもは姉二人についていく愛がルパンの教えで躍進するのも胸がすく。
ある真相が暴かれ、ファーデンの方でも対立。デニスも手強いが、黒幕はさらに上回る卑劣漢。惨めな最期は当然。
三者三様と言ったが、おっと、もう一派。
銭形&内海。
隅田川の一件からファーデンを(偶然にも)突き止め、本部へ赴く。大胆にも潜入する銭形と、振り回される内海。
勿論コメディリリーフ。
宿敵を執念で追い続け、いつもやられっ放しながらも、憎めない必要不可欠な存在。似た者同士…?
銭形先輩、名前を覚えて下さい…。
3DCG×セル画アニメの手法。
アクションは滑らかだが、動きに少し違和感、表情も少し乏しい。
粗い部分やご都合主義もあるが、1980年代が舞台という事もあって、ルパンはピンクジャケット。画のタッチも『PARTⅢ』に寄せ、ファンならニヤリ。
ルパン三世のテーマとキャッツ・アイの名曲の音楽コラボも。EDは杏里の歌う『CAT'S EYE』ニューバージョン。
次元の声が大塚サンに代わって初めて見たが、違和感ナシ。昨年の『シティーハンター 天使の涙』のゲスト出演の時、そろそろ…と思った愛=坂本千夏だが、こちらではそう悪くなかった。
100分弱の中にアクション、コメディ、程よいドラマ、キャラの魅力を小刻みよく織り交ぜた、とにかくのエンタメ。
ラスト、キャッツ・アイの元に遂に揃った3枚の絵。
そこに、ルパンからのメッセージと父の思い。
来生家族が全員集った“祝福”。
名探偵、怪盗と来て、となると次のコラボは…。
実写版も今話題だし。って言うか、本作に隠れキャラとして登場してるらしいけど、全然分からんかった!
どのキャラともコラボ出来るルパンの懐深さ。
はたまた、別のコラボあったり…?
そして行く行くは、この4作品全員が集う“モンキー&北条&青山ユニバース”とか…。
何だかんだ夢や期待膨らんじゃうのよね。
3Dが慣れない
恐らく3Dで制作されたと思われるけど、やっぱり迫力が足りないような
ルパンとコナンが一緒になる話しは両者の良さが出ていて面白かったけど、正直上手く混ぜられていない印象
ルパンが格上過ぎてキャッツアイがいちいち足を引っ張っていて、キャッツアイの印象も良くない感じに映った
ストーリーはルパン映画らしいシンプルな内容だったので可もなく不可もなく
なぜ3DCGにした?そしてお粗末。。
企画は良かったものの、ストーリーがかなりお粗末です。3DCGが全く活きていない。
キャラクターの動きがカクカク過ぎて、アクションもいまいち。
いつものTVスペシャルと展開が全く変わりません。。結局仲間だと思っていたやつが裏切り者で敵のボス。。そしてボスの小物感。。最後は地下施設大爆発。。謎解きもなし。。
唐突に発見されるペーパーの取引履歴とか、え?なんでそこにあるの??
ツッコミ所多すぎです。
お祭りコラボ作品なので多少は致し方ないのでしょうか。。
出てくるガジェットもなんだか古臭い。
ルパン、次元、五右衛門を血だらけにして
シリアス感を演出したかったのでしょうか。
だったら敵側もそういう描写をすべき。
急にこの三人だけ、最後に血だらけになって
ちぐはぐ感がすごいです。
あとそんな簡単に斬鉄剣を折らないでください。
中盤の列車での下りで、次元、五右衛門が助けにくるシーンは楽しめたのですが、そこがピークでしたね。
正直この脚本でGOサイン出たのが不思議。
日本アニメの劣化は避けられないと痛感しました。
エンディングでお決まりのテーマ曲流せばいいものじゃないですよ。。
待望の!
絵柄を観た時にちょっと違和感あったけど終わってみると気にならなかったです。
VSってタイトルだったから、お父さんの絵を盗み合うみたいな、そんな対決展開を想像してたんですが共闘って感じでしたね。
コナンと比べると、お互いを牽制してるというよりは、終始ルパンが少し先を行ってて、泥棒の先輩感を見せてた感じだったかな。
キャッツを守りながらだからか、いつもの様に動けてない感じだったけどルパンには珍しく皆んな血まみれになって痛々しかったなぁ
ルパンがキャッツのナイト的存在になるのは、ちょっと意外だったけどカリオストロ感も少しあって良かったと思う。
あとはコナンとシティハンターも巻き込んだ物語が観れたら歓喜です
まさに夢の競演!!!
両作ともおしゃれで粋で若い時に憧れていたし大好きでした。
無いだろうけれどもコラボというか競演したらおもしろいだろうなぁ、どうなるかなぁと当時 夢見ていたものですが…何十年も経ってまさかそれが現実になろうとは!!!
それだけでも十分熱くなりました。
キャラクターデザインが発表になったころ違和感しか感じず大丈夫か?と思っていましたが、完成したものを観てみると、どちらかの作品に寄ることなく、どちらからもオリジナルとは離れているほうが新たな世界観として結局正解だなと納得しました。
それでもキャスト的にはキャッツの瞳と愛ちゃんはオリジナルと同じですごく懐かしかったのと同時に、亡くなられたので仕方ないけど、泪さんの声が大好きだったなぁと思い出しました。
ストーリー自体は序盤に黒幕が読めたし、ちょっとキャッツの見せ場が少なかったように感じたので、続編というかまた競演がみたいと思う反面、このまま最初で最後というのも良いかもとも思いました。
オリジナルを知らない世代にはこれを機会にぜひキャッツの原作や当時のアニメを観てもらいたいと思います。
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