銀河鉄道の父のレビュー・感想・評価
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親バカ子バカ
2023年映画館鑑賞27作品目
5月21日(日)イオンシネマ新利府
ACチケット1000円
原作未読
監督は『ラブファイト』『八日目の蟬』『聯合艦隊司令長官 山本五十六』『草原の椅子』『ソロモンの偽証 前篇・事件 / 後篇・裁判』『グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜』『いのちの停車場』の成島出
脚本は『かぐや姫の物語』『メアリと魔女の花』『恋は雨上がりのように』『この道』『フォルトゥナの瞳』の坂口理子
宮沢賢治の一生を父政次郎視点で描いた伝記モノ
ほぼノンフィクションなため話はしっかりとしてるが逆になかなか自由はきかないジャンル
なんでもそうだが特にこういう実在の人物をクローズアップして映画にする場合好みが分かれる
戦国時代とか幕末なら大衆受けするが
蜷川実花監督が太宰治の映画を撮ったが制約があるため彼女らしくないなと感じることもあった
でも北原白秋の映画はわりと面白かったが
退屈に感じ眠くなる人もいるだろうしあるいは感動し鼻を啜る人もいるだろう
多少ジーンときたかもしれないが僕はあまり感動しなかった
号泣なんてしなかった
残念な人だと自分でも思うが仕方がない
世界中が感動しても自分は感動できるタイプではなかった
役所広司の大きな声と菅田将暉の演技力と意外とうまかった森七菜など俳優陣の芝居が生命線の作品だった
星の数は2.5か3で迷ったが3にした
海外の文学者を並べたてる賢治と父の言い争いの場面が面白かった
賢治が宗教にハマり「だいじょうぶだあー」系の太鼓を叩きながら何度もお経を唱える狂気な一面は知らなかった
トシが祖父に「綺麗に死ね」と言い放つ場面にドキッとした
ラストシーンはほっこりしたが父も亡くなったのかな
ロケ地は花巻ではなく岩手ですらなく岐阜県恵那市
当時の花巻の街並みが現在の花巻には残っておらず逆に恵那にそれに似た風景が残っていたのかもしれない
地元の人には申し訳ないが自分は恵那という地名を初めて知った
それゆえに恵那の知名度アップに繋がることで地元の人にとって有意義な作品といえる
舞台が当時の花巻だからこそ味のあるオール方言
ロケ場所が岐阜という事実を知るとそのやりとりは多少滑稽だけど
花巻ではないが岩手と宮城の境目あたりで長年生活してる者としては方言に抵抗感はなかった
関西人がいちいち東日本の人間に敵意を剥き出しするような感情は全く湧かなかった
僕にはそんな無駄なプライドはない
「ありがとがんした」
あとエンドロールは作品内容にあまりにもあっていなかった
かつてB'zがTVドラマ『beautiful life』に提供した最初の曲がボツになっているくらいだから『銀河鉄道の父』制作スタッフもいきものかがりにダメ出ししても良かったのではないか
多少ムッとするかもしれないが激怒はしないと思うよ大人だしビジネスだし吉岡聖恵ちゃん
「ありがとがんSTAR」
配役
宮沢賢治の父の宮沢政次郎に役所広司
宮沢賢治に菅田将暉
宮沢賢治の妹の宮沢トシに森七菜
宮沢賢治の弟の宮沢清六に豊田裕
医者に益岡徹
宮沢賢治の母の宮沢イチに坂井真紀
宮沢賢治の弟の宮沢喜助に田中喜助
そのほかに
池谷のぶえ
水澤紳吾
感涙です。
シニア向け御涙頂戴映画で泣いて何が悪い
いい話。感動する話。だけど…。
綺麗に死ね!
もうひとつの宮沢賢治物語
今までとは描き方が違い父親の目線なので賢治パートは途切れ途切れで原作もかなりカットされています。あと自然な明かりを重視しているのか基本昼間でも暗く見えてしまいます。演技力は皆さん凄くて泣かされました。エンディングは賛否両論ありますが僕は良かったです。敢えて言うならラストは満天の星空がみたかったのとエンディング映像を工夫してほしかったくらいです。
ラストは好き。
こういう作品として見るのであればいいのかもしれない
庶民と共に生きた天才
庶民と共に生きた天才、若くして亡くなった宮沢賢治とその彼を支えた父と家族の物語です。
かわいい息子であり、心優しき兄であり、故郷の岩手を愛するまっすぐな青年である賢治。そんな賢治に何かが入り込んだように題目を唱え続ける姿は、怖さもありますが、何かに生きようとしている信念を感じます。
自らの命の時間をどこかで感じていたのかもしれない。生命を削る難しい役を演じられた菅田さん。復帰作で大変だったと思いますが、やはり菅田さんで本当に良かったです。
最愛の妹を亡くし、泣き崩れる賢治、自らの意にそぐわない息子でも最後は受け入れて、抱きかかえる父に込み上げるものがありました。賢治の父を演じた役所さんの表情が本当にあたたかったです。
自らの作品の興隆を見ることなく、この世を旅立った宮沢賢治ですが、彼の心は数々の名作として今も生き続けてます。
作家、宮沢賢治と父の物語。
宮沢賢治の物語だと思っていたら、父親目線の物語だった。
思った以上に宮沢賢治は、狂っていたけど、父親の理解があって、なりたっているんだなと思った。
あの時代は、結核が流行ってたし、どうしようもないけど、
だからこそ、妹の死や自分の上手くいかない歯がゆさとか、どういう風に生きたいとか
宮沢賢治の想いが物語として、光ったのかもしれない。
所々いい部分はあったけど、
間延びしてたりして、長く感じた。
もう少し展開があれば、長く感じなかったのかもしれない。
でも、良作だった。
親というもの…⭐︎
宮沢賢治の父親を主役にした作品。
宮沢賢治については、もう知られているように思うが、違う視点からの物語は
なかなか面白かった。
なんと言っても、役者陣が秀逸!
役所広司はもちろん、菅田将暉、圧巻の演技の田中泯、慎ましやかな妻を演じた坂井真紀、
しかし個人的には森七菜にびっくりした。
賢治の妹のトシ役が素晴らしかった。
賢治が挫折しながらも、自分の生きる道を探すのをひたすら見守る父親を役所広司が
本人のように描いていく。
風の又三郎や月夜のでんしんばしら等、オノマトペを効果的に使った賢治の作品にも
心惹かれるが、やはりトシが亡くなる際に詠まれたと思われる「永訣の朝」が心に
響く。
自分は、映画「蜜蜂と遠雷」の中で 松坂桃李が家族と課題曲の「春の修羅」を
話すシーンがとても好きだったこともあり、この詩には特別な想いを感じた。
親は、(もちろん、そうでない親も多いと思うが)果てしなく子供をあんじていると
思わせてくれる物語だった。
最後に役所広司が賢治の手帳から盗み見た「アメニモマケズ…」の朗読にやはり
ジーンと来る。
長回しはカメラワークではない、演技だ!
すごく良かった。1980年前後に「8mm映画の時代」があって森田芳光、長崎俊一、石井岳龍、黒沢清、園子温等々ピアフィルムフェスティバル(PFF)が多くの映画監督を輩出した。成島出もほぼ私と同世代でとても親近感があるしましてや長谷川和彦に師事しディレクターカンパニーでカチンコをたたいて監督になっただけに一昨年の「いのちの停車場」といい今作といいよくぞこの世界で辛抱強くやり通してくれたとわがことのように嬉しい。プロローグの賢治が生れて急いで花巻に帰る父の列車のシーン、ここぞというタイミングで向かいの席の赤ちゃんがニッコリ笑う(CG処理かどうかは問題ではない)そしてタイトルを経て慌てて入った我が家の玄関から眠る賢治の側までそっと忍び寄る父の長回し、多くの人が経験したであろうわが子が生まれた日のなんとも言いようのない幸福感をこんなに的確に描写してくれて、ここまででこの映画を観て良かったと思わせてくれるのだ。あまりにも良い役者が揃ったが故の長回しの多用はでカメラがぶれようがおかまいなしで、妹役の森七菜が認知症の祖父田中泯に向って「きれいに死ね!」と言い放って抱きしめるシーンはカメラワークの出来より芝居の良さを優先したことは想像に難くない。役所広司のはまり役は孤狼の血方面ではなく間違いなくこっち路線である。
星2.5
『銀河鉄道の父』という題名がわかりにくいです。
『宮沢賢治の父』としたほうがもっと役所広司さんの輪郭がハッキリしてわかりやすかったと思います。
森七菜さん、菅田将暉さん、役所広司さん、三人とも主人公みたいでした。
個人的にはイマイチな映画でした。
可愛くて偉大な宮沢賢治の父の物語
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