オレンジ・ランプのレビュー・感想・評価
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認知症になったらもうおしまい、という不安を取り除いてくれる
アンソニー・ホプキンスの「ファーザー」で、ホラー映画のように強烈に植え付けられた認知症になることの恐怖や不安。
認知症という病気に対する無知からくる偏見、不安。
そういったものを取り除き、もしも病気にかかった時の対処、心構え、思いやりの大切さを教えてくれた。
これも映画のもつ役割の一つ。
ひとりでも多くの人に観てもらいたい作品です。
流行りの映画と二本立てにすればいいのに。それとも「ファーザー」と二本立てで上映すれば、、。
ネッツトヨタはワッツトートにしなきゃいけないのかな。いい会社なのに。
発想の転換
ナンパと間違われるシーン
私も街でサポートを必要としてる人がいたら、助けてあげたい。そうは思ってはいるけど、街で声かけてくる男性はほぼナンパ。道聞くフリして声かけて応えたらナンパだったってことが多すぎるのよ。だから最近は声かけられても無視。目合わせたり立ち止まったりしたらイケると思われずっとついてくる。こういう被害があるせいで、障がいを持った方やサポートが必要な方が助けてもらえないことがあるんだな。
オレンジバンドは、認知症本人もつけるのかな?そしたら分かりやすいし助けてもらいやすくていいですね。もっと周知されますように!
認知症を扱った作品って重くなりがちだけど、これはほっこりストーリーでよかった。タイトルの「オレンジランプ」って懐中電灯のことだったんですね。確かに、認知症=徘徊のイメージあるけど本人からしたらそう括られるのは嫌だろうな。私も家族が認知症だと診断されたら、病人みたいに扱ってしまいそう。だけどそれが本人からしたら苦しいってことがこの映画で分かった。
鑑賞中好きな人の顔が浮かんで、もしその人がこうなっても私はそばで支えてあげたいって思った。認知症を扱った作品って必ずパートナーがいるんですよねぇ。独身の人はどうするのよ。周りの人や社会のサポートがあったとしても無償の愛で介助してくれる人って家族くらいしかいないじゃないですか。認知症ではないけど「こんな夜更けにバナナかよ」は独身男性だったけど周りにサポートしてもらってましたね。やっぱり日頃の行いを改める必要がありますね。晃一も元々は営業トップで信頼があり、妻とも関係は良好、フットサル仲間からは愛されてる。認知症になっても、誰しもああなれるわけじゃないですよねぇ。
ところで只野家の家って「波紋」と同じ家!?それが気になって仕方なかった(笑)
周りがいい人過ぎる気もするが
オレンジの輪が支える!! あきらめない人生の再スタートを描いた作品
この人のドキュメントはテレビで見たけど、和田さんが良かった 地元の...
この人のドキュメントはテレビで見たけど、和田さんが良かった
地元の区役所がやっている認知症サポーター養成講座が
コロナ前から気になっていたけれど、
延ばし延ばしにしないでそろそろちゃんと受講しようと思った
3.5に違い4
本当に多くの人に観て欲しい作品
今週の「裏対抗枠」。多くの方に見てほしい超良作。
今年216本目(合計867本目/今月(2023年7月度)2本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。
(おことわり) 実際の存命する人物がいらっしゃいますので、評価については作品について触れるものであり、本人ないしご家族等に対する人格攻撃の意図はないことは明確にしておきます。
認知症を扱った問題は多いですが、その中でもいわゆる「若年性系」を扱った映画です。
実在する現在も存命の方をモチーフにして作られたため、あることないこと入れることはできず、「この意味で」ある意味ドキュメンタリー映画のような様相になります。
また、看護師会や医師会、ほか、厚労省などの後援協力がかなり多く、それだけ良作ということでもあり、またこの手の映画はどうしても「正確さ」が論点になりますが、それらの後援協力がついているということは、(映画という娯楽を考慮したとき)あまりにわかりにくすぎる点等はカットしたり説明を入れたりした部分はあるものの、あることないこと入れてはいないはずです(苦情が殺到しそうです)。
認知症というとどうしても老人の方のものが一般に問題になりますが、若年性認知症というあまり聞きなれないものもあるんだ、ということを啓発する良い映画だと思います。今週はどうしても「インディジョーンズ」が本命枠で来そうですが、こちらもぜひぜひ見てほしい映画です。
採点に関しては下記、また、この映画の発展的な見方と言える論点についても触れておきました(実はちらっとだけそれを彷彿とさせる発言があります)。
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(減点0.3/なぜ福祉サービスを受けることができないのかについての説明が不十分)
・ 要は介護保険の制度上、若年性認知症の第2号加入者は40歳以上なので、39歳だと受けられない、ということですが、ここはちゃんと説明があってよかったのではないかな…と思います(映画の説明は微妙に足りていない)。
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(減点なし/参考/序盤に「野菜の名前を多く言ってください」などの検査のシーン)
・ 「長谷川式」と呼ばれる認知症かどうかを簡易的に調べるテストで、幅広く行われています(野菜の名前は「できるだけ多く」で、5個までは点数なし、10個で最大5点、同じものはカウントせず)。
※ この検査で、「果実的野菜」に分類される「メロン」「いちご」等を回答した場合、どのように採点されるのかは謎。
(減点なし/参考/認知症と任意後見契約、そのトラブルについて)
・ 映画の中で出てくる認知症の描かれ方は、ごく初期の段階かと思われますが、認知症は治らない病気だとされます。つまり、程度の差はあれ、どんどんひどくなっていくわけです。
このため、将来、何かあったときの財産管理等を士業(さむらいぎょう)と結ぶことがあります。一般的なのは弁護士ですが、行政書士や税理士が担当することもあります(何せこれからの高齢化社会で行政書士はダメだの税理士はダメだの言い始めていると足りなくなる)。
そして、認知症が進んだなという段階で、家庭裁判所に補佐・補助人に自身が任命され、引き続きお世話ができるようにという2段階の「セット契約」です。
このことは一般的に(行政書士以上または、介護系資格の)法的・福祉系資格を持っている方が任命されることが多いのですが、少なからずトラブルが存在します。
これらに任命された方は、家裁に申し出ることで本人の財産から一定の報酬を請求することを求めることができます(民法)。「できる」だけで、「払わない」場合もありえますが、通常は一般的な基準に従って支払われているようです。
ところがここで問題になるのは、「本人の財産から」という部分であるため、非常に「せこい」人は、「異様なまでに個人間の生活に干渉する」「ジュース1本買っただけでも怒る」「新幹線に乗ったら夜行バスにしろ」だの、いちいち口を出してくるケースが少なからず存在することです。これは法上、「本人の財産から支出して与える」以上、本人が積極的に財産を減らす場合はともかく(パチンコにのめりこむ場合等)、どうでもよい、ジュースを1本買っただの何だのにまでケチをつける人は一定数いて、これが「専門家に任せた場合のリスク」の一つです。
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※ 「本人の財産から支出する」以上、当然、それ(成年後見業務)を業務(仕事)として行っている当該専門職からすると、極端な支出は当然やめてほしいと思うものの、一方で当然に補助人・保佐人のレベルではかなり自由度も高い制度でもある(民法)、そのバランスをとるという特殊な性質を持つ事情があるため、「あきらかな無駄遣い」以外に介入しすぎると人権蹂躙の恐れもあるという事情もあるため、この仕事は行政書士なり司法書士なりで選ぶ方は積極的には多くはないようです。
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一方で「当事者で何とかする」(要は、(ケースによりなるかならないか不明だが)老老介護となる場合)ことも考えられますが、これがいろいろな点で悲惨な結末を迎えたのはこれもまた多くの方が知っている事実です。
この「認知症の方を対象とした財産管理のお世話」のお仕事の類型は、行政書士以上でも実際に広く行われているところ、コンプライアンスが低かったりするともめごとが絶えず、一方でこの状況では当事者(家族側)が全員高齢者となっており、「契約の解除」すらよくわからない…といった状況になっている場合さえあります(やり方自体は民法を読むなりするだけだが、「一般人」が専門職相手にそういう権利を主張できるというそういう状況にない、ということ)。
映画内ではこれらのことはちらっと出てくる(あの「あんこは食べるなよ」の部分はそれを「間接的に」とらえているといえる?)だけですが、認知症を取り巻く福祉サービスは実は国や市町村ではなく、財産管理等の観点ではいわゆる「サムライ業」が一般的であるがために、一定数のトラブルは見られます。
この映画はそのような契約を結んでいない(軽度だったから)ので描く場所がなかったから、ということになると思いますが、この「認知症の方のケア」の論点ではどうしても出てくる法律的な問題であり、そこは何らかケアが欲しかったところです。
※ ただ、上述した通り、あることないこと描けませんので、減点なしの扱いにしています。
近い将来の自分を観てるみたいだった。
39歳で若年性アルツハイマー型認知症になった和田正人演じる晃一と貫地谷しほり演じる妻の真央のお話。そりゃ、こうなるわさ。自分の家族に認知症の人がいないんだもん、どんな症状なのか分からないから、心配度数がアップして世話を焼かれすぎて、旦那が怒る。分かる〜っ!本人にしてみればちょっと思い出せないだけなのに、重病人の様にしっかりセルフケアしろって説教されてるみたいだもん。やだよ〜。それにしても晃一が働いている自動車販売会社の皆さん、凄い親切。だって営業のエースが、認知症になって会社にちょいちょい迷惑かけてんのに、彼の気持ちを理解してあげてサポートする事に。そんな会社ありえる?悪い人は一切居ないとても優しい映画で、ずっと共感ウルウル。とても楽しめました。
ちょっと残念だったのが、最初に9年後48歳の晃一が夫婦で元気にインタビューされてるシーンから始まったところ。それ、オチじゃん!この話、悲しくならないのが分かっちゃった。それに2人の娘が機嫌悪いって言ってたのに、そのシーンが全く無かった。何で?
人生は個人戦ではなく団体戦
前向きに進む事だけ、を謳った作品。
勘違いしてた。
あきらめない人生
考えさせられる
オレンジリング
丹野さんは講演を聞いたことがあり、とても誠実な話に心をうたれた覚えがありました。
この映画は丹野さんの実話を基にした小説の映画化という体なので、すべての事柄が彼の体験ではないかもしれないですが、和田正人さんの好演もあり、とても共感のできるいい映画でした。
厚労省や各種団体が推薦であり、そこのところは差し引いても認知症の方への接し方(女の方がバスに乗って降りる所を、合図してくださる場面等)さりげない思いやりが、当事者の方にどんなに助かるかなど、介護当事者であった者、まだ現役支援者である私には、とても素晴らしいシーンで、うれしかった。
「ずっと一緒だよ」とちゃんと伝えた奥様、貫地谷さんもすごく良かったです。いろんな所でちょっとでもいいから、認知症の方の話題がでるといいな!
ひとごとやない
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