「恋のいばらを断ち切れない辛さ」恋のいばら ゆきとうさんの映画レビュー(感想・評価)
恋のいばらを断ち切れない辛さ
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桃(松本穂香)、莉子、健太朗の3人の恋愛模様で物語は進んでいきます。
まず、2人の女性の対比が素晴らしいです。桃は失恋を引きずるタイプ。莉子は失恋をスパッと切り替えるタイプ。桃はそんな莉子に憧れを感じ、莉子にキスをしたのでしょう。
桃の中盤の涙がラストに伏線回収されます。
健太朗の母も、あのゴミで作ったお城から健太朗の素行を知っていたのでしょう。
健太朗も終盤に今まで自分がやってきたことにハッと気づきます。
ラストの桃の「心のいばらを断ち切れない」涙で、一気に心を持っていかれました。
松本穂香さんの職人気質の演技は、相変わらず素晴らしいですね。
意外と奥が深い良作です。
追記 この作品のポイントとして、健太朗が一番好きなモデルの女性に実は相手にされていなかったところです。
つまり、「女性をもてあそんでいる男性は、女性からも見透かされ、結果的には女性からも相手にされませんよ」というメッセージ性を読み取ることができます。
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