「不満アリだが不合格に出来ぬ。ミュージカルの出来栄え良し」ウィッシュ hykさんの映画レビュー(感想・評価)
不満アリだが不合格に出来ぬ。ミュージカルの出来栄え良し
ディズニー大好きの私でさえ、贔屓目に観ても「また観たい」とは到底思えない完成度。まずシンプル過ぎるストーリー。動機不十分の行動が目につき、人間的成長がなくタイトルでもある「願い」の捉え型の変容もない。理由不明の闇落ちもも頂けない。プロットは悪くないと感じるため、作り込みが不足している気がする。二番目は不要なキャラ。2時間見ても名前すら覚えられないレベルの登場頻度の主要キャラが多く、人間関係を理解せぬまま終わってしまう。ヤギのジョークも邪魔。三番目には、全体通して「明るさ」が足りない。クライマックスの彫り込みが浅いため、フィナーレでの開放感・未来感が足りず。
と、ここまで酷評したが、駄作かと言われると、むむむ。悪くない。ミュージカルがとても良い。吹替を鑑賞したが、日本語で違和感なく、字余りも作品の一部と思わせる出来栄え。過去作の主役ばかりが歌う傾向を打破し、主要キャラでのバンド、(そのせいで不要キャラを多用したか)、さらには全員大合唱で感動させてくれる。ディズニーランドのショーに寄せてる感じ。飽きるほど各シーンでミュージカルを多用し、2時間ほぼほぼミュージカルだった印象。(そのせいでストーリーテリングが圧縮されたか)
と、理解すると目鯨立てずにミュージカルを楽しむ映画だと思えば及第点
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